PICCライドイベントvol.46は横浜カフェ&パンライド 40km

サイクルウエアブランド「パールイズミ」が運営するサイクリングコミュニティーPICC(Pearl Izumi Cycling Community)が2020年2月23日(日)にライドイベントを開催する。vol.46は横浜カフェ&パンライド 40km。

今回は横浜の中心部から海沿いをメインに走り、金沢八景で折り返して戻ってくる40kmのビギナーでも安心のコース。金沢八景でパン屋さんに立ち寄り、横浜に戻ってきたらサイクリスト御用達のカフェ「ゼブラコーヒー」の横浜店でコ ーヒーブレイクを楽しむ。横浜ならではの港町の風景や立ち寄りポイントでのグルメを楽しみながら一緒に走る。

<イベント概要>
開催日 2020年2月23日(日)08:00〜11:30
集合 横浜赤レンガ倉庫 2号館前(当選者には場所の詳細を連絡)
コース 赤レンガ倉庫→海沿いを金沢八景まで南下→海の公園・パン屋立寄り→折り返して北上→ゼブラコーヒー横浜
目的地 ブレーメン(パン屋) ゼブラコーヒー横浜
距離 40km
対象 平地を時速25kmで巡航できる。1回のライドで30km以上の走行経験がある。自転車保険に加入していることを前提としたイベント運営となっている
担当 大西勇輝(コミュニティーマネージャー)
参加費 無料
特典 ゼブラコーヒー横浜でのドリンク

ゼブラコーヒー横浜店

●イベント利用規約ページを必ず確認の上、申し込む

<申し込み方法>
STEP1-メールにて申し込み
以下のメールアドレスあてに必要な情報を記載し、メールで申し込む
pi_ride@pearlizumi.co.jp
1)申し込みイベント名(例:PICC ライドイベント vol●●) 2名前 3)住所 4)電話番号 5)メールアドレス 6)生年月日 7)性別 8)職業 9)ロードバイク歴

STEP2-パールイズミより参加確定の連絡
定員を超えた場合は抽選とし、当選者にはパールイズミより2月14日以降に順次メール連絡。

STEP3-参加者より”参加または不参加”の連絡
パールイズミから当選者へ送信したメールに、”参加または不参加”を返信
参加の連絡(返信)をもって参加確定となる
※イベントの参加はイベント参加規約を承諾したということが前提
●イベント利用規約

<申し込み締切日>
2020年2月14日(金)12:00 まで

<イベント中止の場合について>
悪天候・災害等により、イベントが中止・短縮される場合があります。天候などの事情でイベントを中止する場合は、イベント前日の18:00 までにメールで連絡いたします。

椿大志がスプリントを制して初戦を飾る…KINAN AACA CUP

KINAN Cycling Teamがホストを務める東海地区のロードレースシリーズ「KINAN AACA CUP」の2020年シーズンが1月25日に開幕。第1戦は主会場である岐阜県海津市・木曽三川公園長良川サービスセンターで実施。最上級カテゴリーである1-1クラスでは、ホストライダーの1人である椿大志が3選手によるスプリント勝負を制して優勝した。

椿大志が3選手でのスプリントを制してKINAN AACA CUP初戦を飾る ©︎KINAN Cycling Team / Syunsuke FUKUMITSU

年を追うごとにロードレースシーンにおけるバリューと位置づけが高まっている本シリーズ。2020年もおおよそ毎月1回のペースで東海地区の各地を転戦する。シーズンの始まりは、メイン会場でもある長良川沿いの平坦コース。この時期は北からの強い風がレースを動かす要素となっていたが、今回はめずらしくほぼ無風のコンディション。太陽こそ顔をのぞかせたり隠れたりの繰り返しだったが、恵まれた天候の中で各カテゴリーのレースが行われた。

最上級カテゴリーの1-1クラスには、ホストのKINAN Cycling Teamから山本元喜、椿、山本大喜、トマ・ルバ、中島康晴、新城雄大の6選手が出場。この日ばかりはチーム戦術を排除し、選手がそれぞれに勝ちを意識しながらスタートラインへ。5.1kmのコースを20周回するレースに、約50選手とともに挑んだ。

逃げや果敢なアタックが毎回の見どころとなるこのシリーズだが、シーズン初戦の今節もそんな魅力に違わないレース展開に。ニュートラル区間を経てリアルスタートが切られると、次々とアタックが発生。一度は5人が先行しかけたが、2周目に先頭が新城と寺田吉騎(ビバーチェ掛川磐田北)の2人に入れ替わる。そのまま後ろを引き離して、逃げの態勢へと入っていった。

