パレパントルが開幕戦グランプリ・マルセイエーズで優勝

新型コロナウイルス感染拡大の状況下で、2021年の欧州ロードシーズンが開幕。1月31日にフランス南部で開幕レースとして知られるグランプリ・ラ・マルセイエーズが行われ、AG2Rシトロエンのオレリアン・パレパントル(フランス)が優勝した。

オレリアン・パレパントル(左)がグランプリ・ラ・マルセイエーズで初優勝 中央は2位のブライアン・コカール ©Fred Machabert / ypmedias.com

24歳のパレパントルは激しいゴールスプリント合戦で、ビタルコンセプトのブライアン・コカール(フランス)をわずかに制して、プロ初勝利を挙げた。

「厳しいレースだった。今日、私たちはチームとして大きな野望を持っていた。ゴール前で絶好の状況になったとき、まだその野望を実現できるとは思っていなかった。ゴールスプリントに加わって、この非常に特別なスプリントでなんとか勝つことができた」とパレパントル。

オレリアン・パレパントル ©Vincent Curutchet / AG2R CITROËN TEAM

「この開幕戦でプロ初優勝を果たしたのでうれしい。今日、グループはイーブンペースだった。チームは交代でアタックに出た。フランスのシクロクロス選手権でチームメートのクレモン・バントゥリーニが優勝した後、ロードシーズンをうまく開始することが重要だった。AG2Rシトロエンのためにいい働きができたと思う」

●グランプリ・ラ・マルセイエーズのホームページ

さいたまディレーブの新監督に鈴木卓史が就任

さいたまディレーブは、埼玉県内に3店舗を構えるスポーツバイクファクトリースズキの鈴木卓史代表を新監督として就任させたことを発表した。

鈴木監督は高いマネジメント能力と知識、メカニック技術、そしてなによりロードバイクとチャレンジをする若いレーサーたちへの愛を兼ね備えていることから抜擢された。

鈴木卓史新監督のコメント

さいたまディレーブの鈴木卓史監督

「2021年シーズンは選手全員20代と若いチーム編成となりました。若さあふれる走りに期待してください。選手はシーズン開幕に向けて始動しております。

チームのバリューとして3つの忘れないを掲げます。
・一歩一歩成長する努力を忘れない
・スポンサー、ファンの皆様に感謝の気持ちを忘れない
・地域、支えてくれる人を忘れない

新型コロナウィルスが猛威をふるい先が見えない時代ですが、選手の熱い走りで地域のみなさまに元気や勇気を与えれる地域密着型のチームとして、愛されるチームを目指して活動します」

●さいたまディレーブのホームページ

EFジャージ発表。NIPPOロゴも規定通りにひっそり配置

別府史之中根英登が所属するEFエデュケーションNIPPOのラファ製チームジャージが発表された。

2019年のツアー・ダウンアンダーでデビューした真っ黒なブラックアウトキットから2020年ジロ・デ・イタリアで話題を独占したアヒルジャージ。ラファとEFは常に既成概念を打ち破ってきた。

ラファのジャージキットに袖を通すことは、常識を覆し、スポーツを前へと進めることを意味しているという。しかし、パレススケートボードとのコラボレーションであった「アヒル」ジャージはプロのプロトンに衝撃を与えたが、今回は羽を撒き散らすことはない。熱湯を注ぎ込んだ昨シーズンとは異なり、2021年の選手たちは従順なジャージキットをまとう。

実際のところ、世界で最も従順なジャージキットであるとも言える。ルールブレーカー(掟破り)という名声を得ているラファだが、今シーズンのデザインはルールメーカー(掟作り)の規則に則ったものだ。

ルールや規則に則ったジャージをデザインすることを目標としながらも、デザイナーたちはラファらしさにこだわった。デザイナーたちは細心の注意を払ってスポンサーロゴの位置や間隔を調整。従順なジャージを作るというクリエイティブなアプローチを示す注釈を添えている。

これらの細かい部分はヘリコプターの空撮で見てとることができないが、実際にジャージを着るライダーやサポーターたちは、ロードレースを前に進めたいと願うチームの気持ちをくみ取ることができる。テレビの前やコース沿道から声援を送るファンは、プロトンの中で鮮やかに発色するチーム伝統のハイビズピンクを見逃さないはずだ。

