【ツール・ド・フランス現場雑感】ゆる〜いバカンスと言われても仕方ない

2022ツール・ド・フランス第13ステージは7月15日、ブールドワザン〜サンテティエンヌ間の距離193kmで行われ、トレック・セガフレードのマッズ・ピーダスン(デンマーク)が3選手のゴール勝負を制して初優勝した。

2022ツール・ド・フランス第13ステージ ©A.S.O. Pauline Ballet

総合成績では、首位のヨナス・ビンゲゴー(デンマーク、ユンボ・ビスマ)とタデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEエミレーツ)が同タイムでゴール。ビンゲゴーがマイヨジョーヌを守った。

前日に積極的な走りを見せたクリストファー・フルーム ©A.S.O. Charly Lopez
2022ツール・ド・フランス第13ステージ ©A.S.O. Aurélien Vialatte

●4賞ジャージ
マイヨジョーヌ(個人総合成績)ヨナス・ビンゲゴー(デンマーク、ユンボ・ビスマ)
マイヨベール(ポイント賞)ワウト・ファンアールト(ベルギー、ユンボ・ビスマ)
マイヨブラン・アポワルージュ(山岳賞)シモン・ゲシュケ(ドイツ、コフィディス)
□マイヨブラン(新人賞)タデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEエミレーツ)

元世界チャンピオンのピーダスンが第13ステージ優勝 ©A.S.O. Charly Lopez

サンテティエンヌのサッカー場で欧州ファンが口にするビール

サンテティエンヌのプレスセンターはスタッドジョフロワギシャール。サッカー好きなら聞いたことがあると思いますが、きれいな芝生のスタジアムです。過去にもここで原稿を打った記憶が蘇りました。2023ラグビーワールドカップもグループリーグがここで行われます。日本戦はここではないんですが。

これがこの日のお宿。シャワーとトイレはレセプション棟にあるのでそこを開けるキーを渡してくれる

この日は近くに住んでいるフミ、こと別府史之さんもプレスセンターにやってきました。親友のサッカー日本代表GK川島永嗣選手(ストラスブール)を応援にスタジアムに来たことがあると言っていました。

スタッドジョフロワギシャール

サンテティエンヌのスタジアムビールが取材陣と大会関係者にふるまわれました。サッカーファンはこれを飲んで大暴れするんですね。ラグビーファンも暴れてください♪

スタッドジョフロワギシャールで。「これはお土産用。プレッション(生ビール)があるからそっちを飲んでいって」
プレスセンターの席で。ビールは後日おいしくいただきました

この日のお宿ははやりのキーワードで言えばグランピング

この日の宿は1週間ほど前まで決めていいませんでした。サンテティエンヌは大都市なので、なんとかなると思っていたので。直前にホテル予約サイトで47ユーロで見つけたのがキャンプ場のシャレ(山小屋)。

管理人から事前にチェックイン指示がしきりにメールで届いていました。本来なら訪れる前にメールをチェックして、利用方法を把握していくべきですが、毎日ホテルを転々としていると、その日の宿のことはその日の仕事が終わって、これからどこに行くんだっけ?というときまで頭の中に入ってきません。

駐車場から荷物はこれで砂利道を引っ張っていくことに

行ってみると、さすがにこれはホテルとは違うスタイルなので、事前の案内があるわけですよね。コード番号を知らないと入れない駐車場の前にクルマを止めて、荷物を持たずに徒歩でレセプションに。アンディ・シュレックに似た若い男性がボクにあてがわれたシャレに連れていってくれましたが、最後はまさかの茂みをかき分けて。

ひと目見て、ちょっと動揺しましたが、中はとても清潔で一夜としては過ごせそうだったので笑顔で「かわいい」と。

シャレの前の最後の茂み

「これはグランピングのたぐいですか」とも思いましたが、モノはいいようで単なるキャンプ場です。

こんな宿に泊まったりするから「ゆる〜いバカンス」だとか言われもないことレスされるんです。でも好きで予約するんじゃなくて、予算を考えるとここしかなかったんです。

シャレは一番小さな2人用。チェックアウト時は掃除をして原状回復をする必要がある

ちかくに小さな町があって、チェックイン後にすぐにスーパーマーケットに。閉店間際の6時59分に滑り込んだのに「ムッシュ閉店だから」と言われ、目的を達成できず。こうなると湖畔を歩いていった先のピザ屋さんしか選択肢がありません。飲酒運転はできないので、ディナーは歩いていきたいんです。

