ジャパンカップとツール・ド・フランスさいたまがコラボポスター

SUBARU presents 2019 ジャパンカップサイクルロードレース」と「J:COM presents 2019 ツール・ド・フランスさいたまクリテリウム」が「自転車でアツくなる二週間」をキーワードに、初となるコラボポスターを制作し、宇都宮市とさいたま市を結ぶJRと東武鉄道の沿線駅にポスターを掲出する。

ワンデーレースとしてはアジアで唯一、最上位カテゴリーのオークラス(Hors Class = 超級)のレースを開催するジャパンカップと、ツール・ド・フランスで活躍するトップ選手が集結するさいたまクリテリウムが同時期に関東で開催されていることから、ともに大会を盛り上げ、相互プロモーションを目的として実施した。

コラボポスター掲出概要

①JR
・掲出場所=沿線駅構内(宇都宮駅~さいたま新都心駅ほか)
・掲出期間=10 月 14 日(月・祝)~10 月 27 日(日)
・掲出枚数=約 90 枚

②東武鉄道
・掲出場所=沿線駅構内(東武宇都宮駅~大宮駅ほか)
・掲出期間=10 月 11 日(金)~10 月 27 日(日)
・掲出枚数=約 90 枚

SUBARU presents 2019 ジャパンカップサイクルロードレース

・日程=10 月 18 日(金)~20 日(日)
・会場=宇都宮市森林公園周回コース ほか
公式ホームページ

J:COM presents 2019 ツール・ド・フランスさいたまクリテリウム

・日程=10 月 27 日(日)
・会場=さいたま新都心駅周辺
公式ホームページ

ボントレガーのアドベンチャーライド用バッグ

ボントレガー製品を取り扱うトレック・ジャパンは、バイクパッキングに最適なアドベンチャーライド用バッグ2種類を発表した。

日本でも急速に注目を集めているグラベルアドベンチャーやバイクパッキングといった新しいライドスタイルに価値を加えるため、トレックはボントレガーのアドベンチャーラインアップを強化。

今回発売するのは、トップチューブ下側に装着するAdventure Frame Bagと、トップチューブ上側に装着するAdventure Top Tube Bagの2種類。Adventure Frame Bagはフレームサイズに応じて2種類のサイズを用意。

どのモデルも中身をドライに保つために耐水加工が施され、非常に耐久性の高い素材で長く使うことができる。また裏地は蛍光カラーで中身を探しやすくなっている。
Adventure Top Tube Bagは、Checkpointに装備されているトップチューブマウントを使えば、ストラップではなくボルトで止めることも可能。

これだけの携行品が収納できる

Adventure Frame Bag
9200円(税別)
サイズ:S (40cm), M (45cm)
Adventure Top Tube Bag
4200円(税別)
サイズ:ワンサイズ

●アドベンチャーライド用バッグの詳細ページ

ユーラシアIRCタイヤアカデミーで若手が本場レースに挑む

チームユーラシアIRCタイヤサイクリングアカデミーが7月21日から8月22日の夏休み期間中に中高生を対象にしてベルギー・コルトレイク市を拠点に行なわれた。

チームユーラシアIRCタイヤサイクリングアカデミー

サイクリングアカデミーは2019年で5回目。レースに参加して結果を残すことは重要な課題ではあるが、同時に「戦略」「テクニック」「安全」など自転車に必要なスキルや知識を学びながら、現地で競技生活を送っているチームユーラシアの選手たちと一緒に生活することで集団生活の基本的な経験も積んでいく。

レースの結果
全日程33日間で参加したレースは15レースに参加
10位入賞の成績は以下の通り
7月29日 Izegem 6位 津田悠義
8月10日 Denderwindeke 3位 鳥海祐甫
8月13日 BRASSCHAAT 6位 鳥海祐甫
8月14日 Lessin 3位 川崎三織
8月14日 Lessin 6位 西本健三郎
8月14日 Lessin 8位 留目夕日
8月18日 GP Philip Gilbert  (UCI1.1)9位 川崎三織
8月21日 Ruiselede 7位 鳥海祐甫
全レースのレポート

