2019ジロ・デ・イタリアのコース発表は10月31日…フルームとビビアーニが登場

2019年の第102回ジロ・デ・イタリアのコース全容が10月31日、ミラノのRAIテレビのスタジオで発表される。2018年の総合優勝者クリストファー(英国、スカイ)と、イタリアチャンピオンでポイント賞獲得のエリア・ビビアーニ(クイックステップフロアーズ)が生出演し、その感想を話す。

第101回ジロ・デ・イタリアの覇者フルーム © Fabio Ferrari – LaPresse

「地上で最も美しい場所で繰り広げられる一番タフなレース」というキャッチフレーズが掲げられているコースは、RAI2の生放送で明らかになるほか、大会の公式サイトでライブストリーミングされる。コースプレゼンテーションの開始は16時45分(日本時間は翌日零時45分)から。

⚫ジロ・デ・イタリアの公式サイト

フルームは10月25日にパリで発表された2019ツール・ド・フランスの会場で、大会最多タイとなる5勝目に意欲を見せた。一方で、チームメートであるゲラント・トーマス(英国)は2019ツール・ド・フランスを欠場する可能性があると伝えられている。親しい仲のフルームと不用意な確執が生じないように役割分担するのがねらいのよう。31日のジロ・デ・イタリアのコース発表を確認して、11月4日開催のツール・ド・フランスさいたまから戻ったあとに来季の展望をコメントする可能性がある。

マリアチクラミーノのビビアーニがジロ・デ・イタリア第17ステージで優勝 © Gian Mattia D’Alberto – LaPresse

同大会は5月11日にエミリアロマーニャ州都のボローニャで開幕することがすでに発表されていて、大会中盤でも同州を訪れることが明かされている。

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シマノプロデュースのOVEが企画したいろんな自転車散走は参加者募集中

さまざまな店内イベントや「散走」と呼ばれる気楽なサイクリングを開催して、生活の中に自転車がある楽しみを伝えている「ライフクリエーションスペースOVE(オーブ)」が2018年11月のイベントを発表。その参加者を募集している。

三浦半島、幻の黄金鯖とミカン狩り散走
★11月3日(土)

三浦半島、幻の黄金鯖とミカン狩り散走

集合: 09:00 京急三崎口駅
解散: 15:00 京急三浦海岸駅
参加費: 1万円
●OVEの詳細サイト
秋はやっぱり「食欲の秋!」。OVEで「食欲の秋の散走」といえば、筆頭に上がるのは間違いなく「幻の鯖」と「美味しいミカン」。三浦半島の松輪漁港に揚がる松輪鯖を味わい、ミカン狩りを楽しむぜい沢散走。

意外と雄大な三浦半島の風景の中を巡りながら、開店前から百人を超す人がどっと押し寄せる知る人ぞ知る幻の黄金鯖を食べに、のどかな漁港を訪れる。

食後は、再びちょっと腹ごなし、海岸線を走り、田園風景の中を抜けると現れるミカン畑で、ミカン狩りを楽しむ。近ごろ多い「甘いだけのミカン」とは一線を画す、甘みも酸味バラツキもある「野性味あふれる」ミカンの木々のなかから「自分好みの木」を見つけるために試食をしているだけで、おなかいっぱい。お土産に袋いっぱいのミカンも持ち帰ることができる。(袋にいっぱい詰めるとだいたい1kgくらいに)。

秋の三浦の醍醐味を味わいつくそう。

私の散走、実現しました (4) 世田谷線を巡る冒険
★11月18日(日)

世田谷線を巡る冒険

集合:09:00 OVE
解散:18:00 世田谷線沿線(若林-上町付近の予定)
参加費: 1万円
●OVEの詳細サイト
三軒茶屋から下高井戸まで、わずか5㎞の区間を行き来する東急世田谷線。複々線化が進み、びゅんびゅんと長く連なる電車が行き来する武蔵野台地の上を、のんびりトコトコと進むさまに魅せられてなのか、世田谷線沿線には一種独特の「文化圏」ができあがっている。

