ミラノ〜サンレモやティレーノは延期開催が最後の望み

イタリアの閣僚理事会の決定が2020年3月4日に通達され、ミラノ〜サンレモなどの自転車レースを運営するRCSスポルトは、3月8日に予定されていた一般参加イベント、グランフォンド・ストラーデビアンケを中止したことを即日発表した。

第110回ミラノ〜サンレモはアラフィリップが優勝 ©LaPresse/Marco Alpozzi

プロレースのストラーデビアンケ(3月7日)、ストラーデビアンケ女子エリート(3月7日)、ティレーノ〜アドリアティコ(3月11〜17日)、ミラノ〜サンレモ(3月21日)、イルジロ・デ・シチリア(4月1〜4日)に関して、RCSスポルトは今後数日間で最新情報と詳細を伝えたいという。5日の朝にシエナ県との会合を開いて、延期開催を視野にイタリア当局と調整していく。

イタリア語で「白い道」という意味のストラーデビアンケ ©LaPresse – Fabio Ferrari

イタリアでは新型コロナウイルスの感染拡大を受け、コンテ首相が国内全ての学校を閉鎖することを4日に決めた。一方、国際自転車競技連合(UCI)は「いかなるレースも中止しない」と発表した。RCSスポルトはミラノ〜サンレモなどの伝統レースを中止ではなく、延期する方向を模索する。

●ミラノ〜サンレモのホームページ

カブトが至極のフラッグシップモデルIZANAGI(イザナギ)新発売

高性能を融合し、至極のフィーリングを実現したフラッグシップモデル「IZANAGI(イザナギ)」をカブトが新発売する。価格は3万3000円(税別)。

イザナギ(グリッターグリーン)

さまざまな条件下で行われるサイクルレースにおいて、特定の性能に特化し用途に応じて、最高のパフォーマンスを発揮するKabuto独自の開発オペレーション「Kabuto CONCEPT(カブトコンセプト)」。IZANAGIはその三大要素「冷感」「軽量」「空力」を融合し、至極のフィーリングを実現。過酷な環境で頂点に立つための実戦型ヘルメットとなる。

イザナギ(グレーイエロー)

最高の空冷効率とフィット感を最大に引き出すテクノロジー
高温多湿な日本の夏に最高のパフォーマンスを発揮するため”最高の空冷効率“と手のひらで包み込むような”フィット感“を最大に引き出すテクノロジーを数多く採用。

●空冷とフィット感、2つの要素を最大に引き出す「フローティング構造」のインテリアデザイン
フロントパッドとアジャスターを連結。頭部全体からヘルメットを浮かせたフローティング構造により、エアフローを妨げずに広い面でのホールドを可能に。均一な締め付けが手のひらで頭を包み込むような”極上”のフィット感を実現。

●大型エアインレット採用。効率のよいエア導入と強度を両立するレインフォースメント・ブリッジ採用
大きなエアインレットの面積確保に伴って生じてしまうヘルメット自体の強度不足をこの”レインフォースメント・ブリッジ“によって補強。ハイレベルな剛性を確保することで大量のエア導入を可能に。

●Kabutoが考える、高温多湿な日本の夏を考慮した、エアルートデザイン
年々厳しくなる高温多湿な日本の夏を考慮し、ヘルメット内部に熱気が滞留しないようエアインレット/アウトレットを徹底研究。効率よく冷気を取り込むエアインレットポジション、形状、開口サイズの採用によるエアルートの確保により、Kabuto歴代の空冷モデルに匹敵する優れた冷却効果を発揮。

イザナギ(マットブラック)

●Boaフィットシステムを搭載した「KBF-2」アジャスターを採用
頭部のフィットにきめ細かな調整と均一な締め付けを可能にする“Boaフィットシステム”を搭載。指掛かりのいいデザインの大型調整ダイヤルにより、状況に応じて瞬時に片手での調整が可能。

●両サイドへの2段階調整が可能な新機構・ヘッドレスト&「上下8段階」調整機能
ヘッドレスト部の幅を2段階で調整でき、締め付けの強弱度合いだけではなく個人差の大きい後頭部形状に合わせたフィッティングを可能にする新発想のサポートシステム(特許出願中)。また、頭頂部から後頭部にかけてのアジャスターアームは上下8段階に調整可能。新機構ヘッドレストの幅調整機能としなやかなアジャスターアームも相まって、きめ細やかでなおかつ”極上”のフィット感をもたらす。


イザナギ(メタリックブルー)

