【ジロ・デ・イタリア】メルリールがゴール勝負で区間2勝目

第107回ジロ・デ・イタリアは5月23日、フィエラディプリミエーロ〜パドバ間の178kmで第18ステージが行われ、スーダル・クイックステップのティム・メルリール(ベルギー)がゴールスプリント勝負で優勝。第3ステージに続く今大会2勝目、大会通算3勝目を挙げた。

パドバででティム・メルリール(左)がミラン(右)を打ち破った ©Massimo Paolone/Lapresse

首位のリーダージャージ、マリア・ローザを着用するUAEチームエミレーツのタデイ・ポガチャル(スロベニア)はタイム差なしの30位でフィニッシュ。総合2位ダニエル・マルティネス(コロンビア、ボーラ・ハンスグローエ)との差は変わらず7分42秒。

2024ジロ・デ・イタリア第18ステージ ©Fabio Ferrari/LaPresse
2024ジロ・デ・イタリア第18ステージ ©Fabio Ferrari/LaPresse
パドバにゴールした2024ジロ・デ・イタリア第18ステージ ©Marco Alpozzi/Lapresse
ティム・メルリール(中央)がミラン(右)を制した ©Gian Mattia D’Alberto/Lapresse

●4賞ジャージ
マリアローザ(個人総合成績)タデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEエミレーツ)
マリアチクラミーノ(ポイント賞)ジョナサン・ミラン(イタリア、リドル・トレック)
マリアアッズーラ(山岳賞)タデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEエミレーツ)
マリアビアンカ(新人賞)アントニオ・ティベーリ(イタリア、バーレーンビクトリアス)

マリアローザを守ったポガチャル ©Gian Mattia D’Alberto/Lapresse

パリ往復航空券が当たる「フランスを探しに行こう!」キャンペーン

フランス観光開発機構(Atout France アトゥー・フランス)が2024年観光キャンペーンを2024年5月23日より始動した。

©Atout France

オリジナルアニメを制作してYouTubeで累計200万回以上再生されて反響を呼んだ2022年度のキャンペーンに続き、2024年は二作目となる作品を制作し、新たなキャンペーンを始動した。フランスの文化・自然遺産、グルメ、アクティビティをテーマに、アニメーションとフランスの豊かな多面性を融合させ、没入感のある体験を提供することで、フランスのさまざまな魅力を発見してもらおうというもの。

アニメーションの公開と同時にオンライン上で始動するキャンペーンでは、日本~パリ往復航空券が抽選で当たるプレゼントキャンペーンも実施。

©Atout France

「フランスを探しに行こう!」

● キャンペーン期間:2024年5月23日~7月16日
● 特設サイト、SNS プラットフォームにてオリジナルアニメーションを放映
● 特設サイトで日本~フランス間往復航空券(1組2名)が当たるプレゼントキャンペーンを実施
● キャンペーン特設サイト
● キャンペーンパートナー :エイチ・アイ・エス、Klook (クルック)

©Atout France

【ジロ・デ・イタリア】シュタインハウザーが逃げ切りプロ初勝利

第107回ジロ・デ・イタリアは5月22日、セルバディバルガルデーナ〜フォルケンスタイン・イングレーデン間の159kmで第17ステージが行われ、EFエデュケーション・イージーポストのゲオルグ・シュタインハウザー(ドイツ)が逃げ切ってプロ初勝利。

2024ジロ・デ・イタリア第17ステージ ©Fabio Ferrari/Lapresse

UAEチームエミレーツのタデイ・ポガチャル(スロベニア)は1分24秒遅れの区間2位。総合2位ダニエル・マルティネス(コロンビア、ボーラ・ハンスグローエ)との差を7分18秒から7分42秒に広げた。

2024ジロ・デ・イタリア第17ステージ ©Fabio Ferrari/Lapresse
シュタインハウザーが独走 ©Lapresse
ドロミテ山塊 ©Fabio Ferrari/Lapresse
ポガチャルがアタックするとマルティネスもトーマスもついていけず ©Fabio Ferrari/Lapresse
シュタインハウザーが2024ジロ・デ・イタリア第17ステージ優勝 ©Lapresse

●4賞ジャージ
マリアローザ(個人総合成績)タデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEエミレーツ)
マリアチクラミーノ(ポイント賞)ジョナサン・ミラン(イタリア、リドル・トレック)
マリアアッズーラ(山岳賞)タデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEエミレーツ)
マリアビアンカ(新人賞)アントニオ・ティベーリ(イタリア、バーレーンビクトリアス)

パリ五輪自転車競技トラック代表に男子7選手、女子6選手

第33回オリンピック競技大会(2024/パリ)の自転車競技トラック種目日本代表選手が5月22日に日本自転車競技連盟から発表された。

パリ五輪トラック競技が行われるサンカンタン・アン・イブリーヌのベロドロームナシオナル ©Paris 2024
男子女子
今村 駿介池田 瑞紀
太田 海也内野 艶和
小原 佑太太田 りゆ
窪木 一茂垣田 真穂
長迫 吉拓梶原 悠未
中野 慎詞佐藤 水菜
橋本 英也
リザーブ(フランス同行)
松田 祥位梅川 風子
リザーブ(フランス同行なし)
山﨑 賢人

トラック中距離女子

内野艶和 ©公益財団法人日本自転車競技連盟/Shutaro MOCHIZUKI
垣田真穂 ©公益財団法人日本自転車競技連盟/Shutaro MOCHIZUKI
池田瑞紀 ©公益財団法人日本自転車競技連盟/Shutaro MOCHIZUKI
梶原悠未 ©公益財団法人日本自転車競技連盟/Shutaro MOCHIZUKI

