ミラノ〜サンレモ…欧州に春を告げるプリマベーラは3月17日開催

イタリア語で「春」という意味のプリマベーラという愛称で知られる、シーズン最初のメジャーレース、ミラノ〜サンレモがイタリアで開催され、世界の強豪ワンデーレーサーが集結する。2017年の覇者ミハウ・クビアトコウスキー(ポーランド、スカイ)、3年連続世界チャンピオンのペテル・サガン(スロバキア、ボーラ・ハンスグローエ)、2017年3位のジュリアン・アラフィリップ(フランス、エティックス・クイックステップ)らが出場。

2017ミラノ〜サンレモのゴール勝負。クビアトコウスキー(中央)がサガン(左)をわずかに制した © LaPresse

レースは現在開催されているレースの中で最長となる291km。ミラノをスタートして地中海リビエラ海岸に出ると西に向かう。終盤に待ち構えたチプレッサの上りとポッジオの上りが勝負どころとなる。ポッジオの上りは残り9kmから始まり、ピークから一気に下って最後の2kmが平たんとなる。

距離291kmは現在開催されているロードレースの最長距離だ

チプレッサ・キエーザ

ポッジオ・ディ・サンレモ

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サイクリング・フォー・チャリティのキックオフ会が南青山OVEで開催

ライフクリエーションスペースOVEで「サイクリング・フォー・チャリティ2018」プロジェクトのキックオフを3月20日(火)に開催することになり、その参加者を募集している。「サイクリングを通して子供の教育格差の認知度を上げ、支援を必要としている子供達を応援する活動」を知ってもらうことで応援できればという考えで、OVEカフェから特別応援メニューの料理を楽しみながら時間を過ごそうという企画。だれでも気軽に参加できる。

「サイクリング・フォー・チャリティ2018」プロジェクトは日本オラクル社員の高橋陽介さんが発起人となって、毎年チャレンジングな目標を掲げて実践して寄付を募るというもの。2017年は多くの参加者とサポーターの協力で、東京から稚内経由で女満別をゴールとし2551kmをサイクリングし、511万5617円を集めることができた。

2018年はさらに大きな目標を掲げて、チームで走行4万km(地球一周)の距離を走行。多様性あふれるチーム体制で、世界中の参加者に日本を訪れてもらい、旅の途中に児童養護施設を訪問して、支援する子供たちと地域の関わりを大切にするプロジェクトを実施する予定。

高橋さんの活動はシマノが発行しているcyclingoodでも紹介

「サイクリング・フォー・チャリティ2018」プロジェクト キックオフ
日時:3月20日(火)19:00〜21:00(受付18:30〜)
参加費:3500 円(食事、ドリンク付き)
参加費は当日支払い。要予約
イベント概要と申し込みページ

さらに2018年は応援プロジェクトとして「日本で最も美しい村散走」を実施することになり、一般の人でも応援しやすい企画を用意しているという。

「サイクリング・フォー・チャリティ2018」活動の寄付金は以下へ全額寄付し、応援プロジェクト「日本で最も美しい村散走」の寄付金は各地域の児童養護施設に寄付する予定。  
NPO法人 Bridge for Smile
NPO法人 Living in Peace
Building Bridges for Children

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キナンがツール・ド・ランカウイ初出場…3月18日にマレーシアで開幕

キナンサイクリングが3月18日から25日にかけてマレーシアで開催されるツール・ド・ランカウイの出場メンバーを発表した。山本元喜、椿大志、中西健児、マルコス・ガルシア、サルバドール・グアルディオラ、トマ・ルバが参戦する。

UCIアジアツアーの中でも最高ランクのHCクラスにカテゴライズされ、ステージ数やレースオーガナイズなど、その大会の規模から「アジア最大のステージレース」とも称されるこの大会。2018年は全8ステージ、総距離1341.2kmで争われる。なかでもアジアの名峰である超級山岳キャメロンハイランドの頂上にフィニッシュする第5ステージがこの大会のクイーンステージ(最難関区間)。

同チームはこの大会で総合上位進出を見すえ、クライマーのマルコス、サルバドール、トマをメンバーに選出。総合争いのヤマ場となる第5ステージに対応できる選手をセレクトしている。

