イタリアの最新サイクルブランド、ドットアウトが秋冬女性モデル

イタリアの最新サイクルブランドとして人気が高まるDOTOUT(ドットアウト)が最新の秋冬アクティブウェアコレクションを発表した。日常のわずらわしさから離れてサイクリングを楽しもう! 2時間で戻るね!がブランドコンセプト。イタリアらしい派手だけど地味、地味だけど目立つサイクリングアパレルを展開している。

DOTOUTの秋冬モデル

派手だけど地味、地味だけど目立つサイクリングウエア

上質な天然素材メリノウールを採用した暖かく肌障りのいいジャージや、POLERTECなどのハイテク素材を活用したウィンドブレイクジャケットまで、気候やライドシーンに合わせてさまざまな素材を組み合わせて快適なライドを約束する。ウエア選びが重要な秋冬のライドを楽しむための商品がイタリアから入荷した。

TORNADO(トルナード) Wジャケット

TORNADO Wジャケットは伸縮性のあるウィンドジャケットで、春や秋のような気候に最適。第二の皮膚のように体にフィットし、ジャージのように着ることができる。防風性、保温性、通気性を見事に調和させている。

TORNADO Wジャケット

ジャケットは2種類の生地で構成されていて、前身頃にはアンチウィンド、袖と後ろ身頃には通気性と保温性に優れたスーパーストレッチ素材を使用している。その優れた機能により、ロングシーズン活用できる。寒い季節でもジャケットを最大限に活用するためには、軽いものや厚めのウエアとレイヤーするといい。

TORNADO Wジャケット
A19W540  2万4750円
対応気温帯:1〜12°C
サイズ:XS ~ L、フィット:Pro Fit
ファブリック:Dot Air & Water Block、Light – front Dot Cold Warm – back and sleeves

TORNADO Wジャケット

FANATICA(ファナチカ) ウールWジャージ

FANATICA ウールWジャージは、柔らかく肌触りもよく優れたフィット感を持つ天然素材メリノウールを使用した高機能ジャージ。独特な流行を生み出すスタイルと対照的な色、そして人間工学に基づいたフィット感を備えている。メリノウールは自然に吸湿発散し通気性を促進するため、冷えを感じさせずライド中でも身体を温かくドライに保つことができる。

FANATICA ウールWジャージ
FANATICA ウールWジャージ

FANATICA ウールWジャージ
A20W510  1万7380円
対応気温帯:12〜20°C
サイズ:XS ~ L、フィット:Pro Fit
ファブリック:Dot Wool Compact Warm、Dot Cold Warm

SPIRITED(スピリテッド) Wジャケット

SPIRITED ジャケットは、ロードからグラベルツーリング、MTBからeバイクまで、最新世代のアマチュアサイクリストのために考案された多目的テクニカルジャケット。表地には、2層構造の防風素材とナイロン撥水加工を施したナイロンキルティングを組み合わせている。

SPIRITED Wジャケット

100gの中綿を使用し、最大限の保温性を確保。サーモアクティブ技術で開発されたインナーは、完璧な保温性を維持し、熱の拡散を防ぐ。この革新的な構造により、SPIRITEDジャケットは湿気をためず、 汗を蒸発させやすくし、最適な体温を保つことができる。

SPIRITED Wジャケット

SPIRITED Wジャケット
A20W520  4万1360円
対応気温帯:-5〜8℃
サイズ:S ~ 2XL、フィット:Relaxed Fit
ファブリック:Dot Air Sonic、Dot Air & Water Block Warm、Dot Thermo Pad Classic
100gr、Dot Air X-Light Thermo Active

丹野夏波がBMXワールドカップ第6戦U23で日本人女子初優勝

2021 UCI BMX スーパークロス ワールドカップ第6戦が10月24日にトルコのサカリアで開催され、女子U23カテゴリーで丹野夏波(早稲田大)が日本人初優勝。男子U23でも中井飛馬(日本体育大)が前日の第5戦に続いて2位になった。

BMXワールドカップ第6戦で優勝した丹野夏波(中央) ©日本自転車競技連盟

晴天のベストコースコンディションで開催された前日の第5戦から大きく変わり、終日雨天の中で第6戦が 開催された。滑りやすい路面状況下でクラッシュが相次いだが、日本チームは計4選手が決勝へ進出した。U23カテゴリーでは、第3戦と4戦で中井が優勝しているが、女子では丹野が初優勝を飾った。

