梶原悠未がネーションズ女子オムニアム優勝、内野艶和が2位

香港で開催されている2024UCIトラックネーションズカップ第2戦は大会3日目となる3月17日、女子オムニアムが行われ、梶原悠未(Team YUMI)が124点で優勝。内野艶和(楽天Kドリームス)が113点で2位になった。

女子オムニアム優勝の梶原悠未(右)と2位内野艶和。トラックネーションズカップ第2戦 ©日本自転車競技連盟

梶原は女子エリミネーションとともに大会二冠。

内野艶和と梶原悠未が女子オムニアムで優勝争い。トラックネーションズカップ第2戦 ©日本自転車競技連盟

3 種目を終えて全体1位となった梶原は最終のポイントレースでも堅実なレース運びで1位を死守して優勝した。同様に全体の3位でポイントレースを迎えた内野は、着実にポイントを積み重ね、逆転で2位になった。

梶原悠未が女子オムニアム優勝。トラックネーションズカップ第2戦 ©日本自転車競技連盟
女子オムニアムの梶原悠未。トラックネーションズカップ第2戦 ©日本自転車競技連盟
女子オムニアム2位の内野艶和。トラックネーションズカップ第2戦 ©日本自転車競技連盟

女子短距離は苦戦…佐藤水菜がケイリンで5位に沈む

女子ケイリンには佐藤水菜(楽天Kドリームス)、太田りゆ(ブリヂストンサイクリング)、梅川風子(楽天Kドリームス)、酒井亜樹(桃山学院教育大/楽天Kドリームス)が出場。1回戦では4選手とも上位に食い込めず、揃って敗者復活戦へ。太田と佐藤は2回戦へ進出。酒井と梅川はここで敗退。

佐藤水菜が女子ケイリンで5位。トラックネーションズカップ第2戦 ©日本自転車競技連盟

2回戦で佐藤は3位になって1-6位決定戦へ。太田は6位で7-12位決定戦に進出。太田は7-12位決定戦で3位となり、全体の9位でレースを終えた。

ネーションズカップ2戦連続で表彰台が期待された佐藤だったが、5位でレースを終えた。

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街乗りや通勤にマッチするシールド付きヘルメットCANVAS-SMART新発売

街乗りや通勤などにマッチするシールド付きのアーバンヘルメット「CANVAS-SMART(キャンバス・スマート)」をカブトが新たに発売。税込9570円。

キャンバス・スマート(マットティール)

都会のライフスタイルにマッチした快適性とスタイリッシュなデザイン

マットカラーの全7色展開で自転車やファッションなどに合わせたチョイスが可能。サイズは多くの人の頭周にマッチしやすい「M/L(57-59cm)」サイズを採用した。

キャンバス・スマート(マットブラック)

「CANVAS-SMART」はシリーズのコンセプトである”気軽にかぶれるスマートさとファッション性”を追求しつつ、さらなる快適性を実現した自転車用ヘルメット。CANVASシリーズの特徴的なオーバルラインのシルエットを保ちながら、スポーティさを抑えたエアホールデザインで通勤や街中での着こなしにマッチする。

キャンバス・スマート(マットベリー)

すでにスポーツラインナップで採用しているシールドを標準装備(同梱)していて、メガネユーザーなどがより使用しやすいヘルメットとしている。シールドのみならずオプションで用意しているキャンバスバイザー(別売り)も装着可能。

キャンバス・スマート(マットアッシュネイビー)
キャンバス・スマート(マットオリーブ)
キャンバス・スマート(マットライトグレー)
キャンバス・スマート(マットオフホワイト)。アイウェアの代わりとして使えるカラーシールド(別売)を装着
キャンバス・スマート(マットオフホワイト)。バイザーの装着が可能

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フィリプセンがゴール勝負となったミラノ〜サンレモで初優勝

アルペシン・ドゥクーニンクのヤスペル・フィリプセン(ベルギー)が、2024年3月16日に距離288kmで争われた第115回ミラノ〜サンレモで優勝した。

フィリプセン(右)がマシューズを抑えてミラノ〜サンレモ優勝 ©Gian Mattia D’Alberto/LaPresse

レースは優勝候補のタデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEエミレーツ)が最後の上り坂でアタック。2023年の覇者マチュー・ファンデルプール(オランダ、アルペシン・ドゥクーニンク)がこれを追い、最後は12人のゴール勝負となった。

2024ミラノ〜サンレモ ©Fabio Ferrari/LaPresse

平均時速46.112kmは1990年にジャンニ・ブーニョが優勝したときの45.806kmを上回る最速記録。フィリプセンはモニュメントと呼ばれるワンデーの伝統レースで初優勝。2023パリ〜ルーベで2位になった記録を超えた。

ポガチャルのアタックにファンデルプールが反応 ©LaPresse

マチューがいなかったらミラノ〜サンレモに勝てなかった

「マチュー(・ファンデルプール)がいなければミラノ〜サンレモで優勝することはできなかった。ポッジオの下り坂で少しギャップができてしまったので、マチューに前を引かないでほしいと頼んだ。彼には本当に感謝している。彼は素晴らしい仕事をし、すべてのアタックを取り戻し、スプリントのためにそれをまとめてくれた」とフィリプセン。

