NIPPOのグロスがツアー・オブ・クロアチア第2ステージ優勝…総合でも首位に

NIPPO・ヴィーニファンティーニ・ヨーロッパオヴィーニのエドアルド・グロスが4月18日に開催されたツアー・オブ・クロアチア第2ステージで、ロングスパートを仕掛けて区間優勝。個人総合成績でも首位に立った。19日は赤いリーダージャージを着用してスタートする。大会は22日まで。6日間の日程。

エドアルド・グロスがツアー・オブ・クロアチア第2ステージで優勝 © Dario Belingheri/BettiniPhoto

2018年で4回目の開催を迎えたステージレース、ツアー・オブ・クロアチ」。4月18日に開催された第2ステージは、KarlovacからZadaRまでの234.5kmのステージで、3級山岳が2カ所に組み込まれた。170km地点、この日2つめの山岳からフィニッシュラインにかけては下り基調。フィニッシュ前は平坦となっていたが、最後に1周する8.5kmの周回コースはコーナーが連続するテクニカルなものだった。

レースは序盤から5選手が逃げる展開で進んでいき、集団から最大で5分強のリードを得た。170km地点の3級山岳では、後続から30選手ほどが追走をしかけ、一時先頭は35選手になった。そこからピーター・コーニン(アクアブルースポーツ)が単独で先行し、山頂へと向かっていく。

ツアー・オブ・クロアチア第2ステージ

しかし、下り区間では非常に強い風が吹いていて、主催者は選手たちの安全を考慮し、山頂から190km地点までの下り区間をニュートラル走行とする決定を下し、山頂で一度レースがストップした。強風によりチームカーが風上を走り、選手たちを守るような形で下り区間を安全に走行。そして190km地点より、2分ほどのタイム差でコーニンとメイン集団が再スタートを切ったが、集団はすぐにコーニンを吸収し、集団ゴールスプリントに向けて激しい位置どりを繰り広げながら、フィニッシュ地点へと向かった。

テクニカルな最後の周回コースでは、集団はいくつもの小集団に分裂。NIPPO・ヴィーニファンティーニは、前方にグロスとファンホセ・ロバトがしっかりと残り、危険なアタックもかかるなかでタイミングを見極め、残り800m地点でグロスがロングスパートを開始。そしてリードを守り切って先着し、フィニッシュラインで大きなガッツポーツを掲げた。

エドアルド・グロスがツアー・オブ・クロアチアで首位に立った © Dario Belingheri/BettiniPhoto

NIPPO・ヴィーニファンティーニにとって、この勝利が2018シーズン初勝利。グロスは前日の第1ステージで3位にとどまり、勝利を逃した悔しさをこの日のステージにぶつけ、プロ通算11勝目を挙げた。この日の成績を受けて、個人総合成績で首位に浮上した。

健闘をたたえ合うNIPPO・ヴィーニファンティーニ © Dario Belingheri/BettiniPhoto

エドアルド・グロス

エドアルド・グロスのコメント
今日の最後の周回コースはテクニカルだったが、昨年も走り知っていたので、特に驚くことはなく、冷静に、そして残り800mからスプリントを開始した。強い風に見舞われたステージだったが、チームメートたちが風をさえぎるなどサポートしてくれ、素晴らしいチームワークで勝利することができ、また総合リーダーにもなれたことをうれしく思っている。明日のステージは厳しいもので、どうなるかわからないが、今はこの勝利を喜びたい。

内間康平

内間康平のコメント
逃げに乗りたいと言っていた第2ステージ。それを実現すべく、アタックに反応。様子を見て、今だ!と飛び出すとプロコン3人、コンチ1人とかなりいい構成だったが、しばらくして吸収され、ちょっと休み。もう一度トライした直後の逃げが決まった。その後は回復に努めながらメイングループで走った。今日はグロスがステージ優勝! この勢いにのって、また明日から頑張って走りたい。

吉田隼人

吉田隼人のコメント
今日はステージ距離今大会最長の237km。途中に登りはあるものの、チームとしてもスプリントを予想しスタートした。そしてレース前のミーティングでも昨日同様、グロスを中心に自分も狙いに行くプランでスタートすることになった。今日のステージは最後はコーナーの多い周回コース。その周回コースに入るまでは、グロスと同じ位置で入ることができたが、徐々にポジションを下げてしまう。しかし、昨日は集団先頭が見えない位置でゴールすることになったが、今日は先頭を確認できる位置で走ることができた。また徐々に位置取りもできているので、最低でもスプリントできる位置で位置取りできるよう明日以降に備えたい。

