歴史的軍用機カラーで登場のESSヘリテージコレクション

ノーベルアームズは、日本代理店事業を行う米国ESS(Eye Safety Systems)より、“CDI”、“CDI MAX”、“5B”、“CROWBAR”の新色のフレームカラー〝ESS HERITAGE COLLECTION”を2020年4月末より発売を開始する予定。

HERITAGE COLLECTION

ESS HERITAGE COLLECTION は全米軍(陸、海、空)で使用されるた歴史的軍用機にインスパイアされたマットカラーを取り入れた新色のフレームカラーになる。

米海兵隊が愛用するスライド式レンズ交換が可能な〝 CDI / CDI MAX“。 機能性とファッション性を兼ね備えた〝5B”。ハーフリムで視界が広く、独自の Lens Gateシステムによりレンズ交換が可能な〝CROWBAR”。各アイテムから「Matte Olive / Matte Navy」カラーを発売する。

●ESSのホームページ

エキスパート向け会員制自転車メディア「ラ・ルート」誕生

自転車ジャーナリストの安井行生、藤田宗親、栗山晃靖の3人が中心となった会員制自転車ウエブメディア『La route』(ラ・ルート)が2020年4月24日(金)に公開されることになった。

広告主に配慮したインプレッション記事、浅く薄い記事があふれかえっている現状を打破し、「いいものはいいダメなものはダメ」というジャーナリズムとして当たり前の視点と、 奥深い自転車の世界をとことん追求するため会費のみで運営していく。

『La route』立ち上げに際して、クラウドファンディングもスタート。想いや経緯などが詳しくまとめられている。

La routeとは

『La route』は、自転車ジャーナリズムを追求するエキスパート向けの会員制自転車メディア。インプレッション、技術解説、インタビューなど自転車に関連する記事を月に3~4本展開予定。運営を会員制とすることで、読者に必要な有益な情報のみを届けるとともに、サイクリストたちの道標となり、日本における自転車文化確立の一助になることを目指していく。

■『La route』公開日2020年4月24日(金)
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梶原悠未優勝のトラック世界選手権がNHK BS1で3月19日放送

トラック世界選手権の模様がNHK BSで3月19日(木)午後5時から放送される。国内トラック競技界で女子初の世界チャンピオンとなる梶原悠未の女子オムニアムの激闘が伝えられる。

梶原悠未が世界選手権オムニアムで初優勝 ©JCF

【本放送】
2020年3月19日(木)午後5:00〜 午後5:50 PART1
2020年3月19日(木)午後6:00~ 午後6:45 PART2
※途中10分間のBSニュースあり

【再放送】
2020年3月23日(月)午前9:00〜 午前9:50 PART1
2020年3月23日(月)午前10:00~ 午前10:45  PART2
※途中10分間のBSニュースあり

放送時間は予定で、別ニュースなどがあった場合には放送時間が変わる可能性ある。

落車で負傷しながら最後までトップを死守

女子オムニアムで日本選手史上初となる世界選手権金メダルを獲得した梶原悠未。序盤は盤石のレース運びだったが、中盤でまさかの落車。しかし最後までトップを譲らず、世界チャンピオンの栄冠を手にした。

強豪がひしめくレースで梶原はどのような走りを見せたのか。東京オリンピックに向けてオムニアムをどう見ればいいのか? この番組を見れば東京オリンピックでの梶原の走りが理解できること間違いないという。

脇本雄太 ©JCF

競輪選手の東京五輪代表争いも注目

男子ケイリンは脇本雄太が自身初となる世界選手権でも銀メダルを獲得。日本発祥のオリンピック種目「ケイリン」。日本は2018年に河端朋之が銀メダル、2019年に新田祐大が銀メダル、それに今回の脇本と3年連続で銀メダルを獲得した。

しかし悲願の金色メダルにはまたも手が届かず。日本人選手が越えなければならない壁とは?

さらにプロ競輪選手4人が争うオリンピック出場に向けた日本代表選手枠争いも大詰めを迎えた。誰がオリンピックに出場するのか? 激しいレースはどんな展開になったのか。ドイツ・ベルリンで行われた頂上決戦の模様をお伝えする。

●NHKの詳細ホームページ

東京五輪予選を含め自転車全競技が4月3日まで中止に

国際自転車競技連合(UCI)は2020年3月15日に声明を発表し、新型コロナウイルスによる危機的状況のために、4月3日まですべてのUCIカレンダー掲載レースを中止するよう主催者に要請した。日本では3月20日から22日に開催予定のツール・ド・とちぎが対象となる。

沿道に観客がいないコースを走るパリ〜ニース第5ステージ ©A.S.O. Fabien Boukla

各国自転車競技連盟と主催者の一部はすでにレースを延期・中止する決定を下しているが、UCIはプレスリリースを通じて、4月3日まで競技の凍結を要求した。新型コロナウイルスが蔓延する地域でこれ以上の健康被害拡大をしないことが目的。開催・非開催によって影響が生じる国際ランキングや五輪出場枠争いにおける公平性を確保する意味もある。

