ツール・ド・バニュワンギに3年連続でキナン参戦…全4区間の山岳レース

UCI(国際自転車競技連合)コンチネンタルチーム、キナンサイクリングは9月26日に開幕するインターナショナル・ツール・ド・バニュワンギ(International Tour de Banyuwangi Ijen、UCIアジアツアー2.2)に出場する。開幕2日前の24日はチームプレゼンテーションに臨み、3年連続出場となる今大会の盛り上がりを実感した。

ツール・ド・バニュワンギ・イジェンのチームプレゼンテーションに登壇したキナンチーム ©︎KINAN Cycling Team / Syunsuke FUKUMITSU

チームは9月中旬からインドネシア遠征を実施していて、9月18日から21日まではツール・ド・シアク(Tour de Siak、UCIアジアツアー2.2)に参戦。平坦系のステージレースではビッグリザルトには至らなかったものの、大会後半には逃げや勝負どころでのアタックで見せ場を作り、最終の第4ステージでは山本元喜があわやステージ優勝かと思わせる快走を披露した。

そのよい流れを継続して臨むのが、まもなく始まるインターナショナル・ツール・ド・バニュワンギ・イジェンとなる。全4ステージ・総距離599kmで争われ、いずれのステージもジャワ島東部の山岳地形を生かしたコースレイアウトとなっている。第1、第4ステージは山頂フィニッシュにあてられ、秀峰イジェン山の頂上を目指す最終日の第4ステージが総合成績を大きく左右すると予想される。

キナンはツール・ド・シアクと同様に山本、マルコス・ガルシア、サルバドール・グアルディオラ、トマ・ルバ、新城雄大の5選手が出走。チームは初出場だった2016年に個人総合優勝を挙げ、2017年も個人総合6位とまとめており、相性のよいレースでクライマーを中心にタイトル奪還を目指す。

開幕2日前の24日にはチームプレゼンテーションに出席。同地のお祭り「バニュワンギ・フェスティバル」の一環として行われ、地元の人たちの熱狂の中で選手たちはステージへ。人々の歓迎と大会への熱気を感じる一夜となった。また、25日は午前中に最終調整のトレーニングライドへ。開催地のバニュワンギには22日から滞在していて、現地の道路事情や天候などを把握しながら、レースまでの準備に努めている。

26日の第1ステージは、カンタール・ブパティ・バニュワンギからロウォ・バユ・ソングゴンまでの153.1km。現地時間午前10時(日本時間正午)にスタートが切られる。

インターナショナル・ツール・ド・バニュワンギ・イジェン2018
(International Tour de Banyuwangi Ijen 2018)
9月26日 第1ステージ カンタール・ブパティ・バニュワンギ(Kantor Bbupati Banyuwangi)-ロウォ・バユ・ソングゴン(Rowo Bayu Songgon) 153.1km
9月27日 第2ステージ スタシウン・カリバル(Stasiun Kalibaru)-カンタール・ブパティ・バニュワンギ 179.3km
9月28日 第3ステージ RTHマロン(RTH Maron)-カンタール・ブパティ・バニュワンギ 139.4km
9月29日 第4ステージ サロンガン,ペサンガラン(Sarongan, Pesanggaran)-パルトゥディン,イジェン(Paltuding, Ijen) 127.2km

ジェイミスのレネゲード・エキスパットに新色が登場

アドベンチャーロードの火付け役となった、JAMIS(ジェイミス)RENEGADE(レネゲード)シリーズ。その中でも異彩を放つREYNOLDS(レイノルズ)スチールフレームを装備したEXPAT(エキスパット)。そのエキスパットに新色が登場する。