西村大輝

西村大輝のコメント
監督からの指示は昨日と同じで、5〜6人の逃げに入ること。コンチネンタルだけであれば入らなくていいというものだった。序盤から何度もアタックに反応していくが、タイミングが合わず結局逃げに乗ることはできなかった。その後はチームの位置取りや、補給や防寒着の運搬などを、ひたすら繰り返して走った。補給所を過ぎてから横風で分断した時に、前から2つ目の集団に入った。それまでに、かなり動いていたので猛烈に苦しかったが、ひたすら耐えた。前の集団が、すぐそこに見えているという状況だったので、追いかけっこ状態になり、スピードは猛烈に速かった。結局、前に追いついたが、風があまりにも強いということでニュートラルが入った。
最後の周回コースに入ってからは前で落車があり、巻き込まれることはなかったが、減速したところから踏み直す脚がなくて集団から遅れてゴールした。結果はグロスがステージ優勝をし、最高の形となりすごくうれしかった。ゴール後に監督のテバルディ、他の選手がボクの今日の走りをかなりほめてくれて、ロバトはテバルディに「彼の走りは素晴らしかった。」と話してくれてうれしかった。昨日、今日と連日ゴール後にほめてもらうことができて、うれしい気持ちはあるが、やはりヨーロッパのレースで逃げに乗って、評価をもらえるように頑張りたい。明日は本格的な山岳ステージとなり、ハードなレースになると思うので、今晩もしっかりと休んで回復に努めようと思う。

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東京五輪ロードの舞台となる富士山麓を走るサイクリングバスツアー

観光バスに自転車を積み込んで風光明媚な目的地まで移動し、サイクリングを楽しむ国際興業の「サイクリングバスツアー」が5月26日(土)、6月16日(土)、7月8日(日)の3回にわたって「富士山周遊コース2018」を催行することになり、その参加者募集を開始した。東京五輪ロードレースのコースとして注目される静岡県小山町をゴールとし、富士山をおよそ3分の2周する。走行距離約74km、標高差770m。東京五輪の自転車4競技のうち3競技を開催する静岡県東部エリアを自転車パラダイスにしようという「静岡県東部地域スポーツ産業振興協議会」とのタイアップ事業。

各日の旅程は早朝に東京と新宿を出発。富士山北麓に位置する「道の駅なるさわ」を自転車でスタート。富士ミルクランド、奇石博物館、富士山こどもの国のエイドステーション3カ所ではご当地補給食が用意される。小山町あしがら温泉にゴール。入浴・食事・休憩後に帰路に着く。まる1日のツアーとなるため規定により運転士2名体制の運行となる。

旅行代金は1人1万5800円。代金に含まれるのは食事代、温泉入浴代、休憩地点での補水・補食費用、保険代、大型貸切バス代、有料道路代、駐車場代、諸経費。

「2020年東京五輪自転車ロードレースのゴール会場に決定した富士スピードウェイは小山町にあります。雄大な富士山を眺めながら、美しい緑・豊かな田園風景に囲まれたコースを楽しんでください。ゴールの「あしがら温泉」では雄大の富士山を眺めながら温泉につかり、食事処、藤曲屋ではこだわりの自家製麺のおいしいお蕎麦をご堪能いただけたら」と小山町役場オリンピック・パラリンピック推進局の鈴木新一さん。

「サイクリング機運の高まりが感じられる静岡県東部地域。山梨県の鳴沢村をスタートし、県境を越えて静岡県の富士山南山麓を『上って下る』走りごたえのあるコースです。通常のツアーより現地でのサイクリング時間を確保するため、安心の運転士2名体制で実施します。小山町・小山町観光協会にも支援をお願いし、地元エスコートライダーとともにこの地域で楽しく盛り上がっていただきたいと思います」とツアー担当の国際興業・尾崎久さん。

●問い合わせと申し込み
国際興業トラベルのホームページ

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デザイン&イノベーション賞を獲得したチューブレスタイヤ対応フロアポンプ

スタイリッシュなデザイン、他のメーカーとは一線を画すアイデアで数多くの使いやすいアイテムがそろうクランクブラザーズ(crankbrothers)のポンプの代名詞「KILC」シリーズにチューブレスタイヤのセットアップを容易に行うことが可能なバーストタンク(キャニスター)を備えた「KLIC FLOOR PUMP(クリックフロアポンプ)アナログゲージ+キャニスター付き」がラインナップに追加された。さまざまな革新的なアイデアとその美しいデザインで「Design & Innovation Award 2018」を獲得した製品。