湖畔を歩いていくとピザ屋が。GoogleMapで見つけた

で、ピザ屋さんへ。他の利用者はもちろんクルマで来店します。バッグの中にある食材をシャレの中で寂しく口にする覚悟だったので、湖畔で発見したお店のピザが涙が出るほどおいしく感じました。

2022ツール・ド・フランス第13ステージに悪魔おじさん出現 ©A.S.O. Aurélien Vialatte

さて、パリへのPCR検査のことを真剣に考えるときになりました。ピレネーからパリまではトゥールーズ経由とボルドー経由がありますが、ボルドーの南部で1週間前から山火事が起こっていて、キャンプ場利用者や住民が避難を余儀なくされています。回避したほうがよさそう。今年最後の頑張りどころです。

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【ツール・ド・フランス現場雑感】革命記念日に最高の舞台のお膳立て

2022ツール・ド・フランス第12ステージは7月14日、ブリアンソン〜ラルプデュエズ間の距離165.5kmの山岳区間で行われ、イネオスグレナディアーズのトーマス・ピドコック(英国)が独走して初優勝した。同選手は東京五輪MTBの金メダリストで、まさに二刀流を成就した。

ピドコックがラルプデュエズで独走する ©A.S.O. Pauline Ballet

総合成績では、前日に首位に立ったヨナス・ビンゲゴー(デンマーク、ユンボ・ビスマ)がタデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEエミレーツ)の逆襲を許さず同タイムでゴール。マイヨジョーヌを守った。

2022ツール・ド・フランス第12ステージ ©A.S.O. Charly Lopez
ファンアールトが先頭に立ってマイヨジョーヌのビンゲゴーを牽引 ©A.S.O. Pauline Ballet
ピドコックが第1集団に加わってチャンスをうかがう ©A.S.O. Pauline Ballet

●4賞ジャージ
マイヨジョーヌ(個人総合成績)ヨナス・ビンゲゴー(デンマーク、ユンボ・ビスマ)
マイヨベール(ポイント賞)ワウト・ファンアールト(ベルギー、ユンボ・ビスマ)
マイヨブラン・アポワルージュ(山岳賞)シモン・ゲシュケ(ドイツ、コフィディス)
□マイヨブラン(新人賞)タデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEエミレーツ)

アントニー・ペレス ©A.S.O. Pauline Ballet

最近はラルプデュエズに宿泊せずグルノーブルまで下山

ツール・ド・フランス最高の舞台ラルプデュエズ。かつてはゴールのスキーリゾート、つまりラルプデュエズに宿を取ることで下山時の大渋滞を回避することができるので、いろいろなルートにお願いして滞在型レジデンスなどを確保していました。

2022ツール・ド・フランス第12ステージ ©A.S.O. Pauline Ballet

ところが、翌朝に下山しても多少の渋滞はあるし、その日のゴール後でも早めに下り始めればグルノーブルまで比較的楽に行けるように主催者のほうで配慮してくれて、今回も連泊のグルノーブルから片道60kmの通勤という選択肢にしました。しかも前日にチェックインしていて、鍵は手元にあるし(実際には部屋入口の電子ロック暗証番号)どんなに遅くなっても安心という環境を構築しておきました。

2022ツール・ド・フランス第12ステージ ©A.S.O. Aurélien Vialatte

朝は7時くらいまでぐっすりと睡眠することができ、ラン練習へ。2日前は標高1800m超、昨日は1000mでようやく212m前後のグルノーブルに来たので、高地トレの成果が発揮されるかなと思ったら、あれれ! カラダが重かったです。サボワ料理の食べ過ぎですね。チーズ系はもう1年いらないです。

グルノーブルからラルプデュエズの麓までは50km。自転車レーンを楽しそうに走るサイクリストの姿が目立った

グルノーブルからラルプデュエズを目指すサイクリストがいっぱい

グルノーブルからブールドワザンまで50kmの道のりは聖地を目指すサイクリストが気持ちよく走っていました。ルートの9割は自転車レーンがありました。なくなる部分はきちんと看板表示があります。つまりラルプデュエズに観戦に行くなら、比較的ホテルが取りやすいグルノーブルを拠点とするのがいいですね。

