藤田涼平、田上萌々子らがRoad to さいたまクリテリウム優勝…本大会出場へ

「Road to さいたまクリテリウム2018 in 彩湖 ~タイムトライアル&エンデューロ~」が9月15日(土)、埼玉県さいたま市の荒川彩湖公園で開催され、エリート男子は藤田涼平(さいたまサイクルプロジェクト)、女子は田上萌々子(ブラウ・ブリッツェン)、ジュニア男子は氏原真之介(埼玉・浦和北高)がトップタイムをたたき出して優勝。11月4日に開催されるさいたまクリテリウム本戦の個人タイムトライアルレースへの出場権を獲得した。

藤田涼平がRoad toさいたまクリテリウムでトップタイムを記録し、本戦への出場権を獲得

一般参加型のライドイベント「Road toさいたまクリテリウム2018 in 彩湖 ~タイムトライアル&エンデューロ~」は個人タイムトライアルとチームエンデューロの2種目のレースが実施された。個人タイムトライアルの優勝者はさいたまクリテリウム本戦の個人タイムトライアルレースに出場できるという初めての試み。

藤田の父はバルセロナ五輪代表の藤田晃三さん。開催地さいたま市を拠点とするさいたまサイクルプロジェクトに所属しているだけに、負けられない戦いだった。

藤田涼平のコメント
「走りのタイプとしてもボクはスプリンターなので、サガンが憧れの選手です。東京オリンピックはあと2年しかないので時間が足りないかも知れませんが、父のようにオリンピックに出場できるような選手になりたいです」

Road toさいたまクリテリウムの女子クラスで優勝した田上萌々子

田上萌々子のコメント
「埼玉県三郷市在住なので地元レースに出場でき、日本のトップ選手をはじめ、ツール・ド・フランスのスター選手と走れるのはとてもいい経験です」

氏原真之介のコメント
「中短距離のトラック競技をやっていて、さいたまの短いコースは得意です。最初から全力で走ります」

イベントはチームエンデューロも開催され、総勢194名がレースに出場した。チームエンデューロの各カテゴリーから2チームを抽選し、さいたまクリテリウム当日に実施するオープニング走行または一般体験走行のいずれかに招待された。

メディア枠として東京中日スポーツチームが参戦。大会広報部長を務めるモデルの鈴木優華と

エンリク・マスが初優勝で総合2位に浮上…ブエルタ・ア・エスパーニャ第20ステージ

第73回ブエルタ・ア・エスパーニャは9月15日(土)、アンドラのエスカルデス・エンゴルダニカラスペインのコルデラガリナまでの97.3kmで第20ステージが行われ、クイックステップフロアーズのエンリク・マス(スペイン)とアスタナのミゲルアンヘル・ロペス(コロンビア)の競り合いとなり、マスが先着して初優勝。後続選手を引き離したことから総合成績でマスが2位、ロペスが3位に浮上した。

マスがロペスを制して初優勝。ブエルタ・ア・エスパーニャ第20ステージ © Luis Ángel Gómez

マスは今季、地元スペインのバスク1周レースで1勝した注目の23歳。大会終盤にいい走りを見せつけ、前日の総合3位からさらに上位に。スペインの元選手アルベルト・コンタドールの再来と呼ばれるが、「コンタドールの半分でいいからメジャー勝利したい」とコメント。スペインに久々の逸材が頭角を現した。

首位のサイモン・イェーツ(英国、ミッチェルトン・スコット)は23秒遅れの区間3位でゴールし、その座を死守。初の総合優勝を確実にした。

双子のアダムがサイモンをけん引する © Luis Ángel Gómez

バルベルデが脱落し、総合優勝争いから消えた © Luis Ángel Gómez

●4賞ジャージ
マイヨロホ(個人総合成績)サイモン・イェーツ(英国、ミッチェルトン・スコット)
マイヨベルデ(ポイント賞)アレハンドロ・バルベルデ(スペイン、モビスター)
マイヨルナレス(山岳賞)トマス・デヘント(ベルギー、ロット・スーダル)
□マイヨブランコ(コンビネーション賞)サイモン・イェーツ(英国、ミッチェルトン・スコット)

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ピノ優勝、首位はイェーツが死守…ブエルタ・ア・エスパーニャ第19ステージ

第73回ブエルタ・ア・エスパーニャは9月14日(金)、レイダからアンドラのナトルランディアまでの154.4kmで第19ステージが行われ、首位のサイモン・イェーツ(英国、ミッチェルトン・スコット)とグルパマFDJのティボー・ピノ(フランス)がゴールまでの最後の上りで抜け出した。ゴール手前でピノがスパートして、第15ステージに続く優勝を飾った。

ブエルタ・ア・エスパーニャ第19ステージでゴールを目指すサイモン・イェーツ、ピノ © Luis Ángel Gómez

イェーツは5秒遅れの区間2位でゴールし、ボーナスタイムの6秒を獲得。
「ボクを助けてくれたピノにお礼を言いたい」とイェーツは皮肉。
「ピノは後ろについているだけでなにもしてくれなかったよ」

それでもイェーツは、総合2位アレハンドロ・バルベルデ(スペイン、モビスター)に1分07秒差をつけ、総合のタイム差を前日の25秒から1分38秒に広げて首位を堅持。最後の山岳区間となる第20ステージに初優勝をかける。

第19ステージを制したティボー・ピノ © Luis Ángel Gómez
第19ステージで首位を死守し、笑みを浮かべてゴールするサイモン・イェーツ  © Luis Ángel Gómez

