「個人的にはキッテル」山本元喜ツール・ド・フランスさいたま発表会へ

さいたま新都心駅周辺コースで11月4日に開催される「J:COM presents 2018ツール・ド・フランスさいたまクリテリウム」。期待と注目が集まるビッグイベントまで1カ月を切った10月5日、さいたま新都心で出場選手発表会が行われ、ロード日本チャンピオンの山本元喜が登壇。あわせてキナンサイクリングから山本ら3選手の出場が発表された。

左からASOのエリック・ペレスデアレナザ、鈴木優華、山本元喜、藤田涼平、清水勇人さいたま市長 ©︎KINAN Cycling Team / Midori SHIMIZU

■キナンサイクリングから山本、雨乞竜己、中西健児

イベントではまず開催地さいたま市の清水勇人市長や、主催のアモリスポルオルガニザシオン(A.S.O.)イベントディレクターのエリック・ペレスデアレナザ氏のあいさつがあり、続いてクリテリウムメインレース出場チームと選手の発表、そしてスプリントレースの組み合わせ抽選会が行われた。

山本、雨乞竜己、中西健児の出場が発表されたキナン。当日はクリテリウムメインレースのほかに、各チーム1名が出場するスプリントレース、チームタイムトライアルに出走。スプリントレースは抽選の結果、ミッチェルトン・スコット、「ツール・ド・フランスジャパンチーム」として参戦する別府史手、宇都宮ブリッツェンと対戦するA組に入ることが決まった。

出場チームと選手の発表、スプリントレースの組み合わせが決まったところで、満を持してこの日のイベントゲストが登場。大きな盛り上がりの中、日本チャンピオンジャージをまとう山本と、9月15日に行われた「Road to さいたまクリテリウム2018」を勝ち、個人タイムトライアルレース出場権を得た藤田涼平(サイタマサイクルプロジェクト)が紹介された。

■熱い応援を呼びかけ

プログラム後半はトークイベントが行われ、山本のほかレース実況でおなじみの永田実氏、解説者の栗村修氏、アレナザ氏、2018年のさいたまクリテリウム広報部長に就任した鈴木優華さんがステージへ。大会ツイッターにリアルタイムで寄せられた質問も交えながらトークが展開された。

出そろった出場選手の印象を問われた山本は「みなスゴい選手だが、個人的にはジロ・デ・イタリアで一緒に走ったキッテル選手」と注目選手をピックアップ。「勝手に後ろについて走っていた」とジロ・デ・イタリア出場時のエピソードを紹介しつつ、「また同じレースを走れることが楽しみ」とコメントした。また、「うれしい声援」について問われると、「ゲンキ!と、名前を呼んでもらえるとうれしいです! 自分を応援してくれているとダイレクトに伝わるので」と約100人の一般観覧者に向けて、当日の応援を呼びかけた。

ツール・ド・フランスさいたまクリテリウム本番への期待と驚きに満ちた発表イベント。最後には、一般観覧者向けのフォトセッションの時間も設けられ、選手と記念撮影を楽しむ姿も見られるなど、笑顔と喜びいっぱいの中で幕を閉じた。(Report: 清水翠、Edit: 福光俊介)

ぶどう畑を走るコースに変わったパリ〜ツールでアンデルセン優勝

第112回パリ~ツールが10月7日、フランスのシャルトルからツールまでの214.5kmで行われ、サンウェブのソーレンクラーク・アンデルセン(デンマーク)が終盤に独走を決めて初優勝。前年は最後のゴール勝負に負けて2位だったが、その雪辱を果たした。25秒遅れの2位はクイックステップフロアーズのニキ・テルプストラ(オランダ)、3位はAG2Rラモンディアルのブノワ・コスヌフロワ(フランス)。

パリ〜ツールで初優勝したソーレンクラーク・アンデルセン © VK/PN/Cor Vos

今回から主催者ASOはコースを大幅に変更。サントル・バルドロワール地方のぶどう畑の農道をコースの一部として、未舗装路を走らせることにした。「クラシック」と呼ばれる伝統レースの中で、その特徴を印象づけることがねらいだった。ただし実際のレースではパンクが続出し、有力選手が優勝争いから脱落することもあった。

先頭集団に加わっていたアンデルセンは終盤にアタック。テルプストラとコスヌフロワが追従して3人の優勝争いとなり、残り10kmで再びアンデルセンがアタックしてゴールまで独走した。

パリ〜ツール優勝のソーレンクラーク・アンデルセンを中央に左が2位ニキ・テルプストラ、右が3位ブノワ・コスヌフロワ © VK/PN/Cor Vos

「本当に優勝したいレースだった。でも勝てるとは思わなかった。このレースに集中し、今日は素晴らしい走りができたのでスーパーハッピーだ。コースもボクに向いていて、とても象徴的な舞台だった」とアンデルセン。
「クラシックレースで勝ったのはこれが初めてで、これ以上の幸せはない。ゴールまであと100mのところまでその雰囲気を味わった。それにしても最後の10kmはキツかったけどね。強い選手がたくさんいて、彼らに勝ったことに驚いている」

窪木一茂が全日本自転車競技選手権大会オムニアムで優勝

自転車競技トラックレースのオリンピック種目、オムニアムの日本一を決める「2018全日本自転車競技選手権大会オムニアム」が10月7日、伊豆市の伊豆ベロドロームで開催され、男子エリートで窪木一茂(ブリヂストンサイクリング)が全日本個人タイムトライアル、全日本トラック4冠、JBCF年間総合優勝のタイトルに続き優勝。

