榊原爽がパンプトラック世界選手権で5位…2020東京を目指す日本育ちの19歳

ペダルをこがない自転車レース、レッドブル・パンプトラック世界選手権が10月13日に米国アーカンソー州で開催され、オーストラリアのBMXレーサー、榊原爽(さや)が5位になった。

レッドブルアスリートの榊原爽 © Ryan Fudger / Red Bull Content Pool

幼少期に日本代表として年代別世界選手権3連覇。同学年の畠山紗英(さえ)も同タイトルを3回制している。オーストラリア国籍を取得して、同国代表として2020東京五輪に挑む決意を固めた榊原。「BMXを始めた日本にオリンピック代表として戻ってこられるように頑張りたい」と決意を語る。

オーストラリアのシドニー在住の榊原は、高校を卒業してプロのBMXライダーとして2018年からワールドカップを転戦している。カテゴリーは最高峰のエリートになった。2018年の前半はヨーロッパに3カ月滞在してシーズンを戦った。

「エリートはジュニアと比べたらかなりレベルが高いですね。毎週世界の速いライダーとレースができたので、いい経験になってすごい勉強になりました。そういうことがいまは1番楽しいです」

レッドブル・パンプトラック世界選手権を走る榊原爽 © Ryan Fudger / Red Bull Content Pool

父は英国人。母は日本人。生まれたのはオーストラリアのゴールドコースト。2歳の時からしばらく日本に住んでいた。兄の魁(かい)がBMXをしていて、それを追いかけるように楽しみ始めた。

BMXの世界選手権は16歳までの年代別にチャレンジというカテゴリーが設定され、世界選手権に参加できる。17歳からジュニア、そして19歳になる年からエリートというチャンピオンシップカテゴリーになる。本当の世界チャンピオンと呼べるのはジュニア以上のカテゴリーだが、日本勢はBMXの特有のチャレンジカテゴリーでは常に世界の頂点を争っている強豪国だ。

2013年から2015年まで、日本代表として参戦した榊原が世界選手権3連覇。同い年の畠山が2009、2011、2012年と同タイトルを獲得していて、この年代は常に日本勢がタイトルを獲得してきた。その年代が2020年には20歳になる。

「17歳になる前に国籍を決める必要がありました。兄はオーストラリアを選んでいて、私もそれがいいかなとオーストラリアに決めました」
現在はゴールドコーストにコーチがいて、同地に出向いてトレーニングをしている。オーストラリアが国を挙げてスポーツ選手を支援するハイパフォーマンスチームに指定されているBMX選手は男女各2人。榊原兄妹はともに選抜されていて、万全のサポートを受ける。

レッドブル・パンプトラック世界選手権で榊原爽は準決勝敗退 © Ryan Fudger / Red Bull Content Pool

「BMXは筋トレしなくちゃいけないし、パワーが必要だし、スピードやスキルなど全部を組み合わせて戦うアクションスポーツ。だからいろいろなトレーニングをこなして、一番速く走れるように頑張ることが必要です」

もちろん東京オリンピックを目指してトレーニングをしている。9月1日からオリンピック出場枠獲得のための国際レースが始まった。1カ国3人のライダーを決めて、その3人が対象大会で獲得したポイントの合計で国のランキングが決まる。そのランキング順に五輪出場枠が与えられるのだ。

「東京オリンピックに行きたいです。BMXの中で1番注目される大会だからです。BMXを始めたのは日本に住んでいたときなので、その場所に戻って代表選手として走れるののはすごいストーリーになる。頑張ってそれを実現したいです。オーストラリア代表を目指しています」

日本では同い年の畠山が代表の最有力候補。
「紗英ちゃんは5歳からずっと友達でありライバルなので、紗英ちゃんにも頑張ってもらって、東京オリンピックで対決したいです」

榊原爽 © Ryan Fudger / Red Bull Content Pool

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災害時などはスマホ充電も可能…ジャイアント新型スポーツeバイク「ESCAPE RX-E+」

ジャイアントは10月16日に新型スポーツeバイク「ESCAPE(エスケープ)RX-E+」の発売を開始する。重量は20kg。価格は28万円(税別)。

ジャイアント・エスケープRX-E+ アイスグレイ 28万円(税別)

