南伊勢プレミアムライド、多彩な自然とグルメを融合させた伊勢志摩イベント

KINAN Racing Teamが春の訪れとともにイベント活動にも注力し、ファンとの交流や開催地の人々ともふれあっていく。「南伊勢町プレミアムライド」が3月21日、2021年に続いて開催された。新城雄大のほか、花田聖誠、鈴木宏幸の3人が走行リーダーとなって、同地のおすすめスポットを盛り込んだ約70kmのサイクリング。

© KINAN Racing Team / Syunsuke FUKUMITSU

所属選手にとってはトレーニングコースの一部として馴染みがあるとともに、伊勢志摩国立公園にも含まれる南伊勢町の観光資源やこの地域でライドする魅力を伝える機会として、参加者とのサイクリングに臨んだ。

周りを見渡せば海・山・川といっぱいの自然を感じながら、途中では名物の鶏焼き肉が堪能できるお店「若鶏焼肉 とりいち」や、田曽白浜海岸に面したビーチサイドカフェ「T-BONE STEAK CAFE WOOD FIRE MEAT BEER」で南国情緒を感じながらのコーヒータイム、自社生産のみかんを使ったソフトクリームが自慢の「農法人 土実樹(つみき)」にも立ち寄って、お腹を満たしながら風光明媚な南伊勢ロードを満喫した。

© KINAN Racing Team / Syunsuke FUKUMITSU

サイクリング以上にグルメ要素が強かったか、再出発の時間を忘れて食べるのに夢中…といったシーンも見られながらの約6時間。「ないぜしぜん村」では両手いっぱいにお土産を買い込んで、思い出づくりもみんなバッチリ! 健脚自慢の参加者については、新城と花田からの“追加メニュー”として「南海展望公園」に向かっての激坂チャレンジにも励んだ。

© KINAN Racing Team / Syunsuke FUKUMITSU

この時期の南伊勢町は温暖な気候もさることながら、自生地としては北限とされるハマジンチョウの花や、収穫が大詰めを迎えている内瀬湾のあおさ海苔など、季節を感じられる見どころが豊富。KINAN Racing Teamでは今後も南伊勢町と連携をし、チームとファン、そして街の人たちと交流できる機会をさらに設けていく予定。

© KINAN Racing Team / Syunsuke FUKUMITSU

●南伊勢町プレミアムライド 走行ルート

浮島パークなんとう→とりいち 南伊勢店(昼食)→T-BONE STEAK CAFE WOOD FIRE MEAT BEER→農法人 土実樹→ないぜしぜん村→南海展望公園(一部参加者)→浮島パークなんとう

プロサイクリスト協会が「国際平和」に向けて一致団結

イタリアでミラノ〜サンレモとトロフェオビンダが開催された3月19、20日に先立って、プロサイクリスト協会(CPA)の総会が開催され、ロシアによるウクライナ侵攻で危ぶまれる国際情勢を憂慮し、選手や関係者が平和に向けて団結しようと決議された。

ミラノ〜サンレモで言葉をかわすプロ選手ら ©CPA

CPAのジャンニ・ブーニョ会長は、サイクリングの世界とその関係者に間接的な影響を与えている劇的な国際情勢に対しての悲しみを表明して、会議の冒頭に臨んだ。

フィリップ・ジルベールを代表とする選手らは、走る機会がなくなるピンチにさらされている選手仲間のため、その解決策を模索して水面下で動いている同協会に感謝し、戦争により危険にさらされている仲間たちとの連帯を表明した。

「スポーツはいかなる場合も差別があってはならない。あらゆる起源、肌の色、国籍、宗教が異なる男女は、ひとつのグループとして兄弟姉妹のように一緒に暮らしていく。私たちはみな、平和のために団結し、分断を行ってはならない」

ミラノ〜サンレモのスタートに先立ってインテルとチネリのコラボ発表が行われ、ジャンニ・ブーニョ(右)も登壇 ©LaPresse – D’Alberto / Ferrari / Alpozzi

●CPAのホームページ

ミシュランガイド2022はパリではなくコニャックから発表

星の数で店の評価を行うレストランガイド、ミシュランの2022年度フランス版の内容が3月22日、フランス西部の町コニャックのラヴァン・セーヌ劇場(théâtre L’Avant-Scène)で発表される。発表会がパリでなく地方で行われるは初めて。

