自転車撮影はInsta360カメラ…周りの風景も含めて好きなアングルを選択

Insta360のカメラは、X4やX3といった全方位撮影できる360度カメラや、GO 3やGO 3Sといった世界最小アクションカメラがある。X3やX4といった360度カメラは、全方位撮影できるので撮り逃しがなく、撮影した後に自分だけでなく、周りの風景も含めて好きなアングルを選択することができる。また、360度カメラなのでカメラのアングルを気にする必要はなく、ライドに集中することができる。

360度アクションカメラX4を自転車にマウント

自転車走行中の撮影は、走りに集中しないといけないため、自分がどう映っているかを確認する余裕はない。360度アクションカメラなら録画ボタンを押して、走り出すだけで直感的な操作で撮影できるのがメリット。

GO 3やGO 3Sは世界最小のアクションカメラで、重さはわずは39gという親指ほどのサイズ。撮影しない時は、他のサイクリング用機材やサイクリング用アクセサリーと一緒にGO 3Sをポケットやバッグに収納でき 、一日中、持ち歩ける。

GOシリーズカメラを胸元にマウントした一人称視点の撮影

マウントしてボタンを押すだけで、ハンズフリー映像の撮影を開始できる。まるで着けていないかのように、その瞬間を100%楽しむことができるという。

2024年12月21日(土)、22日(日)には、ヨドバシカメラ千葉店でInsta360カメラ体験会&大人気YouTuber「けんたさん」による自転車撮影&編集ワークショップを開催。

YouTuber「けんたさん」

しまなみ海道をサイクリングするときに宿泊したいホテル「尾道倶楽部」

尾道のランドマーク、千光寺山の中腹にエリア屈指の眺望を誇るホテル「尾道倶楽部」が2025年3月31日に開業する。60年以上の長きにわたって地元に親しまれた旧・千光寺山荘をリニューアルしたもの。2024年12月17日から予約受け付けを開始。

尾道倶楽部スイート
尾道のランドマーク、千光寺山の中腹に位置する尾道倶楽部

旧・千光寺山荘をリニューアルし、2025年3月31日開業

尾道水道を望む眺望と落ち着いたインテリアで統一した部屋は6タイプ、全24室。1〜2人で宿泊するサイクリストエコノミーがおすすめ。

フロント&カフェ、レストラン
尾道倶楽部
予約サイト:www.onomichi-club.jp
Instagram:instagram.com/onomichi_club
住 所  :広島県尾道市西土堂町15-20
アクセス :JR尾道駅南側出口からタクシー7分
     :JR尾道駅南側出口から徒歩16分
部 屋 数:24室
代表電話番号:0848-29-9206
(電話予約は2025年1月6日より開始)
開業予定日:2025年3月31日
 
■運営会社概要
名称   株式会社せとうち山荘
設立   2024年1月
所在地  広島県広島市中区基町10番3号
事業内容 ホテル・旅館の経営
大株主  株式会社瀬戸内ブランドコーポレーション(100%)
コンフォートフォース小上がり付き

講談社現代新書ツール・ド・フランスが電書版で好評発売中

世界最大の自転車レース、ツール・ド・フランス110年の歴史を簡潔にまとめた書籍「ツール・ド・フランス」が講談社現代新書の電書版として発売されている。著者は山口和幸。Kindleストア、楽天booksなどで880円。

講談社現代新書ツール・ド・フランス

1903年の第1回ツール・ド・フランスから100大会の歴史がわかる

同書は新書として2013年の第100回ツール・ド・フランスに合わせて出版された。第1回からの歴史が簡潔にまとめられ、その全貌を知るのにちょうどいい。

ラルプデュエズで独走するリシャール・ビランク

世界最大の自転車レース「ツール・ド・フランス」のはじまりは1903年。新聞の拡販キャンペーンとして実施されたことに由来する。そして、2013年6月29日に開幕した大会でちょうど100回目を数える。

1997年の総合優勝者ヤン・ウルリッヒ

同書では、歴史を積み重ねてきたツール・ド・フランスのスポーツとしての魅力を、これまでの名勝負・名選手にまつわるエピソードから抽出し、歴史を育んできたフランス、ひいては欧州文化の土壌を紹介する。

ラルプデュエズを上る広告キャラバン隊
  • プロローグ 自転車ロードレースとは何か
  • 第1ステージ フランスの英雄とアメリカの開拓者
  • 第2ステージ ツール・ド・フランス5勝クラブ
  • 第3ステージ 黎明期からビッグイベントになるまで
  • 第4ステージ 偽りの王者に戦いを挑んだライバルたちの悲運
  • 第5ステージ カミカゼ・ジャポネ!
  • エピローグ はるかなるツール・ド・フランス
講談社現代新書ツール・ド・フランス

●講談社現代新書の詳細ページ

「ツール・ド・フランスを喋る」ポッドキャスト書籍化…小俣雄風太&辻啓

ツール・ド・フランスを全日程取材するジャーナリストとフォトグラファーがレース期間中現地から毎日配信するポッドキャスト「Daily Tour」。3年目を迎えた番組初の試みとして、2024年大会の全24エピソードを一冊にまとめた書籍を制作・販売する。

