アジア選手権開幕…日本はチームスプリントで男子優勝、女子3位

2025トラックアジア選手権が2月21日にマレーシアのニライにあるベロドローム・ナショナル・マレーシアで開幕し、中野慎詞、長迫吉拓、太田海也のメンバーで臨んだ男子チームスプリントで優勝。酒井亜樹、佐藤水菜、仲澤春香の女子チームスプリントで3位になった。大会は27日まで。

男子チームスプリント優勝の日本勢(長迫吉拓、太田海也、中野慎詞) ©日本自転車競技連盟

男子チームパシュート(兒島直樹、橋本英也、松田祥位、山本哲央)、女子チームパシュート(池田瑞紀、内野艶和、梶原悠未、垣田真穂)、ジュニア男子チームパシュート(松田奏太朗、成田光志、中谷友紀、吉田奏太)は、いずれも圧倒的なスピードの違いを見せつけ、22日の1-2位決定戦に進出した。

女子チームスプリント3位の酒井亜樹、佐藤水菜、仲澤春香 ©日本自転車競技連盟

トラック日本選手団

短距離エリート
長迫吉拓(ブリヂストンサイクリング)
太田海也 (楽天Kドリームス)
中野慎詞 (楽天Kドリームス)
市田龍生都(JPCU福井)
佐藤水菜 (楽天Kドリームス)
酒井亜樹 (楽天Kドリームス)
仲澤春香 (楽天Kドリームス)

日本ナショナルチーム ©日本自転車競技連盟

中距離エリート
窪木一茂(アイサンレーシング)
橋本英也(キナンレーシング)
山本哲央(ブリヂストンサイクリング)
兒島直樹(ブリヂストンサイクリング)
松田祥位(ブリヂストンサイクリング)
梶原悠未(TEAM Yumi)
内野艶和(楽天Kドリームス)
池田瑞紀(楽天Kドリームス/早稲田大)
垣田真穂(楽天Kドリームス/早稲田大)
水谷彩奈(楽天Kドリームス/日本大育大)

短距離ジュニア
豊田涼太(埼玉・大宮工業高)
清水快晟 (岐阜第一高)
久貝一心 (沖縄・北中城高)

中距離ジュニア
成田光志(福島・学校法人石川高)
中谷友紀 (奈良北高)
松田奏太朗(愛媛・松山学院高)
吉田奏太 (鳥取・倉吉西高)
西原夕華 (京都・北桑田高)
白井愛美 (広島工業高)

シンプルでちょうどいいトーキョーバイクが英国グリーン色に染まった

トーキョーバイクが街を楽しむための自転車 「TOKYOBIKE MONO」と「TOKYOBIKE LEGER」の新色ブリティッシュグリーンを発売。2月28日からTokyobike Shop、tokyobikeオンラインストア、全国の取り扱い店で注文受け付けを開始。

「ちょっとそこまで」をもう少し先へと運んでくれる自転車

新色を発売する2つのモデルは、変速のないシングルギアが特徴。操作も簡単でトラブルも少ないため、誰でも扱いやすい自転車だ。また、シンプルなフレーム設計で、乗る人の生活スタイルに合わせた幅広いカスタムに対応できる点も魅力。

細身のホリゾンタルフレームは最もシンプルでベーシックなデザイン

英国伝統の緑色から着想を得た深みのあるグリーンは、どこか懐かしく、気品あるたたずまいが魅力的。変化の激しい時代のなかでも、気分や流行に左右されない普遍的な美しさを感じさせる。新旧が混ざり合う都会の街並みにも自然と馴染み、日々の生活を静かに彩ってくれそうだ。

TOKYOBIKE MONO 61,600円 (税込)
TOKYOBIKE LEGER 59,400円 (税込)

●トーキョーバイクのホームページ

優しいライドにピッタリのスペシャライズドウエアはお財布にも優しいかも

スペシャライズドの春夏アパレルに、新たなコレクションSpecialized Foundation(スペシャライズド・ファウンデーション)が追加された。半袖ウエアが8800円、ビブショーツが1万1000円で、高騰するサイクリングアパレルの中で安価なのがうれしい。

