ツール・ド・フランス取材者日記第9ステージ。朝はアミアン大聖堂まで片道3.5kmのジョギング。シャルトルもアミアンも遠くから大聖堂が見えるので、それを目指して走れば到達できます。そしてGPSデバイスを起動しているので、「スタートに戻る」ボタンを押せば帰り道も案内してくれるので安心。ただしバッテリー残量が残り少なかったので、とりあえず帰りの道も頭で覚えておきました。
2018年は各地の観光局から画像を送ってもらったので、アミアン大聖堂や河岸のカフェテラスや、大聖堂が望める有名な橋も記憶にあって、走りながらそれらを見つけるとうれしくなりました。普段なら次のステージに向かってホテルから直行するので、そんな観光はしないんですが。朝のジョギングっていいなあ。道行く人もほとんどいないので、荘厳な大聖堂の外観も、巨大なステンドグラスに朝日が差し込んでいる光景もたっぷりと楽しめました。ジョギングなのでスマホを持っていないので、心に取り込んでおきました。
ボクがホテルにたどり着いた8時には、ツール・ド・フランスの全日程を取材するキッズジャーナリストチームが出発。熱心ですね。頭が下がります。ボクはサッパリとシャワーを浴びて、質素だけど走ったあとはなんでもおいしい朝ごはんを食べて、原稿をちょっと整えてから出発。
この日のゴールはルーベ。A1高速でルーベへ。高速道路の渋滞情報などを知らせる電光掲示板が、「アレ、レ・ブルー」。レ・ブルーってサッカーのフランス代表のことです。
ところがルーベのゴールまでは迂回路からの案内板がなく、とりあえず方向感覚を頼りに進むことに。GPSでゴールのルーベ自転車競技場を検索してたどり着きましたが、当然フェンス1枚の違いでアクセス不能。こういうときは残り数km地点まで大回りで戻って、コースインしてから入り直します。とんでもなく無駄な動きですが、これがツール・ド・フランスなので仕方ないです。
ようやく目的地に到着すると、あのパリ〜ルーベのゴールで知られる旧ベロドロームを目撃。きょうはテレビ中継車のゾーンテクニックです。ゴールは近くの路上。ツール・ド・フランスは規模が違うので古い競技場にはゴールできないんですね。
休息日前日の15日はかなり異例の動きでした。レースに帯同しないメカニックはホテルから直接、チームバスも選手をスタートで降ろしたら休息日のアヌシーに向かっています。普段よりも1時間早い午後4時にゴール予定。選手たちはルーベ自転車競技場でシャワーを浴びてリール空港へ。チャーター機でシャンベリーにひとっ飛びです。
優勝者とマイヨジョーヌも、ゴールのインタビューカーでの遠隔インタビューではなく、ルーベ新自転車競技場での対面インタビュー。午後5時からサッカーW杯決勝が始まっていて、彼らが退席したあとにテレビがサッカー中継に。サルドプレスはそのままサッカーのプレスセンターになったと思いますが、クルマを運転する関係者は780kmの移動をどうこなすんでしょう。
ボクは、ベルギー国境に近いルーベからアルプスを目指す高速を運転しながらラジオでフランスの優勝を聞きました。もうどの局も「シャンピオン・デュ・モンド!!」の大合唱。200kmほど南下したランスで本日は力尽きました。
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