今回は、OVEから世田谷線沿線に向かって自転車を走らせたあと、自転車で、電車(もちろん世田谷線!)で、そして徒歩でも、世田谷線沿線を「散走(+散歩)」する。古城から古刹だけでなく、「いまどき」の風景。昭和な風景。そんな中をシンボルのように走る世田谷線。きっとなにか、楽しいことが待っているに違いない!。。。散走だもの。

今回の散走は、2017年末から募集をしていた「私の散走、実現します」という企画に応募した関雅和さんのアイデアをもとに、関さんとOVE散走担当が作った企画を、東京急行電鉄の協力のもと実施する。

「はじめのひとこぎ」自転車体験・・・のんびり大人の自転車遊び
★11月23日(金)

「はじめのひとこぎ」自転車体験、のんびり大人の自転車遊び

集合:13:30 OVE
解散:17:00 OVE
参加費: 3000円
●OVEの詳細サイト
「OVE散走に参加したいけれど、ついていけるか心配」
「自転車は車道を走れっていうけど、こわくて走れない」
「変速機のついた自転車って、どうやって乗るの?」
「自転車を買ったけれども、なにをしていいのかさっぱりわからない」
など、自転車についてはじめの一歩を踏み出すことに不安なひと、次の一手に迷ってしまっているひと。意外とたくさんいる。

そういう人たちのために、OVE散走スタッフが「より分かりやすく」「より楽しく」自転車のある豊かな生活へといざなう「はじめのひとこぎ」。いまのうちに自転車に関する疑問や不安があれば、どんな些細なことでもスタッフまで。スッキリ解決してしまおう。

最初に街で自転車を乗るためのコツを簡単にレクチャーしてから、OVEを出発。広場で自転車の乗り方などを練習してから、街を散走する。

寒くなってくるとついつい家に引きこもりやすくなってしまうが、外では冬にしか見ることができない景色が広がっている!
自転車に乗って暖まった身体をなでる冷たい空気、澄んだ空に浮かぶ雲、キラキラ光る街のイルミネーション。一番空気がきれいなこの時期にぜひ自転車に乗って楽しみましょう!

最後はOVEにてほっと一息カフェタイム。「カフェでくつろぐ前にちょっと自転車に乗ってみる」くらいの軽い気持ちでぜひ出かけよう。きっと今まで持っていた自転車への価値観が変わる。

●他にもいろんな散走があるのでチェック

秋冬でも快適にサイクリングできるウエア選びをモンベルがホームページで紹介

アウトドアブランドのモンベルが、寒暖差が激しい季節におけるサイクリングウエアの着こなし術をホームページで特集している。

アウトドアウエアの基本はアウター、ミドル、アンダーの3層レイヤリングだ

夏の暑さが和らぎ、涼しい風が心地よい秋はサイクリングにぴったりな季節。街中を走っても心地よく、山あいに入れば紅葉を楽しむこともできる。さらに気温の下がる冬も防寒対策をしっかり施せば、散策や観光を自転車で楽しむのに適した季節といえる。とはいえ秋から冬にかけては、一日の寒暖差が激しい時季。走り方や気候にあった、サイクリングならではのレイヤリング方法を紹介する。

●モンベルのサイクリングウエア着こなし術

快適なツーリングの基本はレイヤリング
レイヤリングの基本はアウターウエア・ミドルレイヤー・アンダーウエアの組み合わせ。汗冷えを防ぐために速乾性に優れたアンダーウエアと適度な通気性と保温性を持たせたミドルレイヤー、そして下り坂や朝晩の冷え込みには防風性や保温性に優れたアウターウエアを組み合わせることで快適にツーリングができる。

走り方や気候で組み合わせを選ぶ
めまぐるしく天気の変わる季節は、走り込む強度や天候をよく見てウエアを選ぶ。トレーニングなどしっかり走り込む場合や、峠を登るアクティブなサイクリングでは想像以上に体温が上がり、発汗量も増える。こういった場合は速乾性と適度な通気性に長けたウエアを選んでみるといい。逆に、街中をのんびり散策する場合や、日差しの弱い日など、発汗量が少ないシチュエーションでは防風性や保温性に優れたウエアを選ぶことで快適にサイクリングが楽しめる。