リラックスしたポジションに対応するデザイン

リラックスしたポジションで体の自由な動きを重視したセミフォームフィットは、体に密着しすぎず少しゆとりのあるデザイン。手の届きやすい前側へのジッパー付きポケット、腰回りのしわを防ぐ短めの丈や、垂れ下がらないポケットをサポートするマチなど、より多くのライダーにとっての快適性とパフォーマンス向上を狙ったコレクション。

さらに、優れた伸縮性をもつ中厚手生地は、80%以上にリサイクル素材を採用し、地球に優しいライドを実現する。

Specialized Foundation Short Sleeve Jersey
Specialized Foundation Short Sleeve Jersey
価格:税込8,800円
サイズ:Men’s XS/S/M/L/XL、Women’s XS/S/M/L
カラー:Men’s 2色(ダークネイビー、ブラック)、Women’s 1色(バーチホワイト)
Specialized Foundation Short Sleeve Jersey
Specialized Foundation Bib Knickers
価格:税込13,200円
サイズ:Men’s XS/S/M/L、Women’s XS/S/M/L
カラー:各1色(ブラック)
Specialized Foundation Bib Knickers
Specialized Foundation Bib Shorts
価格:税込11,000円
サイズ:Men’s XS/S/M/L/XL(XS/XLはブラックのみ)、Women’s XS/S/M/L
カラー:Men’s 3色(ブラック、 ダークネイビー、ダークモスグリーン)、Women’s 2色(ブラック、 ダークモスグリーン)
Specialized Foundation Bib Shorts
Specialized Foundation Shorts
価格:税込9,900円
サイズ:Men’s S/M/L、Women’s XS/S/M/L、Youth S/M/L
カラー:各1色(ブラック)

カリマーが操作性・安定性・機動力を向上させたcleave新発売

英国発祥のアウトドアブランドKARRIMOR(カリマー)が操作性・安定性・機動力をさらに向上させた「cleave」を新発売。「cleave」は、「コースタイム70%」をコンセプトに、ファストハイクといったスピードが求められるシーンに対応する軽量性と豊富な機能性を備えている。2025年3月からカリマー公式オンラインストアと取り扱い店舗で順次発売予定。

カリマーのcleave

ユーティリティショルダーハーネスを従来モデルから進化

カリマーが長年追求してきた「背負いやすさ」と「疲れにくさ」を継承し、山行時にリュックサックが揺れることなく体にしっかりフィットすることで優れた安定性を提供する。多機能でありながらシンプルなデザインで使いやすく、長い距離を快適に行動できるバランス力に優れたリュックサックだ。

収納力と操作性を向上させ、リュックサックを下ろすことなく行動食の補給や給水をスムーズに行える設計になっている。さらに、山小屋泊縦走やテント泊にも対応可能な40Lサイズを新たに発売。30Lと40Lは、容量調整が可能なロールトップタイプを採用している。一方、20Lは荷物の出し入れが容易なパネルローディングタイプを採用。

●カリマーのホームページ

異色の陸上競技が自転車トラックからインスパイアして初開催

見たこともない異色の陸上競技イベントが3月8日、千葉市の室内ベロドローム、TIP STAR DOME CHIBAで開催されようとしている。Full house(フルハウス)というイベントで、コンセプトは選手に「夢」を、観客に「熱狂」を。大会主催者はランニングコーチや陸上競技選手として活躍し、ランニングの楽しさを伝えるインフルエンサーでもある三津家貴也だ。

陸上ランニングイベント、Full house(フルハウス)

世界初の「魅せる」、「観る」をテーマにした陸上ランニングイベント

2020年に800mで憧れ続けていた日本選手権に出場した三津家だが、いつもより少しばかりSNSのいいねとコメントが多かっただけ。出場した先の未来が全く変わらないことが悔しくて、陸上競技の価値を高めて選手が報われる未来にしたいと強く思ったという。

現在はランニングアドバイザー兼タレントとして全国各地を精力的に訪れるが、そこでも関係者しかいないスタンドに再びあの悔しさが込み上げてきて、いつか満員にしたいと心に誓った。

TIPSTAR DOME CHIBA

選手に夢、観客に熱狂を。みんなが楽しめる大会を。三津家は、見せる・観るランニングイベントを考えついた。舞台は自転車トラックの五輪や世界選手権の規格となる室内250mバンク、TIPSTAR DOME CHIBAだ。それだけに開催される5種目はこれまでの陸上大会になかったものもある。エリミネーションレース、ペーサー付き3000mはまさに自転車競技から発想したものではないかと思う。