落車事故への取り組み

落車を防ぐための講座にチームユーラシア所属の選手たちも参加

サイクリングアカデミー期間中はさまざまな取り組みを行っているが、特に力を入れているのは「落車」について。トレーニング中はもちろん、レース中であっても落車は「ゆるされるものではない」ととらえ、「落車事故」の低減に努めている。トレーニング中の落車はここ4年間で1回と成果をあげている。

レース中の落車については2017年から力を入れて取り組む。2週間程度の滞在期間中では落車の確率を下げることに限界がある、が2018年以降では約半分にまで減りその成果が表れてきているという。

年によって参加者数、参加レース数、参加期間が異なるので、それぞれのレース参加者数を足したものが「ユニット」。例えばRR年のXXのレースでエントリーが4名、YYのレースでエントリーが6名の場合はユニットが10となる。

落車数をユニットで割ったものが「1人の選手が1レースで落車する確立」となる。2016、2017年では12~13%発生していた落車が6~7%台に減っている。また、落車を防ぐための指導をチームうユーラシア所属の選手たちも参加して行うことで、ユーラシアの選手たちの落車の確率も低減(2019年のユーラシアの選手たちが参加したレース数は228で落車している確率は平均して2.19%)。

8月10日のDenderwindekeで3位に入賞した鳥海祐甫。欧州レース初参戦ながらラスト1kmでメイン集団から抜け出し3位に

高木秀彰サポートプログラム

チームユーラシアIRCタイヤサイクリングアカデミーに高木秀彰サポートプログラムよりサポートを受けた川崎三織が欧州遠征が実現させることができた。8月6日ベルギー入り。17日間で6レースに参戦する予定だったが、インターハイ後に体調を崩し、2レースをキャンセル。初戦は8月14日のLessinとなった。

8月14日 Lessin U19
8.9kmX10周 89km
Kawasaki Miori 3位
Nishimoto Kensaburo 6位
Todome Yuhi 8位

3周目に2名が抜け出し、そこに反応することが出来ずに逃してしまい、最後まで逃げきられてしまった。3位以降は約15人の集団のまま最終周回となり、ラスト1kmで集団から抜け出した川崎が逃げ切り3位に入賞した。

8月18日 ラ フィリップ ジルベール UCI1.1 ジュニア 126km 出走127名
9位 川崎三織
DNF 五十嵐洸太
DNF 留目夕陽
DNF 西本健三郎
DNF 堀川敬太郎
DNF 上野颯斗

このレースはフィリップ・ジルベールのファンクラブが主催し、リエージュ〜バストーニュリエージュで有名な「ラ ルドゥ」の丘(1500m 平均勾配9.4%、最大勾配13.7%)を2回通過する。コースは山岳賞のかかった登り6ヵ所に加え、フィニッシュは6回目の山岳ポイント「ラルドゥ」の中腹に設定され登りゴールとなる。126kmのコースで獲得標高は2050m。登りと下りしか無いコースレイアウト。特にレース後半となる80km過ぎから厳しい登りが待ち構える。

参加選手は川崎三織、五十嵐洸太、留目夕陽、西本健三郎、堀川敬太郎、上野颯斗の6名。チームとしての目標は序盤の逃げに加わることを第一とし、逃げに加われなかった場合は各登りでの中千切れに注意しつつ、80km以降の後半に備えて温存し完走することとした。

川崎三織を含む15名は120km地点のラルドゥの登りの麓で先行する選手たちを吸収

スタートして40kmで集団落車が発生。上野と留目が落車。留目はすぐに立ち上がり集団を追い、集団に復帰したが、上野は追いつくことができずにリタイヤとなった。メイン集団では常にアタックが掛かっている状態で、20秒以下の小さなギャップで先行するグループができても集団が吸収したいた。レースは80km過ぎに9名が最大で90秒先行し、ここから本当のレースが始まった。この時点でメイン集団は50名前後に絞られ、残っていたのは川崎のみ。

