究極の三次元モータースポーツRed Bull Air Race World Championship(レッドブル・エアレース・ワールドチャンピオンシップ)2018年シーズン第6戦の決勝が9月16日(日)にオーストリアのウィーナー・ノイシュタットで初開催された。約4万人の観客が見守る中、マルティン・ションカ(チェコ)が3連勝し、シーズンランキングの首位に。室屋義秀は開幕戦のアブダビ大会以来
となる2位表彰台を獲得し、シーズンランキングが再び4位に浮上した。
ウィーナー・ノイシュタットでの決勝戦は、ランキング首位のマイケル・グーリアン(米国)がラウンド・オブ14で2秒のペナルティで敗退するという波乱の幕開けで始まった。これにより、同ポイントでシーズンランキング2位と3位のションカとマット・ホール(オーストラリア)は俄然やる気を出し、それぞれ順調にラウンド・オブ8、ファイナル4に進んだ。
ファイナル4で最初に飛んだのは、これまでの不調が嘘のように、2016年の第7戦以来となるポールポジションを獲得した室屋。室屋の59.324のタイムに対して、2番目に飛んだションカは2周目のバーティカル・ターン・マニューバ(VTM)までは室屋に遅れていたものの、最後の最後でわずか0.036秒先にゴールし、優勝した。
レース後、室屋は「今シーズンは、前の3戦はタフなコンディションが続いて精神的にも非常にきつい状態でしたが、カザンからフライトの質がよく、今回はフリープラクティスから非常にいいフライトができたので、いいフィーリングをもってレースに臨めた結果だと思います」とコメント。
キャリア2度目のファイナル4進出を果たしたミカ・ブラジョー(フランス)はクリーンでスムーズなフライトだったが、室屋とションカを上回ることはできず、ホールは中盤でションカとの差を0.021秒まで詰め、そのままションカを追い抜くかに見えたが結局ションカを上回ることはできず、トップから0.083秒遅れの3位でフィニッシュした。
これにより、ワールドチャンピオンシップの順位はションカとホールがグーリアンを上回り、ションカが64ポイントで首位、ホールが58ポイントで2位、グーリアンはションカに9ポイント差の3位に順位を落としている。
次戦は10月6日(土)、7日(日)のインディアナポリス大会(米国)、その次が11月17日(土)、18日(日)に米国テキサス州フォートワースのテキサス・モーター・スピードウェイでの最終戦となる。
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