ラルプデュエズの中腹にあるエズ村を望む

ラルプデュエズはいつものバスケットコートがプレスセンターではなく、その隣のテニスコートになっていましたが、なかなかeSIMにアクセスできず、建物の出口近くまでパソコンを持って何度も。まさかの厳しい仕事環境に。

ラルプデュエズの最後の200mは意外と上り坂が厳しい

懸案の下りはなんとか。ラルプデュエズで1人のサイクリストにも接触せずに上って下山してホテルに生還。パニックにならず冷静にハンドリングできました。それだけで祝杯です。で、懲りずに来々軒へ。 2日連続の出動でした。

そしてこの日はフランス革命記念日。22時30分から花火が上がり始めました。なんでこんな遅い時間なの?と思うでしょうが、この時間じゃないと暗くならないんです。

10時半からフランス革命記念日を祝った花火が打ち上がった

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【ツール・ド・フランス現場雑感】緑のネオンがあったらファーマシーか来々軒かどっちかだ

2022ツール・ド・フランス第11ステージは7月13日、アルベールビルからグラノン峠までの距離152kmの山岳区間で行われ、2021年の総合2位ヨナス・ビンゲゴー(デンマーク、ユンボ・ビスマ)が独走して初優勝。同選手は前日までの総合成績で首位タデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEエミレーツ)から39秒遅れ。この日ポガチャルに2分51秒差をつけ、初めてマイヨジョーヌを獲得した。

マイヨジョーヌのポガチャルをマークするビンゲゴー ©A.S.O. Charly Lopez

●4賞ジャージ
マイヨジョーヌ(個人総合成績)ヨナス・ビンゲゴー(デンマーク、ユンボ・ビスマ)
マイヨベール(ポイント賞)ワウト・ファンアールト(ベルギー、ユンボ・ビスマ)
マイヨブラン・アポワルージュ(山岳賞)シモン・ゲシュケ(ドイツ、コフィディス)
□マイヨブラン(新人賞)タデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEエミレーツ)

ラセドモンベルニエ。日本語にするとモンベルニエの靴紐 ©A.S.O. Pauline Ballet
第11ステージを制してマイヨジョーヌを獲得したビンゲゴー ©A.S.O. Charly Lopez
2022ツール・ド・フランス第11ステージ ©A.S.O. Charly Lopez

感染拡大防止対策としてこの日から選手へのアクセス禁止

ツール・ド・フランスではよく登場する冬季五輪開催地のアルベールビルをスタート。フランスはこれからしばらく天気がよく、最高気温30度後半の猛暑が続いていくようです。レースはこのあと南フランスに行くので、熱波到来がちょっと怖いです。

この人に聞くとたいていのことは案内してくれます。後ろにあるのはアルベールビル冬季五輪の聖火

この日からスタート地点のチームバスエリアに招待者や取材陣が入れなくなりました。すでに4選手がコロナ罹患でリタイアを余儀なくされているからです。この先もPCR検査で陽性となれば、無症状の場合はレース続行が認められる可能性もあるというものの、その裁量は大会専属ドクターに委ねられます。

2022ツール・ド・フランス第11ステージ ©A.S.O. Charly Lopez

つまりマイヨジョーヌがいきなりいなくなるという事態も想定できるんです。フランス人は手洗いはしっかりとしているものの、ほとんどマスクを着用していません。有力チームがナーバスになるのもいたしかたない気がします。

B&Bホテル近くの商業施設に来々軒を発見

この日の夜はグルノーブル郊外へ。駐車場も少ないながらあって、そしてたまに利用するチェーン系のB&Bホテル。今回のツール・ド・フランスにも出場している第2カテゴリーのプロチームも持っています。気兼ねなくチェックインして、そして我が家のようにくつろげました。

2022ツール・ド・フランス第11ステージ ©A.S.O. Aurélien Vialatte

すぐ近くに都市型のショッピングモールがあって、ひとまわりしてみました。スポーツ用品店のGOスポルトでアディダスのサイクリングボトルを購入し、レストランもチェック。いったんホテルで原稿を仕上げて、気分を軽くしてからお目当てのところに繰り出しました。

フランスの中華料理店はほとんどビュッフェスタイル

中華料理のテイクアウトコーナーがあったので興味をもって眺めていると、ワインリストを掲げた看板も発見。カンボジアかベトナム系のお兄さんに尋ねると、いわゆるお金を支払ったらビュッフェスタイルで食べ放題という中華料理屋のようです。

