世界記録保持者のトンプソンが日本縦断記録更新に向けてスタート

スペシャライズドのグローバルアンバサダーで、ジャック・ウルトラサイクリストとして知られる、ジャック・トンプソンが鹿児島県の佐多岬から北海道の宗谷岬まで、日本縦断の世界記録に挑戦。2024年10月4日にスタートした。

総距離約2600kmを6日弱で走破する壮大なチャレンジ。トンプソンは日本の風景や文化、人々を愛し、過去の経験から再び日本での挑戦を決意した。使用するのはRoubaix SL8で、多くの人々に目標に挑戦する素晴らしさを伝えたいという。

数々の壮大なチャレンジを通じてウルトラサイクリング界でその名を知らしめてきた。ウルトラサイクリングとは、通常のサイクリングよりもはるかに長い距離を走行する超長距離サイクリングのことを指す。最も印象的な挑戦のひとつは、世界中の険しい地形を舞台にした超長距離ライドで、数1000kmにわたる過酷な環境でのチャレンジを達成してきている。

「私は常に日本でのライドが大好き。風景、人々、食べ物、そしてその体験が本当に素晴らしいのです」とトンプソン。

「2018年には父と一緒に日本を北から南へと縦断しましたが、その時も素晴らしい時間を過ごしました。2023年には大阪から東京までのキャノンボール記録を破り、2024年の計画を立てる際に今度は日本全体を走って、最速記録に挑戦するのはどうだろうと考えました」

「この挑戦は、単に既存の記録を破ることだけでなく、チームでの協力、新しい友人関係の構築、そして通常の旅行では味わえない形で日本を体験することでもあります。冒険ですから、良い時もあれば悪い時もあるでしょうが、それも全て含めて楽しみです。この挑戦を通じて、もっと多くの日本の方々が目標を設定し、それに向かって挑戦してほしいと願っています。また、ライドが終わった後に、たくさんの伝統的な日本食を楽しむことや、温泉で疲れた脚を癒すことも楽しみにしています!」

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ツール・ド・フランス35勝のカベンディッシュに大英帝国勲章

英国マン島出身の自転車プロロードレーサー、マーク・カベンディッシュ(アスタナカザクスタン)は、10月2日にウインザー城で英国王室のウィリアム王子から大英帝国勲章を授与された。

ツール・ド・フランスで35勝目を挙げたカベンディッシュ ©A.S.O. Charly Lopez

ナイトの爵位を得たことで英国メディアはその呼称を一斉に「サーマーク・カベンディッシュ」「マーク・カベンディッシュ卿」として報じた。

カベンディッシュは2011年の世界チャンピオン。ツール・ド・フランスでは史上最多ステージ優勝記録を2024年の第5ステージで勝ち、35に伸ばした。

マーク・カベンディッシュがコースプレゼンテーションに参加 ©A.S.O. Etienne Coudret

ピンク色のスズキ・スイフトをプレゼントされたイタリア人女性は

自動車メーカーのスズキが、自転車女子プロ選手のエリーザ・ロンゴボルギーニ(イタリア)にピンクのスズキ・スイフト・ハイブリッドを贈呈した。同選手は2024ジロ・デ・イタリアの女子優勝者。チューリッヒで開催された世界選手権で3位に入った。スポーツとイタリアの才能の卓越性を称えたもの。

ピンクスズキ・スウィフトハイブリッドとロンゴボルギーニ ©LaPresse

スズキとジロ・デ・イタリア主催者のRCSスポルトは、多くのファンの心をつかむイタリアのサイクリングチャンピオン、ロンゴボルギーニを称えた。10月2日、RCS本社でスズキがオフィシャルカースポンサーを務めた2024年のジロ・デ・イタリア女子での勝利を記念して、ユニークなエディションとして作られたピンクのスズキ・スイフト・ハイブリッドを提供した。

ロンゴボルギーニは2017年から続いたオランダ選手の連勝記録を打ち破り、ピンク色のリーダージャージ、マリアローザをイタリアに取り戻した。スズキは、「ジロ・デ・イタリアでのキャリア初となる素晴らしい勝利を、アイコニックなスイフトとともに、レースを通じて示した強さ、粘り強さ、スポーツマンシップへのオマージュとして祝いたい」と表明。

ピンクスズキ・スウィフトハイブリッドとロンゴボルギーニ ©LaPresse

「スズキのようなサイクリングを支える一流ブランドのアンバサダーになれたことをとてもうれしく思う。特に今年優勝したジロ・デ・イタリア女子が選んだ自動車ブランドを代表できることを誇りに思っている。ピンクのスズキ・スイフトを運転するのが待ちきれない」とロンゴボルギーニ。