ジェイミス・レネゲードの新色

5ボトルケージ台座を装備し、グラベルライド、ロングライド、ツーリングなど多彩な機能を持ち、所有者の行動範囲を無限に広げてくれそうだ。

●ジェイミスの詳細サイト

●Jamisとは
1937年創業で米国ニュージャージー州に本社を構えるG・Jannou Cycleを母体に持つブランド。1979年にJamisブランドが立ち上がり、米国内において最も古い創業者が持つ総合スポーツバイクブランドとなった。
●ジェイミスのホームページ

2019ジロ・デ・イタリアはボローニャ開幕…エミリアロマーニャでのコースが変則発表

2019年の第102回ジロ・デ・イタリアは5月11日にエミリアロマーニャ州都のボローニャで開幕することが、9月24日に同地で発表された。同州には第9、第10ステージも開催され、そのルートが変則的に発表された。

第1ステージと第9、10ステージのコースが発表された

大会初日は8.2kmの個人タイムトライアルが第1ステージとして行われ、丘の上に位置するサンルーカ聖堂にゴールする。第2ステージはボローニャを出発して南に向かうことまでが今回は発表された。

9月24日にボローニャで記者発表が行われた © Massimo Paolone – LaPresse
5月11日の第1ステージはボローニャでの個人タイムトライアル
5月19日の第9ステージはリッチョーネからサンマリノまでの34.7km個人タイムトライアル

このエミリアロマーニャ州には5月19日の第9ステージで戻り、リッチョーネがスタート地点。2019年大会で唯一の外国となるサンマリノにゴールする距離34.7kmの個人タイムトライアルが行われる。ワイン畑の中を駆け抜けるコースとなる。

5月21日の第10ステージはラベンナからモデナまでの147km

休日明けの5月21日にはラベンナからモデナまでの距離147kmで第10ステージ。スプリンター向けの平たんコースとなる。22日には同州のカルピをスタートして西に向かう。

ボローニャ開幕は2度目で、前回は25年前の1994年。第102大会は5月11日から6月3日まで。(日程は大会主催者の発表の通り。国際自転車競技連合のカレンダーでは5月11日から6月2日まで)

2018年の総合優勝者クリストファー・フルーム

ミッケル・ビヨルグが世界選手権U23タイムトライアル優勝

オーストリアのインスブルックで開催されている世界選手権ロードは9月24日、距離27.7kmでU23男子タイムトライアルが行われ、デンマークのミッケル・ビヨルグが32分31秒05のタイムで優勝した。平均時速は51.111km。

ミッケル・ビヨルグが世界選手権U23タイムトライアル優勝 © Innsbruck-Tirol 2018 / BettiniPhoto

2位は33秒47遅れでベルギーのブレント・バンモエル。3位は38秒30遅れでデンマークのマティアス・ノルグラード。

「今シーズンはすべてこの日のためにあった。1週間前に現地入りして、毎日コースを走ったのが勝因。レース中はとても調子がよかった。ボクの次のステップはロードレースで実力を示すことだ」とビヨルグ。

ミッケル・ビヨルグを中央に左が2位バンモエル、右が3位ノルグラード © Innsbruck-Tirol 2018 / BettiniPhoto

日本勢は、松田祥位(EQADS)が2分58秒18遅れの47位、山本大喜(キナンサイクリング)が3分00秒88遅れの49位。

●世界選手権ロード
9月23日(日)10:10 – 12:05 UCI女子チームタイムトライアル
9月23日(日)14:40 – 17:05 UCI男子チームタイムトライアル
9月24日(月)10:10 – 11:55 ジュニア女子個人タイムトライアル
9月24日(月)14:40 – 16:50 U23男子個人タイムトライアル
9月25日(火)10:10 – 12:40 ジュニア男子個人タイムトライアル
9月25日(火)14:40 – 16:50 エリート女子個人タイムトライアル
9月26日(水)14:10 – 17:10 エリート男子個人タイムトライアル
9月27日(木)09:10 – 11:15 ジュニア女子ロードレース
9月27日(木)14:40 – 18:15 ジュニア男子ロードレース
9月28日(金)12:10 – 16:50 U23男子ロードレース
9月29日(土)12:00 – 17:00 エリート女子ロードレース
9月30日(日)09:40 – 16:40 エリート男子ロードレース
日本との時差は7時間。上記の現地時間に7時間をプラスしてください。
(例=現地の16:40は日本の23:40)
●世界選手権ロードの関連記事まとめ