発表会は3月22日フランス時間16時30から、日本時間24時30分からオンライン配信される。

コニャック(ヌーヴェル・アキテーヌ地方シャラント県)

フランスの最高級品の代表格であり、世界有数のスピリッツの生産地として名を馳せるコニャックの町とそれを含むシャラント県は、2022年3月22日に行われるミシュラン・ガイドブックの発表の場として、フランス料理界におけるこのうえない才能の持ち主が多数集まる。

ヌーヴェル・アキテーヌ地方に属するこの一帯は大西洋まで続くシャラント川の周囲に広がり、四季を通じて訪れる人を温かく迎える。大規模なコニャックメゾンや、自社の畑を持ちブドウ栽培から発酵、蒸留、熟成、瓶詰まで自社生産で行うコニャックメーカーを訪問したり、地元の文化と美食の担い手たちとの出会いを通じて、またとない経験に出会える。

●Michelin Guide Official Site
●2021年版の1つ星~3つ星獲得店

春らしい色の自転車で出かけよう…ブリヂストングリーンレーベル

ブリヂストンサイクルは、「洋服のように、似合う自転車を選ぶ。ペダルをこぐたび日常があたらしくなって いく」街乗り自転車のブリヂストングリーンレーベルから、コンパクトな小径モデルのVEGAS(ベガス)と、大きなリヤバスケットでたっぷり荷物を積めるTOTEBOX LARGE(トートボックスラージ)の 2車種について、スプリングカラーの新商品を2022年3月22日(火)から公式オンラインストアで先行発売する。

たっぷり荷物を積めるTOTEBOX LARGE(トートボックスラージ)

VEGASは5万1000円、TOTEBOX LARGEは5万7000円。

この春はスプリングカラーの自転車で

今回は春をテーマに、華やかな甘さと豊かな香りを感じられる”桜餅”をモチーフとして、VEGAS(ベガス)はお餅に見立てた”E.X オールドローズ(ツヤあり)”、TOTEBOX LARGE(トートボックスラージ)は桜の葉に見立てた”T.X ブライトオリーブ(ツヤ消し)”のカラーリングを「SAKURAMOCHI」カラーとして採用した。

春らしくおしゃれなカラーリングの自転車で日常の移動やお花見、サイクリングなどさまざまなシチュエーションで楽しめる。

商品は今後の反響に応じて公式オンラインストア以外でも発売を検討していくという。ま た、直接車両を見られる場として一部の自転車販売店で車両展示する。

コンパクトな小径モデルのVEGAS(ベガス)

今後の公式オンラインストアではさまざまなコンセプトの電動アシスト自転車や自転車を販売していくほか、自転車関連商品の販売や利用者のサイクルライフを支えるサービスの提供も検討。自転車選びから購入、購入後の使用まで安心して利用できるよう、オンラインサービスの拡充のほか、自転車販売店とも連携を取る。

●ブリヂストンサイクル公式オンラインストア
●ブリヂストンサイクルの詳細ページ

モホリッチがミラノ〜サンレモ優勝…新城幸也が快挙に貢献

第113回ミラノ〜サンレモが2022年3月19日にイタリアで開催され、スロベニアチャンピオンのマテイ・モホリッチ(バーレーンビクトリアス)が最後の下り坂で集団を抜け出し、追いかける大集団に2秒差をつけて初優勝した。同レースでスロベニア選手が勝ったのは初めて。

モホリッチが後続に2秒差をつけてミラノ〜サンレモ優勝 ©LaPresse – D’Alberto / Ferrari / Alpozzi

チームメートの新城幸也は新型コロナウイルス感染後の初レースとなったが、中盤まで大集団をコントロールするなどエースをアシストする役割を果たし、モホリッチの優勝に貢献した。

第113回ミラノ〜サンレモ ©LaPresse – Fabio Ferrari

プリマベーラは最後の下り坂でモホリッチが勝負をかけた

春を告げるレースとして、「プリマベーラ」と呼ばれている伝統大会。競技距離は293kmとなるが、ミラノのスタート後に非競技区間が9.8kmあるので、選手は300kmを走ることになる。目指すのは地中海岸のサンレモだ。

モホリッチは残り4.5km地点、ポッジオの丘からの下り坂でアタック。得意とするダウンヒルで後続集団に僅かなリードを奪うと、サンレモ市内の平坦路でも全力でペダルを踏み続け、ゴールまで逃げ切った。