ミラノ〜サンレモは12人のゴール勝負に ©LaPresse

「フィニッシュ後は、去年と同じようにお互いに抱き合った。マチューとボクで2連勝できたことを誇りに思う。マチューも勝つための脚を持っていたが、このレースは勝つのが最も難しいレースの1つ。最後の1kmで怖くなった。失敗したくなかった。また、何人のライバルがそこにいるかを見るために振り返りたくなかった。この勝利を掴まなかったら、一生チャンスを逃し、来週は眠れなかっただろう。マイケル・マシューズが僕をバリアに寄せるような走りしたら僕は勝てなかっただろうから、彼がフェアなスプリントをしてくれたのはうれしい。フィニッシュから1分後、自分が勝ったと気づくのに時間がかかった」

世界チャンピオンのファンデルプールがフィリプセンを祝福 ©LaPresse

5位、4位、3位。来年は2位になりたくない…ポガチャル

「今日の表彰台は、私が経験した中で最高の表彰台の一つだ。マイケル・マシューズとヤスペル・フィリプセンは僕のとてもいい友人だ。彼らに負けることができてうれしいし、表彰台に上がったこの瞬間は人生で最高の瞬間の一つ」と3位のポガチャル。

「脚はとてもよかったけど、みんながここで勝ちたいと思っているし、みんなが僕らがなにをするかを期待していた。チームワークをとても誇りに思っている。彼らは僕をポッジオの上り入口にとてもうまく配置した。でも、他のみんなもとてもうまかったし、ポッジオの決勝と最後の数kmでギャップを作ることができなかった。スプリントではベストを尽くした。このレースに勝ちたいので、もう一度挑戦したい。過去3回は5位、4位、そして3位だったが、来年は2位にはなりたくない」

フィリプセンを中央に左が2位マシューズ、右が3位ポガチャル ©Gian Mattia D’Alberto/LaPresse
フィリプセンがミラノ〜サンレモ優勝 ©LaPresse
留目夕陽(右から3人目)も参戦 ©Fabio Ferrari / LaPresse)

太田海也がトラックネーションズカップケイリンで完全優勝

香港で開催されている2024UCIトラックネーションズカップ第2戦は大会2日目となる3月16日、男子ケイリンが行われ、太田海也(楽天Kドリームス)が優勝した。

太田海也が男子ケイリン優勝。トラックネーションズカップ第2戦 ©日本自転車競技連盟

日本勢は山﨑賢人(楽天Kドリームス)、小原佑太(楽天Kドリームス)、太田中野慎詞(楽天Kドリームス)が出場。1回戦で山崎と太田は2回戦進出。小原、中野は敗者復活戦へ。敗者復活戦へまわった小原と中野は、ともに1位で2回戦へ進出。

2回戦で太田は準決勝へ進出。中野、小原、山崎は2回戦敗者復活戦へ。敗者復活戦へまわった山崎は準決勝へ進出。小原と中野はここで敗退。

太田海也が男子ケイリン優勝。トラックネーションズカップ第2戦 ©日本自転車競技連盟

準決勝で太田は1-6位決定戦に進出。山崎は降着で7位となり、7-12位決定戦に進出。太田は1-6位決定戦でも1着となり、1回戦から全て1位で、今大会は完全優勝。山崎は7-12位決定戦で3位となり、全体の9位でレースを終えた。

男子オムニアムで兒島直樹が3位

男子オムニアムでは日本の兒島直樹(ブリヂストンサイクリング)が3種目を終えて全体の2位。迎えた最終のポイントレースで思うようにポイントを伸ばすことができず3位になった。

兒島直樹が男子オムニアム3位。トラックネーションズカップ第2戦 ©日本自転車競技連盟

同様に全体の10位でポイントレースを迎えた橋本英也(ブリヂストンサイクリング)は、2度のラップポイントと最後のスプリントも1位を奪い、全体の8位まで順位を押し上げてレースを終えた。

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内野艶和と垣田真穂が最終周回で大逆転優勝…ネーションズ女子マディソン

香港で開催されている2024UCIトラックネーションズカップ第2戦は大会2日目となる3月16日、女子マディソンが行われ、内野艶和(楽天Kドリームス)と垣田真穂(早稲田大/楽天Kドリームス)からなる日本のエースコンビが優勝した。

内野艶和(左)と垣田真穂がトラックネーションズカップ第2戦女子マディソンで優勝 ©日本自転車競技連盟

250mバンクを120周する30kmで争われたレースは、強豪国ニュージーランドがリード。ポイントが倍になる最終周回、12 回目のスプリント勝負で内野が圧倒的なスピードで1着通過。ニュージーランドを1点差で大逆転した内野・垣田ペアが優勝した。

