中国の成都で11月7日から開催されているUCI世界選手権アーバンサイクリングは、11月11日にBMXフリースタイルパークで男女の決勝が行われ、女子エリートに出場した大池水杜(岡山JFBF)が62.40ポイントで10位に入った。大池は朝の試走で転倒し、足首を痛めての出走。1本目はラン序盤の大技バックフリップで転倒し37.00ポイント。2本目はバックフリップを成功させ、最後のテイルウイップで転倒してしまい62.40ポイントとなり、この得点が最終結果となった。
BMXフリースタイルパークの世界選手権は2回目の開催で、大池は2017年も出場してメダルまであと一歩の4位に入った。前日に行われた予選を自身初の1位で通過。準決勝は2本目での転倒が響き、点数を落とすものの8位で決勝に進出していた。
男子の中村輪夢(ウィングアーク1st)は予選を前年の最終順位を上回る6位で通過するものの、準決勝での転倒が響き17位。決勝進出はならなかった。
BMXフリースタイルパーク 女子エリート決勝結果
1位 BENEGAS Perris(米国)93.00
2位 MARINO Angie(米国)87.80
3位 ROBERTS Hannah(米国)86.30
10位 大池水杜(岡山JFBF)62.40
大池水杜のコメント
優勝を狙って調整中の技を初めて大会で挑戦していくなかで、朝の試走で転倒して足を痛めてしまった。決勝でも2本とも転倒してしまった。課題も見える大会であったし、この経験を次につなげていきたい。
出口智嗣監督のコメント
大池がいま持っているすべての技を出し切らないとメダルには届かないと思っていた。彼女自身、調整中の技にも挑戦するという気持ちで決勝に臨んだ。その結果転倒したが次への課題も見つかり、来年や東京オリンピックに向けていく姿勢も確認できた収穫のある大会だった。
全体を通しては、ジャッジの傾向が今後の課題になってくると感じた大会だった。これまでは技の難易度を重視していたが、全体の流れや高さ、スピード感を重視したものになっている傾向だった。こちらもそれらを考えながら作戦を組み立てて臨んでいきたい。
中村輪夢のコメント
準決勝1本目は、パフォーマンスを上げてだいぶうまく走れていたが、ラスト1秒で転倒してしまって悔しい。転倒がなければ決勝に進出できていたと思う。ただ2本目で自分の思いどおりの走りができた。もっと練習して体力をつけて、次につなげたいと思う。
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