丹野夏波がBMXワールドカップ第6戦を走る ©日本自転車競技連盟

Under23男子は中井が2日連続で2位

第5戦で2位に入っている中井は、準決勝を全体の3位で通過し決勝へ進出。前日同様に決勝ではスタートから先頭争いを繰り広げ、2番手からトップに立つチャンスを狙うも、先頭を行くスイスのエーバハードもミスのない走りで逃げ切り優勝。中井は惜しくも2日連続の2位となった。

中井飛馬(先頭) ©日本自転車競技連盟 

同クラスの増田優一(大阪体育大)は準決勝まで勝ち進むが、あと1人およばず全体の10位で第6戦を終えた。ワールドカップシリーズ6大会を終えて、現在中井はシリーズランキング1位をキープしている。

<中井飛馬 コメント>
決勝では前日同様の展開となり、抜かすタイミングを見ていましたが、堅いブロックに対応できず悔しいレースとなりました。しかし、悪天候の中でも勝ち進むプロセスを得られことは、今回U23クラスに参加する目的の1番の要素だったので、前日も含めてポジティブにとらえています。次週の第7−8戦では、現在リードしているシリーズタイトルを勝ち取るプレッシャーの中でもしっかりまとめられることを目標に挑みたいと思っています。

U23男子で2位になった中井飛馬(左) ©日本自転車競技連盟 

<大会結果 男子 Under23>
優勝:Aeberhard Loris(スイス)
2位:中井飛馬(日本体育大)
3位:Colsenet Mateo(フランス)
9位:増田優一(大阪体育大)

Under23女子で丹野が独走で初優勝

日本から参戦している全5名が準決勝まで勝ち進み、前日決勝へ進出した丹野と籔田寿衣(大阪体育大)に続いて、ジュニア日本チャンピオンの西村寧々花(Gan Trigger)が勝ち上がり、計3名 が決勝へ進出した。

612番が丹野夏波 ©日本自転車競技連盟

決勝は丹野と籔田が好スタートを決め、先頭争いで第1コーナーに進入。丹野は外側から抜け出し先頭で第1コーナーを立ち上がった。籔田は他の選手と接触し転倒、そこへ西村を含む3名が絡む形となった。レースは丹野の独走状態となり、日本人女子初となる優勝を獲得した。クラッシュから復帰した籔田と西村は、それぞれ4位と5位になった。

籔田寿衣 ©日本自転車競技連盟 

<丹野夏波 コメント>
前日の決勝ではラインミスもあり勝ちきれなかったので、今日の決勝では攻める気持ちでトップを狙っていきました。後続の転倒にも助けられましたが、ジュニア以降国際大会では初の優勝となりうれしいです。昨年の東京オリンピック選考終了後から、気持ちの切り替えに苦戦しBMXに打ち込めない日々が続いて いましたが、今大会を目標に再挑戦して結果を出せたので、次週の第7−8戦も含めて自信を持って次に進 みたいと思います。

BMXワールドカップ第6戦で優勝した丹野夏波を中央に左が2位ブルフォール・タリヤ(スイス)、右が3位ブランジョン・ラー(フランス) ©日本自転車競技連盟

<大会結果 女子 Under23>
優勝:丹野夏波(早稲田大)
2位:Burford Thalya(スイス)
3位:Brindjonc Lea(フランス)
4位:籔田寿衣(大阪体育大)
5位:西村寧々花(Gan Trigger)
9位:酒井亜樹(桃山学院教育大)
11位:野村凪沙(Ace Race Australia)

エリート女子は畠山が決勝を逃す

前日の第5戦ではあと一歩で決勝進出とならなかった畠山紗英(日本体育大)は、第6戦で決勝を目指した。準決勝では6位から追い上げる展開となり、第2コーナーで相手選手の内側ラインを狙うも、車体同士が接触してしまい失速。 決勝進出は逃し、12位となった。

