子乗せ電動アシスト自転車「ビッケポーラーe」に新モデル登場

ブリヂストンサイクルは、子ども乗せ電動アシスト自転車「ビッケポーラーe」の2019年早期モデルを6月上旬より全国の販売店を通して発売する。ビッケポーラーeは、こだわり抜いた設計をしていて、ビッケシリーズで最も安定感を誇る子ども乗せ電動アシスト自転車。今回の新モデルでは電池容量を従来モデルの12Ahから約28%増の15.4Ahとし、エコモード時の走行距離を78kmに伸長した。

ブリヂストンサイクルの子ども乗せ電動アシスト自転車「ビッケ ポーラーe

ビッケポーラーeはフロントチャイルドシートを標準装備しているタイプの子ども乗せ電動アシスト自転車。最低サドル高70cm、全高は103.5cmで、フロントチャイルドシートを標準装備しているタイプの電動アシスト自転車としては、最も視界良好のフレーム設計。「久しぶりに自転車に乗る」「運転に自信がない」「安定感を重視したい」という人に最適な1台。

今回のモデルでは、電池容量を従来モデルの12Ahから約28%増の15.4Ahとし、エコモード時の走行距離を78kmに伸長した。さらに、自転車本体の軽量は維持し、広くてゆったり乗れるフロントチャイルドシート「スマートシート」も採用している。

価格は13万7800円(税別)。充電器を含む。
カラーは7色。T.レトロブルー(ツヤ消しカラー)、E.BKブルーグレー、E.BKダークグレー、E.BKホワイト、T.レトログレージュ(ツヤ消しカラー)、T.レトロレッド(ツヤ消しカラー)、T.レトログリーン(ツヤ消しカラー)。

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世界で最も過酷な400m走に挑んだ! 反中祐介のRed Bull 400参戦記

どうも、反中祐介です。
5月12日(土)に北海道札幌市の大倉山ジャンプ競技場で開催された、Red Bull 400(レッドブル・フォーハンドレッド)に初めて参加してきた。当大会は日本初開催となった2017年に続き2回目の開催。この大会、別名“世界で最も過酷な400m走”とも言われている。そんなの気にならないわけがない。

札幌市街に背を向けてひたすら大倉山ジャンプ競技場を上る © Jason Halayko/Red Bull Content Pool

数字で見るRed Bull 400のコースプロフィールは以下のとおり。

■距離:400m
■累積標高:133m D+
■平均斜度:35度
■最大斜度:37度
■大倉山ジャンプ競技場リフト:約6分

レーススタート © Jason Halayko/Red Bull Content Pool

Red Bull 400は国によって規格が違うため、大会によってコースプロフィールは変わるのだが日本大会はざっとこんな感じ。数字ではなかなか伝わらないですよね。

華やかな会場の雰囲気、たくさんのオーディエンス。参加者は統一のTeeで出走するのでフェスのような一体感もあり、テンションはアガりっぱなし。若い層や普段ランニングをしていない人も多数参加しており、一般的なランニングの大会とは違った雰囲気。そんな独特な雰囲気がとても心地いいと感じたのは私だけではないはず。

男子は全5ヒート。各ヒートトップ通過者5名+タイム上位者55名(各ヒートトップ通過者を除く)の60名が決勝に進むことができる。
ヒートは年齢の高い順に出走。後半のヒートほど予選終了してから決勝までのインターバルが短くなるので若さでのアドバンテージがなくなる仕組みになっているのだ。なるほどなるほど。

立ったままでは登れない最大斜度37度のスロープ © Suguru Saito / Red Bull Content Pool

私は第4ヒートに出走。
アガるMCのカウントダウンでスタート。スタート直後はブレーキングトラックを逆走するので緩やかなくだりだ。唯一疾走感のあるセクションなのだが、足場が長めの人工芝なのでかなり沈み込む。スピードを出すほどに不安定で足先のコントロールが難しい。

100m過ぎるとランディングバーンを一気に登っていく。このセクションは人工芝の上に格子状の網(通称:ラーメンネット)が張り巡らされている。人工芝は滑るため、綱にシューズのグリップをひっかけていくとパワーロスを抑えて効率的に登ることができる。