UCIは前週と週末に複数の危機会議を行って、大会の中止、国際ランキングの停止、東京五輪・パラリンピックの予選会停止という決定を発表した。以下はその概要。

世界保健機関(WHO)によって危険にさらされていると特定された地域の自転車競技主催者は、UCI国際カレンダー上のレースをキャンセルする必要がある。

UCI国際カレンダーのすべてのイベントが中止になることを受けて、すべての国際ランキングを停止。3月15日から再開通知の日まで、少なくとも2020年4月3日まで期間中のUCIポイントは停止される。

2019ジロ・デ・イタリア第19ステージ ©Fabio Ferrari / LaPresse

延期のジロ・デ・イタリアも再設定は保証できず

2020東京五輪・パラリンピックの国別出場枠の配分にも影響が生じる。すでにロード、トラック、パラサイクリング・トラックは出場枠争いが終了しているが、マウンテンバイク、BMXレース、BMXフリースタイル、パラサイクリング・ロードは2020年3月3日からと期日をさかのぼって停止。UCIは、国際オリンピック委員会(IOC)と国際パラリンピック委員会(IPC)と調整する。

現在のところは4月3日までのレースを見送るとしているが、収束に向けての道筋が見られない場合はさらに措置を延長する可能性もある。第二次世界大戦でも中止されなかったツール・デ・フランドルは4月5日開催予定。パリ〜ルーベは12日だ。

ジロ・デ・イタリアをはじめとした主要大会は「開催延期」と発表し、統括団体のUCIに新たな開催日程の割り当てを求めているが、カレンダー上の保証はないとした。プロレースは毎週末にレース開催されているだけに23日間にも及ぶグランツールがどこに移動できるかは不明だ。

●国際自転車競技連合のリリース

観客なし、最終日打ち切り…パリ〜ニース異例の終幕

3月8日から15日まで全8ステージで開催される予定だったフランスのステージレース、パリ〜ニースは新型コロナウイルス懸念で最終日のレースを中止。14日に最後のステージが開催され、ボーラ・ハンスグローエマキシミリアン・シャフマンが総合優勝した。

パリ〜ニース第5ステージ ©A.S.O. Fabien Boukla

シャフマンがチームの強力なコントロールのおかげで初日に獲得したマイヨジョーヌと、新人賞のマイヨブランを最後まで守りきった。レースが8区間から7区間に短縮されたとはいえ、2004年のイエルク・ヤクシェ以来となる全ステージの首位死守。ドイツ勢の優勝は2011年のトニー・マーティンに続く4回目。

最後ステージは山岳区間で行われ、アルケア・サムシックのナイロ・キンタナ(コロンビア)が優勝。シャフマンが第1ステージから首位争いを演じてきたサンウェブのティシュ・ベノート(ベルギー)を制して逃げ切った。

ジュリアン・アラフィリップ(右) ©A.S.O. Fabien Boukla

大会は新型コロナウイルスの余波で大きく揺れ動いた。開幕前はすでに隣国イタリアで大流行していたことから、参加は5チーム減の17チーム。急きょ第2カテゴリーのチームも招へいされた。さらにフランスでも感染が広がり、閣議決定で1000人以上の集会が禁止に。大会2日目からスタートとゴールに観客を入れないという異例の措置でレースを続行。

ゴール地点に観客がいない第2ステージ、NTTのジャコモ・ニッツォーロが優勝 ©A.S.O. Fabien Boukla
第4ステージの個人タイムトライアルを走るペテル・サガン。ここにも観客の姿はない ©A.S.O. Fabien Boukla

そして地中海に面した大都市ニースを舞台とした最終日の第8ステージを中止にして、14日の第7ステージでもってレースを打ち切った。

最後のステージとなった第7ステージはニースの目抜き通りを出発 ©A.S.O. Fabien Boukla
パリ〜ニース最終ステージを制したナイロ・キンタナ ©Nico Vereecken/PN/BettiniPhoto

それでも春のビッグレースを初制覇したシャフマンは手放しで快挙を喜んだ。

「最終日はとても大変だった。チームメイトがレースをコントロールする素晴らしい仕事をしてくれた。最後の3kmは地獄で、もうそこからは自分で耐えるしかなかったが、終わった今は楽園だ。勝利は痛みを消すからね」とシャフマン。

「4年間の選手生活で最大の勝利だ。多くの人は私が総合優勝できるタイプなのかを疑っていた。それは私の夢なんだ。私は1週間のステージレースで勝てる実力を示すことができた」

マキシミリアン・シャフマンがパリ〜ニース総合優勝 ©A.S.O. Fabien Boukla

●パリ〜ニースのホームページ

1964東京五輪銅・円谷幸吉氏の出身地福島でマラソン代表チームが決意

東京オリンピック男女マラソン日本代表に内定した男女6選手のうち4選手、同補欠選手4名が3月12日、1964年の東京五輪男子マラソンで銅メダルを獲得した円谷幸吉さんの墓前で「2020東京五輪マラソン」での活躍を誓った。

