カルーゾが難関山岳で独走勝利…ブエルタ・ア・エスパーニャ9S

第76回ブエルタ・ア・エスパーニャは2021年8月22日、プエルトルンブレラス〜アルト・デ・ベレフィケ間の188kmで第9ステージが行われ、バーレーンビクトリアスのダミアノ・カルーゾ(イタリア)が独走でステージ優勝。

カルーゾが2021ブエルタ・ア・エスパーニャ第9ステージ優勝 ©PHOTOGOMEZSPORT2021

総合成績では第6ステージで首位に返り咲いたプリモシュ・ログリッチ(スロベニア、ユンボ・ビスマ)がその座を守った。

2021ブエルタ・ア・エスパーニャ第9ステージ ©PHOTOGOMEZSPORT2021
マイヨロホを着るログリッチを援護するユンボ・ビスマ勢。2021ブエルタ・ア・エスパーニャ第9ステージ ©PHOTOGOMEZSPORT2021
ログリッチがマスを抑えてステージ2位でゴール ©PHOTOGOMEZSPORT2021
エガン・ベルナルは第9ステージで苦戦 ©PHOTOGOMEZSPORT2021

●4賞ジャージ
マイヨロホ(個人総合成績)プリモシュ・ログリッチ(スロベニア、ユンボ・ビスマ)
マイヨベルデ(ポイント賞)ファビオ・ヤコブセン(オランダ、ドゥクーニンク・クイックステップ)
マイヨルナレス(山岳賞)ダミアノ・カルーゾ(イタリア、バーレーンビクトリアス)
□マイヨブランコ(新人賞)エガン・ベルナル(コロンビア、イネオス・グレナディアーズ)

第8ステージにもどる≪≪   ≫≫第10ステージにすすむ

ダミアノ・カルーゾ。2021ブエルタ・ア・エスパーニャ第9ステージ ©PHOTOGOMEZSPORT2021

2021ブエルタ・ア・エスパーニャ出場176選手

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ヤコブセン2勝目、ログリッチ首位堅持…ブエルタ・ア・エスパーニャ8S

第76回ブエルタ・ア・エスパーニャは2021年8月21日、サンタポラ〜ラマンガ・メノル湖間の173.7kmで第8ステージが行われ、ドゥクーニンク・クイックステップのファビオ・ヤコブセン(オランダ)がゴール勝負を制して優勝。第4ステージに続く今大会2勝目で、大会通算では4勝目。

ステージ2勝目のヤコブセン ©PHOTOGOMEZSPORT2021

総合成績では第6ステージで首位に返り咲いたプリモシュ・ログリッチ(スロベニア、ユンボ・ビスマ)がその座を守った。

2021ブエルタ・ア・エスパーニャ第8ステージ ©PHOTOGOMEZSPORT2021
2021ブエルタ・ア・エスパーニャ第8ステージ ©PHOTOGOMEZSPORT2021
ヤコブセンが2021ブエルタ・ア・エスパーニャ第8ステージで優勝 ©PHOTOGOMEZSPORT2021
ログリッチが第8ステージも首位を守った ©PHOTOGOMEZSPORT2021

●4賞ジャージ
マイヨロホ(個人総合成績)プリモシュ・ログリッチ(スロベニア、ユンボ・ビスマ)
マイヨベルデ(ポイント賞)ファビオ・ヤコブセン(オランダ、ドゥクーニンク・クイックステップ)
マイヨルナレス(山岳賞)パベル・シバコフ(ロシア、イネオス・グレナディアーズ)
□マイヨブランコ(新人賞)エガン・ベルナル(コロンビア、イネオス・グレナディアーズ)

第7ステージにもどる≪≪   ≫≫第9ステージにすすむ

表彰式で振りまいたシャンパーニュのボトルはビンの回収ボックスへ ©PHOTOGOMEZSPORT2021

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ストーラーが大会最初の難関で優勝…ブエルタ・ア・エスパーニャ7S