ハンドルに内蔵された大型のアナログゲージは視認性が高く、ホースはシリンダー内から使用時に抜き取り、外部のソケット部分に装着する。これで一般的なフロアポンプと同様にポンピング使用することが可能。さらにはソケット下部のアダプターに付属のバーストタンク(キャニスター)を接続することで空気を内部に充填し、一気に放出することができる。苦労するチューブレスタイヤのビート上げを容易に行うことが可能になった。

ソケット下部のアダプターに付属のバーストタンクを接続することで空気を内部に充填し一気に放出することが可能

●KLIC FLOOR PUMP アナログゲージ+キャニスター付き
カラー:シルバー
サイズ:81×28×33cm
最大空気圧:11bar/160psi
スマートヘッド:仏式&米式対応
価格:2万3620円(税別)

●カワシマサイクルサプライのホームページ

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世界最軽量ボトル「フライ」に2018チームカラーと限定ジロ・デ・イタリア登場

全世界で入手可能なボトルのなかで最も軽く、柔らかで疲れているときも楽に飲めるエリート社の「FLY(フライ)」に、2018チームカラーとジロ・デ・イタリア限定デザインがラインナップに追加された。

これまでのボトルと比べると圧倒的に軽量で、柔らかく握りやすいボトル。無臭で柔らかさと耐久性を兼ね備えたプラスチック素材を使用している。新型の人間工学に基づいた吸い口は複合素材で作られていて、旧製品に比べて中身の流量がアップした。ドリンクも注ぎやすく、洗いやすい広口のボディスタイル。

●容量550mlm重量約54g
2018チームカラーはAG2R、BMC、CERVELO、DIMENSION DATA、FDJ、MITCHELTON-SCOTT、MOVISTAR、TEAM BHARAIN MERIDA、TEAM SKY、UAE TEAM EMIRATESの全10色。730円(税別)


●容量750ml
カラーはBMC、TEAM SKY、CERVELO、MOVISTARの全4色。870円(税別)


ジロ・デ・イタリア2018記念限定ボトルは完全数量限定の特別なデザイン。ベースとなるFLYボトルはエリートの実験的研究プロジェクトの結果、無臭で柔らかく耐久性のあるプラスチック素材を使用した最も軽いスポーツボトルで、最高のワールドツアープロチームに使用されている。人間工学に基づいた形状のキャップは複合素材を用いて作られていて、従来のキャップに対し液体の流れがより容易に、より理想的になった。


●FLYジロ デ イタリア2018(限定商品)
カラーはブラック、グレー、ビッグスタート。容量550ml。800円(税別)

●カワシマサイクルサプライのホームページ

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トレック直営店「TREK Bicycle甲府」が5月11日にオープン

トレック・ジャパンは2018年5月11日(金)に山梨県初となるトレック直営店「TREK Bicycle甲府」をオープンさせる。トレックのブランドを体験できるストアとして、最新のロードバイクやクロスバイクはもちろん、マウンテンバイク、今注目の電動アシストクロスバイク、女性モデルやキッズバイクなどの幅広いラインナップをそろえ、知識・経験豊富なスタッフが安心できるサービスを提供する。

「通勤用にクロスバイクがほしい」「ロードバイクで運動不足を解消したい」「週末にマウンテンバイクでトレイルライドを楽しみたい」などひとり一人の要望に合わせて、自転車を通じた幅広いライフスタイルを提案していきたいという。

自然に恵まれた地の利を生かして、甲府を中心に趣味として自転車を楽しむ人が増えるように、地域の人たちとの関係を大切にしたストア作りを目指していく。今後はグループライドやストアイベントなども実施していく予定。

■TREK Bicycle甲府
運営:トレック・ジャパン
住所:〒400-0803山梨県甲府市桜井町643番1
オープン日:2018年5月11日(金)
営業時間:平日11:00~19:00、土日祝10:00~18:00
定休日:水曜日
電話番号:0552-36-8515(オープンより開通)
TREK Bicycle甲府のホームページ
TREK Bicycle甲府のFacebook

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魔法びんのグローバル企業サーモスから自転車用ボトルの新色登場

世界で初めて真空断熱製魔法瓶を製品化したことで知られる、魔法びんのグローバル企業として名高いサーモス。2017年に発売されて好評の自転車用ボトル「真空断熱ストローボトル FFQ-600」の新色ステンレスレッドが発売された。従来カラーはステンレスブラック、ステンレスホワイト。取り扱いは自転車用品輸入商社のマルイ。

真空断熱ストローボトル FFQ-600は、サーモスならではのステンレス製魔法びん構造の高い保冷力と、さまざまなケージにフィットするφ73㎜のボディ、飲みやすさを追求したストロータイプの自転車専用ボトル。容量600cc。重量は270g。3600円(税別)。

サーモス真空断熱ストローボトル FFQ-600の詳細サイト

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