故高木秀彰カメラマンの若手選手サポートプログラム

2017年10月に急逝したフォトジャーナリストの高木秀彰氏は、生前の遺志と家族の意向により、「若い選手の育成に役立ててほしい」とユーラシアIRCタイヤの活動に寄付。同チームはその全額を「サイクリングアカデミー参加者へのサポート」に役立てることを発表した。

フォトジャーナリストの故高木秀彰氏 ©Yuya Yamamoto

高木氏は日本の自転車競技の発展を願っていたとともに、「若い選手を応援したい」という強い意志で、国内のUCIレースやJプロツアーのみならず、地方のローカルレースや学連、高体連のレースまで多くのレースを取材し、若い選手の活躍を世に発信し続けていた。

元自転車プロ選手の橋川健が運営する「サイクリングアカデミー」は、ジュニアやU23の強化指定選手が多く輩出されるなど若い選手の意識改革、強化につながっている。ここにはチームユーラシアのみならず、国内クラブチームや高体連に所属する選手のエントリーも多く、若い選手やチームの共同体として欧州のレース活動を続けてきた。

しかし航空運賃代、滞在費、レースエントリー代などの個人負担があるため、金銭的な理由で参加を見送る国内トップの高校生が存在しているのが現状だった。今回の「高木秀彰サポートプログラム」により、対象選手の遠征費用の一部もしくは全額をサポートすることができるようになった。

サポート対象者
・全国大会もしくは相当するレースで入賞もしくは優勝しているジュニア男子選手(2001年1月1日~2002年12月31日生)
・ヨーロッパ参戦経験のないこと(ナショナルチームの活動を除く)

申請用紙を請求の上、必要事項を記入し申請用紙提出期限である5月10日までにお申し込みください。 サポート対象者がいない場合および寄付金が余剰した場合は、翌年に繰り越す。