さらに逃げや集団牽引で計算ができる山本と椿に加え、プロ2年目のオールラウンダー中西を抜てき。UCIアジアツアー特有の激しいレース展開に合わせ、経験・実績の豊富な日本人選手も送り込む。

大会には、国際登録における第1カテゴリーにあたる「UCIワールドチーム」チームからアスタナ(カザフスタン)とディメンションデータ(南アフリカ)が参戦。第2カテゴリーにあたる「UCIプロコンチネンタルチーム」からも実力派チームがエントリー。14カ国・22チームがスタートラインにつくなかで、第3カテゴリー「UCIコンチネンタルチーム」のキナンはレースを動かすべく、積極的にトライを繰り返していきたいという。

メンバーは3月15日にマレーシア入り。翌16日にはランカウイ島でのチームプレゼンテーションに臨み、18日からレースに挑む。帰国は26日の予定。

©︎ Le Tour de Langkawi

ツール・ド・ランカウイ日程
3月18日 第1ステージ カンガー(Kangar)~クリム(Kulim) 147.9km
3月19日 第2ステージ ゲリク(Gerik)~コタ・バル(Kota Bharu) 208.3km
3月20日 第3ステージ コタ・バル~クアラトレンガヌ(Kuala Terengganu) 166km
3月21日 第4ステージ ドゥングン(Dungun)~ペカン(Pekan) 177.6km
3月22日 第5ステージ ベントン(Bentong)~キャメロンハイランド(Cameron Highlands) 169.4km
3月23日 第6ステージ タパー(Tapah)~タンジュン・マリム(Tanjung Malim) 108.5km
3月24日 第7ステージ ニライ(Nilai)~ムアル(Muar) 222.4km
3月25日 第8ステージ レンバウ(Rembau)~クアラルンプール(Kuala Lumpur) 141.1km

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平日は長距離の自転車通勤。休日はサイクリング…女性向け電動アシスト自転車

ブリヂストンサイクルは電動アシスト自転車「リアルストリームシリーズ」として「リアルストリーム」と「リアルストリームミニ」の各2018年モデルを全国の販売店を通して発売する。

リアルストリーム

同社は2007年、女性ユーザー向けにスカートでも乗りやすい形状で軽いアルミフレームを採用した「リアルストリームミニ」の前身となる「マリポーサEAミニ」を発売。2008年にクロスバイクに電動アシスト機能を融合させた「リアルストリーム」を自転車通勤やサイクリングなどの用途として、30代~50代の男性ユーザー向けに発売した。

「リアルストリーム」のフル充電あたりのモーター持続距離は走行エコモード時が90km、「リアルストリームミニ」は走行エコモード時83kmで、長距離移動を楽しみたい人に適したモデル。

近年、健康志向が高まる中、国内の自転車専用レーン整備が進み、今後も自転車通勤やサイクリングをする人口増加が見込まれている。ブリヂストンサイクルは「安全面はもちろんのこと嗜好や用途にあった自転車をこれからも提供していきます」という。

リアルストリーム
15万5800円(税別)充電器付属
発売日:4月中旬
カラー:T.クロツヤケシ、F.ソリッドオレンジ、T.スノーシルバー(新色)

リアルストリームミニ

リアルストリームミニ
11万4800円(税別)充電器付属
発売日:4月下旬
カラー:T.クロツヤケシ、E.ストーンブルー、T.レトログレージュ(新色)

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中根英登がツール・ド・台湾で総合7位の好位置で終盤戦へ

NIPPO・ヴィーニファンティーニ・ヨーロッパオヴィーニの中根英登が3月11日から15日までの日程で開催されている台湾でのステージレース、ツール・ド・台湾でいい走りを見せている。

台湾の山岳ステージで果敢に攻め続ける中根英登

チームは日本人選手を中心としたメンバーで出場していて、大会の折り返しとなる第3ステージでは中根が4位入賞。14日に最後の山岳コースで開催される第4ステージを前に、個人総合成績を7位まで上げている。

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バジョーリが山岳賞、初山翔も完走…ティレーノ〜アドリアティコ

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バジョーリが山岳賞、初山翔も完走…ティレーノ〜アドリアティコ

UCIワールドツアーのティレーノ〜アドリアティコが3月13日に閉幕し、NIPPO・ヴィーニファンティーニ・ヨーロッパオヴィーニのニコラ・バジョーリ(イタリア)が山岳賞を獲得。初山翔も貴重な経験を積みながら最高峰のレースを完走した。