104km地点の登りで後続集団のペースが上がり約15名が飛び出し、川崎がここに加わった。川崎を含む15名は120km地点の「ラルドゥ」の登りの麓で先行する選手たちを吸収し、レースを振り出しに戻した。ラルドゥの登りを先頭で通過した川崎だったが残り5kmの下り区間で8名の先行を許し、逃げ切られてしまった。川崎は後続の集団の先頭でフィニッシュし9位に入賞した。

登りを得意とする川崎だが、得意な登りでその実力をいかんなく発揮することができた。ただし夢中で走り続け自分でレース展開を組み立てながら進行させることはできなかった。今回は展開にも助けられた上での9位入賞だったが、今後も実力を発揮し国際大会でよい成績を残していくには「展開力」も求められてくる。残る高校生活および来るべきU23としての競技生活の中でより積極的にレースを展開してほしい。

このレースには世界選手権ジュニアロードレースで7位に入賞した英国代表のAlfred George や同4位、個人TTで2位のオランダ代表のEnzo Leijnse 以外にも数名が各国の代表として走っていて、とてもコースのみならずとてもレベルの高いレースだった。2020年もぜひチャレンジしたい。

川崎三織は後続の集団の先頭でフィニッシュし9位

1 BROUWERS Emile AVI les 126 km en 3h09’04” (moy. 39,986 km/h)
2 GELDERS Gil OOP 00:02
3 REINDERINK Pepijn BAL 00:02
4 ANDREASEN Jeppe VKO 00:02
5 STOCKWELL Oliver GBR 00:05
6 ASKEY Lewis GBR 00:08
7 PEATFIELD Isaac FEN 00:08
8 VAN OOSTEN Koert BAL 00:08
9 KAWASAKI Miori EUR 00:17
10 LEIJNSE Enzo WPG 00:17

今回のこの大会は故高木秀彰氏の「若い選手を応援したい」という意思と、ご遺族、関係者の支援により実現させることができた。ナショナルチームの海外遠征が減っていく中、若い選手が欧州の国際レースに参加することができた点は、今回の結果に関わらず参加した選手にとって大きな「自信」「課題」「希望」を残した。いまのこの気持ちを忘れずに突き進んでほしい。

高梨沙羅がおバカなレースで審査員…レッドブル・ボックスカートレース

エナジードリンク・ブランドのレッドブルは10⽉6⽇(⽇)、東京都稲城市と神奈川県川崎市にあるよみうりランドで、⼿作りカートのクリエイティビティとタイムを競うレース、Red Bull Box Cart Race Tokyo 2019(レッドブル・ボックスカートレース東京2019)を開催した。

©Jason Halayko/Red Bull Content Pool

カーブやジャンプ台などの障害物が設置された坂道コースを、動⼒を持たない⼿作りのカートで⾛⾏し、タイム、カートの創造性、レース前のパフォーマンスの基準で競う。

笑顔で採点するスキージャンプ選手の高梨沙羅
©Jason Halayko/Red Bull Content Pool
©Suguru Saito / Red Bull Content Pool

舞台となったのは、よみうりランド園外の特設コース(約300m)。参加チームは⼀般公募によるチームと特別枠チームの約60チーム。インディカーレース優勝で元F1レーサーの佐藤琢磨も30号車 FWD富士生命「いくぜ、人生電車号」のパイロットとして参加し、自転車競技とモータースポーツで鍛えたコントロール技術で会場をわかせた。

©Keisuke Kato/Red Bull Content Pool

レースを審査したのはレッドブルアスリートの⾼梨沙羅(スキージャンプ)、ホンダF1マネージングディレクターの⼭本雅史⽒、世界No.1 B-Girl のami(Red Bull BC One World Final 2018年初代世界⼥王)、NHK教育テレビ「つくってあそぼ」のワクワクさんとして知られる久保⽥雅⼈⽒、元プロ野球選手桑田真澄氏の次男Matt(アーティスト) 。

