ツアー・オブ・タイランドは4月4日、カオヤイ国立公園からナコーンラーチャシーマーまでの183.4kmで第4ステージが行われ、最後の集団スプリントでキナンサイクリングの中島康晴が4位に入った。
大会4日目は、カオヤイにあるテーマパーク「シニカルワールド」をスタートし、2015年のアジア選手権ロードレースの開催地でもあるナコーンラーチャシーマーまでの183.4km。前半はアップダウンがあり、おおよそ中間地点となる84km地点と88km地点に4級山岳が設定されている。それを過ぎるとゴールまでは平坦路が続き、最後はナコーンラーチャシーマーの中心街にフィニッシュする。
リアルスタート後のアタック合戦から、シマノレーシングの入部正太朗、チームUKYOの横塚浩平を含む4人が抜け出し、メイン集団に2分差をつけて逃げ続ける。4級山岳前後では2人が追いついて一時6人が先行するものの、その後は元の4人逃げに戻った。
123km地点の中間スプリントポイントを過ぎてコース終盤に入ると、集団は逃げる4人との差を詰め、残り5kmを前に吸収。集団は1つになって最後のスプリント勝負へ向かう。キナンも中島のスプリントのために集団前方に位置取り、残り1kmへ。
残り200mの最終コーナーを先頭でクリアしたのはポイント賞ジャージを着るマルティン・ラス(エストニア、チーム イルミネート)。そのまま先頭を譲らずにフィニッシュラインを駆け抜けた。中島も追いすがったものの及ばず、4位に終わった。
キナン勢はサルバドール・グアルディオラ、トマ・ルバ、マルコス・ガルシアの3人も集団内でフィニッシュ。トマの総合3位と、チーム総合1位を維持し、翌日につなげた。
ツアー・オブ・タイランド第4ステージ結果(183.4km)
1 マルティン・ラス(エストニア、チーム イルミネート) 4時間8分56秒
2 モハドザムリ・サレー(マレーシア、トレンガヌサイクリングチーム) +0秒
3 レイモンド・クレダー(オランダ、チームUKYO)
4 中島康晴(KINAN Cycling Team)
5 アンドリス・ボセカルンス(ラトビア、ヘンシャンサイクリングチーム)
6 アブドゥル・ガニ(インドネシア、KFCサイクリングチーム)
51 サルバドール・グアルディオラ(スペイン、KINAN Cycling Team)
54 トマ・ルバ(フランス、KINAN Cycling Team)
87 マルコス・ガルシア(スペイン、KINAN Cycling Team)
個人総合時間
1 ベンジャミン・ディボール(オーストラリア、セントジョージコンチネンタルサイクリングチーム) 16時間39分57秒
2 アルテム・オベチキン(ロシア、トレンガヌサイクリングチーム) +16秒
3 トマ・ルバ(フランス、KINAN Cycling Team) +18秒
4 サラウット・シリオンナチャイ(タイ、タイランドコンチネンタルサイクリングチーム) +2分9秒
5 ホルヘカミーロ・カスティブランコ(コロンビア、チーム イルミネート) +2分10秒
6 イェフゲニー・ネポムニャフシー(カザフスタン、ヴィノ・アスタナモータース) +2分16秒
19 サルバドール・グアルディオラ(スペイン、KINAN Cycling Team) +2分20秒
29 マルコス・ガルシア(スペイン、KINAN Cycling Team) +2分30秒
77 中島康晴(KINAN Cycling Team) +16分49秒
ポイント賞
1 マルティン・ラス(エストニア、チーム イルミネート) 50pts
2 中島康晴(KINAN Cycling Team) 38pts
山岳賞
1 ベンジャミン・ディボール(オーストラリア、セントジョージコンチネンタルサイクリングチーム) 28pts
3 トマ・ルバ(フランス、KINAN Cycling Team) 20pts
チーム総合
1 KINAN Cycling Team 50時間5分3秒
サルバドール・グアルディオラのコメント
今日はトマの総合を守ることと中島のチャレンジの日だった。結果として中島は4位だったが、よくやったと思う。明日も明後日も平坦コースでアタック合戦になるだろうから、4人しかいない我々はコントロールするのが難しいだろう。だからレース展開をよく見極めて対応していきたい。そして勝利を狙っていきたい。
中島康晴のコメント
今日のフィニッシュ地点は過去にも走ったことのあるところで、よく知っていたので勝つつもりで臨んだ。チームメートも協力してくれたので脚を温存でき、スプリント勝負に備えてのポジショニングもよかった。ただ、コースマップと実際が違っていて、残り1kmが実は残り2kmだったので、前に出るのが早くなりすぎてしまった。最終コーナーの通過順がそのまま結果になっているが、優勝まであと少しだったと思うととても悔しい。みんなには「よくやった」と言ってもらいましたが、申し訳ない気持ちでいっぱい。トマの個人総合3位とチーム総合首位を守ることができた点はよかった。まだ2日あるので、チャレンジを続けたい。
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