アバンギャルディがツールドフランスさいたまのイベントに登場

ツールドフランスさいたまクリテリウムは10回大会を記念するステージイベントの特別企画として、「スペシャルアクト・サポーテッドバイJ:COM」を開催。レース当日となる11月2日14:10~14:45に注目のパフォーマンス集団アバンギャルディが出演し、ダンスパフォーマンスを披露。

アバンギャルディは、バブリーダンスの振付師、akane(アカネ)プロデュースによる17名で結成されたダンスチームとして2022年に発足し、「謎の制服おかっぱ集団」としてTikTokやInstagramで世界中から人気を集めている。

ステージイベントには、他にもゲストが出演予定で、詳細は決定次第、大会公式ホームページで告知する。大会当日のステージイベントはアリーナ内限定のイベント。アリーナ内で観戦できるオフィシャルサポーターズは各プランとも発売中。

●ツール・ド・フランスさいたまの詳細ページ

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1枚の販売価格の20%が困難な人たちの支援になるユニクロTシャツ

2年間で15億7200万円の寄付を集めたユニクロのチャリティTシャツプロジェクト「PEACE FOR ALL」が2024年も展開される。国際的写真家集団マグナム・フォトとコラボレーションした新コレクションが9月20日からスタートする。全国のユニクロ店舗とオンラインストアで1500円で発売され、利益の全額となる1枚あたり販売金額の20%相当が貧困・差別・暴力・紛争などによって影響を受けている人たちの支援を行う団体の活動費に充てられる。

ユニクロのチャリティTシャツ「PEACE FOR ALL」は全国の店舗とオンラインストアで9月20日発売開始。1500円

世界最高峰の写真家集団の現場画像をTシャツにプリント

すべての人が安全に暮らせる未来と世界の平和を願って、ユニクロの「服のチカラ」とマグナム・フォトの「写真のチカラ」の融合により生まれた新プロジェクトが始動する。今回のプロジェクトの一環として「GLOBAL PHOTO EXHIBITION – PEACE FOR ALL 」が英国ロンドンを皮切りに、東京、米国ニューヨーク、ベトナムのハノイなど世界10都市で写真展を順次開催。

東京は9月19日から23日まで青山・国際連合大学前広場で誰もが見られるパブリックな空間で開催される。そのこけら落としとなる記者発表会が行われ、ユニクロ グローバルマーケティング部のシェルバ英子部長とマグナム・フォトの写真家オリビア・アーサーさんのトークセッションが行われた。

東京都渋谷区の国際連合大学前広場に立つ写真家オリビア・アーサーさん

「ユニクロが社会貢献活動を立ち上げたのが2001年。以来、従業員が世界の現地に赴いて会社としてなにかできることはないかと耳を傾けた。こうして利益の全額を寄付するプロジェクトが始まった」とシェルバ部長。

「今回新たなコラボを組んだマグナム・フォトとは、Tシャツのビジュアルとなる画像を提供してもらって十数年の付き合いがある。3人の写真家を現地に派遣して不安な生活を強いられながらも力強く生きる人たちの姿と、支援活動の瞬間を独自の視点で撮影してもらった」という。

そんなビジュアルを利用して2024バージョンのTシャツが完成した。

ベトナムの女の子 ©Cristina de Middel

Tシャツを通して私たちのメッセージが伝えられれば

マグナム・フォトは世界最高峰の写真家集団だ。今回はクリスティーナ・デ・ミデル会長、アーサーさん、リンドグシェ・ソベクワさんの会員写真家3人が「PEACE FOR ALL」の寄付金により支援活動をしている拠点ベトナムとルーマニア、エチオピアに赴き、現地での支援活動やそこで暮らす人々の生活を独自の視点で撮影した。

登壇したアーサーさんはルーマニアに足を運び、ウクライナからの難民や現地の人たちの姿にレンズを向け、今この世界でなにが起こっているのかを撮影することでプロジェクトを推進した。

東京の「GLOBAL PHOTO EXHIBITION – PEACE FOR ALL」は2024年9月19日~23日に青山・国際連合大学前広場で開催

「完成したTシャツを見たときはとてもうれしくて、幸せだった。Tシャツを通して私たちのメッセージがたくさんの人に伝えられれば。日本でこのTシャツを着ている人を見かけたら、プロジェクトに賛同してくれているんだと共感を持つことができる」とアーサーさん。

