第4ステージでピドコック2勝目…小石祐馬再びアタック【アルウラー・ツアー】

サウジアラビアで開催中の2025アルウラー・ツアーは1月31日に第4ステージが行われ、第2ステージを制して首位に立っているQ36.5プロサイクリングチームのトム・ピドコック(英国)が優勝。その座を守り、総合優勝に前進した。

ピドコックがステージ2勝目をあげ、アルウラー・ツアー総合優勝に王手 ©AlUla Tour Charly Lopez

日本勢はこの日もJCLチーム右京の小石祐馬が第1集団に加わって、その存在感を示した。

アルウラー・ツアー第4ステージはガラス貼りの建造物の前をスタート ©AlUla Tour Charly Lopez

ピドコックはゴールまでの上りの途中で集団を抜け出し、ゴールまでの非常に長い直線で向かい風が吹いたにもかかわらず逃げ切った。アラン・ハザリー(ジェイコ・アルウラー)とライナー・ケップリンガー(バーレーン・ヴィクトリアス)に12秒の差をつけてゴールし、残り1ステージを残して総合2位に29秒差をつけた。

アルウラー・ツアー第4ステージでも小石祐馬が先頭集団に加わった ©AlUla Tour Pauline Ballet
2025アルウラー・ツアー第4ステージ
2025アルウラー・ツアー第4ステージの高低図
アルウラー・ツアー第4ステージ ©AlUla Tour Charly Lopez
日本チャンピオンの小林海も苦戦 ©AlUla Tour Pauline Ballet

2025アルウラー・ツアー第5ステージ(2月1日)

2025アルウラー・ツアー第5ステージ
2025アルウラー・ツアー第5ステージの高低図

2025アルウラー・ツアー
【第1ステージ】山本大喜ファーストアタック、メルリールが制して首位に
【第2ステージ】ピドコック難関コース制覇…危険な下りでレース中断も
【第3ステージ】チーム右京3日連続の先行…最後はメルリールが2勝目

トレック完成車を買うと5000円分のアクセサリーをプレゼント

トレック・ジャパンは2月1日から4月20日までの期間、自転車成約で5000円分のアクセサリーをプレゼントする新生活応援キャンペーンを開催。TREK / Bontrager製品の中からライト、鍵、ヘルメットなど必要なパーツ&アクセサリーを自由に選べる。

Domane AL 4 Gen 4

キッズバイク、セール品、非在庫のProject Oneバイクを除く全てのモデルが対象。クロスバイク、ロードバイク、MTB、e-bikeなど好きなバイクと始める新生活に活用したい。超過分は差額を支払えばいい。セールやキャンペーンとの併用不可。詳しくは最寄りのストアで確認を。

新生活応援キャンペーン 概要
期間:2025年2月1日(土)〜4月20日(日)
実施店舗:全国のトレック正規販売店・トレック公式オンラインストア
特典:バイク成約で5000円分のアクセサリープレゼント

■おすすめモデル

FX 2 Gen 4
¥99,000
特徴:トレック一番人気の定番クロスバイク。軽いアルミフレームと油圧ディスクブレーキの高い制動力で、通勤・通学・フィットネスと、幅広いシーンで活躍する。

Marlin+ 6

Marlin 5 Gen 3
¥99,990
特徴:初めてのトレイルバイクに最適な一台。ラックとキックスタンド用のマウントを備え、通勤・通学にも使える多才なマウンテンバイク。

Domane AL 4 Gen 4
¥255,000
特徴:太めのタイヤクリアランスと高い快適性で、ロングライドから通勤、グラベルまで幅広く活躍する万能アルミバイク。

Marlin+ 6
¥429,000
特徴:トレイルをパワフルに駆け上がるe-MTB。Boschの自然なペダルアシストとフロントスペンション、Shimano CUES 9速ドライブトレインがライダーを最高に楽しいライドへ誘う。

サポートカー付きトカプチ400ライドも可能なオーダーメイドツアー

北海道で唯一のナショナルサイクルルート「トカプチ400」のコースをサポートカー付きでサイクリングするCYCLING OUT HOKKAIDO TOKACHIが、2025年2月1日から10月31日までオンライン募集される。北海道文化放送などが企画する国内外のサイクリング愛好家に向けたサイクリングやアクティビティを軸としたツアーだ。