■IZANAGI(イザナギ)

価格:3万3000円(税別)
破損交換登録店で2020年春より発売開始。一部店舗のみ。
カラー:ホワイト、マットブラック、メタリックレッド、メタリックブルー、グリッターグリーン、グレーイエロー
サイズ:XS/S、S/M、L
<JCF(公財)日本自転車競技連盟公認>
<ヘルメット破損交換制度対象>

イザナギ(メタリックレッド)

イザナギの特徴を箇条書きにすると…

・”高性能を融合し “至極”のフィーリングを実現したフラッグシップモデル。
・空冷とフィット感、2つの要素を最大に引き出す「フローティング構造」のインテリアデザイン。
・大型エアインレット採用。効率のよいエア導入と強度を両立するレインフォースメント・ブリッジ採用。
・Kabutoが考える、高温多湿な日本の夏を考慮した、エアルートデザイン。
・Boaフィットシステムを搭載した「KBF-2」アジャスターを採用。
・両サイドへの2段階調整が可能な新機構・ヘッドレスト&「上下8段階」調整機能。
・瞬間消臭繊維MOFFに撥水をプラスしたあごひも。
・用途に合わせて選べる実用性の高い3種類の内装。
・額から目への汗の浸入を防ぐ「ウルトラスウェットパッド-03」同梱。
・アイウェアをしっかりキープするノンスリップラバー同梱。
・”ヘルメット破損交換制度”の対象。

●イザナギの詳細サイト

カリマーを着る2020春夏シーズンをイメージしてみよう

英国発祥のアウトドアブランド『karrimor(カリマー)』は、2020年春夏シーズンに向けた最新のシーズンビジュアルが公開された。

●カリマーの2020年春夏シーズン特集サイト

2019年9月にデビューしたカリマーのファッションレーベル「aspire(アスパイア)」は、アルピニズムに最も重要である道具としての“実用性”  と相反する“着こなしの美しさ”という2つの要素を繋ぎ合わせたレーベル。

第2弾となる今シーズンはカリマー発祥の地、英国ンドンで撮り下ろしたスペシャルなビジュアルに仕上がっていて、「リュックサックを背負う姿の美しさ」を追い求めたアスパイアのコンセプトをファッショナブルに表現している。

サイクルベースあさひ千鳥橋店が2025大阪万博開催エリアにオープン

自転車専門店のあさひは、2020年3月5日(木)に「サイクルベースあさひ千鳥橋店」(大阪市此花区)をオープンさせる。2025年大阪万博の開催地としても注目の集まる大阪市此花エリアに最新のあさひが誕生する。

サイクルベースあさひ 千鳥橋店

豊富な品揃えで「わくわく」、確かな技術による点検・整備と修理で「安心」を、そして充実のサービスで「便利」を提供していきたいという。

オープンを記念して千鳥橋店では2020年3月5日(木)から3月15日(日)まで、下記3つのクーポンが利用できるオープニングセールを実施する。
 ①  電動アシスト自転車購入時に使える3000円OFFクーポン
 ②  自転車購入時に使える1000円OFFクーポン
 ③  スポーツサイクル購入で3000円までのパーツがサービスとなるクーポン
 ※クーポンの金額は全て税込み。クーポン券は特設サイトから入手できる

また、セール期間中に新しい電動アシスト自転車を購入する際、所有の電動アシスト自転車を下取りに出すと、買取価格を50%アップする乗り換えキャンペーンを実施。

●サイクルベースあさひ千鳥橋店のサイト

サイクルベースあさひ千鳥橋店
住 所 :〒554-0011 大阪府大阪市此花区朝日2-18-5
営 業 :10時~20時営業(2月21日~5月20日の期間)
     ※その他の期間は平日11時~20時、土日祝日10時~20時営業
定休日 :不定休
TEL  :06-4804-6720
売場面積:約117坪(約387㎡)
駐車場 :6台
アクセス:電車:阪神なんば線「千鳥橋駅」東側すぐ
               車:  北港通「千鳥橋交差点」すぐ

UAEツアーの新型コロナウイルス感染者が新たに6人

自転車レースのUAEツアー高等組織委員会は、同国でコロナウイルスCOVID-19の新たな感染者が6人いたことを発表した。UAE保健予防省「MoHAP」から3月3日に通知を受けたという。

UAEツアー ©LaPresse – Fabio Ferrari

同省が発表した声明によると、新しいコロナウイルス罹患者6人はロシア2人、イタリア2人、ドイツ1人、コロンビア1人。世界保健機関の基準に基づいて監視され、罹患者が現在安定した状態にあり、必要なすべての必要な医療を受けているという。