その後も追走狙いのアタックが出ては集団へと引き戻される状況が繰り返され、2人逃げが続いたが、4周目に山本元、犬伏輝斗(Teamスクアドラ)、小山智也の3人が抜け出しに成功。そのまま前の2人を追う態勢に入ると、6周目には合流。しかし、メイン集団も活性化し、一時は先頭と1分近くあったタイム差があっという間に縮小。さらに8周目の後半には集団から4人が飛び出し、それまでの逃げメンバーから入れ替わってレースを先行。

中盤を迎えても状勢はめまぐるしく変化する。集団から2~3人単位のパックがいくつも形成され、次々と前を行く選手たちに合流していく。10周を完了する時点で、先頭グループは8人となった。

さらに人数を増やして9人が先を急ぐ流れとなるが、メイン集団も諦めない。力のある9人の猛追が実り、13周目を終えると同時に先頭グループに合流。トップには総勢18人が集う格好となる。

残り周回数や各集団の勢いを見るに、この日の優勝争いは先頭グループから出ることは濃厚に。人数を絞り込むべくアタックが散発するが、いずれも決まらず。ホストのKINAN勢では山本元、椿、山本大、中島が残り、15周目には山本元と山本大が2人で抜け出しを図るが、協調体制が整わず再び集団へと引き戻されてしまった。

そんな流れの中、決定的な場面が17周目にやってきた。山本元のアタックに小嶋渓円(Team Nason)が反応。さらに椿が合流。後ろが牽制状態となったこともあり、3人が一気に差を開いていく。そのまま逃げ切りに向けて先を急いだ。

残る周回を経て、3人のまま最終周回の鐘を聞く。後続とは十分なタイム差を得て、優勝かけた駆け引きへと移る。残り数kmからは山本元が再三アタックを試みるが、いずれも厳しいチェックにあい決まらない。フィニッシュに向けお見合いになるかと思われた矢先、完全にマークをかいくぐった椿がアタック。最後のコーナーも難なく抜けると、あとはフィニッシュラインに向けてスプリント。追いすがる小島選手と山本元を振り切ってシリーズ初戦を制した。

出場した選手たちにとっては、実質シーズンインだったものの積極性が光る好レースとなった。また、椿らKINAN勢にとってはニュージーランドでのシーズン初戦を終えて、好調のままこのレースに参戦。ホストとしての役目も果たす結果を残した。

各カテゴリーのレースのほか、会場内では中西健児アカデミーコーチによるキッズスクールが行われ、KINAN Cycling Teamの選手たちも講師役として参加。今回はバイク上でのバランス感覚を養うことを目的に、キッズたちは地面に置いたボトルをキャッチする課題にチャレンジ。初体験の子供たちには難易度が高かったものの、最後には2組に分けてのボトルキャッチリレーができるまでに。また、チーム活動を支えるATHLETUNE、MINOURA、NORTHWAVE、FUSION(有限会社光設備)がブース出展。イベントの盛り上げに賛助した。

シリーズ第2戦は、2月9日に愛知県新城市・新城総合公園内特設コースで開催されることが決定。現在参加者募集中。また、5月下旬のツール・ド・熊野に出場予定のAACA選抜チームのトライアウトも実施中。23歳未満の有望株のセレクトを目的としており、この第2戦も選考の対象となる。

KINAN AACA CUP 2020 第1戦 1-1カテゴリー結果
1 椿大志(KINAN Cycling Team)
2 小嶋渓円(Team Nason)
3 山本元喜(KINAN Cycling Team)
4 小山智也
5 水野貴行(FIETSGROEN)

●キナンサイクリングチームのホームページ

松本佑太、竹内遼、川口うらら所属のフカヤレーシング始動

MTBチーム、フカヤレーシングの2020シーズンは新戦力として川口うららが加わり、松本佑太、竹内遼とともに東京五輪イヤーを戦っていく。チームのキックオフパーティーを兼ねた新体制発表会が1月24日に愛知県名古屋市で、同25日に東京都で開催された。