グラベルと呼ばれる未舗装路は低速でもちょっとスリリングで、それさえ楽しい

ツアーはその晴天率の高さから「十勝晴れ」という言葉で有名な北海道の十勝エリアの雄大な自然や、ご当地ならではの温泉、日本の食糧基地である北海道十勝の食を楽しめるツアー。

自転車でのツーリングを楽しめることはもちろん、北海道の大自然を舞台にした数々のアウトドアアクティビティ体験がセットになったサイクリングツアーの企画で、サイクリングルートの一部には、国内外のサイクリストがあこがれるトカプチ400のコースもある。

帯広市街地から10kmほど走れば北海道らしい景観に出会える

長距離・ヒルクライム・グラベルなどハードな行程も選択可能だが、体力に自信のない人が参加しやすいツアーとするためeバイク(レンタルも充実)の使用を推奨し、自転車以外にも多様なアクティビティを楽しめる着地型のオーダーメイド型旅行商品だ。

この事業は、2023年度に観光庁「観光再始動事業」の採択により、後志エリア(ニセコ・倶知安・赤井川・仁木・余市・小樽)で実施した大好評のサイクリングツアー「CYCLING OUT HOKKAIDO NISEKO KITA-SHIRIBESHI TOYA」の第二弾企画。

十勝らしい風景の中をマイペースでサイクリングする

メインは北海道の大自然を楽しめる5泊6日のプラン。要望に応じてロング・ショート・単発プランも

CYCLING OUT HOKKAIDO TOKACHIは北海道らしいどこまでもアップダウンが続くような直線道路や、雲海や原生林を望む雄大な三国峠のルート、有名な白樺並木やカラマツ並木の中を走るルート、十勝エリアが誇るグラベルルート、湖畔を感じながら走る風光明媚な然別湖ルート、など多様なサイクリングルートを選択できる。

サイクリング中は安心のサポートカー付きのプランも用意。要望に応じて北海道ならではのアクティビティ(乗馬・トレッキング・SUP・カヌー・フィッシング・異文化交流など)を旅程に組み込むなど、サイクリングのみならずトレンドのアドベンチャートラベルのコンテンツを選択することが可能。

北海道の国道の中で最も標高の高い三国峠で日の出とカルデラの雲海を見る
CYCLING OUT HOKKAIDO TOKACHI
申込期間 :2025年2月1日(土)から2025年10月31日(金) ※一部の商品は4月以降販売予定
催行期間 :2025年6月1日(日)から11月16日(日)
催行場所 :北海道帯広市、鹿追町、上士幌町、士幌町、音更町、幕別町、池田町、浦幌町、豊頃町、広尾町、更別村、芽室町、清水町
新得町、北広島市、占冠村など
販売価格: 66,000円~
帯広農高の南にある稲田カラマツ林

●CYCLING OUT HOKKAIDO TOKACHIのホームページ

ローマのピンクライトアップがトレビの泉でなくなったわけは

イタリア最大の自転車レース、ジロ・デ・イタリアを主催するRCSスポルトが2025年に訪れる観光名所のライトアップ作戦を行ったことをミラノで発表した。5月9日に海を隔てたアルバニアで開幕する24日間のステージレース、ジロ・デ・イタリアの100日前カウントダウン企画だ。

6月1日第21ステージの発着地、ローマ ©Valentina Stefanelli / LaPresse

ピンク色のライトアップ作戦は開幕100日前の恒例イベント

2025年大会を盛り上げるためのピンク作戦は全21ステージの発着地である38都市が参加。第17ステージのゴール、ボルミオは2026ミラノ・コルティナ冬季五輪で採用されたスキー場の五輪マークを浮かび上がらせた。そして最終日のライトアップは…。

5月20日第10ステージのゴール、ピサ
5月9日第1ステージのスタート、ドゥラス(アルバニア)

ツール・ド・フランスの最終到着地はフランスの首都パリだが、ジロ・デ・イタリアの最終地は決まっていない。自転車産業が盛んな北部のミラノなどが多いが、2025年の第108回大会は首都ローマに。100日前にはローマの観光スポット、トレビの泉がかつてはピンク色に染まったが、2024年はスペイン広場、そして2025年はナヴォーナ広場にある四大河の噴水だった。

