キング2勝目、首位はサイモン・イェーツ…ブエルタ・ア・エスパーニャ第9ステージ

第73回ブエルタ・ア・エスパーニャは9月2日(日)、タラベラデラレイナ~ラコバティリャ間の200.8kmで第9ステージが行われ、ディメンションデータのベンジャミン・キング(米国)が独走を決めて、第4ステージに続いて優勝。首位のルディ・モラール(フランス、グルパマFDJ)は6分23秒も遅れ、この日2分49秒遅れの区間9位でゴールしたミッチェルトン・スコットのサイモン・イェーツ(英国)がトップに躍り出た。

ブエルタ・ア・エスパーニャ第9ステージ © Luis Ángel Gómez

ゴールまで高低差1000mの超級山岳に駆け上がるコースで、まさかの首位に躍り出たのが、双子のアダムとともに出場しているサイモン・イェーツ。5月のジロ・デ・イタリアでも大会終盤まで首位を守った。

「有力選手に着いていくだけを心がけたので首位になったのは驚きだ」とイエーツ。
「明日の休息日は赤いリーダージャージーとともにリラックスしたいが、大会後半戦の上りに強いコロンビア選手が何人も僅差にいるので、その対策を考えていきたい」

ブエルタ・ア・エスパーニャ第9ステージ © Luis Ángel Gómez
キングがブエルタ・ア・エスパーニャ第9ステージを制した © Luis Ángel Gómez

●4賞ジャージ
マイヨロホ(個人総合成績)サイモン・イェーツ(英国、ミッチェルトン・スコット)
マイヨベルデ(ポイント賞)アレハンドロ・バルベルデ(スペイン、モビスター)
マイヨルナレス(山岳賞)ルイスアンヘル・マテ(スペイン、コフィディス)
□マイヨブランコ(コンビネーション賞)アレハンドロ・バルベルデ(スペイン、モビスター)

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Team UKYOが使うGPSサイクルコンピュータはBryton

GPSを搭載した一般電子製品を開発生産する台湾のBryton(ブライトン)が、日本のUCIコンチネンタルチーム、Team UKYOと2020年までGPSサイクルコンピュータの公式サプライヤーとしてのスポンサーシップを延長。8月30日に都内でBryton社のサミュエル・ワンCEOと、Team UKYOの片山右京監督が契約調印式を行った。

Team UKYOの片山右京監督とBryton社のサミュエル・ワンCEOが契約調印

カーナビなどを手がける大手GPS関連企業から独立した社員が立ち上げたのがBryton。サイクルコンピューターだけでなく、GPSウォッチなどの開発生産も行っていて、さまざまなジャンルのスポーツGPS製品を設計、製造。使いやすく豊富な機能を搭載する製品を提供している。

高いコストパフォーマンスで豊富な機能を備えるのがBrytonのGPSサイクルコンピュータ「Rider」シリーズ。電源を入れるだけでスタートし、面倒な設定はなにもせずに多機能情報を画面表示する。手動で設定を変更すれば、さらに上級なワークアウトができる。

「2018年初旬からBrytonを使用。トレーニングはBrytonのGPSサイクルコンピュータの優れた機能の恩恵をたくさん受けている。最新のフラッグシップモデルであるAero 60の発売により、2018UCIアジアツアーランキングで再び1位になれると思う」とTeam UKYOの桑原忠彦ゼネラルマネージャー。

Bryton初の空力学的に設計されたAero 60

Aero 60はBryton初の空力学的に設計されたモデル。新開発のエアロマウントとともにまったく新しい空力学的設計で、最大33%の空気抵抗を効果的に削減。曲がり角ごとに矢印で方向を表示するターンバイターン機能でプリロードされたオープンストリートマップ内蔵。すべての全球測位衛星システムを利用して、正確で安定した信号をキャッチ。トレーニングに集中できる環境を提供する。

「Aero 60は次世代のGPSサイクルコンピュータです」とワンCEO。
「Team UKYOはアジア最高のチームであり、彼らの視点からGPSサイクルコンピュータの市場を見ながら、世界中の選手やユーザーに最高の帝品を提供し続けたい」