●ラファ詳細のホームページ

かけずにまとう新感覚サングラスEYEGLE GRAVITY日本発売

台湾の新型特許を取得したかけずに纏(まと)う新感覚サングラス、EYEGLE GRAVITYが応援購入サービスMakuake(マクアケ)で1月28日より限定販売を開始した。超早割で3650円(税込み)。

取り扱いは千葉県白井市のReshe。今回発売するのは台湾で新型特許を取得した日本未発売の製品。 2月27日18時まで購入できる。 

サングラス全体が顔を覆うようなリングデザイン構造なので驚くほどのフィット感を実現
通常のサングラスよりも顔を覆うカバー力と安定性に非常に優れているので、スポーツやアクティビティに威力を発揮する。耳にかけるのではなく身に纏(まと)うような感覚があるという。

テンプル(コメカミから耳の後ろ)部分が伸縮するので耳にかけることなく装着
テンプルの長さは自分で自由に調節できるので、男性はもちろんサイズが合わなかった女性や子供まで幅広い層に使用できる。

テンプルの先端に磁石が付いているので先端同士の磁石をつけることでカバンなどにかけられる
テンプルの先端にある強力なマグネットにより、首やバッグ・ギアなどにかけることができるので、 どんなアウトドアシーンでも気軽に持っていける。

●Makuake(マクアケ)のホームページ

サイクルベースあさひ越谷レイクタウン店1月30日オープン

快適な自転車ライフを提供する自転車専門店のあさひは2021年1月30日、埼玉県越谷市に「サイクルベースあさひ越谷レイクタウン店」をオープンさせた。

サイクルベースあさひ越谷レイクタウン店は、埼玉県越谷市の東南部の越谷レイクタウン内に出店した。近隣には大型商業施設「イオンレイクタウン」もあり、買い物など日常使いに役立つシティサイクルをはじめ幼児・子供用、電動アシスト機能付自転車など幅広い自転車を取り扱い、お買い物に「わくわく」「安心」「便利」を届けるほか、修理・点検などの各種サービスを提供する。

店舗では適切な新型コロナウイルス感染防止体制を整えながら、地域の人々のサイクルライフを支えていきたいという。また、オープンを記念して、あさひ公式アプリをダウンロードして無料で会員登録を行うと、自転車がお得に購入できるキャンペーンを実施する。

新たな自転車生活のスタートに役立つオープニングセール実施

あさひ公式アプリをダウンロードすると、自転車がお得に買えるオープニングセールを開催。
期間:2021年1月30日(土)~2021年2月11日(木)
●セール情報のホームページ

サイクルベースあさひ越谷レイクタウン店
住所:〒343-0828 埼玉県越谷市レイクタウン2-33-2
営業:平日11時~20時、土日祝日10時~20時
定休日:年中無休(棚卸のため2月および8月の内各1日、年末年始は休業。2021年2月は19日を休業)
TEL :048-961-7005
駐車場:あり
アクセス:電車:JR武蔵野線『越谷レイクタウン駅』から徒歩約20分(約1.5km)
     バス:朝日バス『大成町二丁目』停留所から東へ徒歩約3分
     車 :県道52号線(越谷流山線)沿い、「レイクタウン北」交差点から西へ約200m

●サイクルベースあさひ越谷レイクタウン店のホームページ

新しい自転車イベント様式…アプリ起動でいつでもGO!

コロナ禍により自転車の大会も大きな影響を受けているが、新しい自転車イベント様式が話題となっている。参加者それぞれが走る日を決める。完走を認定するのはアプリで取得したデータ。参加無料ながら地元の特産物も当たる。そんなアイデアを具現化した一般社団法人ルーツ・スポーツ・ジャパンの袴田晃一郎理事に話を聞いた。

ルーツ・スポーツ・ジャパンが企画したサイクルボールの発表会

アプリ起動でいつでもできるライドアラウンド

同社はこれまで、従来からあるレース大会のみならず、その土地の名所や名産品を宝探しゲームのように見つけるサイクリング大会などを企画運営。開催地となった自治体からも好評を得ていた。一方で、賞品提供のための順位付けには手作業による集計が必要で、参加人数を増やせないという課題に直面していたという。