K点(赤ライン)では二足走行が辛い状態になってくる。このあたりから二足走行で粘るのか四つん這いにシフトするのかに悩むところ。早めに四つん這いにシフトすることを強くオススメする。

P点(青ライン)をすぎると最大斜度37度に到達。急斜面すぎてコースの先がほとんど見えない。ほとんどクライミング状態。いかに上半身を使って登れるかがポイントだ。
ランディングバーン後半は徐々に斜度が緩やかになっていき、視野が広がってくる。
ランディングバーンとカンテ(踏み切り台)のギャップを埋めるために設置された木段をクリアするとレッドブルのゲートがお出迎え。

レッドブルゲートをくぐり、はるか遠くに見えるフィニッシュゲートを目指しアプローチ(助走路)を上る。

長野五輪ラージヒルで個人と団体2つの金メダルを獲得している船木和喜さんが大倉山ジャンプ場でまさかの解説 © Suguru Saito / Red Bull Content Pool

■第4ヒート:1着 4’14″30 総合2着で決勝へ

余力を残して予選を通過することに成功。あとは決勝までのインターバルでリカバリーするかが勝負の決め手。私はゴール直後すぐに補食を摂った。すぐエネルギーに変わる糖質系エネルギーとじっくりと長く効果の出る脂質系エネルギーをそれぞれ摂取。少量で高カロリーな脂質系エネルギーを少し多めに摂るのがポイント。今回のような負担の大きい種目でもハイパフォーマンスを持続させることができるのだ。ちなみに、脂質系エネルギーは『Trail Butter』、糖質系エネルギーには『Sato Coffee Energy Jelly』『MEDALIST ENERGY GEL』をそれぞれ摂取。どれも美味しいのでストレスなく摂取可能。あとはプラスで『MEDALIST AMINO DIRECT 5500』をダイレクトチャージ。筋疲労の激しいときにはアミノ酸とクエン酸は必須。疲労の回復がかなり早まる。

ゴールは視線の先にある © Suguru Saito / Red Bull Content Pool

さあ、そしていざ決勝戦へ
決勝戦らしいピリッとした緊張感のある雰囲気の中でスタート。スタート直後はほとんど団子状態。K点あたりから3、4人の争いに絞られてきた。現時点で私は3番手。P点を超えて斜度もキツくなってきたところで4番手に後退。前との差はほとんどない。
レッドブルゲートをくぐり、ラスト100m。先頭集団が団子状態、なんて刺激的な展開なんだ。心肺もテンションも最高潮に。

アプローチは観戦者との距離が近いので声援を間近に受けることができる。そんなの頑張らないわけがない。しかし、全身の疲労も心肺もピークに達したカラダは思うようには動かない。腿周りはパンパン、一度止まったらしばらく動けなくなるであろう状態。そんなカラダを気力とほとんど残っていない体力で前に運ぶ。疾走感こそ一切ないが淡々と歩を進める。なんとか前をまくろうとスパートを仕掛けるも前の選手も譲らない。気持ちの仕掛けあいを何度か繰り返したが結局順位は変動せず。そのままフィニッシュ。脇のマットに倒れこんだ。

■決勝:4位 4’01″96

1位と10秒差、2位と4秒差、3位と1秒差。完敗だ。僅差ではあるが、届きそうで届かず。最後の最後は気持ちで負けたんだろうな。悔しさしかないのだがとても充実した400mであった。

大倉山ジャンプ台を上り切った! © Suguru Saito / Red Bull Content Pool

実際に参加して感じたRed Bull 400の攻略ポイントをまとめてみた。

■シューズはトレランシューズがベスト。特にSalomonのトレランシューズがオススメ。アウトソールのグリップパターンがこのコースとの相性抜群で確実にグリップしてガシガシ登れる。シューズのタイプはハイグリップ、ロードロップがポイント。アウトソールのグリップがゴツくて、ミッドソールの前足部の厚みと後足部の厚みの差が少ないもの。私が今回着用した『Salomon S-LAB SENSE ULTRA 6 SG』もこのタイプの一つ。今回のようなコースでのパフォーマンスはもちろんトレイルランニングレースでも幅広く使える。私以外にも女子1位と2位の選手も着用。