Innsbruck-Tirol 2018 / BettiniPhoto

ロゼマライン・アマラーンがジュニア女子タイムトライアルで世界チャンピオンに

オーストリアのインスブルックで開催されている世界選手権ロードは9月24日、距離19.8kmでジュニア女子タイムトライアルが行われ、オランダのロゼマライン・アマラーンが27分02秒95のタイムで優勝した。平均時速は43.920km。

ロゼマライン・アマラーンがジュニア女子タイムトライアル優勝 © Innsbruck-Tirol 2018 / BettiniPhoto

2位は6秒80遅れでイタリアのカミッラ・アレッシオ。3位は17秒94遅れで英国のエリノール・バックステット。

ジュニア女子タイムトライアルでアルカンシエルを獲得したロゼマライン・アマラーン。左が2位のカミッラ・アレッシオ、右が3位のエリノール・バックステット © Innsbruck-Tirol 2018 / BettiniPhoto

●世界選手権ロード
9月23日(日)10:10 – 12:05 UCI女子チームタイムトライアル
9月23日(日)14:40 – 17:05 UCI男子チームタイムトライアル
9月24日(月)10:10 – 11:55 ジュニア女子個人タイムトライアル
9月24日(月)14:40 – 16:50 U23男子個人タイムトライアル
9月25日(火)10:10 – 12:40 ジュニア男子個人タイムトライアル
9月25日(火)14:40 – 16:50 エリート女子個人タイムトライアル
9月26日(水)14:10 – 17:10 エリート男子個人タイムトライアル
9月27日(木)09:10 – 11:15 ジュニア女子ロードレース
9月27日(木)14:40 – 18:15 ジュニア男子ロードレース
9月28日(金)12:10 – 16:50 U23男子ロードレース
9月29日(土)12:00 – 17:00 エリート女子ロードレース
9月30日(日)09:40 – 16:40 エリート男子ロードレース
日本との時差は7時間。上記の現地時間に7時間をプラスしてください。
(例=現地の16:40は日本の23:40)

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Innsbruck-Tirol 2018 / BettiniPhoto

エリア探索サイクリング「ライドハンターズin上野村」が11月24日初開催

エリア探索サイクリング「ライドハンターズin上野村」が11月24日(土)、群馬県上野村で初開催される。「その土地ならでは」を感じながら、旅行気分で楽しめるツール・ド・ニッポンシリーズとしても群馬県でのイベントは初めてとなる。

  
ライドハンターズとは地図上で指定されたスポットを巡り、制限時間内に獲得した総合得点を競うゲーム感覚のサイクリングイベント。スポット得点のほかにミッション得点(~で●●を食べる、~にいる■■さんを訪ねて一緒に写真を撮るなど)も多数設定されていて、脚力というよりは「よりこの地域を楽しんだ人」が有利になるといったルールになっている。

ライドハンターズin上野村
シリーズ ツールドニッポン2018 16thステージ上野村
開催場所:群馬県上野村
開催日:2018年11月24日(土)
申込期間:2018年9月18日(火)~2018年11月13日(火)
会場:上野村役場
募集定員:50組
表彰:獲得ポイント1~6位、各種フォト賞など
詳細はこちら
スタート時間(予定)ライドハンターズ:11:00~
主催:上野村、一般社団法人ルーツ・スポーツ・ジャパン
共催:一般社団法人上野村産業情報センター
事務局:ツール・ド・ニッポン事務局
〒160-0011 東京都新宿区若葉1-4 四谷弘研ビル1F
TEL:03-3354-2300/FAX:03-3354-3901
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