5月13日第4ステージのスタート、アルベロベッロ
5月15日第6ステージのゴール、ナポリ

イタリアの首都ローマにあるトレビの泉では、観光客の増加による混雑、オーバーツーリズム(観光公害)が問題となっている。2024年には修繕工事による3カ月間の入場規制が行われたが、12月22日に一般公開が再開された際に、一度に立ち入ることができる人数を最大400人に制限した。

5月28日第17ステージのゴール、ボルミオ
5月27日第16ステージのゴール、サンバレンティーノ

今後はオーバーツーリズム対策としてさらなる入場制限や有料化の検討が行われている。入場料は1~2ユーロ(日本円で約160円~320円)程度という。イタリアのスポーツ重要大会であるジロ・デ・イタリアとしても、国をあげてのこうした混雑対策をバックアップ。観光客分散の意図があって、他の観光地を照らし出したのではと推測できる。

5月30日第19ステージのゴール、シャンポリュック

チーム右京3日連続の先行…第3ステージはメルリールが2勝目【アルウラー・ツアー】

サウジアラビアで開催中の2025アルウラー・ツアーは1月30日、ヘグラ〜タイマ砦間で第3ステージ行われ、欧州チャンピオンジャージを着用するスーダル・クイックステップのティム・メルリール(ベルギー)が第1ステージに続いて優勝した。総合成績では前日の山岳を制して首位に立ったQ36.5プロサイクリングチームのトム・ピドコック(英国)がその座を守った。

アルウラー・ツアー第3ステージでメルリール(左)がフルーネウェーヘンを制して2勝目 ©AlUla Tour Pauline Ballet

この日は、アルウラー地域の古代の美しさを巡るコース。2008年からユネスコ世界遺産に登録されているヘグラは、ナバテア文明の最も重要な保存遺跡で、紀元前1世紀に作られたファサード装飾を持つ記念碑的な墓所が有名だ。ゴールのタイマ砦は考古学的に重要な遺跡で、かつてのこの地域の栄華を証明する宝物が発見されている。

アルウラー・ツアー第3ステージ、日本チャンピオンの小林海も紀元前1世紀に作られたファサード装飾を撮影 ©AlUla Tour Charly Lopez
2025アルウラー・ツアー第3ステージ
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2025アルウラー・ツアー第3ステージの高低図

レースは3日連続で日本のJCLチーム右京が第1集団に加わった。小石祐馬と山本大喜がアタックしてメイン集団から抜け出すことに成功。山本はアグレッシブライダー賞を争うポイントで競り合ったが高得点を獲得できず。それでも終盤には単独になるなど積極性を見せつけた。

アルウラー・ツアー第3ステージで小石祐馬と山本大喜が第1集団に加わる ©AlUla Tour Pauline Ballet

ステージ勝利争いはスプリント合戦となり、メルリールがオランダのナショナルチャンピオンジャージを着るディラン・フルーネウェーヘン(ジェイコ・アルウラー)を制して2勝目。メルリールは2024年も2勝していて、大会通算4勝目。フルーネウェーヘンの3勝を上回って単独首位に立った。

アルウラー・ツアー第3ステージ ©AlUla Tour Charly Lopez
アルウラー・ツアー第3ステージで後続との差を確認しながらレースを進める小石祐馬(右端)ら ©AlUla Tour Pauline Ballet

ピドコックはゴール前でパンクして遅れたが、ゴール手前3kmを切ってからのアクシデントは救済されるというルールに救われ、1位選手と同タイムに。首位を守った。

アルウラー・ツアー第3ステージで首位を守ったピドコック ©AlUla Tour Charly Lopez

2025アルウラー・ツアー第4ステージ(1月31日)

2025アルウラー・ツアー第4ステージ
2025アルウラー・ツアー第4ステージの高低図

2025アルウラー・ツアー
【第1ステージ】山本大喜ファーストアタック、メルリールが制して首位に
【第2ステージ】ピドコック難関コース制覇…危険な下りでレース中断も

ピドコック難関第2ステージ制覇…危険な下りでレース中断も【アルウラー・ツアー】

2025アルウラー・ツアー第2ステージがサウジアラビアの丘陵地帯で1月29日に行われ、五輪で2度のマウンテンバイクチャンピオンに輝いたトム・ピドコックが、今季移籍したQ36.5プロサイクリングチームのユニフォームを着て優勝した。