■ほとんど四つん這いの体勢なのでグローブは着用すべし。ロープを強く握ったときに手のひらがかなり擦れる恐れあり。ランニング用ストレッチグローブよりは手のひらが補強されているタイプがオススメ。

■レース前の補給食は大事。脂質系のエネルギーと糖質系のエネルギーをしっかり摂取しよう。少量で高カロリー、美味しいものが摂取時のストレスがない。

■斜度がきつくなったときは無理せずできるだけ早く四つん這いになったほうがいい。下肢の負担を減らし効率的に登ることができる。いかに上肢をうまく使うのかがポイント。

■この種目に必要なの力は「全身持久力」「集中力」「気力」。特にカンテからのラスト100mは気持ちでタイムが大きく変わる。ポジティブな気持ちを大切に!

女子優勝は高村貴子。トレイルランのハセツネなどで優勝経験を持つ第一人者 © Suguru Saito / Red Bull Content Pool

普段ランニングとは無縁の人もフェスに行く感覚で楽しんでほしい。会場の雰囲気を体感したら不思議とやれる気しかしないだろう。そんなパワーがこの大会にはある気がする。

レッドブル400の参戦記をレポートしてくれた反中祐介さん © Suguru Saito / Red Bull Content Pool

反中祐介(たんなかゆうすけ)
トレイルランナー。ランニングチームのランニングコーチとしてビギナーランナーからシリアスランナーまで幅広いレベルのランナーの指導を経てトレイルランニングを始める。大学在学時には健康運動実践指導者を取得。ランニング以外にも、自然を楽しみつくすべく様々なアクティビティを提案・発信している。北海道のSAPPORO EXPERIENCE BASEサロモンストアにアドバイザリースタッフとして勤務している。
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マルコ・カノラはステージ2位…ツアー・オブ・ジャパンいなべステージ

ツアー・オブ・ジャパン第3ステージとなる「いなべステージ」が5月22日に三重県いなべ市で距離127kmの周回コースで開催され、NIPPO・ヴィーニファンティーニ・ヨーロッパオヴィーニは、2017年大会の同ステージ覇者であるマルコ・カノラをエースに区間優勝をねらったが、同タイムの2位になった。

ボレがツアー・オブ・ジャパンいなべステージ優勝。カノラは2位だった

ニュートラル走行ののちリアルスタートが切られると、すぐに10選手ほどの落車が発生した。幸いチームは巻き込まれなかったが、大会の優勝候補でもある新城幸也(バーレーン・メリダ)が負傷。しかしすぐに落車した選手たちは全員集団復帰を果たし、1周目で2名の逃げが決まった。

集団をコントロールするのは、リーダージャージを着用するグレガ・ボレ(スロベニア)擁するバーレーン・メリダ。レースの大部分の区間で、落車により顔を負傷し痛々しい姿となった新城が、集団を力強く牽引した。その後、残り2周で逃げていた2選手は集団に吸収。登坂区間を過ぎてから、いくつかのアタックがかったが、決定的なものはなく、1つの大きな集団となって最終周回を迎えた。

ツアー・オブ・ジャパンいなべステージ

登坂区間から下りにかけて、主要チームのペースアップにより、集団は40選手ほどに絞られ、残り1kmを切ってからの細い登り区間での勝負となった。勝利を強く意識していたカノラが最終コーナーを先頭で通過。そしてそのまま登り基調となるフィニッシュラインへと加速を続けたが、カノラの後方につけ、冷静に勝機を見極めていたグレガ・ボレがフィニッシュライン直前でカノラを交わして、先着。惜しくもあと一歩のところで勝利をつかむことはできなかった。

しかし、カノラをはじめ、区間9位でゴールした中根英登ら、チーム全体の調子はよいため、チームで反省点を出し合い、気持ちを切り替えて、翌日からのステージで再び勝利を目指す。