フカヤレーシングの松本佑太、川口うらら、竹内遼

チームは2019年に松本と竹内が結成。若手選手が世界を舞台に戦っていく環境づくりを目指し、五輪メダルの獲得を最終目標と掲げる。メインスポンサーは名古屋を拠点とする自転車関連商品卸業のフカヤ(旧深谷産業)。1年目の2019シーズンは全日本マウンテンバイク選手権のU23クロスカントリーで竹内が3位、またクロスカントリー・エリミネーター種目で松本が3位になった。

フカヤレーシングの松本佑太

2020シーズンは竹内がエリートクラスとなり、日本のトップカテゴリーで戦っていく。そして若手男子選手2人に加えて、ジュニア時代はマウンテンバイクとロードレースで全日本チームに抜てきされた川口を獲得。日本体育大1年生で、カテゴリーはU23クラス。マウンテンバイクでは同チームのジャージを着用して活動していく。

フカヤレーシングの竹内遼

チームマネジメントも担当する松本は、「世界と戦える選手だなと川口選手に声をかけました」とチーム加入のいきさつを紹介。
「目標を聞いたときに、『世界チャンピオンになる』という力強い言葉が返ってきた。素質もあるのでこれはいけるなという予感があり、常に上を向いている姿勢も評価できた」

フカヤレーシングの川口うらら

アジアマウンテンバイク選手権ではジュニアクラスで2017年と2018年を連覇。一時はオーバートレーニングによって慢性疲労から調子を落としていたが、2019年に復調の兆しを見せ、2020東京五輪マウンテンバイク会場で行われたテスト大会にも出場した。

「精神的な面で一番成長できた。自分としてはこういう(不振の)1年もレベルアップのためには必要だったかな。もともと東京五輪ではなくて、世界選手権で10番台になることを目標としてやってきました。その中でもし東京五輪のチャンスがつかめたら」

今後は海外での参戦を増やし、将来をしっかりと見すえて着実にステップアップしていきたいという。

フカヤのオリジナルブランド、ギザロをレーシングチームが使用する

●フカヤレーシングのホームページ

松田瑞生が大阪国際女子マラソンV…東京五輪代表に前進

ダイハツの松田瑞生(24)が大阪国際女子マラソンを2時間21分47秒で優勝。マラソングランドチャンピオンシップ(MGC)1位の前田穂南(23=天満屋)、同2位の鈴木亜由子(28=日本郵政グループ)が東京五輪女子マラソン代表に内定しているが、最後の3枠目を争う最有力候補に躍り出た。

松田瑞生(ダイハツ)。左が前田穂南(天満屋)、松田の後方が鈴木亜由子(日本郵政グループ)、鈴木の右がた小原怜(天満屋)

MGCで4位となった松田は、2時間22分22秒の五輪代表基準設定タイムを日本勢1位で切ることが至上命令。この日はスタート直後からペースメーカーらに並びかけるようにハイペースで先頭集団のトップをひた走り、最後は独走で設定タイム超えを果たした。3月の名古屋ウィメンズで松田の優勝タイム2時間21分47秒を切る選手がいなければ松田が代表となる。

松田瑞生(ダイハツ)は2019年9月のマラソングランドチャンピオンシップ(MGC)で4位

MGC3位の小原怜(29=天満屋)は、大阪と名古屋で設定タイムを越える日本選手がいなければ3枠目の代表選手に内定したが、17km過ぎに遅れて2時間28分12秒の13位。代表の有力候補は松田にさらわれた。福士加代子(37=ワコール)は25km過ぎで棄権した。

2019年9月のマラソングランドチャンピオンシップ(MGC)を走る(右から)松田瑞生(ダイハツ)、前田穂南(天満屋)、小原怜(天満屋)

●大阪国際女子マラソンのホームページ

ギルマイがアミッサボンゴ第6ステージで大会2勝目

1月20日にアフリカ中部のガボンで開幕した7日間のステージレース、トロピカル・アミッサボンゴ(UCIアフリカツアー2.1)。26日に開催されたポートジャンティルでの第6ステージは集団ゴールスプリントの展開に持ち込まれ、NIPPOデルコ・ワンプロバンスの完璧なアシストを受けた19歳のエリトリア選手ビニアム・ギルマイが勝利。第3ステージに続く今大会区間2勝目をマークした。

ギルマイがアミッサボンゴでステージ2勝目 ©La Tropical Amissa Bongo 2020

第6ステージはガボン共和国第二の都市であり、西側のギニア湾に突き出た場所に位置する湾港都市であるポートジャンティルで開催された。選手たちは滞在する首都のリーブルビルから小型飛行機でレース会場まで移動。その複雑な移動からスタート時間が30分ほど遅れたものの、10.6kmの周回コースを12周回する127.2kmの平坦ステージは無事にスタートが切られた。