左からTeam UKYOの畑中勇介、片山右京監督、Bryton社のサミュエル・ワンCEO、フカヤの近藤正勝社長

「GPS搭載、バックライト付きのコンピュータだとバッテリーの消耗が早いと思われがちですが、Brytonはバッテリー駆動時間が長いところも強みです」と同社。ハイエンドモデルRider530の最大バッテリー駆動は33時間。さらにGPSを高精度モードに設定し、バックライトを常時使用した場合でも20時間以上は駆動する。

こういった機能性を搭載しながら手ごろな価格を実現。エントリーモデルのRider10はGPS搭載を搭載し、28種のデータを計測可能なエントリーモデルでありながら、1万円以下で入手できる。

国内での取り扱いは自転車総合商社のフカヤ。
Brytonの商品サイト

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プロファイルデザインから空力性能をブラッシュアップしたエアロホイール TwentyFourシリーズⅡ

プロファイルデザインから空力性能をブラッシュアップしたエアロホイール「TwentyFour シリーズⅡクリンチャー」が新発売された。抜群の空力特性と高い耐熱性で優れたブレーキング性能を実現したフルカーボンクリンチャーホイールが、新設計でより高い剛性を持つハブと、ブラッシュアップされたリムに生まれ変わった。タイムトライアル&トライアスロンバイクにもロードバイクにもマッチするハイパフォーマンスホイール。

横風などの気象条件が厳しいハワイ・コナのデータをインプット、CFD/流体力学シミュレーションと風洞実験を繰り返し、さまざまな条件下で最適な空力特性を実現したTWENTYFOURカーボンホイールをさらにブラッシュアップし、シリーズⅡとして生まれ変わった。

ハイTGポイントを持つカーボンコンポジットと専用に調整されたカーボンブレーキシューにより、制動距離が短く安定したブレーキングが可能になった。前後ハブは精密に削り出されたアルミボディで空力改善にも効果を発揮。SAPIM CX-Rayエアロストレートスポーク&POLYAXニップルとの組み合わせで高い信頼性を発揮する。

TWENTYFOURシリーズⅡは、すべて職人による手作業で組み立て・調整される高精度なカーボンクリンチャーホイール。

38/TWENTYFOUR シリーズⅡ カーボンクリンチャー

38/TWENTYFOUR シリーズⅡ カーボンクリンチャー
仕様:フロント:700C×20H ラジアル組、リヤ:700C×24H(NDS:ラジアル/DS:2クロス)
重量:695g(フロント)、915g(リヤ)
リムハイト:38mm
リム幅:24.5mm/17mm
スポーク:Sapim CX-Ray
付属品:専用ブレーキパッド、クイックレリーズ、バルブエクステンダー、スペアスポーク&ニップル、リムテープ
税抜定価:9万5360円(フロント)、10万8980円(リヤ)

58/TWENTYFOUR シリーズⅡ カーボンクリンチャー

58/TWENTYFOUR シリーズⅡ カーボンクリンチャー
仕様:フロント:700C×20H ラジアル組、リヤ:700C×24H(NDS:ラジアル/DS:2クロス)
重量:770g(フロント)、925g(リヤ)
リムハイト:58mm
リム幅:24.5mm/17mm
スポーク:Sapim CX-Ray
付属品:専用ブレーキパッド、クイックレリーズ、バルブエクステンダー、スペアスポーク&ニップル、リムテープ
税抜定価:9万8090円(フロント)、11万1710円(リヤ)

78/TWENTYFOUR シリーズⅡ カーボンクリンチャー(リヤ)

78/TWENTYFOUR シリーズⅡ カーボンクリンチャー(リヤ)
仕様:リヤ:700C×24H(NDS:ラジアル/DS:2クロス)
重量:1050g(リヤ)
リムハイト:78mm
リム幅:24.5mm/17mm
スポーク:Sapim CX-Ray
付属品:専用ブレーキパッド、クイックレリーズ、バルブエクステンダー、スペアスポーク&ニップル、リムテープ
税抜定価:12万2880円(リヤ)