畠山紗英 ©日本自転車競技連盟 

<畠山紗英 コメント>
午前中に行われた公式練習ではスタートもいい感触でレースに臨めました。しかし、準決勝では後方からの展開となってしまい、少し焦りから仕掛けるポイントも早まり思い通りの走りができませんでした。同会場で残り2戦残っているので、今大会からフィードバックを活かせる形で次戦に挑みます。

<大会結果 エリート女子>
優勝:Smulders Laura(オランダ)
2位:Stancil Felicia(米国)
3位:Claessens Zoe(スイス)
12位:畠山紗英(日本体育大)

三浦恭資が60歳以上の全日本王者に…マスターズ選手権

第89回全日本自転車競技選手権ロードレースは大会3日目となる10月24日、広島県中央森林公園サイクリングロードで男女・年齢別のマスターズクラスが開催され、60-69歳ロードレースでは1986、1987年に全日本選手権を連覇した実績を持つ三浦恭資(Tri-X JAPAN)が、同走の男子50歳代の集団と競り合い、男子60歳代2位の増田謙一(パインヒルズ90)に2分35秒差をつけて60歳代クラス初代チャンピオンとなった。

男子マスターズ60-69歳1位の三浦恭資(Tri-X JAPAN)。1986、1987年の全日本王者だ ©日本自転車競技連盟

唐見実世子が圧倒的強さで初代女子マスターズチャンピオンに

年齢区分のない女子マスターズでは、男子60歳代の三浦とともに唐見実世子(弱虫ペダル サイクリングチーム)が男子50歳代の集団で走行し、2位の安藤沙弥(TeamSHIDO)に2分43秒差をつけ、初代女子マスターズチャンピオンとなった。

女子マスターズで圧勝した唐見実世子(弱虫ペダル サイクリングチーム) ©日本自転車競技連盟

男子マスターズ30-39歳+40-49歳 ロードレース(7周86.1km)41名出走、33名完走

朝8時に2クラスが同時スタート。両クラスとも集団で推移。残り2周で築山元樹(Team Grandi petit)と森榮晃彦(パラティアムTOKYO)の2人が飛び出るが、間もなく集団に吸収される。最終周に原田将人(Infinity Style)が単独で飛び出し、雑賀大輔(湾岸サイクリング・ユナイテッド)がそれを追う。その後、川崎嘉久(Team Zenko)も集団から飛び出す。結果、原田将人がそのまま逃げ切り30歳代クラスの初代チャンピオンとなった。また、2-3位のゴールスプリントを川崎嘉久が制し、40代クラスの初代チャンピオンとなった。

男子マスターズ30-39歳+40-49歳 ©日本自転車競技連盟
原田将人(Infinity Style)が男子マスターズ30-39歳で優勝 ©日本自転車競技連盟
男子マスターズ40-49歳は川崎嘉久(Team Zenko)が雑賀大輔(湾岸サイクリング・ユナイテッド)を制して優勝 ©日本自転車競技連盟

[競技結果]
1 原田将人 兵庫 Infinity Style 2:13:22(30-39歳1位)
2 川崎嘉久 岐阜 Team Zenko 2:13:24(40-49歳1位)
3 雑賀大輔 千葉 湾岸サイクリング・ユナイテッド 2:13:24(40-49歳2位)
4 山本裕昭 静岡 BONDS静岡サイクルRT 2:13:31(40-49歳3位)
6 糸井正樹 大阪 VC VELOCE 2:13:34(30-39歳2位)
7 小林亮 兵庫 soleil de l’est 2:13:34(30-39歳3位)

男子マスターズ30-39歳。1位原田将人(Infinity Style)、2位糸井正樹(VC VELOCE)、3位小林亮(soleil de l’est) ©日本自転車競技連盟
男子マスターズ30-39歳。1位川崎嘉久(Team Zenko)、2位雑賀大輔(湾岸サイクリング・ユナイテッド)、3位山本裕昭(BONDS静岡サイクルRT) ©日本自転車競技連盟