ティレーノ〜アドリアティコで山岳賞を獲得したニコラ・バジョーリ © Luca Bettini/BettiniPhoto

3月7日から7日間にわたりイタリア中部で開催されていたティレーノ〜アドリアティコが13日、10.05kmの個人タイムトライアルである第7ステージで終了した。

第2ステージで逃げに乗り山岳賞リーダーとなった23歳、プロ2年目のバジョーリは、その後も第3、第4ステージで逃げに乗り、果敢な走りですべての山岳賞ポイントを首位通過し、山岳賞ランキングで2位に大きな差をつけた。終盤は山岳賞争いでライバルとなる選手の先行はなく、第4ステージまでに稼いだポイントで山岳賞リーダーを守り切った。

山岳賞のリーダージャージであるマリアベルデを着用してタイムトライアルを走行するバジョーリ

バジョーリはイタリアのトップアマチュアチームであるザルフを経て、2017年にNIPPO・ヴィーニファンティーニでプロデビュー。今季は2月のトロフェオライグエリアで4位入賞するなど、大きな飛躍を見せている。ティレーノ〜アドリアティコの山岳賞は2013年にダミアノ・クネゴ、2014年にマルコ・カノラと、現在チームに在籍する二人のキャプテンが過去に獲得していて、今後のさらなる活躍が期待される。

ティレーノ〜アドリアティコ最終日の個人タイムトライアルを走る初山翔 © Dario Belingheri/BettiniPhoto

大会唯一の日本人選手となった初山は、初めて出場するUCIワールドツアーのステージレース。第3ステージに逃げに乗り、バジョーリの山岳ポイント獲得に大きく貢献するなど活躍。終盤のステージでは疲労がたまり苦しむ場面もあったが、世界最高峰の舞台で貴重な経験を積み、最終日のタイムトライアルまで走り抜いた。

さらにゴールスプリントでは、第2ステージでエドアルド・グロスが9位、第6ステージでカノラが7位、グロス9位と世界の強豪スプリンターを相手に複数回トップ10入りを果たし、ワイルドカードで出場したNIPPO・ヴィーニファンティーニながら非常に収穫の多い大会となった。

イタリアでは17日に世界五大クラシックレースの一つ、291kmで開催されるUCIワールドツアーのワンデーレース、ミラノ〜サンレモに出場。今大会での勢いをそのままにイタリア最高峰の大会に再び挑む。

初山翔

初山翔のコメント
今日のコースは短かったが、この消耗度での平坦タイムトライアルで平均時速46.5kmというのは今の自分では妥当なスピードだったと思う。ここから長期的に少しずつスピードを上げていきたい。1週間を振り返ってみると、第3ステージでの走りは自分でも評価したい。残り10km地点で先頭集団を走っていた自分に興奮したことを今でも覚えている。
その一方で第5ステージと第6ステージではかなり苦しんだ。逃げた翌日のクイーンステージでの感触は決して悪くなかったのに、その翌日からの最後の2日間は急激に脚の感触が悪くなった。7時間クラスのレースを2日間続けて走った経験がなかったので、あたり前の反応であったのかもしれないが、チームに穴を開けないためにも、そこは改善しなければならないと思う。できればもうひとステージ、目立つ走りがしたかった。
とにかくこのレースを走ることができてよかった。今までの限界を常識としていては走れないレースだった。殻を破れたような感じがする。そして逃げたことで多くの人に見てもらえた。レース会場でも逃げた翌日から急に多くの人に声をかけられるようになり、このレベルのレースの反響の大きさを強く感じた。ぜひまた強くなって戻ってきたい。

ニコラ・バジョーリ

ニコラ・バジョーリのコメント
このとても重要なジャージを獲得できたことに大きな喜びを感じている。大会が始まる前はこのような成績を出せるとはまったく考えていなかった。しかし第2ステージでジャージを獲得してからは、チームはこのジャージのために戦うことを決め、長いエスケープで疲労を感じる日もあったが、ベストを尽くして戦い抜いた。これからのシーズンの目標は、厳しいトレーニングを続け、さらに強くなって世界のトッププロを相手に勝利することをめざしたい。

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