リーダージャージを着用するグレガ・ボレはかつてNIPPOで活躍していた選手だ

ツアー・オブ・ジャパンいなべステージ結果
第3ステージ
1 BOLE Grega Bahrain Merida Pro Cycling Team 3:11:57
2 CANOLA Marco Nippo – Vini Fantini – Europa Ovini
3 BIBBY Ian JLT Condor
9 NAKANE Hideto Nippo – Vini Fantini – Europa Ovini +0:03
14 PONZI Simone Nippo – Vini Fantini – Europa Ovini +0:07
25 HATSUYAMA Sho Nippo – Vini Fantini – Europa Ovini +0:14
57 ITO Masakazu Nippo – Vini Fantini – Europa Ovini +4:20
59 CUNEGO Damiano Nippo – Vini Fantini – Europa Ovini +5:33

個人総合成績
1 BOLE Grega Bahrain Merida Pro Cycling Team 6:04:24
2 CANOLA Marco Nippo – Vini Fantini – Europa Ovini +0:05
3 BIBBY Ian JLT Condor +0:09
9 NAKANE Hideto Nippo – Vini Fantini – Europa Ovini +0:26
18 PONZI Simone Nippo – Vini Fantini – Europa Ovini +0:33
23 HATSUYAMA Sho Nippo – Vini Fantini – Europa Ovini +0:42
58 ITO Masakazu Nippo – Vini Fantini – Europa Ovini +6:45
60 CUNEGO Damiano Nippo – Vini Fantini – Europa Ovini +7:31

マルコ・カノラ

マルコ・カノラのコメント
今日はチームとしてよく動いた1日だった。特に終盤、バーレーン・メリダの動きにより集団が割れたときにはチームで懸命に協力して、前に追いつくことができた。最後の場面では少し早めに仕掛けたが、ラインの直前で先行したグレガ・ボレの走りは、驚いてしまうほど完璧だった。今日の結果は残念だけど、日に日にコンディションの高まりを感じている。このままいけば勝利は遠くない。きっと明日こそ勝てると思う。

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キナンがホームタウンのツアー・オブ・ジャパンいなべステージでチーム力をアピール

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キナンがホームタウンのツアー・オブ・ジャパンいなべステージでチーム力をアピール

キナンサイクリングが世界に誇るホーム、いなべステージ。ツアー・オブ・ジャパン3日目となる5月22日は、チームにとって前半戦のヤマ場となった。美しい自然とはるか遠くを一望できる景色、そしてファンの熱狂と、日本国内最大級のレースにふさわしい盛り上がりを見せた1日は、トマ・ルバのステージ5位を筆頭に、マルコス・ガルシア、サルバドール・グアルディオラが上位フィニッシュ。期待されたステージ優勝には届かなかったが、チーム力を証明し、残るステージへの希望がふくらんだ。

キナンチームのホームとなるツアー・オブ・ジャパンいなべステージ ©︎KINAN Cycling Team / Syunsuke FUKUMITSU

三重県最北端に位置するいなべ市を舞台に行われた第3ステージ。三岐鉄道北勢線の終着駅である阿下喜駅前をスタートし、阿下喜温泉前をパレード、その後1周14.8kmのサーキットコースへと入るルート。サーキットは8周回とその前のパレードを含め、この日の総距離は127km。注目は周回前半に設けられる最大勾配17%の激坂区間と、その後のテクニカルなダウンヒル。そして、周回残り1kmを切ってから始まる急坂“イナベルグ”が選手たちの真の実力を試す。

20日の開幕以降、順調に戦いを進めるキナンは、この大会が定めるホームチームとして上位進出をねらうとともに、今後のステージにつながる走りに集中。また、年間を通して同地でサイクリングイベントや小学校での交通安全教室など、地域の人たちとの交流を深めてきた。その集大成となる1日であり、「自転車の街いなべ」をチームの活躍からアピールする役割を担った。