「運用面でデジタル化が必須だった」と袴田さん。

「準備に労力がかかるのに大会当日しか遊べない。せっかく地図を作ったのだから、もっとたくさんの日にたくさんの人に楽しんでもらえれば」

ライドアラウンドは無料アプリを起動させるだけでどんな自転車でも挑戦できる

アプリ開発会社と協力して思い切って巨額を投資し、デジタル化を断行。こうして立ち上がったのが「ライドアラウンド」という期間限定の宝探しイベントだ。開催日があるわけではなく、参加したい人はアプリをダウンロードして期間内の好きな日にサイクリングしていいというもの。東京多摩地区をはじめとして2020年度中に5エリアで実施。2021年度はさらに増えるという。

これまでのリアル大会での各地域とのつきあいがあったので袴田さんには手応えがあったという。自治体側が求める「交流と消費」を押さえ、獲得したポイントでお土産に交換できるなどの企画を盛り込んだ。また参加しやすくなるようにママチャリでも参加できるようにした。

東京都府中市でライドアラウンド

人気一周コースに挑戦するサイクルボール

これに先行して、数千万円を投じて自社開発してきたアプリ「ツール・ド」も武器となる。設定した期間内ならいつでも参加できるという「分散型」を全国規模で展開させることが可能になった。通年的に自転車で遊べることを可能にしたばかりでなく、これがコロナ禍時代の「密」を回避できる決め手となるのだった。

今田イマオさん(前列左)、丸井なみこさん(同右)ら自転車著名人もサイクルボールを楽しんだ

「競技強度の高いレースに参加する人以外は、愛車で走る目的やネタに困るという遊び方難民や、既存の遊び方のマンネリ化を感じている人がいました」

そこでサイクリストにとっても地域にとっても意欲を喚起しやすい1周というテーマと、全国制覇という着想を得て企画したのが「サイクルボール」というシリーズだ。

福島県も走った今田イマオさん、丸井なみこさん

アプリを使って霞ヶ浦、琵琶湖、浜名湖、淡路島など日本各地の1周コースを走る期間限定キャンペーン「サイクルボール」を考案。参加無料ながら全走破すると協賛メーカー提供の賞品がもらえる。さらに1カ所でも走破すれば各地域が提供する特産物に応募できる賞も加えた。

サイクリストとそれを受け入れる地域の「幸せなマッチング」を実現して、両方に喜んでもらいたいという考えが結実した。

自転車系YouTuberのMIHO氏もサイクルボールに参加

「参加料ありきのイベントから無料にシフトしたのはビジネスモデルとして大きな変化だったが、1日イベントから期間分散型にしたほうが需要が大きい。参加費収入はないが、地域の持ち出しはリアルイベントの開催拠出金と同等以下で、それでいて事前準備の人的な負荷は大幅に下がるから開催効果は同等以上。自転車はあくまで手段として観光サイクリングを訴求したい地域も多く、それに対応できるコンテンツは希少であったために喜ばれた」(袴田さん)

全国のサイクリングコースが掲載されたアプリ「ツール・ド」

参加者にも新様式は好評で、暗いニュースの多かった2020年の10大ニュースにも入った。期間を長く取ることで楽しみ方も多様になり、一過性の満足感に終わらず参加者それぞれの思い出になるのだ。

袴田さんの今後の目標は「サイクリングで国民的レジャーコンテンツを作ること」。

「サイクリングは環境・健康・観光面など社会的効用を期待されながら、まだまだ暮らしに入り込めていない。観光地で足に困ったときの遊び方、お金のかかるコアでディープな趣味という2極化した捉え方をされることが多い。暮らしや企業の社会活動のなかで、サイクリングが豊かにできるもの、問題解決できることを十分に張り巡らせていく作業が必要。多くの人に受け入れられるレジャーコンテンツを作ることで、サイクリングは本当の意味で暮らしに入り込めるようになると思います」

袴田晃一郎さん

同社は1月末まで正社員(中途)募集中。

●ルーツ・スポーツ・ジャパンのホームページ