脱ぎ着するウエアは携帯性にも着目
状況に応じて頻繁に脱ぎ着する場合は携帯性にも着目したい。ポケッタブル仕様のアウタージャケットはサイクルジャージの背中ポケットにも収納できて便利。ただし薄手のウエアの防寒性には限りがある。その場合、ミドルレイヤーとアンダーウエアで防寒できるように着合わせれば、快適に走ることができる。運動量が少なく汗をかきにくいサイクリングの場合は厚手のアウターウエアに速乾性に優れた薄手のサイクルジャージを組み合わせることで、脱ぎ着を少なくし快適に走ることができる。

フィールドを選ばないあさひ限定アドベンチャーロード、ROAD TOURER発売

サイクルベースあさひとMERIDA(メリダ)が共同開発した全天候型アドベンチャーロード「ROAD TOURER」が発売を開始した。オフロードレーシングバイクをベースに、街乗りからロングツーリングまで対応するあさひ限定モデル。舗装路はもちろん、荒れた路面もさっそうと走り抜ける。毎日の通勤から非日常が味わえるアドベンチャーまで可能にする。

フィールドを選ばないあさひ限定アドベンチャーロード、ROAD TOURER

トラブルの少ないナローワイドチェーンリング
グラベルロードでは定番のフロントシングルクランクには、チェーンが外れにくいナローワイドチェーンリングを採用した。

スッキリしたルックスの軽量フレーム
6066アルミを採用した軽量フレームは、インターナルケーブルシステムでスッキリとしたルックスだけでなく、ケーブルを気にせずフレームバッグなどが装着できる。

操作性のいいダブルタップレバー
ハンドルのどの握り位置からでも正確に操作がしやすいダブルタップレバーは、荒れた路面でも安心。

日帰りでは実現しない一歩奥に踏み込んだ旅を楽しむ

安心のメカニカルディスクブレーキ
160mm径ローターを採用したメカニカルディスクブレーキは、ツーリングや通勤途中の急な天候の変化でも安定したバイクコントロールが可能。

あらゆる場面に対応するワイドレシオギア
1×11のスプロケットは11T‐42Tのワイドレシオを採用し、フロントシングルでもあらゆる場面で対応する。

グリップ力のいい幅広セミスリックタイヤ
舗装路で転がり抵抗の少ないマキシスのセミスリックタイヤ RAZZO 700x35Cを採用。コシのあるサイドノブが未舗装路でもしっかりグリップする。

新城幸也やトレンティンが鷹匠に挑戦…ツール・ド・フランスさいたまイベント

バーレーン・メリダの新城幸也や欧州チャンピオンであるマッテオ・トレンティンをはじめとしたミッチェルトン・スコット選手が、11月3日に城下町岩槻鷹狩り行列ミニイベントに参加。選手たちが放鷹術を体験することになった。

ヨーロッパチャンピオンのマッテオ・トレンティン(イタリア)を中央に、左が2位マチュー・ファンデルポール(オランダ)、右が3位ワウト・バンアールト(ベルギー)

11月4日(日)に開催する「J:COM presents 2018ツール・ド・フランスさいたまクリテリウム」の大会前日に、新城とミッチェルトン・スコットのトレンティン、ロジャー・クルーゲ、カルロス・ベロナ、ルカ・メツゲッツが「第6回城下町岩槻鷹狩り行列〜クレセントモールミニイベント」に参加する。イベントでは、鷹匠による実演のもと選手たちが放鷹術体験を行う。会場は岩槻駅東口クレセントモールで、3日の10時から。

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ゲラント・トーマスらが和太鼓とプロ野球に挑戦…ツール・ド・フランスさいたま交流会

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井上亮がアタック一発で独走勝利…KINAN AACA CUP 2018 最終戦

キナンサイクリングがホストを務める東海地区のロードレースシリーズ「KINAN AACA CUP」は、10月27日に2018年シーズンの最終戦にあたる第11戦を実施。メインレースの1-1カテゴリーは、前半に形成された4選手による逃げグループが着々とリードを広げ、そのまま優勝争いへ。最終周回に入り、残り3kmを切ったタイミングでアタックを決めた井上亮(Magellan Systems Japan)が独走に持ち込んで優勝を決めた。