レーススタートに先立って行われたセレモニーでは、いなべ市の日沖靖市長、三重県の鈴木英敬知事のあいさつに続き、中島康晴がチームを代表してコメントし活躍を誓った。そして迎えたパレードスタート。鈴木知事、日沖市長の先導に続き、出走ライダーもコースへ。キナンメンバーがプロトン(メイン集団)の先頭に立って正式スタートを目指した。

3.1kmのパレードを経て始まったレースだったが、約1km進んだところでメイン集団に大規模な落車が発生した。集団前方から次々と選手たちが地面にたたきつけられた中に、山本大喜と新城雄大も巻き込まれてしまう。山本は早々に集団復帰したものの、新城は一時5分以上の遅れとなるが、少しずつタイム差を縮めて集団へと戻った。この間、レースはサーキットコースへ。2人の逃げが容認され、メイン集団はバーレーン・メリダがコントロールを開始。その後ろにキナン勢が続き、次なる動きに備える。

序盤・中盤と形成に大きな変化はなく、逃げとメイン集団とのタイム差は1分前後で推移。6人全員が前方を固めて、たびたびやってくる急坂区間や難所をクリアしていく。やがて集団のペースが上がると、逃げる2人との差はみるみるうちに縮まっていく。その結果、6周回目に逃げグループを吸収。それからもバーレーン・メリダのレースコントロールは変わらず、残り2周回へと入っていった。キナン勢は前方をキープするルバ、ガルシア、グアルディオラのほか、中島も3人のケアに従事。さらに山本と新城も落車のダメージを抱えながら粘り、最終周回へと突入した。

集団ではチャンスにかけてアタックが頻発したが、いずれも決定打には至らず。キナン勢もルバ、ガルシア、グアルディオラが好位置を押さえる。そしてスプリント。フィニッシュラインに向けて上り基調のレイアウトで、4選手が抜け出して優勝争い。その後ろからルバ、ガルシアが続き、5位と6位を確保。さらにはグアルディオラも同集団で12位と続いた。

最終局面で至るところに中切れが発生したが、総合成績を視野に入れるキナン勢3選手はしっかり走り切った。これにより、個人総合順位が上昇し、チーム最上位の10位にガルシア、11位にルバ、13位にグアルディオラとした。さらに、チーム総合でもトップから5秒差の3位に浮上。ねらっていたステージ優勝こそならなかったが、チーム力をホームタウンのファンに示すことができた。

レース後には選手・スタッフが表彰台に登壇し、熱烈な応援への感謝と、残るステージでの上位進出を約束。また、主会場となったいなべ市梅林公園には、チームのサプライヤーである「ヨネックス」「アイ・アール・シー井上ゴム工業」「和光ケミカル」「ディッセターレ」「ウィンクレル」の各社が出展し、レースに訪れた人たちに向けて製品の紹介やブランドアピールを行った。キナンもブースを設置し、今後のレースに向けて調整を進める山本元喜と雨乞竜己のほか、鈴木新史アドバイザー、「SPORTS PRODUCE熊野」からもスタッフが参加し、会場の盛り上げに一役。チームグッズの販売なども行われ、一部商品が完売となるほどの盛況ぶりだった。

23日に行われる第4ステージから大会は中盤戦へ。岐阜県美濃市を舞台に、同市の名所「うだつの上がる町並み」からパレードスタートしたのち、1周21.3kmのサーキットを6周。計139.4kmは、今大会の最長ステージ。ロングストレートや直角コーナーなど、多彩なレイアウトが特徴で、レース全体を通しておおむね平坦。これまではスプリントで勝負が決することが多いが、2018年は果たしてどのようなレース展開となるか。キナンは逃げやスプリントなどあらゆるレース展開を想定しながらチャンスをうかがっていくことになる。

