一般参加できる日本初のアイスクロスダウンヒル大会は天候影響で急きょ中止

アイスクロスダウンヒル競技のシリーズ戦として世界各地で開催されているATSX大会の中で、一般参加者も挑戦しやすいATSX100が2月23日(土)に長野県の菅平パインビークスキー場で開催される予定だったが、21日の降雨の影響で中止となった。

ATSXシリーズとして最高峰の1000カテゴリーとなるレッドブル・クラッシュドアイス第2戦ユバスキュラ大会 ©Andreas Schaad/Red Bull Content Pool

大会は一般参加ができる日本初のATSX100レースとして注目され、24日(日)には競技普及のための体験会も予定されていた。両日とも大雨によるコースコンディション悪化により、中止の判断をせざるを得なくなったという。

●日本アイスクロスダウンヒル協会より
私たちも初めての国内レース展開による、アイスクロスダウンヒル競技の発展と選手育成ならびに少しでも多くの方に競技を知ってもらう機会として、準備してまいりました。
菅平という本州のなかで雪が少なく、かつ気温が低い環境において、コース設営は順調に進んでいたものの、予想外の大雨により、安全にレースを開催することは不可能という判断となりました。
皆様のなかには、初めてコースを滑ることを楽しみにされてた方はもちろん、このレースをきっかけに世界選手権参戦を考えていた方、ちょっと挑戦してみようと申し込まれた方など多くの期待に応えられず、運営側としも非常に苦しい判断となります。
来シーズンには、再度開催に向けて、活動してまいりますので、引き続き、よろしくお願いいたします。

アレクセイ・ルツェンコがツアー・オブ・オマーンを連覇

中東のオマーンで開催されていた6日間のステージレース、ツアー・オブ・オマーンは2月21日に最終日を迎え、アスタナのアレクセイ・ルツェンコ(カザフスタン)が2018年に続いて総合優勝した。

ツアー・オブ・オマーン総合優勝のルツェンコを中央に、左が2位ポッツォビーボ、右が3位エラダ ©Justin Setterfield/Getty Images

2位は44秒差でバーレーン・メリダのドメニコ・ポッツォビーボ(イタリア)、3位は47秒差でコフィディスのヘスス・エラダ(スペイン)。

「大会を2連覇できてうれしい。6日間を通してとても好調で、チームのアシストもあってステージ3勝できるなど昨年よりも成果を修めることができた。シーズン最初の目標を達成することができて、今後もこの走りを維持していい1年にしたい」とツルェンコ。

ツアー・オブ・オマーンで2連覇を達成したアレクセイ・ルツェンコ ©ASO

2021ツール・ド・フランスはコペンハーゲン開幕…大会は1日増

2021ツール・ド・フランスの開幕地はデンマークの首都コペンハーゲンに。デンマークをツール・ド・フランスが訪問するのは初めてであるとともに、金曜日に開幕し、その後に移動日を設定する計画であることから全日程は1日増の24日間となりそうだ。

グランツールと呼ばれるジロ・デ・イタリア、ツール・ド・フランス、ブエルタ・ア・エスパーニャは近年、23日間の日程で開催されてきた。それを打ち破ったのはジロ・デ・イタリアで、遠隔地で開幕する際は1日多い24日間の大会日程を設定した。ツール・ド・フランスはこれにならった形だ。

2021年7月2日(金)、コペンハーゲンでのタイムトライアルで開幕する。同国で3日間を過ごし、5日(月)に移動、6日(火)からフランスでのステージとなる模様だ。

●2021ツール・ド・フランス最初の3ステージ
第1ステージ コペンハーゲン 13km(タイムトライアル)
第2ステージ ロスキレ〜ニュボー 190km
第3ステージ バイレ〜セナボー 170km

ツール・ド・フランスが初めてフランス以外で開幕したのは1954年のアムステルダム(オランダ)。2019年のブリュッセル、2021年のコペンハーゲンを含めて24回目の海外スタートとなる。

●ツール・ド・フランスのこれまでの海外開幕
オランダ 6
ベルギー 5
ドイツ 4
英国、ルクセンブルク 2
スイス、スペイン、モナコ、アイルランド、デンマーク 1

Red Bull⽩⿓⾛が6月16日開催…参加募集は2月22日から

エナジードリンクブランドのレッドブルが、6⽉16⽇(⽇)に熊本県下益城郡美⾥町で、⽇本⼀の⻑さを誇る3333 段の⽯段を駆け上がるレース「Red Bull ⽩⿓⾛(レッドブル・ハクリュウソウ)」を開催する。

© Jason Halayko/Red Bull Content Pool

この⼤会は北海道から沖縄まで全国各地から多くの参加者が集まる人気レース。エキスパート部⾨で優勝すると褒賞として男⼥それぞれの優勝者の名前が、ゴール地点に建てられている⼤会記念碑にそのタイムとともに刻まれる。

⽇本⼀⻑い⽯段3333段を含む、総距離3333mの上り坂レースは2015年の初開催から5 年⽬を迎える。2018年同様、レース前⽇の6⽉15⽇(⼟)に⾼校⽣・⼤学⽣を対象とした1チーム4名によるチーム戦も開催される。6⽉16⽇(⽇)の個⼈戦への参加者999⼈と、6⽉15⽇(⼟)の学⽣限定チーム戦への参加33チーム132名を、2⽉22⽇(⾦)12時より募集開始。