●4賞ジャージ
マイヨロホ(個人総合成績)サイモン・イェーツ(英国、ミッチェルトン・スコット)
マイヨベルデ(ポイント賞)アレハンドロ・バルベルデ(スペイン、モビスター)
マイヨルナレス(山岳賞)トマス・デヘント(ベルギー、ロット・スーダル)
□マイヨブランコ(コンビネーション賞)アレハンドロ・バルベルデ(スペイン、モビスター)

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宇都宮ブリッツェンが「たいらや」と契約…セカンドキャリア支援も

サイクルスポーツマネージメントが運営する地域密着型プロ自転車ロードレースチーム「宇都宮ブリッツェン」は、栃木県内で26店舗を運営する食品スーパーマーケットチェーン、たいらやと2019年シーズンのユニフォームスポンサー契約を締結した。

サイクルスポーツマネージメントの柿沼章社長(左)と、たいらやの直井則夫取締役管理本部長

2019年シーズン着用のユニフォーム両ソデに「たいらや」ロゴの掲出、また宇都宮ブリッツェン所属選手と下部育成チーム「ブラウ・ブリッツェン」所属選手へのセカンドキャリア支援や選手の家族への就業支援なども包括した契約となる。

柿沼章社長のコメント
このたび、株式会社たいらや様と2019年シーズンのユニフォームスポンサー契約を締結できましたこと、大変光栄に思います。今回の契約では、ユニフォームへのロゴ掲出だけでなく、所属選手のセカンドキャリア支援や選手家族への就業支援も含まれており、チームとしても非常に心強い限りです。
選手にとって、誰もが避けて通ることのできない引退、そしてその後のセカンドキャリアという進路に対して、運営会社としてもバックアップできる体制を整備していきたいと考えておりますが、まずはチームと同じく栃木県内で事業を展開するたいらや様にご支援いただけることは非常にありがたい限りです。
たいらや様は26店舗中、15店舗を宇都宮市内で展開しており、チームとも非常に親和性が高いと考えております。これからも地域に根差した活動を継続し、地域振興と地域発展に努めてまいりたいと思います。

ワライスがメジャー初勝利、首位はイェーツ堅持…ブエルタ・ア・エスパーニャ

第73回ブエルタ・ア・エスパーニャは9月13日(木)、エヘアデロスカバジェロス~レイダ間の186.1kmで第18ステージが行われ、スタート直後に飛び出したロット・スーダルのイェーレ・ワライス(ベルギー)とUAEエミレーツのスベンエリック・ビストラム(ノルウェー)がゴールまで逃げ切った。最後はメイン集団が背後まで迫る状況での一騎打ちをワライスが制してメジャー初優勝。

ブエルタ・ア・エスパーニャ第18ステージを制したイェーレ・ワライス。その後ろがスベンエリック・ビストラム © Luis Ángel Gómez

「大会中盤にケガをしてから、山岳区間のはざまにあるこの平たんステージだけを見すえていた」とワライス。
「ビストラムはスプリント力があるので彼を先行させてその背後に着いた。最後の最後までスパートしない作戦で、後続集団に飲み込まれる心配はしなかった。それが勝因だと思う」

この日は翌日から始まる最後の山岳2区間に備えて、総合成績の上位選手は動かず。首位のサイモン・イェーツ(英国、ミッチェルトン・スコット)がその座を守った。

ブエルタ・ア・エスパーニャ第18ステージを走るバルベルデ © Luis Ángel Gómez

ブエルタ・ア・エスパーニャ第18ステージ © Luis Ángel Gómez

●4賞ジャージ
マイヨロホ(個人総合成績)サイモン・イェーツ(英国、ミッチェルトン・スコット)
マイヨベルデ(ポイント賞)アレハンドロ・バルベルデ(スペイン、モビスター)
マイヨルナレス(山岳賞)トマス・デヘント(ベルギー、ロット・スーダル)
□マイヨブランコ(コンビネーション賞)アレハンドロ・バルベルデ(スペイン、モビスター)

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アルベルト・コンタドールがツール・ド・フランスさいたまのアンバサダーとして来日

スペインの元自転車ロード選手、アルベルト・コンタドール(35)が11月4日に開催されるツール・ド・フランスさいたまクリテリウムの大会アンバサダーとして来日することが発表された。

2012ブエルタ・ア・エスパーニャで総合優勝したコンタドール © Unipublic

ツール・ド・フランス総合優勝をはじめ、数々の戦績を残し、2017年に現役を引退した元プロロードレーサーのコンタドール。11月4日(日)に開催される「J:COM presents 2018ツール・ド・フランスさいたまクリテリウム」のアンバサダーとして参加し、大会を盛り上げてくれる。

コンタドールは2003年にプロデビュー後、3大ステージレース(ジロ・デ・イタリア、ツール・ド・フランス、ブエルタ・ア・エスパーニャ)の全てで複数回の総合優勝に輝くなど世界トップレベルの選手として活躍した。

アルベルト・コンタドールのコメント
「こんにちは! アルベルト・コンタドールです。これまでの日本での経験がどれも素晴らしいものだったので、さいたまクリテリウムへの参加を心待ちにしています。みなさん日本で待っててください!」

大会当日は、オフィシャルサポーターズ「個人プラチナ」カテゴリーの特典「バックヤード見学ツアー」にゲストとして参加。そのほかの活動は詳細が決定次第追って発表される。

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