ツアー・オブ・ジャパン第3ステージ結果(127km)
1 グレガ・ボレ(スロベニア、バーレーン・メリダ) 3時間11分57秒
2 マルコ・カノラ(イタリア、NIPPO・ヴィーニファンティーニ・ヨーロッパオヴィーニ) +0秒
3 イアン・ビビー(イギリス、JLT・コンドール)
4 窪木一茂(チームブリヂストンサイクリング)
5 サム・クローム(オーストラリア、ベネロング・スイスウェルネスサイクリングチーム)
6 トマ・ルバ(フランス、KINAN Cycling Team) +3秒
7 マルコス・ガルシア(スペイン、KINAN Cycling Team)
12 サルバドール・グアルディオラ(スペイン、KINAN Cycling Team)
47 中島康晴(KINAN Cycling Team) +2分41秒
56 山本大喜(KINAN Cycling Team) +4分20秒
75 新城雄大(KINAN Cycling Team) +7分48秒

個人総合時間
1 グレガ・ボレ(スロベニア、バーレーン・メリダ) 6時間4分24秒
2 マルコ・カノラ(イタリア、NIPPO・ヴィーニファンティーニ) +5秒
3 イアン・ビビー(イギリス、JLT・コンドール) +9秒
4 サム・クローム(オーストラリア、ベネロング・スイスウェルネスサイクリングチーム) +17秒
5 岡篤志(宇都宮ブリッツェン)
6 ミッヘル・ライム(エストニア、イスラエルサイクリングアカデミー) +18秒
10 マルコス・ガルシア(スペイン、KINAN Cycling Team) +26秒
11 トマ・ルバ(フランス、KINAN Cycling Team)
13 サルバドール・グアルディオラ(スペイン、KINAN Cycling Team)
42 中島康晴(KINAN Cycling Team) +3分2秒
54 山本大喜(KINAN Cycling Team) +5分37秒
65 新城雄大(KINAN Cycling Team) +9分5秒

ポイント賞
1 グレガ・ボレ(スロベニア、バーレーン・メリダ) 49pts
7 トマ・ルバ(フランス、KINAN Cycling Team) 16pts

山岳賞
1 小石祐馬(チームUKYO) 10pts

チーム総合
1 チームUKYO 18時間14分25秒
3 KINAN Cycling Team +5秒

トマ・ルバ

トマ・ルバのコメント
スプリント勝負としては惜しいものとなったが、長く続くレース全体を見通せば上々の内容だったと思う。総合成績と明日のステージが楽しみに感じられるものとなった。いなべステージは昨年以上の盛り上がりで、チームにとっても素晴らしい1日だった。その甲斐あって全力を尽くすことができた。美濃ステージはスプリントで決することが多い。個人的にはその先に控える山岳ステージを意識しながら、コンディションのキープに努めたい。チームとしては中島のスプリントで勝負しながら、トラブルやクラッシュに細心の注意を払いながら走りたい。

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イェーツが首位死守。デニスがトップタイム…ジロ・デ・イタリア第16ステージ

第101回ジロ・デ・イタリアは5月22日、トレント〜ロベレート間で第16ステージとして距離34.2kmの個人タイムトライアルが行われ、BMCのローハン・デニス(オーストラリア)が40分00秒、平均時速51.3kmのトップタイムでステージ初優勝した。デニスのグランツール区間勝利は2015ツール・ド・フランス初日、ユトレヒトでの個人タイムトライアルに続く2度目(チームタイムトライアルを除く)。総合成績ではミッチェルトン・スコットのサイモン・イェーツ(英国)が首位を守ったが、個人タイムトライアルの世界チャンピオン、トム・デュムラン(オランダ、サンウェブ)との差は2分11秒から56秒になった。

ジロ・デ・イタリア第16ステージでマリアローザを着るイェーツが個人タイムトライアルを走る © Fabio Ferrari – LaPresse

デニスはエルサレムで行われた初日の個人タイムトライアルで、最終出走のデュムランに2秒差で逆転負けを喫して落胆していた。大会2日目に3秒のボーナスタイムを稼いでマリアローザを着用するが、「最大の目標はステージ優勝」と、この日のトップタイムに固着していた。
「タイムトライアルのスペシャリスト、トニー・マルティンとデュムランに勝つのはとても気分がいい。ボクは勝利するためにジロ・デ・イタリアにやってきた。エルサレムでそれを実現することを望んでいた。このステージだって同じだ」とデニス。
一時は総合成績で11位に下降していたが、この日のトップタイムで総合6位に急浮上。
「優勝することができて、トップテンに返り咲くことができたからいい1日だ」