スポーティクロスバイク「ESCAPE RX」の初心者でも扱いやすいジオメトリーを採用した軽量アルミフレームに、モーターユニットを搭載。ダウンチューブと一体化するデザインの大容量バッテリーを搭載して、最大200kmを超えるアシストを実現する。剛性の高い前後12mmスルーアクスル式と油圧ディスクブレーキの採用で、誰でも楽しく安全に長時間サイクリングが可能。

パワフルかつスムーズなモーターサポートを実現するYAMAHAとの共同開発。4モードから状況に応じたサポートを選択可能。最大トルク80Nm、最大ケイデンス110rpm
グリップと一体化した操作レバーは手を動かすことなく操作ができる安心設計。視認性に優れたセントラルメーターはスマホの充電を可能にするマイクロUSBポートを搭載
ジャイアント・エスケープRX-E+ ブラック 28万円(税別)

アルベルト・コンタドールのコラボグッズ…直筆サイン&写真撮影ができるチャリティ商品も

2018ツール・ド・フランスさいたまクリテリウムの大会アンバサダーであるアルベルト・コンタドールのコラボレーショングッズが11月3日(土)、4日(日)に限定販売される。

現役時代の写真を使用したさいたまクリテリウム限定デザインのフェイスタオルやTシャツを販。さらに、コンタドールの2017年のツール・ド・フランスでの活躍をまとめたアートパネルに、コンタドールが直筆でサインし、一緒に写真撮影ができる特典が付くチャリティ商品も販売することが決定した。

チャリティ商品は限定20枚の抽選販売。受け付けは10月15日(月)から10月20日(土)までの間で行い、売り上げの一部は埼玉県立小児医療センターなどに寄附を予定。現役引退後もなお多くの人気を集めるコンタドールとさいたまクリテリウムのコラボレーションをお見逃しなく。

一般販売商品
■アイテム/価格:フェイスタオル2600円(税込)、Tシャツ3800円(税込)
■販売日:11月3日(土)、4日(日)
※各日販売予定数が売り切れ次第、販売終了
■販売場所:サイクルフェスタ内物販テント
11月3日(土)13:00~17:00/11月4日(日)10:00~17:00

チャリティ販売商品
■アイテム/価格:アートパネル5万円(税込)
■販売数量:限定20枚
■販売方法:抽選販売
※応募詳細については10月15日(月)12:00に大会公式ホームページに掲載
※商品は11月4日(日)10:00よりサイクルフェスタ内指定場所にてお渡しし、
11:00よりサポーターズヴィレッジ内ステージ上にてサインと写真撮影を行う予定。(集合場所や当日のスケジュール詳細は当選者にのみ別途連絡)
■募集期間:10月15日(月)12:00~10月20日(土)23:59
■特典:
・コンタドールの直筆サイン(アートパネルのみ)
・写真撮影(お1人様1枚のみ)
・サポーターズヴィレッジ立ち見観覧エリア入場券2枚(同伴者1人分含む)
■寄附先:埼玉県立小児医療センターなど(予定)

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ケイリンの世界チャンピオン、ニッキー・デグレンデレがビートサイクリング加入

ケイリンの世界チャンピオンである22歳のベルギー期待の女子トラック選手、ニッキー・デグレンデレがビートサイクリングクラブに加入した。10月15日にチームが発表した。

ケイリンの世界チャンピオン、ニッキー・デグレンデレ ©BEAT Cycling Club

「ビートサイクリングクラブに加入して練習することの意地は大きい。とりわけ次のシーズンは2020東京オリンピックに向けての重要なステップとなるので、経験豊富なチームメートと一緒にレベルアップを目指したい」とデグレンデレ。

ビートサイクリングクラブはオランダのテオ・ボスやマタイス・ブフリ、ロイ・ファンデンベルクらトラック競技のトップ選手が所属するUCIプロコンチネンタルチーム。ケイリン発祥の日本での活動も多く、デグレンデレも短期登録選手として日本のガールズケイリンに参戦した経験もある。