垣田真穂(左)と内野艶和が女子マディソンで逆転優勝。トラックネーションズカップ第2戦 ©日本自転車競技連盟
内野艶和(左)と垣田真穂。トラックネーションズカップ第2戦 ©日本自転車競技連盟

池田瑞紀(早稲田大/楽天Kドリームス)、岡本美咲(京都・北桑田高)ペアは12位。

池田瑞紀、岡本美咲が女子マディソンで12位。トラックネーションズカップ第2戦 ©日本自転車競技連盟

女子スプリントは佐藤水菜が準々決勝敗退

女子スプリントには佐藤水菜(楽天Kドリームス)、太田りゆ(ブリヂストンサイクリング)、梅川風子(楽天Kドリームス)、酒井亜樹(桃山学院教育大/楽天Kドリームス)が出場。

女子スプリントを走る佐藤水菜(左)。トラックネーションズカップ第2戦 ©日本自転車競技連盟

予選を7位通過の佐藤は1回戦に勝利し2回戦へ進出。予選13位の太田と同じく19位の梅川は1回戦敗退。酒井は予選29位で予選敗退。

佐藤は2回戦で相手選手の降着もあり準々決勝へ進出したが、マチルド・グロ(フランス)に敗れた。

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梶原悠未エリミネーションV…日本勢は4種目でネーションズカップ表彰台

2024UCIトラックネーションズカップ第2戦が3月15日に香港で開幕。パリ五輪の出場枠獲得に向けたトラック日本代表チームが参戦し、女子エリミネーションで梶原悠未(Team YUMI)が優勝。4種目で表彰台に上った。

梶原悠未が女子エリミネーションで優勝。トラックネーションズカップ第2戦 ©日本自転車競技連盟

男子チームスプリント

日本は小原佑太(楽天Kドリームス)、長迫吉拓(ブリヂストンサイクリング)、太田海也(楽天Kドリームス)の布陣で予選に臨み、全体の2位で1回戦進出。1回戦では英国と対戦し、日本は1走目で先行されたが、2、3走で逆転してオーストラリアとの1-2位決定戦に進出。

男子チームスプリントの長迫吉拓、太田海也、小原佑太。トラックネーションズカップ第2戦 ©日本自転車競技連盟

前回のアデレード大会と同じオーストラリアとの1-2位決定戦となったが、雪辱を果たすことができず2大会続けて2位になった。

男子チームスプリント2位の小原佑太、長迫吉拓、太田海也。トラックネーションズカップ第2戦 ©日本自転車競技連盟

男子チームパシュート

兒島直樹(ブリヂストンサイクリング)、橋本英也(ブリヂストンサイクリング)、窪木一茂(ブリヂストンサイクリング)、松田祥位(ブリヂストンサイクリング)の4選手が出場。日本は全体の3位で1回戦進出。1回戦では従来の日本記録をおよそ2秒更新、全体の1位で1-2位決定戦に進出。

兒島直樹、橋本英也、窪木一茂、松田祥位が男子チームパシュートで日本記録を更新。トラックネーションズカップ第2戦 ©日本自転車競技連盟

1-2位決定戦でデンマークと対戦。日本は序盤にリードを奪ったものの、3周回目に逆転されそのまま徐々に差が開き15周回目に追い抜かれてレース終了。2位となった。

兒島直樹、橋本英也、窪木一茂、松田祥位の男子チームパシュートは2位。トラックネーションズカップ第2戦 ©日本自転車競技連盟

女子チームパシュート

梶原悠未(Team YUMI)、内野艶和(楽天Kドリームス)、池田瑞紀(早稲田大/楽天Kドリームス)、垣田真穂(早稲田大/楽天Kドリームス)の4選手で出場し、日本は全体の4位で1回戦進出。1回戦で日本は全体の3位で3-4位決定戦に進出。

梶原悠未、池田瑞紀、内野艶和、垣田真穂が女子チームパシュートに出場。トラックネーションズカップ第2戦 ©日本自転車競技連盟

3-4位決定戦ではオーストラリアとの対決に。日本は前半にリードを許したが、7周回目に逆転してそのまま先着。3位になった。

池田瑞紀、梶原悠未、垣田真穂、内野艶和が女子チームパシュートで3位。トラックネーションズカップ第2戦 ©日本自転車競技連盟

女子エリミネーション

梶原悠未内野艶和の2名で参戦したエリミネーションは、梶原が優勝した。内野は20位。

梶原悠未が女子エリミネーションで優勝。トラックネーションズカップ第2戦 ©日本自転車競技連盟
内野艶和は女子エリミネーションで20位。トラックネーションズカップ第2戦 ©日本自転車競技連盟

男子エリミネーション

今村駿介(ブリヂストンサイクリング)と窪木一茂が出場し、今村が4位、窪木が20位。

今村駿介が男子エリミネーション4位。トラックネーションズカップ第2戦 ©日本自転車競技連盟
窪木一茂は男子エリミネーション20位。トラックネーションズカップ第2戦 ©日本自転車競技連盟

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