円谷幸吉メモリアルホールで ©日本陸上競技連盟
円谷幸吉氏の故郷である須賀川市を訪ね、全員で墓参りを行った ©日本陸上競技連盟

円谷さんの墓参りは日本陸上競技連盟が企画。地元五輪の重圧の中で快走した故人の熱い思いを共有し、56年ぶりとなる東京五輪での活躍を期そうと、マラソン男女代表選手が福島県須賀川市の十念寺を訪れた。

日本陸上競技連盟強化委員会の瀬古利彦マラソン強化戦略プロジェクトリーダー ©日本陸上競技連盟

2017年夏から2年半以上の期間をかけて実施した東京オリンピック男女マラソン日本代表選考レースが3月8日に終わった。かねてより代表内定選手確定直後に実施を計画していた研修会の日程の一環として実施された。

円谷幸吉氏の故郷である須賀川市を訪ね、全員で墓参りを行った ©日本陸上競技連盟

1964年東京オリンピック男子マラソンで銅メダルを獲得した円谷さんの出身地である福島県で開催された研修会には、所属先の新型コロナウイルス感染拡大防止対策の方針により欠席した中村匠吾(富士通)、新型コロナウイルス感染防止を理由に欠席した大迫傑(Nike)の2選手を除く補欠選手を含めた代表8選手が参加。

前田穂南。市内交流会で ©日本陸上競技連盟

研修は、1日目にオリンピックまでの強化方針や注意事項を確認するミーティング、1964年東京オリンピック男子マラソンに出場した君原健二さん、寺沢徹さんによる講話を実施。2日目の午前には、円谷さんの故郷である須賀川市を訪ね、全員で墓参りを行ったのちに、円谷幸吉メモリアルホールを訪問。その後、郡山市内のホテルに移動して記者会見が行われた。

市内交流会で中学生に言葉をかける鈴木亜由子 ©日本陸上競技連盟

各選手のコメント

トヨタ自動車の服部勇馬(25)
「東京五輪は夢の舞台。自分自身の最高のパフォーマンスが発揮できることだけを考えて、冷静に自分のペースで走っていきたい」

天満屋の前田穂南(23)
「長い距離を走って脚造りをしてから、徐々にスピードをつけていきます。いつもの走りをしっかりとすることです。どんなレース展開になろうとも、自分の走りを最後までやりたいです」

日本郵政グループの鈴木亜由子(28)
「日本代表としての重みを感じていますが、チャレンジングなことに向き合えていけることに誇りと喜びを持って、本番でしっかりと自分の力が発揮できるように、日々覚悟を持って取り組んでいきたいと思います」

ワコールの一山麻緒(22)
「日本代表として出場するだけではなく、しっかりと勝負できるような力をつけて臨みたい」

一山麻緒。市内交流会で ©日本陸上競技連盟

ダイハツの松田瑞生(24)
「内定とはなりませんでしたが、内定した選手と同じ気持ちで最後まで戦っていきたいと思っています。正直なところ、まだ気持ちの整理がついていませんが、精一杯気持ちの整理をつけて新しいチャレンジを… 」

九電工の大塚祥平(25)
「(もし走ることになった場合は)まずは自分の持てる力を100%出せる状態にして、スタートラインに立つこと。暑いなかでのレースになるので、最後まで粘り強いレースをできたらと思います」

GMOインターネットグループの橋本崚(26)
「MGCの開催が決まってから夏に選考レースがあることで調整していき、候補選手になることができました。東京五輪に向けても同じように調整していきたいと思います」

円谷幸吉メモリアルホールを訪問した東京五輪マラソン代表チーム ©日本陸上競技連盟

天満屋の小原怜(29)
「代表候補選手として、日本代表チームの一員としての自覚をしっかり持ち、また、さらなる飛躍をするチャンスだと思って気を引き締めて取り組んでいきたいと思っています」

瀬古利彦(日本陸上競技連盟強化委員会マラソン強化戦略プロジェクトリーダー)
「いよいよ東京オリンピックが始まる。選手たちが自分の力を100%出せれば、きっといい結果が出るのではないかと思う。いい結果を出して、また円谷さんに報告に来たいと思っている」


富士通の中村匠吾コメント(記者会見欠席)
「男女3名の代表選手が決定し、いよいよ本番に向け、気持ちを新たにしています。MGCが終わって半年が経ち、ここまで順調に準備を進めることができています。これからも愚直に練習に取り組み、スタート地点に立つまでにできる限りの準備をしてレースに臨みたいと思っています。
これまでと変わらず『オリンピック当日に持てる力を発揮すること』が目標です。そのためには一日一日、練習を積み重ねていくことが大事であり、その先に自分が満足できる結果がついてくることが理想です。オリンピックまで、一歩ずつ地道に進んでいこうと思います」

Nikeの大迫傑コメント(記者会見欠席)
「オリンピックマラソン代表になれたことで、今までと変わらずレースに向けて準備をし、万全の体調で臨みたいと思います」 

市内交流会で ©日本陸上競技連盟

●日本陸上競技連盟のホームページ