トラック短距離女子

佐藤水菜 ©公益財団法人日本自転車競技連盟/Shutaro MOCHIZUKI
太田りゆ ©公益財団法人日本自転車競技連盟/Shutaro MOCHIZUKI

トラック中距離男子

橋本英也 ©公益財団法人日本自転車競技連盟/Shutaro MOCHIZUKI
窪木一茂 ©公益財団法人日本自転車競技連盟/Shutaro MOCHIZUKI
今村駿介 ©公益財団法人日本自転車競技連盟/Shutaro MOCHIZUKI

トラック短距離男子

小原佑太 ©公益財団法人日本自転車競技連盟/Shutaro MOCHIZUKI
中野慎詞 ©公益財団法人日本自転車競技連盟/Shutaro MOCHIZUKI
太田海也 ©公益財団法人日本自転車競技連盟/Shutaro MOCHIZUKI
長迫吉拓 ©公益財団法人日本自転車競技連盟/Shutaro MOCHIZUKI

リザーブ(フランス同行)

梅川風子 ©公益財団法人日本自転車競技連盟/Shutaro MOCHIZUKI
松田祥位 ©公益財団法人日本自転車競技連盟/Shutaro MOCHIZUKI

リザーブ(フランス同行なし)

山崎賢人 ©公益財団法人日本自転車競技連盟/Shutaro MOCHIZUKI

【ジロ・デ・イタリア】ポガチャルが悪天候でコース変更の16Sで5勝目

第107回ジロ・デ・イタリアは5月21日、悪天候によるコース変更でラサからサンタ・クリスティーナ・ヴァルガルデナまでの118.7kmに短縮された第16ステージが行われ、UAEエミレーツのタデイ・ポガチャル(スロベニア)が優勝。ステージ5勝目を飾るとともに、総合成績のトップを守った。

悪天候による混乱もポガチャルは止められない ©LaPresse

「総合3位だったダニエル・マルティネスのほうが最終週は手ごわいと思っていたので、最後は差を広げようとした。それにしても今日はジュリオ・ペリッツァーリが素晴らしい走りをして才能を見せつけたので、今週にステージ優勝できることを願っている」とポガチャル。

混乱の第16ステージ ©Fabio Ferrari/LaPresse

「私は計画するのが好きで、ガールフレンドはいつもすべてをきちんと整理したがる。以前はそうではなかったのですが、年齢を重ねてきた今は計画を完璧に実行したいと思っている。そうは言ってもサイクリングでそれはほとんど不可能で、今日は物事が計画通りに進まなかった。それでも勝利を手にした。モビスターが集団を牽引したので、チームでそれほど多くの作業をする必要がなかったことをうれしく思う。私たちにとって素晴らしいサプライズだった」

ポガチャルが今大会5勝目 ©LaPresse
ゴール後にポガチャルは大健闘のジュリオ・ペリッツァーリにマリアローザとアイウエアをプレゼント ©LaPresse

●4賞ジャージ
マリアローザ(個人総合成績)タデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEエミレーツ)
マリアチクラミーノ(ポイント賞)ジョナサン・ミラン(イタリア、リドル・トレック)
マリアアッズーラ(山岳賞)タデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEエミレーツ)
マリアビアンカ(新人賞)アントニオ・ティベーリ(イタリア、バーレーンビクトリアス)

厚手のチームウエアで第16ステージ優勝の表彰台に立つポガチャル ©LaPresse

BMXレーシング男子はパリ五輪出場ならず…女子は大陸枠で獲得

2024UCI BMXレーシング世界選手権が5月12日から18日まで米国サウスカロライナ州で開催され、パリ五輪の国別出場枠(大陸枠)を逃した日本男子は中井飛馬と島田遼が国内選考を勝ち抜いて出場したが、ラシとチャンスとなった五輪枠は獲得できなかった。

世界選手権で中井飛馬は男子エリート準々決勝で夢破れる ©Japan Cycling Federation

女子はフィリピンで行われた2023年のアジア選手権で畠山紗英が優勝し、パリ五輪出場枠を日本として1つ獲得している。

男子は新たなメンバーで挑んだ3年間の五輪挑戦。2023年7月に開催されたアジア選手権で切符を逃した日本男子はこの大会がラストチャンス。カナダ、ブラジル、チリ、デンマークなど複数の国が今大会で残された1枠を争った。

中井と島田が国内選考を勝ち抜き、それぞれ初日の予選を通過し1/8 決勝へ進出した。1/8決勝では中井が2位に入り、全体の11位で通過し最終日に望みをつないだ。好調だった島田は、第1コーナーで転倒し敗退。

最終日の準々決勝、各国が勝ち上がる中、中井は第1コーナーでのポジション争いで詰まってしまい失速。追い上げたが通過圏内の4位に届かず準々決勝敗退となった。同じ組からはカナダとチリが通過し、最終的にはチリが最後の1枠を掴み取った。最終国別枠配分は6月11日発表。今大会がラストチャンスであった日本男子はパリ五輪の出場枠を逃した。20代前半の現代表選手は、次のロス五輪へ向けて再始動することとなった。

男子13歳で高崎成琉が優勝、女子14歳で澤田茉奈が世界2位

日本チームは3月から1カ月間、大会会場で合宿を実施し、ジュニア/U23/エリート含め男女計9選手が大会に挑んだ。結果は、男子エリートで中井が自己最高となる準々決勝まで進出し26位に入った。

表彰台を狙っていたU23女子では、今シーズンのワールドカップで表彰台を獲得していた籔田寿衣が準決勝で敗退し、同カテゴリーに出場した野村凪沙の10位が日本人最高位となった。また、今大会の前半に開催された年齢別世界選手権にあたる「UCI BMXレーシングワールドチャレンジ」では、男子13歳で高崎成琉が優勝、女子14歳では澤田茉奈が2位に入った。