野中⽣萌⽴案の外岩でのボルダリングコンペ…レッドブル・アシュラ

⼥性クライマーを含む3⼈1組のチーム形式で⾏う特殊フォーマットを採⽤したボルダリングコンペティションの決勝戦Red Bull Asura Exhibition Session(レッドブル・アシュラ・エキシビション・セッション)が10⽉13⽇(⼟)に三重県熊野市の熊野ボルダリングエリアで2017年に続いて開催された。

2018ワールドカップ年間ランキング1位の野中⽣萌もゲスト参戦 © Suguru Saito / Red Bull Content Pool

⼤会はファン(8〜5級)、ミドル(4〜3級)、オープン(2級以上)の3カテゴリーで⾏い、⼥性クライマーを含む3⼈1組のチーム戦というフォーマットで開催。決勝戦のRed Bull Asura Exhibition Sessionには、⼭形、東京、⻑野、名古屋、⼤阪、福岡で開催した予選を勝ち抜いた19チーム57名が参戦。

ファンカテゴリーの優勝はチーム「ELG」。ミドルカテゴリーはチーム「グラビティ1」、そして上級のオープンは次世代⽇本代表候補で構成されたチーム「RISE」の⼩⻄桂、菊池咲希、天笠颯太が制した。チームRISEを代表して天笠は⼤会後「今回みんなで助けあいながら課題をクリアしていけました。優勝できて改めてチームが⼤事だと感じています。外岩のコンペはこのRed Bull Asuraだけです。会場では⾳楽もあり、レッドブルでエナジーチャージしながらボルダリングを楽しめました」とコメント。

3人編成のチームには必ず女性1人が加わってないといけない © Suguru Saito / Red Bull Content Pool

イベントには2018年、ワールドカップ年間ランキング1位に輝いたレッドブル・アスリートの野中⽣萌(のなかみほう)や、⽇本代表の原⽥海、藤脇祐⼆らを含む5名のゲストクライマーも参加。イベント⽴案者の野中は「作られた課題ではなく、外岩で仲間と⼀緒にルートを探す⾯⽩さなど、広くクライミングを楽しむことをRed Bull Asuraで体験してもらい、そこからまだ外岩を登ったことがない選⼿にも興味を持ってもらえたらうれしいです。去年よりエリアが広くなり、前夜祭をはじめイベントが全体的にレベルアップしました。昨⽇SNSで、明⽇楽しみと多くの⼈に投稿していただき、実際にみなさんほんと楽しそうに登っているのをまさに感じています」とコメントしている。

コンペティション翌⽇14⽇(⽇)にはフリーセッションが⾏われた。普段のボルダリングジムではトップクラスの選⼿たちは必ず上までいけるが、⾃然の岩はそう簡単にはいかず、⼰の限界を超えるきっかけになるということで、各参加者がお互いに攻略法を相談しながら、⽣き⽣きとした表情で課題に向き合っていた。

会場は三重県熊野市の熊野ボルダリングエリア © Suguru Saito / Red Bull Content Pool

Red Bull Asura Exhibition Session
レッドブル・アシュラ・エキシビション・セッション

会場: 熊野ボルダリングエリア (三重県熊野市紀和町湯ノ⼝)
開催⽇: 10⽉13⽇(⼟)コンペティション、14⽇(⽇)フリーセッション
内容: ⼥性1名以上を含む3名1チームで⾏うボルダリングコンペティション。メンバーは全員同じカテゴリーであることが必要。ファン(8〜5級)、ミドル(4〜3級)、オープン(2級以上)の3カテゴリー。⼭形、東京、⻑野、名古屋、⼤阪、福岡の各予選の勝者19チーム57名、その他に野中⽣萌を含むゲストクライマー5名が参加。
フォーマット:
・各カテゴリー10課題のポイント制(Exhibition Session限定ルール)
・完登したメンバーには1ポイント加算。(初登者のみ3ポイント)
・より多くのポイントを獲得したチームが優勝
・チーム全員が⼀緒に⾏動し、同じエリアに3⼈揃った状態で競技を⾏う
・初登者はルートの命名権を得る
主催: レッドブル・ジャパン