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バルベルデがサガンを制してブエルタ・ア・エスパーニャ第8ステージ優勝

第73回ブエルタ・ア・エスパーニャは9月1日(土)、リナレス~アルマデン間の195.1kmで第8ステージが行われ、モビスターのアレハンドロ・バルベルデ(スペイン)が世界チャンピオンのペテル・サガン(スロバキア、ボーラ・ハンスグローエ)を制して、今大会2勝目、大会通算11勝目を飾った。

バルベルデ(右)がサガンを制してステージ通算11勝目 © Luis Ángel Gómez

総合成績ではグルパマFDJのルディ・モラール(フランス)が首位を守った。37秒差の総合2位にはバルベルデが浮上して、今大会最初の本格的山岳区間となる第9ステージに挑むことになった。

気温40度という灼熱の暑さのなか、カチューシャ・アルペシンのティアゴ・マシャド(ポルトガル)ら3選手がアタックして、後続集団に10分以上の差をつけた。ただし総合成績では大きく遅れている選手たちだけにメイン集団は終盤まで追撃することなく、残り6kmでこの逃げを吸収。最後の500mは上りとなり、こういったコースを得意とするサガンがスパートしたが、バルベルデが追走してフィニッシュライン手前で逆転した。

ブエルタ・ア・エスパーニャ第8ステージ © Luis Ángel Gómez

「ボクもアップヒルフィニッシュは得意だから、チームが完ぺきに引っ張ってくれた。強敵のサガンの後ろにつけてスパートのタイミングをうかがっていて、唯一心配だったのは前方をふさがれて抜け出せなくなることだった。右から抜こうとしたが、左の他選手が加速したので、ちょっとこれは賭けだったけどそれに反応したら前が開けた」とバルベルデ。

「こんなフィニッシュでサガンに勝ったことはとてもモチベーションになる。調子がいい証拠だ。明日の山岳ステージでボクやチームメートのナイロ・キンタナにどんなことが起こるか見てみたい。ボクは絶好調で、しかもなんのプレッシャーもない」

マイヨロホを守ったモラール © Luis Ángel Gómez

「昨日までの2日間より楽だったけど、最後はとてもキツかった。でもいいポジションにいたので、タイムを失うことなくゴールできた」とリーダージャージのマイヨロホを守ったモラール。
「バルベルデの走りはとてもよく、明日の山岳でこのポジションを守るのはとても難しい。ゴールまで続く峠をボクは一度も走ったことがないし、4000mもの獲得標高があるコースだから、そのふもとまでに疲労してしまうだろう。どんな結末になるのかな」

●4賞ジャージ
マイヨロホ(個人総合成績)ルディ・モラール(フランス、グルパマFDJ)
マイヨベルデ(ポイント賞)アレハンドロ・バルベルデ(スペイン、モビスター)
マイヨルナレス(山岳賞)ルイスアンヘル・マテ(スペイン、コフィディス)
□マイヨブランコ(コンビネーション賞)アレハンドロ・バルベルデ(スペイン、モビスター)

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ガロパンがブエルタ・ア・エスパーニャ初優勝…首位はモラール

第73回ブエルタ・ア・エスパーニャは8月31日(金)、プエルト・ルンブレラス~ポソアルコン間の185.7kmで第7ステージが行われ、AG2Rラモンディアルのトニー・ガロパン(フランス)が残り2kmアタックして追走集団を振り切った。

トニー・ガロパンがブエルタ・ア・エスパーニャ第7ステージを制した © Luis Ángel Gómez

ガロパンは2014ツール・ド・フランスで区間1勝し、マイヨジョーヌを着用しているが、ブエルタ・ア・エスパーニャで区間勝利したのは初めて。

「アンラッキーなシーズンだが、それでもボクを起用してくれたチームに報いるためにも、この勝利は果たさなければならないものだった」とガロパン。「減量して臨み、総合成績の上位を目指していくけど、区間勝利のチャンスを逃す手はないからね」