男子マスターズ50-59歳+60-69歳 ロードレース(5周61.5km)37名出走、35名完走

男子マスターズ30-39歳+40-49歳のスタート3分後に女子マスターズも含めた3クラスが同時スタート。残り3周で山本敦(SBC Vertex Racing Team)、木村博志(イナーメ信濃山形)、西谷雅史(弱虫ペダル サイクリングチーム)、酒井浩一(IMEレーシング)の4名が先行する。残り2周、そこから山本と西谷が抜け出し、2人のゴールスプリントを山本が制し、50歳代クラスの初代チャンピオンとなった。男子60歳代の三浦は、男子50歳代の集団と走行し、2位の増田に2分35秒差をつけ60歳代クラス初代チャンピオンとなった。

男子マスターズ50-59歳クラスを走る西谷雅史(弱虫ペダル サイクリングチーム)ら ©日本自転車競技連盟
男子マスターズ50-59歳は山本敦(SBC Vertex Racing Team)が西谷雅史を制した ©日本自転車競技連盟

[競技結果]
1 山本敦 神奈川 SBC Vertex Racing Team 1:38:40(50-59歳1位)
2 西谷雅史 東京 弱虫ペダル サイクリングチーム 1:38:41(50-59歳2位)
3 木村博志 埼玉 イナーメ信濃山形 1:39:08(50-59歳3位)
12 三浦恭資 大阪 Tri-X JAPAN 1:46:28(60-69歳1位)
22 増田謙一 東京 パインヒルズ90 1:49:03(60-69歳2位)
23 小久保正彦 奈良 大正池クラブ 1:49:03(60-69歳3位)

男子マスターズ 50-59歳。1位山本敦(SBC Vertex Racing Team)、2位西谷雅史(弱虫ペダル サイクリングチーム)、3位木村博志(イナーメ信濃山形) ©日本自転車競技連盟
男子マスターズ60-69歳。1位三浦恭資(Tri-X JAPAN)、2位増田謙一(パインヒルズ90)、3位小久保正彦(大正池クラブ) ©日本自転車競技連盟

女子マスターズ ロードレース(5周61.5km)10名出走、8名完走

男子マスターズ30-39歳+40-49歳のスタート3分後に、男子マスターズ50-59歳、60-69歳クラスとともに同時スタート。男子マスターズ60歳代の三浦とともに唐見実世子(弱虫ペダル サイクリングチーム)が男子マスターズ50歳代の集団で走行し、2位の安藤沙弥(TeamSHIDO)に2分43秒差をつけ、初代女子マスターズチャンピオンとなった。

女子マスターズ。1位唐見実世子(弱虫ペダル サイクリングチーム)、2位安藤沙弥(TeamSHIDO)、3位手塚悦子(IMEレーシング) ©日本自転車競技連盟

[競技結果]
1 唐見実世子 茨城 弱虫ペダル サイクリングチーム 1:46:32
2 安藤沙弥 東京 TeamSHIDO 1:49:14
3 手塚悦子 東京 IMEレーシング 1:49:31

UCI BMXワールドカップ第5戦U23で中井飛馬と籔田寿衣が2位

BMXレーシング種目のワールドカップシリーズ第5戦がトルコのサカリアで開催され、Under23カテゴリーの中井飛馬(日本体育大)、籔田寿衣(大阪体育大)がそれぞれ2位となり、表彰台に上った。

UCI BMXスーパークロスワールドカップ第5戦 U23カテゴリーで2位になった籔田寿衣 ©日本自転車競技連盟

2021シーズンのワールドカップシリーズは、前半の4戦までが5月に終了し、東京オリンピックや世界選手権を終えて、後半戦となる第5〜8戦がトルコのサカリアで2週間にわたって開催される。

トルコでBMXレーシング種目の大会が開催されるのは初めてで、自国選手の出場はないものの、MTB種目の世界選手権大会を誘致するなど、自転車競技の盛んな都市となっている。

UCI BMXスーパークロスワールドカップ第5戦 U23カテゴリーで2位になった中井飛馬 ©日本自転車競技連盟

日本からはU23カテゴリーに第3〜4戦と2勝をあげている中井をはじめ、男子2名、女子5名、計7名のU23出場選手を派遣している。 2021シーズンより新設されたU23を活用し、2024年パリオリンピックと2028年ロスオリンピックへ向けた強化を狙いとしたものだ。