「冬の間じゅう、このミラノ〜サンレモのことを考えていた。このレースにベストコンディションで挑む作戦だった。2月に病気して、ストラーデビアンケでは落車をしたが、勝つことを信じて疑わなかった。下り坂はリスクを背負ったが、全力で走った。ミラノ〜サンレモで勝てるなんてアメイジングだ」とモホリッチ。

ポガチャル、ファンアールト、ファンデルプールがアタック ©LaPresse – Fabio Ferrari

モホリッチとチームスタッフは冬の間ずっと、マウンテンバイク選手が使用する昇降式シートポストを使用する計画を立てていた。ハンドルバーにあるボタンでサドルが上下動できるメカニズムで、ロード用はマウンテンバイクよりはるかに軽量に仕上げられた。

「ポッジオは非常にテクニカルな下りで、それはボクに合っているので、そのアイデアに賛成した。トレーニングで最初にそれを試してみたら、こんなに速く走れるのかとびっくりした。だからレースが楽しみだった」

下り坂で勝負を仕掛けたモホリッチ ©LaPresse – Fabio Ferrari

ストラーデビアンケでは楽車したジュリアン・アラフィリップの後ろにいて巻き込まれた。ヒザを強打して靭帯が炎症を起こした。しかし、モホリッチは想像以上にタフだった。

「あきらめなかった。レース3日前にようやくトレーニングができた。他の選手たちも病気などの問題を抱えているといつも自分に言い聞かせていた。ポッジオの下り坂で、ボクはずっと集中していた。アタックしてすぐに舗装部を外れてしまったが、ジャンプして道路に飛び乗った。途中のコーナでは両輪を滑らせて、そこでも多くの時間を失った。平坦路に向かう最後のコーナーではチェーンを落とした。プッシュしすぎたかもしれないし、エネルギーを保てばよかったのかもしれないけど、それをやり遂げることができてよかった」

サンレモのゴールまで独走するモホリッチ ©Pool
ミラノ〜サンレモを制したモホリッチ ©LaPresse – Gian Mattia D’Alberto

サイクリングは気軽にできて健康にいいアウトドアアクティビティ

クロス・マーケティングが全国47都道府県に在住する20~69歳の男女5000人を対象に「アウトドアに関する調査(2022年)」を実施。今回はアウトドアスポーツの種類別に、実施率、実施目的や理由、頻度、今後の意向などを聴取して分析した。

サイクリングはアウトドアアクティビティの2位

アウトドアスポーツの実施経験者は59%、直近3年以内は25%、1年以内は19%である。直近3年以内の実施率のTOP5は「釣り」「サイクリング」「登山・トレイルランニング」「トレッキング・ハイキング」「スキー」。温暖化の影響もありウインタースポーツ人口の減少はかねてよりみられていたが、「スキー」の経験者は38%から直近1年以内の実施が2%と減少が顕著。

いずれもアウトドアスポーツ実施率は男性で高い。年代別のアウトドアスポーツ直近3年以内実施率のTOPは20代で「スノーボード」、30~50代は「釣り」、60代は「トレッキング・ハイキング」。<図1>

サイクリングをすると健康になる

3年以内に実施したアウトドアスポーツの種別ごとに実施理由や実施してよかったことを聴取した。実施理由は「自然の中で過ごす」「気分転換」「健康」が全般的に高い。特に「自然の中で過ごす」は、トレッキング・ハイキング、登山・トレイルランニング、釣りの実施者、「健康」はサイクリング実施者で高い傾向にある。

実施してよかったことは、全種別で「気分転換ができた」が最も高く、次いで釣りを除く種類で「体力がついた」であった。 <図2、 3>

やっぱりサイクリングが一番気軽にできるアクティビティ

実施頻度が最も多いのは「サイクリング」であり、 ”月に1回以上の実施者”は6割を占める。次いで多いのは「釣り」「トレッキング・ハイキング」。 ”今後増やしていきたい”アウトドアスポーツは、「トレッキング・ハイキング」「サイクリング」「スノーボード」において4割を超える。<図4>

情報収集源は、「友人・知人」「インターネット上の記事」「お店やメーカーのHP」「アウトドア用品店の店員」「SNS、 ブログ」「インターネット上の口コミ」が上位である。<図5>

●クロス・マーケティングのホームページ