「日本の寿司と思ってはいけない」コーナー

フランスの中華料理店はほとんど食べ放題のビュッフェ形式を採用しています。でもたいていは郊外にあるので、「フランスで緑のネオンを見つけたらファーマシーか来々軒かどっちか」という取材仲間との共通意識があります。

で、都市型モール内での来々軒。いわゆる取り放題のビュフェでした。金土曜日じゃなければ割安です。しかもここのお寿司は小ぶりでうれしい。だって3つ食べたらお腹いっぱいになったりするもん。

第11ステージはアルプスでの戦い ©A.S.O. Charly Lopez

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【ツール・ド・フランス現場雑感】原稿を送るためにトホホの下山

第109回ツール・ド・フランスは休日明けの7月12日、モルジンヌ〜ムジェーブ間の距離148.5kmで第10ステージが行われ、EFエデュケーション・イージーポストのマグナス・コルト(デンマーク)が、バイクエクスチェンジ・ジェイコのシュルツを写真判定の末に破って、4年ぶり3回目の優勝を果たした。

ポガチャルがメイン集団の先頭でゴールし、マイヨジョーヌを守った ©A.S.O. Pauline Ballet

コルトは開幕地デンマーク出身で、大会序盤から連日独走を展開。2日目に山岳賞を獲得し、第8ステージまで守っていた。

2022ツール・ド・フランス第10ステージ ©A.S.O. Pauline Ballet

「ボクのような選手がこの世界最大のレースでできる最高の結果をつかむことができた」とコルト。

2022ツール・ド・フランス第10ステージ ©A.S.O. Pauline Ballet

この日はデモによる妨害があって選手が一時停車。UAEエミレーツのタデイ・ポガチャル(スロベニア)は8分54秒も遅れたが、わずか11秒差でその座を守った。

2022ツール・ド・フランス第10ステージ ©A.S.O. Charly Lopez
2022ツール・ド・フランス第10ステージ ©A.S.O. Pauline Ballet
2022ツール・ド・フランス第10ステージ ©A.S.O. Pauline Ballet

●4賞ジャージ
マイヨジョーヌ(個人総合成績)タデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEエミレーツ)
マイヨベール(ポイント賞)ワウト・ファンアールト(ベルギー、ユンボ・ビスマ)
マイヨブラン・アポワルージュ(山岳賞)シモン・ゲシュケ(ドイツ、コフィディス)
□マイヨブラン(新人賞)タデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEエミレーツ)

マグナス・コルトが第10ステージで優勝 ©A.S.O. Pauline Ballet

モルジンヌのアクセスに失敗。レジデンス到着も難航

アボリアズの滞在型レジデンスに連泊して羽を伸ばすことができたが、どうも標高の高いことに心拍がドキドキしやすく気が気じゃない。とりあえずレジデンスを引き払うときは可燃ゴミと、瓶やペットボトルといったリサイクルゴミを自分で近くの集積場に処分しに行き、お部屋をできるだけきれいにします。

ムジェーブは観光地としてきれいなまちづくりが進んだ

荷物をまとめておいてから、歩いて15分ほどの無料駐車場までクルマを取りに行き、乗り入れることができる場所までクルマを回しておいて、チェックアウトする。「とても快適に過ごすことができました」と受付にキーを返却すると、とてもうれしそうに「くつろげた時間を提供できてうれしい。今日もまたいい日であることを」という言葉を送ってくれました。

この日はよく知った町、モルジンヌのスタートに行くつもりでしたが、アクセスルートを大きく迂回させられ、想像以上に時間を要してしまいました。推奨の迂回を使わず、レジェから途中でコースに合流するという作戦だったので、スムーズにゴールに行くためには早めに出発すべきだと判断。スタートに行くことを捨てました。

プレスセンターで扇風機

悔しい思いはありましたが、ゴールのムジェーブに着くと思い出のある景色に心癒されました。ここには6年ぶりにやってきましたが、その時よりも町が美しくなり、観光地として打ち出す意欲が感じられました。

原稿を途中まで仕上げたら、この日は「午後4時から7時までしか管理人はいませんから」という連絡をしてきた滞在型レジデンスに急行。

滞在型レジデンスの窓辺より

ところがこの場所がわからず。車載のGPSでは歯が立たず、スマホのGoogle Mapを頼りに場所を特定したんですが、それらしいアパートが建っているだけでレセプションがありません。いったん町に行って、ツーリストインフォメーションで場所を聞くと「丘の上まで行ったら左折」と教えてくれ、クルマを向けるとやっぱりそのアパート。