●Red Bull ⽩⿓⾛の参加者募集サイト

3333段の⽯段は、1200年の歴史を持つ釈迦院の表参道の御坂に1980年から8年かけて作られたという。完成当時は⽯段を上空から⾒ると、まるで⽩⿓がうねり昇る姿に⾒えたため、記念碑には「⽩⿓が昇るが如し⽯段は3333 段で⽇本⼀」と刻まれている。

日本一の長さを誇る3333段の石段を駆け上がるRed Bull白龍走 © Hirotada Arimori / Red Bull Content Pool

第5回Red Bull ⽩⿓⾛
会場: 美⾥町 ⽇本⼀の⽯段 (熊本県下益城郡美⾥町坂本)
エントリー⽅法:redbull.com/hakuryusou で申し込む(2/22 12:00〜エントリー開始予定)
エントリー締め切り:5⽉24⽇(⾦) 学⽣限定・個⼈戦ともに定員チーム数、⼈数に達し次第締め切り
主催: Red Bull ⽩⿓⾛ 実⾏委員会
後援: 美⾥町
協⼒: Universal Field

■学⽣限定チーム戦
開催⽇時: 6⽉15⽇(⼟) 13:00スタート (受付 10:00-11:30)
内容:  ⽇本⼀の⽯段3333段を含む3333mを駆け上がるチームリレーのタイムレース。各ランナーにチップを付け、スタート通過からゴール通過のタイム計測。チーム合計タイムで順位を決定。カットオフタイムはなし。
特典: 完⾛証、佐俣の湯⼊浴券
表彰: チーム1〜3位、個⼈1〜3位
定員: 33チーム132人(1チーム4名)
参加資格: ⾼校⽣、専⾨学校⽣、⼤学⽣(未成年の場合は保護者の同意が必要)
参加費: 1チーム4444 円(税込み、スポーツ障害保険含む)

■個⼈戦
開催⽇時: 6⽉16⽇(⽇) (受付8:30-10:30)
12:00スタート(⼀般男⼥)、13:00スタート(エキスパート男⼥)
内容:  ⽇本⼀の⽯段3333段を含む3333mを駆け上がる⼀⻫スタートのタイムレース。各ランナーにチップを付け、スタート通過からゴール通過のタイムを計測。カットオフタイムは60分
特典: 完⾛証、佐俣の湯⼊浴券
表彰: 男⼦と⼥⼦それぞれの1〜3位
エキスパート男⼥1位の名前とタイムを⽯段の横に建つ⼤会記念碑に刻印
定員: 999⼈(男⼥先着順)
参加資格: ⼀般:16歳以上の健康な男⼥(未成年の場合は保護者の同意が必要)
エキスパート:男⼦(過去実績35分以内)、⼥⼦(過去実績45分以内)
参加費: 4444円(税込み、スポーツ障害保険含む)

© Jason Halayko/Red Bull Content Pool

オランダ開幕の2020ブエルタ・ア・エスパーニャ最初の3区間発表

オランダで開幕することが発表されていた2020年の第75回ブエルタ・ア・エスパーニャは、同国で開催される最初の3ステージの全容を、2月20日にオランダのブレーダで発表した。オランダでの3日間の総距離は410km。

オランダのブエルタ・ア・エスパーニャ総合優勝者、左がヨープ・ズートメルク、右がヤン・ヤンセン。中央は大会ディレクター

第75回ブエルタ・ア・エスパーニャが2020年8月にオランダのユトレヒトとノールトブラバント州で開幕することは、2018年12月12日に発表されていた。同大会がオランダで開幕するのは2009年のアッセンに続く2回目。海外開幕は1987年のリスボン(ポルトガル)、2017年のニーム(フランス)を含めて4回目となる。

ユトレヒトは2010年にジロ・デ・イタリア、2015年にツール・ド・フランスの開幕地を務めたこともあり、5年に一度の間隔でグランツールの開幕地となる。

開催日は8月としていて、正確な日付は発表されなかった。これは2020東京五輪が開催されることで(自転車競技は7月25日から8月9日まで)、通常シーズンの大会日程を調整する必要が生じているためと推測できる。

●2020ブエルタ・ア・エスパーニャ最初の3ステージ
第1ステージ ユトレヒト(チームタイムトライアル)23.7km
第2ステージ ゼルトゲンボス〜ユトレヒト 183km
第3ステージ ブレーダ〜ブレーダ 194km

2020ブエルタ・ア・エスパーニャ第1ステージ
2020ブエルタ・ア・エスパーニャ第2ステージ
2020ブエルタ・ア・エスパーニャ第3ステージ

●ブエルタ・ア・エスパーニャのホームページ
●ブエルタ・ア・エスパーニャの特集サイト

ルツェンコが流産で双子を失った妻に捧げる3勝目…オマーン

アスタナのアレクセイ・ルツェンコ(カザフスタン)が2月20日に開催されたツアー・オブ・オマーン第5ステージで優勝し、区間3勝目を飾るとともに翌日の最終日を控えたレースで2年連続の総合優勝に大きく前進した。

アレクセイ・ルツェンコがツアー・オブ・オマーンで区間3勝目 ©Justin Setterfield/Getty Images

この日はグリーンマウンテンと呼ばれる山岳にゴールする重要なステージ。深紅のリーダージャージを着用したルツェンコは独走でこのステージを制した。

「この勝利は、昨年12月に生まれてくるはずだった双子を流産のために失った妻に捧げたい。ボクたちはとても困難な日々を支え合って過ごしたからだ」とルツェンコ。

「その間、チームも最大限のサポートをしてくれた。それに報いることができてとてもうれしい」

大会は2月21日に最終日を迎える。