ブエルタ・ア・エスパーニャ第7ステージ © Luis Ángel Gómez

総合成績ではグルパマFDJのルディ・モラール(フランス)が首位を守った。41秒遅れの総合2位ミハウ・クビアトコウスキー(ポーランド、スカイ)は終盤に落車。総合優勝を争う有力選手の集団から25秒遅れ、総合6位に後退した。

第7ステージ。クビアトコウスキーは落車でタイムを失う © Luis Ángel Gómez

●4賞ジャージ
マイヨロホ(個人総合成績)ルディ・モラール(フランス、グルパマFDJ)
マイヨベルデ(ポイント賞)アレハンドロ・バルベルデ(スペイン、モビスター)
マイヨルナレス(山岳賞)ルイスアンヘル・マテ(スペイン、コフィディス)
□マイヨブランコ(コンビネーション賞)アレハンドロ・バルベルデ(スペイン、モビスター)

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ツアー・オブ・シンタイに吉田隼人、内間康平、岡本隼が初出場

9月3日(月)から5日(水)までの3日間にわたり中国・河北省ケイ台市開催されるツアー・オブ・シンタイ(UCIアジアツアー2.2)にNIPPO・ヴィーニファンティーニ・ヨーロッパオヴィーニが初出場。日本人メンバーとして吉田隼人、内間康平、トレーニー(研修生)の岡本隼が参加する。

ツアー・オブ・シンタイに出場するNIPPO・ヴィーニファンティーニの5選手

2018年で3回目の開催を迎える新しい大会で、2017年よりUCI公認レースとなった。2018年はNIPPO・ヴィーニファンティーニ・ヨーロッパオヴィーニと、中国でのツアー・オブ・チンハイレイクの総合優勝チームであるコロンビアのマンサナ・ポストボン、2つのプロコンチネンタルチームを筆頭にクラブチームを含めた24チームが出走する予定。

レースコースは第1、第2ステージに山岳があり、特に第1ステージは123kmと距離が短いなかに1級山岳が組み込まれている。

NIPPO・ヴィーニファンティーニ・ヨーロッパオヴィーニは、平坦に強いメンバー編成で挑む。スプリントのエースを担うのは吉田とダミアーノ・チーマ。そしてトレーニーとしてチーム加入してからの初戦を迎える岡本の走りにも注目。岡本はすでにアジアのUCIレースで勝利していて、即戦力として結果に直結する走りも期待されている。

吉田隼人のコメント

吉田隼人

高地でのツアー・オブ・チンハイレイクを終えて、充分な休養をとり、余裕をもってトレーニングを行うことができた。今の自分自身のコンディションを考えると、しっかりいい結果を報告できると思っている。 引き続き応援よろしくお願いします。

内間康平のコメント

内間康平

UCI2クラスのレースではあるが、前回のツアー・オブ・チンハイレイクにも出場した強力な選手も走る。しかしプロコンチネンタルチームの意地をみせて、全員で協力し優勝を目指していきます。

岡本隼のコメント

岡本隼

今回がNIPPO・ヴィーニファンティーニ・ヨーロッパオヴィーニで走らせてもらう初戦ですが、結果が求められるレースだと思います。 リヴィーニョ合宿から1カ月、心身ともにコンディションを上げられています。いい緊張感を持ち一戦一戦集中します!

福島晋一監督のコメント

中国で初めて2クラスのレースに参加する。このレースは熱心に招待していただいたので、その気持ちに応えるために参加を決めた。また、内間、岡本、吉田は思いっきりレースを楽しむことで、その勢いでツアー・オブ・チャイナに向かいたい。スプリントは吉田と岡本をエースに、マランゴーニとダミアーノ・チマでサポートしていく。

Tour of Xingtai
開催期間/2018年9月3日(月曜日)〜9月5日(水曜日)
カテゴリー/UCIアジアツアー2.2
開催国/中国

ツアー・オブ・シンタイのツイッター
ツアー・オブ・シンタイのハッシュタグ #TourofXingtai #TOX2018

9月3日 第1ステージ Qilihe Sports Park-Yegoumen Reservoir 123km
9月4日 第2ステージ Qilihe Sports Park-The venue of the Conference of Tourism 125km
9月5日 第3ステージ Qilihe Sports Park 173km

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