井上亮がアタック一発で独走勝利 ©︎KINAN Cycling Team / Syunsuke FUKUMITSU

今シーズンは悪天候による2度の中止があり、急きょ10月の追加開催が決定。新たにレース機会が設けられたことも幸いし、トップの1-1からビギナーでも参戦できる1-4カテゴリー、さらには個人TTと、多くのライダーがエントリー。東海地区のロードレースシーンのレベルアップを主目的としつつも、プロ・アマ、年齢・性別を問わずチャレンジできるレースが今回も繰り広げられた。

シリーズ主会場の長良川沿いのコースで実施されたレースに、キナンからは椿大志、塚本一樹、中西健児、山本大喜、トマ・ルバ、中島康晴、新城雄大の7選手が出走。11月上旬に控える国際レース、ツール・ド・おきなわ(UCIアジアツアー1.2)を視野に調整段階にある国内プロチームからは、マトリックスパワータグも参戦。安原昌弘監督自ら“選手”としてレースに臨むなど、注目度の高い一戦となった。

前夜から降り続いた雨はスタート時に上がったものの、北からの風が強まり、周回前半が向かい風、後半は追い風というコースコンディション。それも関係してか、レース序盤は集団内での出入りが繰り返される状態。追い風を利用してスピードに乗せるも、向かい風区間で集団に戻されるなど、逃げ狙いの選手たちが悪戦苦闘する姿が目立つ。一時、椿を含む4選手がリードしたが、これも逃げグループ形成までは至らなかった。

その流れに変化が生まれたのは、6周回目。力のある4選手が集団から飛び出すと、後続との差を徐々に広げていく。リードする4人は、井上のほか、安原大貴(マトリックスパワータグ)、筧五郎(ロードレース男子部)、さらにキナンから中島。その差は最大で1分50秒近くにまで拡大した。

快調に飛ばす4人に対し、後続ではレース中盤に入って追走狙いの動きが散発。単独でのアタック、数人単位での追走グループ形成など、次々と選手たちが追撃を試みるがいずれも局面打開にはつながらない。

協調体制を保った先頭の4人は、後続とのタイム差を維持し、やがて逃げ切りが濃厚となる。十分なリードを持って残り1周を迎えると、最終周回の鐘と同時に安原がアタック。これを筧のみがチェックできず、優勝争いは3選手にゆだねられる。アタックを繰り返す安原に中島がすかさず対応。少し遅れて井上が追いつくといった構図。

そして、決定打は追い風となる周回後半に入った直後に訪れた。安原・中島が見合う隙を突いて井上がアタック。反応が遅れた2人を置き去りに、追い風を生かした井上がスピードに乗せる。プロ選手が多く参戦し、ハイレベルとなったレースを制したのは、最後の最後に独走に持ち込んだ井上だった。その後ろでは安原が中島を引き離し、井上を追い上げるも届かず。中島は3位、メイン集団から抜け出した選手たちによる追走は、ホセビセンテ・トリビオ(マトリックスパワータグ)が単独となり、最終的に4位でフィニッシュした。

優勝した井上は2018年の全日本選手権ロードレースで8位に入った実力者。普段はエンデューロなどで力を培っているといい、「これまで目立ったリザルトはなかったが、今回優勝できてうれしい」と笑顔。今後も実力派ホビーレーサーとして注目を集めそうだ。

中止分も含め、全11戦で争われた2018年のシリーズ総合成績では、中島が前節で年間1位を確定させていて、今回の3位で獲得した分も合わせてポイントを伸ばしている。年間総合表彰は、12月16日に開催されるサイクルエンデューロイベント「ヴェロフェスタ2018 in モリコロパーク」内で行われる。

そのほか、この日はキナンのサプライヤー企業のブースも複数出展。YONEXブースでは先ごろ発表されたエアロロードアイク「AEROFLIGHT」、MINOURAブースでは新作ハイブリッドローラー「FG542」といったニューモデルの展示が行われた。スポーツサプリメントの「ATHLETUNE」ブースではアイテム紹介のほか、各カテゴリーでの優勝の副賞出品などで協賛。

また、キナンの選手が講師を務める「レーススキルアップ講座」では、中西をメインに体幹トレーニングをテーマに実施。レベル向上を目指すサイクリスト以外にも、ファミリーでの参加など、誰もが気兼ねなく取り組むことのできるメニューを体験した。