またエリートクラスには、東京オリンピックでの怪我から復帰した畠山紗英(日本体育大)が参戦した。

中井飛馬 ©日本自転車競技連盟

U23男子は中井が1位をねらうが惜敗

17カ国から61選手が参加したU23男子は、この大会ではエリートクラスを上回る参加者数とな り、各国の強化の中心がU23にシフトしていることが垣間見られる大会となった。前回大会にて優勝している中井は、予選ヒートから先頭を走り、準決勝こそ4位通過となったものの決勝へ進出。

決勝では好スタートを決め、最初のコーナーを2位で立ち上がり、先頭の選手を追走する展開に。幾度かチャンスをうかがうものの、0.379秒届かず2位でレースを終えた。 同クラスに参戦した増田優一(大阪体育大)は、予選ヒートを1位で通過したが、1/8 決勝で前走者のクラッシュに巻き込まれ、29位となった。

増田優一 ©日本自転車競技連盟

<中井飛馬コメント>
前回大会で優勝していたので、今大会でも上位狙う緊張感がありました。それに加え、前回のコロンビ ア大会では南米勢が中心でしたが、今回はヨーロッパ勢も多く参戦していたので、終始レベルの高いレー ス展開でした。

結果としては2位でしたが、課題としている決勝でのスタートにてトップタイムが出せたことなど、前回大会から半年間取り組んできた成果が見られたことに安堵の気持ちもあります。明日の第6戦は雨天が予想されるので、また第5戦と違った展開でも対応して、表彰台のトップに立つパ フォーマンスを出せるように準備します。

<大会結果 男子Under23>
優勝:Bertagnoli Pietro (イタリア)
2位:中井飛馬(日本体育大)
3位:Weiersmueller Tim(スイス)
29位:増田優一(大阪体育大)

左が2位になった中井飛馬 ©日本自転車競技連盟

U23女子は藪田が2位、予選トップの丹野夏波が5位

日本から初参戦となったU23女子は、国際経験の向上を目的に5名の選手を送り込んだ。5名のうち2名が決勝へ、2名が準決勝まで進出し、1年半以上ぶりの国際大会でいいスタートとなっ た。

先頭に立つ籔田寿衣 ©日本自転車競技連盟

決勝では、予選からトップタイムで通過していた丹野夏波(早稲田大)が、決勝でも全体1位のスター トを決めるも、第1コーナーでの先頭争いで接触し失速してしまった。丹野は順位を落としたが、そのイン側から籔田が前に抜け出し、2位で第1コーナーを通過。終始順位を守りきり初のワールドカップ表彰台を獲得した。丹野は5位となった。

<籔田寿衣コメント>
2020年3月以降、海外でのレースに参戦できていなかったので、少し不安な気持ちもありましたが、また世界の大会へ戻ってこられたことに、高いモチベーションと感謝の気持ちでレースに臨みました。レースは長年目標としていたU23クラスだったので、初戦から表彰台を獲得できたことは、素直に嬉しい気持ちでいっぱいです。まだ残り3戦ありますが、今回の結果から自信を持って、今日を上回るいいレー スをしていきます。

丹野夏波(早稲田大)は5位 ©日本自転車競技連盟

<大会結果 女子 Under23>
優勝:Cingolani Francesca (アルゼンチン)
2位:籔田寿衣(大阪体育大)
3位:Brindjonc Lea(フランス)
5位:丹野夏波(早稲田大)
11位:酒井亜樹(桃山学院教育大)
14位:西村寧々花(Gan Trigger)
15位:野村凪沙(Ace Race Australia)

左が2位になった籔田寿衣 ©日本自転車競技連盟

エリート女子

日本からは唯一の参戦となった畠山は、東京オリンピック後初の大会参戦であったが、予選、準々決勝と勝ち上がり、準決勝へ進出。準決勝はスタートで出遅れてしまったが、得意のジャンプセクションにて順位をあげ、5位で最終ストレートに進入した。最後のフィニッシュライン上では、準決勝通過圏内で前走する4位の選手に追いつき、ほぼ同着で写真判定となった。 しかし、わずか0.008秒届かず5位、準決勝敗退。 全体9位で第5戦を終えた。