近くを通りかかった女のコにレセプションの場所を尋ねると、「よくわからないけど、プールのところにここの人がいるはずよ」とプールが見える位置まで案内してくれました。ピシーヌ(プール)というフランス語を知っていてよかった。

結局、プールサイドのチェアに座っていたおばさんがキーを持って案内してくれて一件落着…、ではなく。

ノートルダムドベルコムでなんとか原稿を送った後、ひとりでお疲れビールアペリティフ

丘の上の滞在型レジデンスはeSIMが届かなくてクルマにパソコンを載せて町へ。そこでも微弱な電波でなんとか、写真をダウンロードし、原稿に添付して新聞社に送稿。ようやく原稿執筆が完了して、その日の飲みに集中できる環境を整備。こうしてシゴトを終えてからいったんクルマをレジデンスまで置きに行って、いまレストラン。ビールはアペリティフ。

eSIMの届かない滞在型レジデンスではありましたが、洗濯機が部屋の中にあって、2日連続で洗い物となりました。

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鬼の京都×京都1周サイクルチャレンジは参加費無料で期間限定開催

「鬼の京都×京都1周サイクルチャレンジ」が2022年7月23日(土)から期間限定で開催される。

メインキャラクター酒呑童子(しゅてんどうじ)

イベントは、Ride with KYOTO推進会議(京都府上京区、会長:坂井田 米治 事務局:京都府建設交通部道路管理課)主催の期間型サイクリングイベントで、今回の舞台となるのは、さまざまな鬼の言い伝えが多く残る京都府北部(福知山市、舞鶴市、綾部市、宮津市、亀岡市、京丹後市、南丹市、京丹波町、伊根町、与謝野町)1周444kmのサイクリングルートを設定している。

ルート上12カ所あるスポットでは「鬼カード」を贈呈していて、集めたカード数に応じてオリジナルグッズなどがプレゼントされる。

参加費は無料で、公式WEBサイトから「参加証」をダウンロードすれば気軽に参加できる。

ナビゲーター茨木童子(いばらきどうじ)

鬼の京都×京都2周サイクルチャレンジ
・開催日:2022年7月23日(土)~2022年11月27(日)
・実施内容:京都府中北部のスポット(計12カ所)を巡り、鬼カードを入手しながら完走を目指す期間型サイクリングイベント
・参加費: 無料
公式WEBサイト
・主催:Ride with KYOTO推進会議
・監修:丘眞奈美(京都ジャーナリズム歴史文化研究所代表、歴史作家、世界鬼学会副会長)
・事務局:ツール・ド・ニッポン事務局

【ツール・ド・フランス現場雑感】今年こそアルプスでバカンス

第109回ツール・ド・フランスは2022年7月10日、スイスのエーグルからフランスのシャテルまでの193kmで第9ステージが行われ、AG2Rシトロエンのボブ・ユンゲルス(ルクセンブルク)が独走して初優勝した。

2022ツール・ド・フランス第9ステージ ©A.S.O. Charly Lopez

この日は序盤に区間優勝を狙う21人の第1集団が形成され、ユンゲルスもこれに加わっていた。3年前から不調に陥っていたが、今季は復調して前日に調子のよさを確認。

ボブ・ユンゲルスが2022ツール・ド・フランス第9ステージ優勝 ©A.S.O. Charly Lopez

「有力選手に追いつかれないためには残り60kmでアタックしなくちゃダメだ」と決心して、一人旅を果たした。

レマン湖のほとりをツール・ド・フランスが行く ©A.S.O. Charly Lopez

UAEエミレーツのタデイ・ポガチャル(スロベニア)は39秒遅れの総合2位、ユンボ・ビスマのヨナス・ビンゲゴー(デンマーク)と同タイムでゴール。マイヨジョーヌを守って翌日の休息日を迎えることになった。

マイヨジョーヌのポガチャルを牽引するチームメート ©A.S.O. Charly Lopez

●4賞ジャージ
マイヨジョーヌ(個人総合成績)タデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEエミレーツ)
マイヨベール(ポイント賞)ワウト・ファンアールト(ベルギー、ユンボ・ビスマ)
マイヨブラン・アポワルージュ(山岳賞)シモン・ゲシュケ(ドイツ、コフィディス)
□マイヨブラン(新人賞)タデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEエミレーツ)