第76回ブエルタ・ア・エスパーニャは2021年8月20日、ガンディア〜バルコン・デ・アリカンテ間の152kmで第7ステージが行われ、DSMのマイケル・ストーラー(オーストラリア)が優勝。

マイケル・ストーラーが第7ステージを制す ©PHOTOGOMEZSPORT2021

総合成績では前日に首位に返り咲いたプリモシュ・ログリッチ(スロベニア、ユンボ・ビスマ)がその座を守った。

2021ブエルタ・ア・エスパーニャ第7ステージ ©PHOTOGOMEZSPORT2021
マイヨロホのログリッチをマークするベルナルら主要選手 ©PHOTOGOMEZSPORT2021
アダム・イェーツ、プリモシュ・ログリッチらがゴールを目指す ©PHOTOGOMEZSPORT2021
マイケル・ストーラー ©PHOTOGOMEZSPORT2021

●4賞ジャージ
マイヨロホ(個人総合成績)プリモシュ・ログリッチ(スロベニア、ユンボ・ビスマ)
マイヨベルデ(ポイント賞)ヤスパー・フィリプセン(ベルギー、アルペシン・フェニックス)
マイヨルナレス(山岳賞)パベル・シバコフ(ロシア、イネオス・グレナディアーズ)
□マイヨブランコ(新人賞)エガン・ベルナル(コロンビア、イネオス・グレナディアーズ)

第6ステージにもどる≪≪   ≫≫第8ステージにすすむ

パベル・シバコフが山岳賞でトップに ©PHOTOGOMEZSPORT2021

2021ブエルタ・ア・エスパーニャ出場176選手

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大容量で使い勝手がいいロングツールケースに新色カモフラ

R250の人気商品「ツールケース」に新色として、長さ260mmのスーパーロングサイズの「カモフラブラック」が追加された。スポーツサイクル用ボトルケージ(直径74mm用)に装着して持ち運ぶことができる。重量145g。2530円。

フレームの空きスペースを有効活用する

R250 ツールケース スリムスーパーロングタイプ モノトーンカモフラ/ブラックファスナー

同社比+30mm、ビットリア比ではプラス80mm(約1.5倍)の大容量。ボトルケージに取り付けたツールケースとフレームの隙間があるなら、もっと大きなツールケースが取り付け可能だというアイデアだ。

R250 ツールケース スリムスーパーロングタイプ モノトーンカモフラ/ブラックファスナー

これまでにない外寸260mmのロングサイズなので、従来モデルでは入らなかった長さ250mmまでの携帯ポンプが収納可能。仕切り板を3個標準装備。中でぐちゃぐちゃにならず、整理整頓。予備チューブ・携帯工具・炭酸ボンベ・携帯ポンプ・ワイヤー錠などをごちゃごちゃにならずに収納できる、メッシュポケットとジッパー付きメッシュカバー付き。

取り出したい工具などが奥にあっても、ツールカンのように全ての物を取り出す必要がなく、必要な物だけをサッと取り出せる。サングラス、補給食、輪行袋などの小物の収納にも便利だ。

これまでにない外寸260mmのロングサイズ(左)

ジッパーホルダーを装備しているので、走行中に取っ手部分がバタバタ暴れて、小さなイライラが蓄積されることもない。サイズは高さ260mm x 75~70mmで、上端が少し細くなっている。このちょっとの違いが、すごく効果がある。

●ワールドサイクルの詳細ページ
●R250ツールケースの他のカラー・サイズ

コルトがログリッチを制して優勝…ブエルタ・ア・エスパーニャ6S

第76回ブエルタ・ア・エスパーニャは2021年8月19日、レケナ〜アルトデラモンターニャ・デ・クリェラ間の158.3kmで第6ステージが行われ、EFエデュケーションNIPPOのマグナス・コルト(デンマーク)がユンボ・ビスマのプリモシュ・ログリッチ(スロベニア)を抑えて優勝。大会通算4勝目を挙げた。