スタートするデニス。ジロ・デ・イタリア第16ステージ © Massimo Paolone – LaPresse
世界チャンピオンのデュムランは22秒遅れの3位。ジロ・デ・イタリア第16ステージ © Fabio Ferrari – LaPresse
ウォーミングアップ中のイェーツ。ジロ・デ・イタリア第16ステージ © Marco Alpozzi – LaPresse

マリアローザのイェーツはデニスから1分37秒遅れの20位。ステージ3位となったデュムランから1分15秒しか遅れなかった。
「とてもハッピーだ。序盤はいいリズムで、とても好調だった。でも最後の10kmは死んだ」とイェーツ。
「タイムトライアルが終わってリードを保っていられたので、残りのステージでのボクの戦略は変わってくる。ファンにとっては不運だけど、ボクはさらに守りに徹すると思う。もっとタイム差を広げられればいいけど、この状況で十分だ」

クリストファー・フルーム。ジロ・デ・イタリア第16ステージ © Marco Alpozzi – LaPresse

苦戦しているスカイのクリストファー・フルーム(英国)は35秒遅れの5位で、グルパマFDJのティボー・ピノ(フランス)を逆転して総合4位に浮上した。

ローハン・デニスがジロ・デ・イタリア第16ステージでトップタイム © Fabio Ferrari – LaPress

●ダイジェスト動画

イェーツがマリアローザを死守。ジロ・デ・イタリア第16ステージ © Gian Mattia D’Alberto – LaPresse

●4賞ジャージ
マリアローザ(個人総合成績)サイモン・イェーツ(英国、ミッチェルトン・スコット)
マリアチクラミーノ(ポイント賞)エリア・ビビアーニ(イタリア、クイックステップフロアーズ)
マリアアッズーラ(山岳賞)サイモン・イェーツ(英国、ミッチェルトン・スコット)
□マリアビアンカ(新人賞)ミゲールアンヘル・ロペス(コロンビア、アスタナ)

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【出走リスト掲載】ジロ・デ・イタリアは総合Vを懸けた個人タイムトライアル

第101回ジロ・デ・イタリアは5月21日、今大会3回目で最後となる休息日を迎え、いよいよ22日から27日の最終日までの6区間でフィナーレを迎える。22日の第16ステージはトレント〜ロベレート間34.2kmの個人タイムトライアル。個人の独走力がタイムとして如実に表れるだけに、総合成績が大きく入れ替わることが予想される。

個人タイムトライアルの世界チャンピオン、トム・デュムラン。エルサレムで行われた第1ステージで © Fabio Ferrari – LaPresse

首位のマリアローザを着るのはミッチェルトン・スコットのサイモン・イェーツ(英国)。2分11秒遅れの総合2位は個人タイムトライアルの世界チャンピオン、トム・デュムラン(オランダ、サンウェブ)。2分28秒遅れの総合3位にバーレーン・メリダのドメニコ・ポッツォビーボ(イタリア)。スカイのクリストファー・フルーム(英国)は4分52秒遅れの総合7位。

個人タイムトライアルは現地午後1時20分(日本時間同8時20分)から行われ、最終走者となるイェーツは現地午後4時30分(日本時間同11時30分)にスタートする。



●4賞ジャージ
マリアローザ(個人総合成績)サイモン・イェーツ(英国、ミッチェルトン・スコット)
マリアチクラミーノ(ポイント賞)エリア・ビビアーニ(イタリア、クイックステップフロアーズ)
マリアアッズーラ(山岳賞)サイモン・イェーツ(英国、ミッチェルトン・スコット)
□マリアビアンカ(新人賞)ミゲールアンヘル・ロペス(コロンビア、アスタナ)

エルサレムで行われた第1ステージの個人タイムトライアルを走るクリストファー・フルーム © Fabio Ferrari – LaPresse

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