日本初のツール・ド・フランス現地から全日程配信を行ったポッドキャスト「Daily Tour」は、2022年7月期のApple Podcastスポーツランキング1位、2024年7月も総合ランキング上位入りを果たし、ロードレースファンにとって夏のお楽しみコンテンツとして定着。

ツール・ド・フランスでは取材陣も選手たち同様に毎日が移動の旅。レース内容はもちろん、ツール・ド・フランスだからこその変わりゆく文化や風景、食事、言語を主なトピックとして、中継には映らないレースの裏側ととの魅力を語り合う。

語り手は自転車ジャーナリストの小俣雄風太とフォトグラファーの辻啓。書く・撮るとそれぞれの表現でツール・ド・フランスを追いかける2人の、それぞれに異なる視点から語り続ける雑感は、このレースが単なるスポーツイベントではないことを証している。

開催前日と2度の休息日を含む、全24エピソードを完全収録。扉には全ステージ簡易MAPとリザルトを掲載。全158ページのボリュームは、年末年始にじっくりと2024年ツールを振り返るのにぴったり。

購入者限定エピソードとして、小俣&辻によるDaily Tour特別プログラム「2024年どんな年だった?」が付録。ツールやその他のレース、2024年をぐるりと振り返る対談。

書籍 Daily Tour 24
判型/A5 ページ数/158P
発売日/2024年12月25日
購入先/Arenbergのオンラインストアより予約受付中

トレックが「組み立て不要の自転車直送サービス」を開始

トレック・ジャパンが公式オンラインストアで自転車の自宅直送サービスを開始した。キッズバイクから最新のMadone SLRまで、ほぼ全ての自転車を自宅に直接届けてもらえる。

注文した自転車はトレック専門のベテランメカニックによって完璧に組み立てられた上で配送されるため組み立て作業は一切必要なく、サドルの高さを調整するだけですぐに乗り出せる。初めてのスポーツ自転車を探している人にも、ギフトとして自転車を贈りたいという人にもピッタリ。

届け時は簡易カバーだけが被せられた状態で渡される。その他梱包材は全て配送業者が持ち帰るため、大量の緩衝材や巨大な段ボール箱の処分に困ることもない。カバーにはブランドメッセージが印刷され、そのまま室内での保管や車載時などに活用できる。
 
また自社倉庫内に組み立て工場を保有することで迅速なリードタイムを実現している。人気モデルは組み立てが完了した状態で保管されているため、最速で注文の翌日に出荷される。月曜日に自転車を注文して週末から乗り出すことも可能。
 
全ての自宅直送の自転車には全国30店舗のトレック直営店での4回分の定期点検サービスが付帯され、直営店で購入した自転車とまったく同じサービスを受けることができる。
 
トレック・ジャパンは、各地域の販売店、直営店、そして公式オンラインストアの3つの販売チャネルを通じ、オンラインとオフラインの垣根を超え、日本全国のサイクリストをサポートしていきたいという。

●トレックの詳細ページ

【ヒマラヤ未踏峰に挑む】Episode 7/ネパール山岳ビジネスの現状と未踏峰遠征で実際にかかった費用

ヒマラヤにある標高6524mの未踏峰プンギに2024年10月12日午後12時09分、日本山岳会学生部の5人全員、井之上巧磨(青山学院大)、尾高涼哉(東京大)、中沢将大(立教大)、横道文哉(立教大)、芦沢太陽(中央大)が初登頂した。ヒマラヤ未踏峰にたどり着くにはいくらかかったのか? ネパール山岳ビジネスの現状と合わせて、横道が報告。

自分たちで切り拓く道。標識もFIXも支点もない雪稜。プンギにて

商業登山ならしたくない…自分らの手で道を切り拓いて登りたい

遠征帰還後にたびたび聞かれることの中で、費用の話がある。私もこの遠征に行くにあたって、両親から「金持ちの道楽」とも言われたりしたものだが、実際にそのように思っている人は少なくないと思う。

たとえば最高峰のエベレストは契約するエージェントやパッケージにもよるが、総費用でだいたい1000万円かかるとも言われており、私も幼い頃に「高いお金を払ってまでも、自分の命を危険に晒すようなことをなぜするのか」と疑問に思うことはあった。今回ヒマラヤ山脈の未踏峰に挑んだ訳であったが、やはりこの話を聞いて「エベレストに登るんだ」という人は非常に多く、「ヒマラヤ山脈≒エベレスト」ではないことを説明することが多かった。

エベレストなどの8000m峰は商業登山がほとんどであることが現状である。商業登山の定義はさまざまではあるが、その名前の通りビジネス化された登山のあり方であり、豪華なガイド登山をイメージすると分かりやすいだろう。テントの設置や食事、FIXロープの設置など全てガイドがやってくれるのである。

