裸のモナリザはダ・ヴィンチ作? 展覧会で謎が解き明かされる

2019年はレオナルド・ダ・ヴィンチ没後500周年。これを機に、謎に包まれよく分かっていないもののダ・ヴィンチの代表作のひとつとされる「裸のモナリザ」に捧げる初めての展覧会がフランス・パリの北にあるシャンティイ領地で開催される。天才ダ・ヴィンチを称える限定イベントだ。

レオナルド・ダ・ヴィンチ?とアトリエ、「裸のモナリザ」シャンティイ・コンデ美術館、 DE 32 © RMN-Grand Palais (domaine de Chantilly) / Gérard Blot

シャンティイのコンデ美術館には、ルーヴル美術館所蔵の世界的に有名な「モナリザ」のポーズを大部分取り入れた、裸の女性の半身像を描いた大きなサイズのカルトン(ボードに構図を転写するのに用いる目打ちされた下絵)が所蔵されている。「裸のモナリザ」の名で知られるこの傑作は、絶えず疑問を投げ続けている。

非常に大がかりで、そして世界中からの支援によって、2019年6月1日から10月6日まで開催されるこの展覧会は、この真のアイコンの謎の一部の解明を試みるものだ。

レオナルド・ダ・ヴィンチと「裸のモナリザ」

この展覧会の中心になるのは、1862年にオーマル公が極めて高値で購入した、「裸のモナリザ」と呼ばれる由緒あるシャンティイのカルトン。ほぼ同じサイズをしたルーヴル美術館の「モナリザ」の構図をもとに考案された、紙に木炭と鉛白のハイライトで描かれたこの傑作は、レオナルド・ダ・ヴィンチの豊かな才能にふさわしい多義性が表れているという。

このエロチックなモナリザは、特定のモデルを描いたものではなく、イタリアの巨匠ダ・ヴィンチにとっての古代を模範にした理想美の概念を表現したものではないかと思われる。

シャンティイの「裸のモナリザ」の作者は誰? 科学分析結果がついに明らかに! 

2017年秋、パリにあるフランス美術館修復研究センター(C2RMF)で研究調査が行われた。その結果、多数の科学画像資料(直接照明、赤外線、紫外線蛍光、赤外線反射による写真撮影)、一連の非侵襲的分析、さらには双眼ルーペによる表面の注意深い調査を利用して、この作品の制作技術と変造の歴史を全く新しい方法で調査することに成功した。

今回の展覧会の来場者は、警察の捜査のような没入モードで科学分析結果の内容を知り、そしてこの有名な素描の作者が誰であるかをついに知ることになるという。

このシャンティイの傑作に関して実施された分析の結果、このカルトンはレオナルド・ダ・ヴィンチのアトリエで制作されたものであり、ダ・ヴィンチ自身が手がけた可能性が高いと断言することができた。

シャンティイ城で王族の一日を体験してみよう

シャンティイ城 © Jérôme Huyvet

パリから1時間かからない場所にあるシャンティイ領地は、フランスの文化遺産の至宝のひとつ。19世紀の王族オーマル公アンリ・ドルレアンの宝物がそっくりそのまま保管されているこの領地は、訪れる人々にフランス流“アール・ド・ヴィーヴル”をたっぷりと楽しませてくれる。

シャンティイ城には、ラファエロやボッティチェリ、クルーエ、プッサン、ヴァトー、アングル、ドラクロワらの傑作を含む、素晴らしい古典絵画のコレクションで構成されたコンデ美術館がある。城の中央にある図書室には、写本1500冊とインキュナブラ500冊を含む書物1万3000冊が所蔵されている。そしてなにはさておきこの領地には、世界一貴重な写本『ベリー公のいとも豪華なる時祷書』(15世紀)が保管されている。

広さ115ヘクタールの公園は、17世紀にアンドレ・ルノートルが設計したフランス式庭園、マリー・アントワネットにインスピレーションを与えた村里、18世紀の英国・中国式庭園、そして19世紀の英国式庭園で構成される多様性が特徴。

18世紀の立派な建造物である大厩舎は、世界で最も美しい厩舎のひとつに数えられている。建物内にある馬の博物館では、人と馬とのかかわりを説明するとともに、20頭の馬と7人の騎手チームが年間を通して馬術ショーを行っている。

要約すると、シャンティイ領地を訪れるべき10の理由は

ペイントギャラリー © Sophie Lloyd

• ルーヴルに次ぐ2番目に大きな古典絵画コレクション

• アンドレ・ルノートル設計のフランス式大花壇(17世紀)、英国・中国式庭園(18世紀)、英国式庭園(19世紀)という、17世紀から19世紀に造られた異なる3様式の庭園

• ヨーロッパで最も美しいもののひとつに数えられる、壮麗な厩舎

• 200点以上のオブジェや芸術作品を通して、文明の始まり以来の人間と馬との関係の重要性を紹介する、2013年にオープンした馬の博物館

• 年間150公演以上の馬術ショー

• 有名なクレーム・シャンティイ(ホイップクリーム)をはじめとする美食の伝統

• ジャッキー・チェンの「ライジング・ドラゴン」、「マリー・アントワネット」、「史上最大の作戦」、「007 美しき獲物たち」など、数多くの映画の撮影の舞台になったシャンティイ

• 仮装して写真撮影、パークシャトル、ゴルフカート、ボート、自転車、セグウェイ、電動キックスケーター、大人用と子供用の音声ガイド、ゲームコースなど、家族全員で楽しめるアクティビティ

• 高速道路A1でパリから北へ40分、シャルル・ド・ゴール空港から20分、パリ北駅からTERで25分という恵まれた立地

• ハイシーズンは毎日オープン(ローシーズンは火曜休園)

馬術ショー © Jessica Rodrigues – RB Presse
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