2018全日本自転車競技選手権大会オムニアム ©2018 JCF

2位は橋本英也、3位は近谷涼とブリヂストンサイクリングが上位を独占する結果となった。

2018全日本自転車競技選手権大会オムニアムを制した窪木一茂 ©2018 JCF
2018全日本自転車競技選手権大会オムニアムを制した窪木一茂を中央に左が2位橋本英也、右が3位近谷涼 ©2018 JCF
2018全日本自転車競技選手権大会オムニアムを制した窪木一茂 ©2018 JCF

窪木一茂のコメント
今年は全日本個人タイムトライアルのタイトルも獲ったが、このタイトルも獲りたいと臨んだ。気持ちは入っていて実際優勝することができてよかった。得意とするエリミネーションで優勝することができ、自信につながりポイントレースでは余裕を持っていつも通りの走りができた。団体追い抜きでの東京オリンピック出場は、日本自転車競技界を底上げするし、より盛り上げることができると思うのでそこにこだわっていきたい。

ションカが予選トップ、室屋義秀5位…レッドブル・エアレース第7戦

究極の三次元モータースポーツRed Bull Air Race World Championship(レッドブル・エアレース・ワールドチャンピオンシップ)2018年シーズン第7戦の予選が10月6日に米国のインディアナポリスで開催され、マーティン・ションカ(チェコ)がトップタイムを記録した。

インディ500で有名なインディアナポリスのスピードウェイを飛行するフランスのニコラス・イワノフ © Predrag Vuckovic/Red Bull Content Pool

第7戦の舞台はインディアナ州インディアナポリスのインディアナポリス・モータースピードウェイ。世界初のモータースポーツ専用施設として建造されたこのサーキットはインディ500の開催地として知られ、高速低空飛行のRed Bull Air Raceの舞台としてはまさにパーフェクト。

予選トップのションカのフライト © Joerg Mitter / Red Bull Content Pool

14人のエアレースパイロットがこの日の予選に出場し、スペインのフアン・ベラルデが2位、オーストラリアのマット・ホールが3位。日本の室屋義秀は5位。決勝は7日に同地で行われる。

目をつむって精神統一をはかる室屋義秀 © Predrag Vuckovic/Red Bull Content Pool

アンバサダーに教わるコーデアドバイス…ウエア3点プレゼントも

パールイズミは、11月11日(日)に千葉県の幕張メッセで開催されるサイクルモード2018の同社ブースでスポーツバイクビギナーに向けてのセミナー「アンバサダーに教わるコーデアドバイス」を開催する。

パールイズミブランドアンバサダーの大西勇輝さんと北川麻利奈さんのナビゲートのもと、スポーツバイクを始めたばかりのビギナーを対象に、実際にウエアを手にとりながらサイクルウエアの機能性や特徴、初めて購入するの際のウエアの選び方、気候に応じたコーディネートのしかたなどをアドバイスする。

開催日:2018年11月11日(日)
時間:10時〜12時
場所:幕張メッセ(千葉市) パールイズミ ブース内
イベント内容
・ブランドアンバサダーによるサイクルウエアの説明
・おすすめのコーディネート
・ウエアに関する悩み相談Q&A
対象:スポーツバイクを始めたばかりのビギナー。SNSアカウント(FacebookかInstgram)を利用している人。イベント開催日時に対応できる人

大西勇輝(Pearl Izumiブランドアンバサダー)

北川麻利奈(Pearl Izumiブランドアンバサダー)

参加費:無料
参加賞:ウエア上下、インナーの3着をプレゼント
参加人数:4名(男女各2名)

イベント利用規約を確認の上、お申し込みください。

申し込み方法
STEP1
パールイズミフェイスブックにて「いいね」をクリック、もしくはインスタグラムでフォローをお願いします。
以下のメールアドレスあてに必要な情報を記載し、メールでお申し込みください
cyclemode2018@pearlizumi.co.jp
名前、メールアドレス、住所、電話番号、職業、生年月日、性別、自転車走行の経験歴
フェイスブックもしくはインスタグラムのアカウント名
STEP2
応募後、同社にて受付・抽選(10/26 17:00まで受付。定員を超えた場合は抽選とし、当選した方には10/29以降に順次メール連絡)
STEP3
当選した方へ応募時のメールアドレスあてに同社からメール連絡。イベントの参加はイベントの利用規約を承諾したという前提となりますので上記利用規約をご確認ください。

アレッサンドロ・デマルキがジロ・デル・エミリアで優勝

BMCのアレッサンドロ・デマルキ(イタリア)が10月6日にイタリアで行われたジロ・デル・エミリアで優勝した。

ジロ・デル・エミリアを制したアレッサンドロ・デマルキ © Stefano Sirotti

「この勝利はボクのキャリアの中でも一番重要なものだ。ステージレースとは違って、ワンデーレースはそれなりの難しさがあって、ワンデーで勝ったのは初めてだから」とデマルキ。デマルキはこの日3位に入ったチームメートのディラン・トゥーンス(ベルギー)の働きぶりをたたえ、「シーズン最後のレースではトゥーンスが勝ちたいだろうから、今度はボクが全力でアシストしたい」と語った。