マルコ・ハラー ©A.S.O. Pauline Ballet
ジョナタン・カストロビエホ、ピノが第9ステージで第1集団に加わった ©A.S.O. Charly Lopez
2022ツール・ド・フランス第9ステージ ©A.S.O. Charly Lopez

アルプスの滞在型レジデンスなら部屋飲みができる

昨夜宿泊したスイスの修道院は、とても気持ちよく過ごすことができ、朝は名残惜しい気持ちで散策路へ。今日はラン練習はお休みです。前日も外に出てみて、風に肌寒さを感じたものの歩いているとちょうどいい感じでした。

スイスの住民は総出でツール・ド・フランス応援

修道院はこの一帯が所有地のようで、森の中のを歩いていくといくつか看板が出現してお題に答えていくような設定です。そして最後に丘の上の大きな十字架にたどり着くという結末に。

レースはスイスから国境を越えてフランスへ。今回のボクのツール・ド・フランス取材では、日本からまずパリに入ってからコペンハーゲンに向かったので、ベルギー、そしてスイスと訪問したわけで、フランスへは4回目の入国となりました。

2022ツール・ド・フランス第9ステージ ©A.S.O. Charly Lopez

この日は幸いなことにコースがループを描くような設定で、ゴールまでの移動は50kmほど。さらに宿はモルジンヌの上にあるスキーリゾート、アボリアズなので50km。ガソリンに優しいコース設定でありがたいです。

シャテルからモルジンヌ方面を望む

プレスセンターがゴールのかなり手前にあったので、状況を確認してからまずはホテルの確保に向かいました。というのもこの日の宿は、滞在型レジデンス。ホテルとはちょっと異なるので、管理人が不在の状況が想定できたこと。そして「チェンクイン方法を伝えるので、3日前までに必ず連絡をください」というメールを読み飛ばしてしまったことがあって、かなり不安だったんです。

アボリアズはツール・ド・フランスでよく登場するスキーリゾートだ

でも行ってみると、若い女性が笑顔で迎えてくれました。アボリアズ全体は一般車がホテル群に入れないように、いくつかの有料駐車場にクルマを駐めてから荷物を持ってレジデンスまで歩いていくスタイルです。

案内所で、1日6ユーロかかるけど、下ったところに広大な無料駐車場もあると教えてもらいましたが、荷物を引きずっていく距離が短くなるなら6ユーロを出す価値はあるなと判断。結局、有料駐車場からホテルはものの2分で、2連泊の部屋を確保しました。

レジデンスは想像以上に快適だ。こういったところでのんびりバカンスを楽しみたいなあ

2段ベッドがあり、リビングの向い合せのソファを進展すると合計4人が宿泊可能。タオルやシーツなどもその分があり、しかも今回初めてのバスタブ付き。日本から携えてきた「温泉の素」がようやく活躍しました。

スポーツ新聞の原稿を書いてから、アボリアズの町へ。レストランは数件ありましたが、キッチンや冷蔵庫、そして電子レンジ付きなのでスーパーマーケットのカルフールで買い出し。ワイン1本は飲みきれないんですが、2連泊なので8ユーロで購入。いつものように買い物袋を忘れましたが、いそいそとお部屋へ。

ジーンズなどの大物をラブリーでラブリーに洗濯。日々の手洗いも欠かせないが、水栓がない洗面所も多くて

ツール・ド・フランスの休日はすべての関係者のためにある

人生で何日、アルプスで過ごしたかなあ。100日前後ですかね。こういうのをリゾートって言うんだと肌で感じています。

さて、翌日は休息日。しかも今回は移動がないので、取材歴30年でめったにない、正真正銘の休日です。ツール・ド・フランスの休息日は選手のためというより関係者のためにあると信じて疑いません。滞在型レジデンスから1分のところにラブリー(コインランドリー)があるので大物を全て洗いました。コインランドリーをフランス語で言うとかわいいんです。

リフトを使ってダウンヒルバイクを上げてトレイルを楽しむ。スイス国境にも行けるという

この日はラン練習も。ガーミン先生指示の80分走を休息日ならできるかなと休息日にスケジュール移動させたんですが、ここが標高1800m超だったことを忘れていました。あまりにも苦しくて、メニューを完遂できず。

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