結果
ファン優勝:ELG 〜Every Little GABA〜(拠点:埼⽟県、東京予選代表)
メンバー 酒井敬⼠(さかいひろのり)、⽯原匠⾺(いしはらしょうま)、⼩林愛(こばやしあい)
ミドル優勝:グラビティ1(拠点:新潟県、⼭形予選代表)
メンバー ⻄潟匠(にしかたたくみ)、今井千春(いまいちはる)、⽔野勇⼈(みずのゆうと)
オープン優勝:RISE(拠点:東京都/神奈川県、⻑野予選代表)
メンバー 天笠颯太(あまがさそうた、18 歳)、⼩⻄桂(こにしかつら、17 歳、ユースA)、菊池咲希(きくちさき、16 歳、ユースA)

野中⽣萌が難所に挑む © Suguru Saito / Red Bull Content Pool

野中⽣萌(のなか・みほう)
⽣年⽉⽇ 1997年5⽉21⽇(21歳)
出⾝地 東京都
9歳の時、⽗親の⼭岳トレーニングで⼀緒に⾏った池袋のジムでクライミングに出会う。2⼈の姉が簡単に登っていく姿に触発され、負けず嫌いな性格から⾃然と⾃⾝を練習で追い込んだことでクライマーとしての才能が開花。
戦績(国際戦、表彰台のみ)
2018年
ワールドカップ年間ランキング1位
2位 IFSC クライミング・ワールドカップ (B) ミュンヘン
2位 IFSC クライミング・ワールドカップ (B) ベイル
2位 IFSC クライミング・ワールドカップ (B) ⼋王⼦
2位 IFSC クライミング・ワールドカップ (B) 泰安
2位 IFSC クライミング・ワールドカップ (B) 重慶
2位 IFSC クライミング・ワールドカップ (B) モスクワ
位 IFSC クライミング・ワールドカップ (B) マイリンゲン
2017年
ワールドカップ年間ランキング4位
1位 チャイナオープン(B) 広州
2位 ワールドゲームズ(B)ポーランド
2位 IFSC クライミング・ワールドカップ (B) ナビムンバイ
3位 IFSC クライミング・ワールドカップ (B) ベイル
3位 IFSC クライミング・ワールドカップ(B) ⼋王⼦
3位 IFSC クライミング・ワールドカップ (B) 南京
3位 IFSC クライミング・ワールドカップ (B) マイリンゲン
2016年
ワールドカップ年間ランキング2位
1位 IFSC クライミング・ワールドカップ (B) ナビムンバイ
1位 IFSC クライミング・ワールドカップ (B) ミュンヘン
2位 IFSC クライミング・世界選⼿権パリ 他

重心をコントロールする27.5plus規格のトレイルバイク…キャノンデールBad Habit

キャノンデール・ジャパンが全く新しい発想から生まれたBad Habit(バッドハビット)を発売した。モダンなジオメトリーと、画期的なサスペンション技術を駆使して、すべてのライダーにとって安全でコントロール性に優れるバイク。

Bad Habit 2 28万円(税別)

ライダーの重心をコントロールする「プロポーショナルレスポンス」と呼ばれる新しいサスペンション技術によって、身長と体重の異なるライダーが同じライドフィールを実現した。

キャノンデールの「プロポーショナルレスポンス」というサスペンション設計の考えは、ライダーの重心がどのように走りに影響するかを研究していた時に生まれた。「他のすべてのブランドは、サイズの大小に関係なく同じピボット位置を使用するが、それは設計が簡単だから」とフレーム設計担当のルイス・アライズは語っている。
「一般的に、身長が低く体重の軽いライダーは、サスペンションの効果を得にくい傾向があり、逆に身長があり体重の重いライダーは、ペダリングパフォーマンスを得にくいことがわかった。そこで、同一のサグでも、その前後の動きをコントロールすることで、それぞれのライダーに最適なサスペンションパフォーマンスを発揮することが可能となった」

Bad Habitのキーポイント!
「プロポーショナルレスポンス」によってすべてのライダーが同じライドフィールを実現
フロント140㎜トラベル、リアは130㎜のサスペンショントラベルで余裕のあるライドが可能
日本人ライダーにフィットしやすい27.5plus規格のホイールサイズ
グリップ力の高いタイヤ、最適なハンドル幅、パワフルなブレーキ、ドロッパーポスト標準装備