アミッサボンゴ第5ステージで先頭牽引に加わる岡篤志 ©La Tropical Amissa Bongo 2020

序盤からレースはアクティブに動き、一時別府史之を含む集団が先行するシーンも。アタックの攻防を繰り返しながらレースは進み、中盤からNIPPOデルコ・ワンプロバンスは、ギルマイのスプリントによる勝利をめざして、リーダーチームであるエリトリアナショナルチームとともに集団をうまくコントロール。終盤には岡篤志がアタックに反応し4名で先行し、岡は単独になっても残り3kmまで逃げ続ける。そのおかげでチームはレースを優位に進めることができ、最後は狙いどおりに集団ゴールスプリントの展開に持ち込み、チームメートの完璧なアシストを受けたギルマイがややリードを奪う形で勝利。チームワークに支えられ、才能豊かな19歳は早くも今季2勝目を挙げ、第5ステージを終えて首位に立ったポイント賞争いでも、最終ステージを残してライバルたちを引き離す結果になった。

ビニアム・ギルマイのコメント
第3ステージのときと同じように、チームメート全員が自分のために献身的に走ってくれた。彼らの力がなければ勝てなかったことは明らか。ラスト300mを切るまでリードアウトを受け、そこから全力でスプリントを仕掛けた。再び勝てたことを本当にうれしく思う。チーム全員に感謝している。明日の最終ステージもチーム一丸となり、区間優勝、そしてポイント賞ジャージを守るために全力を尽くしたい。
チームワークで勝ち取った勝利を祝してレース後に記念撮影 ©NIPPO DELKO One Provence
水谷監督のコメント
今日もビニアム一本でスプリントで狙う作戦。もちろん前半はいつものようにアタック合戦になったが、エリトリアとルーベのコントロールで様子をみた。自分たちは脚を使わず、半分くらい消化。その後はエリトリアも疲れてきたので、自分たちもコントロールに参加して、逃げを1、2分差におさめた。最後の最後はスプリントになったが、終盤残り2周くらいで岡篤志が4名の逃げに乗った。そのおかげで自分たちは脚を残すことができた。ラスト3kmで岡を吸収、そこから自分たちで列車を組み、残り200mまでうまく持ち込んで、ビニアムがもがいて優勝というパーフェクトな展開だった。本当によかった。ビニアムは今大会で一番強いスプリンターであると確信しているが、勝つということはチームワークのおかげ。そのことを自分はとてもうれしく思っている。また明日のステージも頑張っていきたい。

●トロピカル・アミッサボンゴのホームページ

ツアー・オブ・オマーンが国王崩御で2020年大会自粛

ツール・ド・フランスを主催するASOが中東で展開するステージレース、ツアー・オブ・オマーンは、1月10日に死亡したスルタン・カブース・ビン・サイド国王の追悼のため2020年2月11日から16日まで開催する予定だった第11回大会を自粛した。

ツアー・オブ・オマーン第4ステージ ©ASO/P.Ballet

カブース国王は半世紀におよび国王としてオマーンを奇跡的発展に導いた。享年79歳。長年にわたって体調を崩し、療養していた。

元国王の国家哀悼は12日から3日間の予定だったが、40日間に延長された。オマーン観光省がコンサートとスポーツイベントの中止を命じた。

ツアー・オブ・オマーン © Luca Bettini/BettiniPhoto

NIPPOデルコも参加の予定だったが…

2010年にスタートしたツアー・オブ・オマーンは、クリストファー・フルーム(2013年、2014年)、ビンチェンツォ・ニバリ(2016年)、アレクセイ・ルツェンコ(2018年、2019年)らが総合優勝。クイーンステージのグリーンマウンテンにゴールするコースが最難関として注目されていた。

2020年大会の参加18チームは発表されていなかったが、スプリンターとパンチャーが活躍するコースだけに、マーク・カベンディッシュ(英国)のバーレーン・マクラーレン、エリア・ビビアーニ(イタリア)のコフィディス、ナセル・ブアニ(フランス)のアルケア・サムシックらが予定されていた。日本選手が多く所属するNIPPOデルコ・ワンプロバンスも参戦計画に入れていた。

●ツアー・オブ・オマーンのホームページ