確かに登山者本人には山頂まで行く最低限の体力と気概が必要ではあるが、技術面では登攀行為で必要となるような高度な技術を擁していなくても行けるのがポイントである。一昨年お世話になったガイドの方からは「君たちはなにもしなくても、歩けさえすれば※アマダブラムにでも僕が連れていけば登れるよ」とも言われたりするところから、商業登山は私たちがこの間、自分らの手で道を切り拓きながら未踏峰に登る行為と全く異なる種類の登山であると思った。

※アマダブラムは、ネパール東部ヒマラヤ山脈に位置する標高6812mの美しい山で、その特徴的な形状から「ヒマラヤの宝石」と称され、登山家に人気の高い峰です。

ヒマラヤ遠征がネパールに多くの雇用機会を生み出す

ネパールでは主にこのような商業登山を中心にビジネスは回っており、理屈としてはガイド料を筆頭に入山料や小屋泊代、荷物持ちのポーター代など1回の山行にたくさんの雇用機会を生んでいる。アジア最貧国とも呼ばれるネパールは主な産業がなく、国民の半数が海外に出稼ぎに行く中、観光業が国内での大きな利益を生んでいることは明白である。

今回私たちはベースキャンプまで山小屋(通称ロッジ)を経由して行った。4700mのベースキャンプまではガイドの方と進み、その先は自分たちだけで進んだのがいわゆる、先ほど言及した商業登山と大きく異なるところだろう。今回の場合はベースキャンプにガイドとコック、そしてポーターの計3名が駐在しており、一番近い村までプンギから10kmほどあることを考えると、とてもありがたい限りであった。

今回の遠征での予期せぬ出費

我々の今回の隊での予算の誤算として大きかったのが2つ、関税と食費であった。

今回の遠征において装備が非常に重かったことから、事前にネパールに国際郵便で送ることとした。しかし、不幸なことに後日18万円の関税を取られることとなってしまった。その理由としては内容物記載事項において不要なトラブルに巻き込まれまいと正直に新品価格での価値を内容物として30万円ほど記載したからではないかと推測できた。旅の始まりでの18万円の出費は隊の財布に堪えるものがあった。

タメル地区でキャッシングに挑む。ATMによって手数料が違うため、手当たり次第に挑む

外貨への両替も昨今の円安の煽りを受け、手数料を入れると、100ネパールルピーを手に入れるのに125円かかるというような状況。クレジットカードのキャッシングも両替屋とも変わらない手数料での両替だったため、常に為替相場を見ながら円の価値が上がるのをひたすらメンバー全員が祈っていた。結局遠征が終わり、カトマンズに戻ってくる頃には円安は悪化しており、みな頭を抱えて残りの2週間を過ごした。

当たり前であるが、キャラバンが進み、山々の奥に行くほど物価は上がり、OBOGから聞いた数十年前の相場とは大きくかけ離れていた。想定外の出費から、途中からは自分でお湯を沸かし始めるなど、泊めてくれる彼らからしたらとても非経済的な行為をしていたと思う。

ロッジでのダルバート。ロッジごとに味付けが異なる

ネパールの定番料理のダルバート一食の価格が1000ルピー(1200円)と想像の2倍の値段で、1日3食ダルバートだったメンバーも1日1ダルバートにせざるをえない状況にもなった。一方、宿泊費は想定通りで一泊ツインルームで1200ルピーなど非常にリーズナブルであった。聞く話によると、エベレスト街道など外国人登山客の多い山域は値段がより高く設定されているらしく、注意が必要だ。

一方、昨年訪れたロールワリン渓谷は比較的アプローチがしやすいところから物資が多く流入し、物価が比較的安かったのではないかと考えた。山域ごとに価格設定は大きく異なるところから予算にはある程度の幅を持たせるのがいいだろう。

結局いくらかかったか

当初の予算としては、全体で約575万円。1人あたり約115万円であった。寄付金は各大学のOBOG、日本山岳会の会員方、そして日本山岳会海外登山奨励金を含むと340万円近く集まり、1人あたりの負担額はだいたい50万円、プラス新調した個人装備となった。

実際にかかった支出は約590万円で、15万円ほどの超過であり、関税がその大半を占めた。航空券が安く買えたところや、アルファー米など尾西食品から食料の協賛のおかげで少しは相殺することができて、物価の高騰や円安の影響を受けながらも全体で15万円の超過ですんだのは幸運であった。

私は現在、遠征のために新しく購入したダブルブーツの分割払いの返済に追われており、帰国早々アルバイト尽くしの生活を送っている。年末にはその支払いが全部済むので、来年には撮影した映像の整理に入りたいと考えている。

横道文哉の愛用品

Kindle Paperwhite 

1カ月以上電波の繋がらない山行での順応日はとても退屈です。完全防水で重さも200g程度、本や漫画がギガ数にもよるが数千冊保存できる点から、おすすめです。かさばる漫画もこれで何百冊もどこにでも持っていけます。

チャレンジを終えて…横道文哉

この1年半プンギ遠征と就職の2つを大きな目標に日々努力していたところ、両方とも幸運にも成し遂げてしまったため、燃え尽き症候群のような日々を送っています。春から社会人になる身として、山と仕事の両立を目指して、山だけでなく、人生そのものを自分の納得できるものにしたいと思います。目指せチベットの未踏峰。


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