今回の罹患者は、UAEツアーで最初に確認されたUAEチームエミレーツのイタリア人メカニックとマッサーとの濃厚接触者だった。

同省によって、2つのホテルに滞在していた選手とそのチームスタッフ全員が調べられ、コロナウイルスに対して陰性を検査した人は解放された。UAEツアーに参加していたバーレーン・マクラーレンの新城幸也も陰性で、すでに帰国している。

現在隔離されている罹患者は、感染拡大が発生しないように隔離された上で再検査され、すべての建物、機材、車両に対して消毒と滅菌処理が行われる。

UAEは、中国での発生以来、COVID-19の感染患者発生の情報を透明性をもって発表しているという。同国のすべての関係当局が協力して状況を監視し、コロナウイルスのさらなる拡散を防ぐことに集中しているという。

●UAEツアーのホームページ

オマケじゃない! 女子をメインにしたQリーグ始動

日本国内で走る女子選手を対象とした「Q(クイーン)リーグ」、中学生や高校生といったジュニア選手の「N(ニューエイジ)リーグ」が2020年にスタートする。ポイント制でランキング化して、首位選手にはリーダージャージが与えられる。運営や審判にも多くの女性を起用していく構想があり、女性ならではの細やかなレース運営を目指していく。

エリート女子ロードのスタート © Innsbruck-Tirol 2018 / BettiniPhoto

華やかな女子クラスをメインレースに

女子とジュニアを対象とした新リーグ制度。ランキングによってどんな選手が活躍しているか、だれがレースに一生懸命取り組んでいるかなどを一目で分かるようにするのがねらいだという。

国内各地で週末ごとに多くの自転車レースが開催されているが、18歳以上の男子選手エリートクラスが大会の中心。女子やジュニア選手が出場できるレースは参加選手が少ないこともあり、いわゆる「オマケ扱い」の状況が長く続いている。運営において参加費収入が見込めないことや、広報活動が少なく注目してもらえないことが原因だ。

一方で女子にはレースを華やかにする効果、そしてジュニアにはフレッシュなイメージがある。男子エリートとは一味違う「自転車レースの面白さ」を備えている。

これまで女子ランキング制度の企画や女子チーム運営をしてきた須藤むつみさんが、そういった蓄積をつぎ込んで2つのリーグを始動させた。ランキングを見ればだれが強いのか、自分がどのぐらいの位置にいるのかが分かるとともに、自転車レースを楽しむ層の拡大、自転車強化や育成に関わる人の参考資料にも活用できると考えた。

最初の年はロードレースの運営が中心となるが、将来はトラックやシクロクロス、マウンテンバイクなどの種目をリーグ対象大会として増やしていきたいという。また、運営側や審判員にも女性に多く関わってもらい、女性ならではの細やかなレース運営も実施していきたいという。

エリート女子ロードのスタート © Benjamin Hundsbichler

リーグ発足を広く知ってもらうためにプレ大会を3月20日に千葉県成田市の下総フレンドリーパークで開催する。大会参加や観戦を通して、新リーグに注目してもらうためだ。当日は男子マスターズロードレース、2時間耐久も開催されるが、国内では単独開催の難しい女子とジュニアクラスのレースをメインとして実施。十分なレース距離が設定でき、同じクラスの選手たちと直接対決することで明確な目標を持ってもらうことに意義があるという。

トレーニングの蓄積により均整の取れたボディをもつ女性選手はとても魅力的だ。持久系スポーツだから脚が太くなることはないので、ぜひ参加を。あるいは知り合いの女性を誘ってみよう。

リーグ実行委員会事務局の須藤むつみ代表
女子およびジュニア選手の強化・育成を目的とし、さらなる女子とジュニア選手の自転車レース出場機会を促すことで、女子やジュニアだけで単独スタートできるレースを数多く実現したい。本来の「ロードレース」を戦い、勝ち抜く日本女子選手と日本ジュニア選手を応援するために立ち上げたシリーズ制度です。
レースに「華」として咲くことは、選手だけの努力だけでは足らないこともあります。新リーグのランキング制度を通じて、日本の自転車選手の可能性と将来性をさらに発展させたいと考えています。

リーダージャージー

Qリーグの個人ポイントランキング首位選手には「アメジストジャージ」、Nリーグでは「バトルマリンジャージ」が与えられる。

●Qリーグの公式ホームページ