イベントには、「スプーン印」「ばら印」の砂糖でおなじみのDM三井製糖が協賛。三津家が同社製品の「パラチノース」をトレーニングやレース時に愛用していることがきっかけで、ピュアパラスティック[20g×10本]限定パッケージが1人1個、1000人分配布される予定。

パラチノース100%商品『ピュアパラ』の
限定パッケージ商品「ピュアパラスティック」(20g/個×10本)

Full house(フルハウス)
日  時:2025年3月8日(土)
    ※入場開始 12時30分~  開演 14時00分~
会  場:TIP STAR DOME CHIBA
    千葉県千葉市中央区弁天4丁目1−1(千葉公園駅より徒歩2分)
入場料:2,500円(税込)から
    ※参加申込方法:https://fullhouse.3itsuka.com/ticket
    上記URLよりチケットを購入
特  典:チケット購入者には購入特典として、入場時に下記を配布
    フルハウスオリジナルタオル/フルハウス応援ライトペン/オリジナルシリコンバンド
公式HP:https://fullhouse.3itsuka.com/

YouTube配信も得意とする異色選手がスイスの女子チームに…ロス五輪を目指す

木下友梨菜(ベルマーレレーシング)、内野艶和(楽天Kドリームス)、池田瑞紀(早稲田大/楽天Kドリームス)、の3選手が、女子コンチネンタルチーム、NEXETIS(ネクセティス)に加入した。日本企業のNIPPOもチームパートナーとなり、2028年のロス五輪をめざす日本の女子選手をサポートしていく。

左から池田瑞紀、木下友梨菜、内野艶和

2024年11月にスイスを拠点として誕生したUCIコンチネンタルチームだ。長年スイス代表トラックチームのコーチを務めてきたダニエル・ギジガー氏とのつながりで実現した。同氏は2年前から日本自転車競技連盟(JCF)のトラック競技で世界のトップレベルを目指すセクションであるHPCJCに勤務。2028年のロス五輪を見据えたとき、女子ロードで好成績を修めるためにトラック中距離でパフォーマンスを発揮する選手の成長を期待してロードチームに送り込んだというわけだ。

女子チームは上からワールドチーム17、プロチーム7とあり、ネクセティスの所属するコンチネンタルチームは3番目のカテゴリー。そのため女子ツール・ド・フランスなどのメジャーレース参加は2025年においては難しい。

垣田真穂。12月14日に20歳の誕生日を迎える

3選手と同様にロス五輪に向けてNIPPOがサポートする垣田真穂(早稲田大/楽天Kドリームス)はイタリアのコンチネンタルチーム、BePink-Bongioanni(ビーピンク・ボンジョアンニ)に加入した。チームは2024ジロ・デ・イタリアウィメンに参加していて、今季も出場の可能性がある。

池田と内野はパリ五輪トラック日本代表トラックチームのメンバー。内野は2023年のグラスゴー世界選手権のポイントレースで3位になった。ガールズケイリンの選手でありながらナショナルチームでの活動をメインにして、2025年2月に開催されたアジア選手権ではエリート女子ロードに起用された。アジア選手権トラックでも池田や垣田とともに代表選手として参戦する。

一方、木下は異色の存在として注目される。10年間の陸上競技活動を経て、社会人になって趣味として自転車を始めた。当初は長距離サイクリング、そしてヒルクライム大会で負けなしの成績を修めるようになって2024年から本格的にレースを始めた。6月の全日本選手権エリート女子では優勝した与那嶺恵理と2人で逃げて2位。一躍世界選手権ロードに起用されることになる。

普段は『鈴なり妖怪 鈴』の愛称で知られ、YouTubeなどで自転車ライドの魅力を発進。

「ロードレースの本場で、チームのエースを勝たせるために積極的に動き、可能な限り経験を積むことが目標。得意な山では自分の実力をアピールし、他チームのクライマーたちにくらいついて戦っていきたい」と意気込みを語る。

「今回のヨーロッパ挑戦は確実に自分の人生の中でも最も大きい挑戦の1つになると思っています。今は自分がどんなことで困難に感じるかがわからない状況なので、なにからなにまで新しい環境で大好きな自転車に乗れることがとても楽しみであり、本場のロードレースを走る機会が増えることもとても楽しみ」

●木下友梨菜のInstagram