写真展は、国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)、公益社団法人セーブ・ザ・チルドレン、公益財団法人プラン・インターナショナルとの共催。マグナム・フォトが報道と芸術の融合で表現した作品63点を通じて、「Tシャツを買って着る」というアクションが、世界のどこで、どのように役立てられ、どんな人に力を与えることができたのかを鮮烈に伝える。

ユニクロ グローバルマーケティング部のシェルバ英子部長(左)がマグナム・フォトの写真家オリビア・アーサーさんに撮影時の思いを聞く

地球上で自宅を追われた人はここ数年で3倍増に

国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)の伊藤礼樹駐日代表は、「紛争などで1億2000万人の人が家を追われている。この企画が始まったときからその数は3倍増になっている。PEACE FOR ALLというメッセージは今こそが大事。全国のユニクロ店舗を通じてこの難題を認識することは非常に有意義」とコメントした。

左からユニクロ グローバルマーケティング部のシェルバ英子部長、国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)伊藤礼樹駐日代表、マグナム・フォトの写真家オリビア・アーサーさん、公益社団法人セーブ・ザ・チルドレン・ジャパンの高井明子専務理事・事務局長、公益財団法人プラン・インターナショナル・ジャパンの池上清子理事長

生きる・育つ・守られる・参加するという子どもが持つ権利を世界各地で実現する環境を目指し、120カ国で子ども支援活動を展開するセーブ・ザ・チルドレン・ジャパンの高井明子専務理事・事務局長は、「ルーマニアに逃れてきたウクライナの子どもたちを支援するため、写真を通して現状を多くの人に伝える機会になった」と報告した。

GLOBAL PHOTO EXHIBITION – PEACE FOR ALLだれでも無料で見ることができる

プラン・インターナショナル・ジャパンの池上清子理事長は、「現地の写真を通して女の子たちの生命力と躍動感を感じた」とコメント。

「ベトナムでは18歳未満の女性が若くして結婚しなければならないという社会習慣・現状がある。早婚のすべてが悪いというわけではないが、それだけ女性が教育を受けるチャンスを失う。鍵となるのは教育なんです。写真の力、身につける服の力の融合が新たなきっかけをもたらしてくれる」という。

また、写真・映像を専門とする世界的にも数少ない美術館である東京都写真美術館の学芸員をゲストキュレーターとして迎えたユニクロ初の本格的な写真展となる。さらに、音声ガイドのナレーターを「PEACE FOR ALL」コラボレーターの綾瀬はるか、佐藤可士和さん、国枝慎吾さんが担当し、一部の写真については支援現場の現状や写真が撮られた背景、写真家の思いを音声で解説する。

●ユニクロのPEACE FOR ALLホームページ

19歳の垣田真穂が世界選手権ロード女子エリート代表に大抜擢

世界選手権ロードが2024年9月21日から29日までスイスのチューリッヒで開催され、早稲田大/EFオートリー・キャノンデールの垣田真穂がエリート女子の個人タイムトライアルとロードレースで日本代表になった。

垣田真穂

2022年9月の世界選手権ロードにジュニア代表として派遣され、5位に入って日本の関係者を驚かせた垣田。その後は早稲田大での学生活動と並行してトラックナショナルチームに起用され、2024パリ五輪に出場。9月にはトラック全日本選手権で5冠。さらに女子ロードチームのEFオートリー・キャノンデールの選手として欧州ロードレースにも参戦を始めた。

エリート女子ロードは与那嶺恵理(LABORAL KUTXA –FUNDACION EUSKADIと木下友梨菜(ベルマーレ)も出場。新城幸也(バーレーンビクトリアス)が男子ロードに出場する。

2024世界選手権ロード日程

9月21日(土)
パラサイクリング・チームリレー

9月22日(日)
パラサイクリング女子・個人タイムトライアル
エリート女子・個人タイムトライアル
エリート男子・個人タイムトライアル

9月23日(月)
ジュニア男子・個人タイムトライアル
パラサイクリング男子・個人タイムトライアル
U23男子・個人タイムトライアル

9月24日(火)
ジュニア女子・個人タイムトライアル
パラサイクリング男女・個人タイムトライアル

9月25日(水)
パラサイクリング男女・ロードレース
男女混成リレー・チームタイムトライアル

9月26日(木)
パラサイクリング男女・ロードレース
ジュニア女子・ロードレース
ジュニア男子・ロードレース

9月27日(金)
パラサイクリング男女・ロードレース
U23男子・ロードレース

9月28日(土)
パラサイクリング男女・ロードレース
エリート女子・ロードレース

9月29日(日)
パラサイクリング男子・ロードレース
エリート男子・ロードレース