畠山紗英(右) ©日本自転車競技連盟

<畠山紗英コメント>
東京オリンピックで負傷した肩の術後、短い調整期間ではありましたが、今回のトルコ大会への参戦を目標に準備してきました。 得意なジャンプセクションも多く、自分にとって有利なコースレイアウトでしたが、レースは苦しい展開が続き、気持ちの面で勝ちきれなかったと感じています。
明日の第6戦、そして来週の今シーズン最終戦では、今大会と東京大会での悔しさを忘れずに、決勝でのいいライディングを見せたいと思います。 応援ありがとうございました。

畠山紗英(2番目) ©日本自転車競技連盟

<大会結果 女子 Under23>
優勝:Stancil Felicia (アメリカ)
2位:Bartunkova Eliska(チェコ)
3位:Simpson Molly(カナダ)
9位:畠山紗英(日本体育大)

草場啓吾が初めての全日本チャンピオンに…最後はゴール勝負

第89回全日本自転車競技選手権ロードレースは大会3日目となる10月24日、広島県中央森林公園サイクリングロードで男子エリート ロードレース(15周184.5km)が行われ、9選手のゴールスプリントを草場啓吾(愛三工業)が制し、初めて全日本チャンピオンとなった。108選手出走、61選手完走。

草場啓吾が全日本選手権エリート男子ロードで優勝 ©JCF

午前11時にスタートしたレースは残り12周で風間翔眞(シマノ)が単独で先行して逃げ続けたが、残り6周で集団に吸収された。残り5周で冨尾大地(CIEL BLEU KANOYA)が逃げるが間もなく吸収された。残り3周で入部正太朗(弱虫ペダル)が単独で逃げるが次の周には集団に吸収され、先頭集団は18選手となる。

全日本選手権エリート男子ロード ©JCF

そして最終周には入部、山本元喜(KINAN Cycling Team)、寺崎武郎(バルバレーシング)、金子宗平の4人が先行。その後、追走者を含め先頭集団は10人となり、最終的には9人のゴールスプリントを草場が制し、男子エリート全日本チャンピオンとなった。

全日本選手権エリート男子ロード ©JCF
残り12周で風間翔眞(シマノレーシング)が単独で先行 ©JCF
前回のチャンピオン、入部正太朗が終盤にアタックを見せる ©JCF

男子エリート ロードレース
1 草場啓吾 京都(愛三工業)4:47:16
2 増田成幸 栃木(宇都宮ブリッツェン)4:47:16
3 中根英登 愛知(EF Education-NIPPO)4:47:17

草場啓吾を中央に左が2位増田成幸、右が3位中根英登 ©JCF

兒島直樹が全日本選手権U23男子でナショナルチャンピオンに

第89回全日本自転車競技選手権ロードレースは大会2日目となる10月23日、広島県中央森林公園サイクリングロードで男子U23ロードレース(10周123.0km)が行われ、兒島直樹(ブリヂストンサイクリング)が優勝した。131人出走、56人完走。

兒島直樹が全日本選手権U23男子のチャンピオンに ©JCF

晴天の中、午前8時に男子U23のロードレースがスタート。天野壮悠(シマノ)、平井光介(EQADS)、留目夕陽(中央大)、小出樹(京都産業大)、山田拓海(早稲田大)らが三段坂を積極的に行く。残り7周で小出と松原颯祐(日本体育大)が逃げるが集団に吸収される。

全日本選手権U23男子 ©JCF

その後、残り5周に河野翔輝(ブリヂストンサイクリング)が単独で逃げるがやはり集団に吸収される。最終周回、兒島が単独で先行、その後ろを山本哲央(ブリヂストンサイクリング)、寺田吉騎(Asia Cycling Academy)、大河内将泰(鹿屋体育大)の3名が追う。

最後は兒島が後続3名に7秒差をつけて逃げ切り、初優勝を飾った。

全日本選手権U23男子 ©JCF

男子U23ロードレース
1 兒島直樹 福岡(ブリヂストンサイクリング)3:03:44
2 山本哲央 山梨(ブリヂストンサイクリング)3:03:51
3 寺田吉騎 静岡(Asia Cycling Academy)3:03:51

全日本選手権U23男子の2位争いは山本哲央が制した ©JCF