コルトがログリッチとの差を確認しながらゴール。2021ブエルタ・ア・エスパーニャ第6ステージ ©PHOTOGOMEZSPORT2021

総合成績では、首位のケニー・エリッソンド(フランス、トレック・セガフレード)が遅れ、5秒遅れの総合2位につけていたログリッチがこれを逆転してトップに立った。

ミケル・ランダを援護するバーレーンビクトリアスのアシスト陣 ©PHOTOGOMEZSPORT2021
2021ブエルタ・ア・エスパーニャ第6ステージ ©PHOTOGOMEZSPORT2021
2021ブエルタ・ア・エスパーニャ第6ステージ ©PHOTOGOMEZSPORT2021
ログリッチのアタックに着いていくのがやっとのベルナル ©PHOTOGOMEZSPORT2021

●4賞ジャージ
マイヨロホ(個人総合成績)プリモシュ・ログリッチ(スロベニア、ユンボ・ビスマ)
マイヨベルデ(ポイント賞)ヤスパー・フィリプセン(ベルギー、アルペシン・フェニックス)
マイヨルナレス(山岳賞)レイン・タラマエ(エストニア、アンテルマルシェ・ワンティ・ゴベールマテリオ)
□マイヨブランコ(新人賞)エガン・ベルナル(コロンビア、イネオス・グレナディアーズ)

第5ステージにもどる≪≪   ≫≫第7ステージにすすむ

ログリッチが第6ステージで首位を奪い返した ©PHOTOGOMEZSPORT2021

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義肢装具士…2020東京パラを支える職人たちがいた

東京パラ五輪の自転車競技に出場するアスリートを陰で支えるのが、義肢装具士の齋藤拓(さいとうたく)さんだ。GoogleのテレビCMで、パラ陸上の中西麻耶が使う義足の製作者としても登場した。「メダルは選手が取るもの。作った義足が割れることなく、選手が最高のパフォーマンスを発揮して無事にゴールしてくれたら」とエールを送る。

義肢装具士の齋藤拓(さいとうたく)さん

カラダとコンタクトする部分の作りの良し悪しがほぼすべて

「スポーツ義足は板バネが目立つので、ボクらはそれを作っているように思われるけど、切断したところを入れるソケットという器を作っているんです。カーボンを貼り合わせて樹脂でカチカチに固める。だからフィットしていないと痛い。皮膚に強く当たっていい部分とそうでない部分がある。装具士としての技術が求められます」

機材で競技力を向上させてはいけないというルールがあり、障害をカバーする範囲でものづくりを進めていく。

例えば片脚切断の選手の場合、切断した脚を入れるソケットを自転車の一部に装備して、カラダを支えながら片脚でペダルを踏む。残された部分の長さ、さたにはその中の骨の長さは個人によって異なる。切断されるとその先を動かす筋肉は必要ないので、筋肉がやせてほぼ脂肪になる。完全にオーダーメイドだ。まずは石膏で型を取る。次に脚の具合に合わせて型を削ったり盛ったりしていく。

「肉があるところは圧迫しても痛くないので、そこで体重を支える。当たると痛いところはソケットに余裕をもたせるために微修正する。全体的にどれだけ締めつけてあげれば心地いいかも考える。この修正作業のよし悪しで義足性能の8割から9割が決まります」

根気のいる長時間作業が続く。あまりにも集中してしまったため、気づくと気分が悪くなることもあるという。

自転車競技のように種目が違えば、ソケットに求められる機能も変わってくる。選手の「緩いんだよね」というような漠然とした言葉から、齋藤さんは解決策を探り出す。コンピュータ設計が入り込む余地はなく、すべて経験値が頼りの作業だ。