アルウラー・ツアー第2ステージは旧市街をスタート ©AlUla Tour Khalid Alhaj

ピドコックはビルジェイダ山の最後の上りをうまく利用し、残り500mからアタックを決めて後続を振り切った。最後はライナー・ケップリンガー(バーレーン・ヴィクトリアス)と世界マウンテンバイクチャンピオンのアラン・ハザリー(ジェイコ・アルウラー)を抑えてゴールラインを越えた。今シーズンのこの初勝利により、ピドコックは総合首位に立つことになり、総合リーダーのグリーンジャージを着ることになる。

ピドコックがアルウラー・ツアー第2ステージを制した ©AlUla Tour Pauline Ballet

JCLチーム右京がこの日も第1集団に加わる

118選手が出走。ステージのスタート地点は旧市街。絵のように美しい迷路のような通りを散策し、郊外に出て戦いが始まった。コースはアルウラーの南西まで157kmを走り、今大会で最も過酷な上りの1つであるビルジェイダ山への3回の上りを予定していた。

アルウラー・ツアー第2ステージは旧市街をスタート ©AlUla Tour Khalid Alhaj
2025アルウラー・ツアー第2ステージ
2025アルウラー・ツアー第2ステージの高低図

スタートしてすぐにJCLチーム右京のシモーネ・ラッカーニ(イタリア)、マレーシアのムハンマド・ロスリとアブド・ハリム(トレンガヌ)、タイのティマチャイ(ルージャイインシュランス)、レインダース(ワグナーバジンWB)の5人が集団から抜け出した。リードは、7.5km地点で早くも2分5秒に広がった。

アルウラー・ツアー第2ステージは旧市街をスタート ©AlUla Tour Pauline Ballet

前日の逃げにも参加し、最優秀アクティブライダーのオレンジジャージを着るロスリが最初の中間アクティブスプリント(77km)を先頭で通過し、その差は3分20秒になった。その後、先頭の選手たちは苦戦し始めた。最初に脱落したのはティマチャイで、すぐにロスリとハリムが続き、トップは2人だけとなった。後続集団はQ36.5、ジェイコ・アルウラー、ピクニック・ポストnlの3チームがペースメークしてその差を詰めていった。

アルウラー・ツアー第2ステージで飛び出したJCLチーム右京のシモーネ・ラッカーニ(先頭) ©AlUla Tour Pauline Ballet

危険な下り坂でレースを一時ニュートラル化

最終周回に入り、ラッカーニが1回目のフィニッシュライン(103km)を先頭で通過し、2回目の中間アクティブスプリント1位を獲得したが、下り坂に砂利が多く、選手の安全上の懸念から、レースの距離を短縮する決定が下された。最後の周回コースは2周から1周に変更され、さらに下り坂はレースをニュートラル化してペースを制御。下りきってから先頭の2選手とメイン集団との差を従来のタイム差に調整してレースを再開。残り5kmで先頭の2人は28秒のリードで、最終的にゴールから3km手前で追いつかれた。

第2ステージはアルウラー・ツアー最大の難所 ©AlUla Tour Charly Lopez

ビルジェイダ山の最後の上りで、ラファル・マイカ(UAEチームエミレーツ・XRG)が激しいペースを設定し、数人のライダーだけが追従した。ケップリンガーが最初にアタックした後、決定的な動きが見られたのは残り500mでピドコックが攻め込んだときだった。最後の300mで引き離し、ケップリンガーに4秒、2024年のUCIマウンテンバイク世界選手権でピドコックに勝っていた南アフリカのハザリーに7秒の差をつけて勝利を収めた。

移籍後初勝利のピドコック(左)をチームメートが祝福 ©AlUla Tour Charly Lopez

ツール・ド・フランスなどに続き6度目の勝利を集中

ピドコックは、2022ツール・ド・フランスのステージ優勝や2024年のアムステルゴールドレースなどの成功に続き、プロロードレースでキャリア6度目の優勝を果たした。これにより、25歳の2度のオリンピックチャンピオン(2020東京と2024パリ)は、総合リーダーのグリーンジャージを獲得。総合2位ケップリンガーに8秒差をつけた。ピドコックはポイント賞でもトップに立つ。

2025アルウラー・ツアー第3ステージ(1月30日)

2025アルウラー・ツアー第3ステージ
2025アルウラー・ツアー第3ステージの高低図

2025アルウラー・ツアー
【第1ステージ】山本大喜ファーストアタック、メルリールが制して首位に