©Keisuke Kato/Red Bull Content Pool

ゴールレポートを全国区で⼈気の福岡発のTV番組「ゴリパラ⾒聞録」でおなじみの、 ゴリけんとパラシュート部隊が担当した。

©Suguru Saito / Red Bull Content Pool
©Jason Halayko/Red Bull Content Pool

●レッドブル・ボックスカートレース東京2019のホームページ

イスラエルアカデミーがワールドチームへ…カチューシャから選手ら継承

ワールドツアーチームとして10年間活動してきたカチューシャ・アルペシンがイスラエルサイクリングアカデミーと3年契約。カチューシャに所属する選手やスタッフの多くをイスラエルがそのまま引き継ぎ、2020シーズンのワールドツアーチーム昇格が実現することになった。

10年間の活動にピリオドを打つカチューシャ

サイクリングアパレルブランドのカチューシャは新チームも引き続いてウエア供給を行う。同チームはロシア登録チームとして2009年に発足。現在はスイス登録となり、活動10年間で26のナショナルチャンピオンを輩出した。2020シーズンは女子チームを運営し、カチューシャのチーム名を継続させる。

新チーム名の発表は国際自転車競技連合の承認後になる。

●イスラエルサイクリングアカデミーのホームページ

世界チャンピオン、ピーダスンのトレック・マドン完成

トレック・セガフレードのマッズ・ピーダスン(デンマーク)は、10月5日にベルギーで開催されるツール・ド・・ユーロメトロポールでカスタムペイントされた世界選手権仕様のトレック・マドンSLRをデビューさせる。

Pictures made by JoostVH Photography

23歳のピーダスンは、9月29日に英国ヨークシャーで開催されたUCI世界選手権ロードで優勝し、20年ぶりにデンマークの男子選手として5色の虹色ジャージ「アルカンシエル」と最年少ロードワールドチャンピオンの座を獲得した。

「マッズの勝利は信じられないほどの偉業だった」とアートディレクターのブライアン・リンドストロームはコメント。
「彼のカスタム世界選手権バイクを作るにあたって、私たちはマドンのDNAを尊重しつつ、クリーンでシンプルで上品なデザインを維持しながら、新しいチャンピオンを称えたいと思った」

世界選手権のデザインバイクは、リンドストロームとシニアプロダクトグラフィックデザイナーのミカ・モランによって作成され、米国ウィスコンシン州ウォータールーにあるトレックのプロジェクトワンカスタムペイントショップでプロダクトデザイナーのカイル・ドニーによって仕上げられた。

ピーダスンのカスタムマドンSLRは、伝統的な白が基調となり、トップチューブとフォーククラウンに大胆な世界選手権ストライプをあしらった。また、トレック・セガフレードのチームデカールとパーソナルワードが添えられた。世界選手権デカールと一緒に「すべて、またはなにもない」と「アンダードッグ」という言葉がダウンチューブに付いている。

Pictures made by JoostVH Photography
Pictures made by JoostVH Photography

世界選手権ストライプの威信は、10月8日にトレバーリ・バレジーネ、9日にミラノ〜トリノに出場してシーズンを終える若いデンマーク選手のもとから消える気とはない。

Pictures made by JoostVH Photography
Pictures made by JoostVH Photography

「まだ信じられないよ」とピーダスン。
「世界選手権のアルカンシエルを獲得することはどんな選手にとっても夢だ。今シーズン以降も歴代の王者に敬意を表することを楽しみにしている」

Pictures made by JoostVH Photography

プロジェクト1は、トレックのカスタムバイクプログラム。これは選手がコンポーネントからカラーリングまで、自分の愛車のすべての詳細をカスタマイズすることができるシステム。

Pictures made by JoostVH Photography

●トレック・ジャパンのホームページ