ソケットの仕上げにかかる齋藤さん

高校まではソフトテニスに打ち込んできた齋藤さん。2000年のシドニーパラ五輪のときに、日本選手がスポーツ義足をつけて初出場するというテレビ番組を見たのがきっかけだった。小さいころからものづくりが好きだった。

専門学校を経て、福祉事業で義肢を手がける鉄道弘済会に就職。年間100から200本も作り続けた。そこで知り合った仲間と茨城県水戸市にある義肢製作会社のアイムスへ。いまはいい環境のなかでスポーツ義足作りがこなすが、同社はトップアスリートだけでなくだれでもオーダーできるという。

「日常用の義足こそいいものを使ってほしいです。散歩で公園に行けばジョギングしている人がいて、走りたいなと思うかも知れない。そのとき、いい義足じゃないとスポーツをしようとは思わない。だから日常用も競技用も分けて考えずに作っています」と齋藤さん。

コロナ禍で東京パラ五輪が1年延期されたが、義足をハイレベルまで仕上げる時間になって、マイナスではなかった。

パラサイクリストの藤田征樹の義足も手がける
世界チャンピオンのアルカンシエルを着用した藤田征樹

自転車を知るために手に入れたロードバイクもマニアック

2020東京五輪が開幕したときは4連休ということがあって、自宅でずっとテレビで応援した。卓球混合ダブルスの伊藤美誠・水谷隼。柔道の阿部一二三・詩兄妹、サッカー日本代表などの活躍に心を打たれた。

「スポーツっていいなあと思いました。(選手たちは陰で)努力しているんだろうなあと見ています」

テニス出身なので自転車の経験がなかった齋藤さんは、自転車のことを知ろうとロードバイクを購入した。

「テニス部だったので自転車も陸上も経験ない。自分で自転車を買って霞ヶ浦を一周したり、山を上ったり。自転車ってこういうものなんだなと思うようになりました。競技を知るってことは義足づくりにも役立ちます」

新車ではなかなか手が出ないので、ほぼ新品同様の新古車として見つけたのがスコットのフォイル。。カーボン生地むき出しのマットブラックで、トライアスロン用ハンドルが装備されていた。初めてアスリート用の義足を手がけた藤田征樹が、トライアスロンハンドルでは操作しづらいだろうと、北京パラ五輪でメダル取ったときに使っていたロード用ハンドルを提供してくれた。

2020東京パラの会場となる伊豆ベロドロームを走る藤井美穂

「藤田選手は動作解析やパワーメーターを取り入れています。それを解説してもらって、それを自分なりにこういうことだと理解して、新しい義足を作り上げていく。藤田さんは数字ですが、藤井美穂選手や川本翔大選手は感覚的。長くやっていると選手の感覚はかなりスゴイので、それを読み解いて作りあげていきます」

そして最後に、2020東京パラ大会への意気込みを聞いた。

「メダルは選手が取るもの。どんな大会でも作った義足が割れることなく、選手のパフォーマンスの最後まで使ってもらえればいいんです」

水戸市郊外の仕事場で。左から同僚装具士の沖野敦郎さん、平井瑠奈さん、筒井仁哉社長、齋藤さん

東京パラリンピックの自転車競技に4選手

8月24日から9月5日まで開催される東京パラ五輪。自転車競技はトラック(8月25〜28日、静岡・伊豆ベロドローム)とロード(8月31日〜9月3日、静岡・富士スピードウェイ)の2競技に大別され、さらにいくつかの種目がある。日本代表は4大会連続出場となる藤田征樹(藤建設)、2大会連続の川本翔大(大和産業)、初出場の杉浦佳子と藤井美穂(ともに楽天ソシオビジネス)の4人。高次脳機能障害の杉浦以外の3選手が下肢切断で、齋藤さんが手がける義肢を使用する。

2020東京パラ日本代表の藤井美穂
2020東京パラを陰で支えるトライアスロンメカニック

●アイムスのホームページ
●2020東京パラリンピックの公式サイト