パナレーサーがロゴ刷新。歴史をふまえながら新時代へ

自転車タイヤを製造するパナレーサーは2021年2月22日よりブランド力強化を目指し、指針となるスローガン・アイデンティティ・ロゴマークを一新した。

かつてはナショナルタイヤという会社名だったパナレーサー。これまでの豊かな技術とイノベーションの歴史をふまえながら未来へと大きく舵を切った。同社が掲げる新たなロゴタイプとシンボルマーク、コーポレートカラーの紹介と説明が行われた。

ロゴタイプは現代的フォルムにリバイスし、よりシャープに、よりシンプルに。 
テクノロジーとともに歩むこれからの環境にフィットする形象へ。 
カラーは、新生Panaracerを象徴するパープルへ。 
夜明けを意味していた、これまでのブルーに太陽のようなパッションを感じさせるピンクを混色し生まれた、「パナレーサーパープル」。 
また、走り続けるタイヤを象徴する力強いシンボルマークも新たに誕生した。 

ステイトメント・スローガン・アイデンティティも新たに掲げ、専用サイトで紹介。
2021年2月22日にホームページをリニューアル。

世界チャンピオンのガンナがUAEツアーのTTステージ優勝

タイムトライアルの世界チャンピオン、イネオス・グレナディアスのフィリッポ・ガンナ(イタリア)が2月22日に行われたUAEツアー第2ステージの個人タイムトライアルで優勝した。

トップタイムをたたき出したフィリッポ・ガンナ ©LaPresse – Fabio Ferrari

総合成績では23秒遅れの4位の記録で走ったUAEエミレーツのタデイ・ポガチャル(スロベニア)が、大会2日目にして首位に立った。

前日の第1ステージで優勝し、首位となったアルペシン・フェニックスのマチュー・ファンデルプール(オランダ)は当日夕方にチームスタッフが新型コロナウイルスに罹患していることが発覚。第2ステージからチームとして離脱することを余儀なくされた。大会は27日まで。

アブダビで行われた個人タイムトライアル ©LaPresse – Fabio Ferrari
UAEツアー第2ステージ ©Gian Mattia D’Alberto – LaPresse

ガンナの次の役割は連覇を目指すイェーツのアシスト

ガンナはこれで個人タイムトライアルの連勝記録を8に伸ばした。この日は距離13kmを13分56秒、平均時速55.981kmで走り、2位に14秒差をつけて優勝した。

タイムトライアルの世界チャンピオン、フィリッポ・ガンナが実力通りのトップタイム ©LaPresse – Fabio Ferrari

「世界チャンピオンの称号であるアルカンシエルを着て勝てたことがうれしい。個人タイムトライアルは場所によって難しさが異なるから、ボクが世界チャンピオンであるからといっても簡単ではない。新しいレースにはまた異なった過酷さがある。今日はいいパフォーマンスを発揮することができた」とガンナ。

「昨日の第1ステージはトイレのためにストップしたし、そのあとに横風によるエシュロンが発生した。ラッキーだったのはチームエースのアダム(・イェーツ)が先頭集団に入ってくれたこと。昨年獲得したリーダージャージを取り戻すことがチームの最大の目標だ。このレースでは風が重要な要素となるので、多くのことが変わる可能性がある。山岳ステージに突入するまでアダムをサポートするのがボクの役割だ」

UAEツアー第2ステージ ©LaPresse – Fabio Ferrarim

山岳もいいけど平たんのタイムトライアルも楽しいとポガチャル

「タイムトライアルの前に、いい感の手応えがあったし、最終的には本当にいいタイムトライアルができたので結果に超満足している。リーダージャージを獲得できたのはチームとしていいことだ。自信を持って次のステージに進むことができる」とポガチャル。

「今日はフラットなコースだったが、実際にはそれが好きだ。ボクは上りと同じくらい、府ラートなルートでもトレーニングを積んでいる。山岳ステージも好きだけど、コンスタントな走りを要求されるタイムトライアルで、フラットに乗って楽しむ。タイムトライアル用のバイクでレースをするのも大好きだ」

タデイ・ポガチャルが総合1位に ©Gian Mattia D’Alberto – LaPresse

🇦🇪UAEツアー関連ニュース
UAEツアーでワールドシリーズ33戦開幕…コロナ禍でどうなる?
ファンデルプールがUAEツアー第1ステージで優勝
アルペシン・フェニックスがUAEツアーから撤退
●UAEツアーのホームページ

アルペシン・フェニックスがUAEツアーから撤退

UAEツアーに参戦中のアルペシン・フェニックスが大会2日目となる2月22日に大会から除外されることになった。21日の第1ステージで同チームのマチュー・ファンデルプール(オランダ)が2区間優勝したが、その日の夕方に行われたPCR検査でチームスタッフの1人が陽性になった。

アルペシン・フェニックスのマチュー・ファンデルプール(オランダ) ©LaPresse

チームは主催者と合意し、レースの安全な継続を確保するためにチームを撤退することを決定した。

感染したチームスタッフはただちに隔離されたが、濃厚接触者はアラブ首長国連邦保健当局によって分離されています。チーム全員が数日中にさらなるテストを行うが、それまでも隔離されるという。

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ファンデルプールがUAEツアー第1ステージで優勝
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ファンデルプールがUAEツアー第1ステージで優勝

アルペシン・フェニックスのマチュー・ファンデルプール(オランダ)が2月21日にUCIワールドツアー第1戦として開幕したUAEツアー第1ステージで、ゴールスプリントを制して優勝。総合成績でも首位に立った。大会は27日まで。

横風で分断した集団は斜めの隊列を作って前を追う ©LaPresse

「正直に言うと本当に予想外だったが、最初から風が強かった。エシュロン(風で分断された集団)の第1グループにいたし、調子はよかった」とファンデルプール。

マチュー・ファンデルプール(左から2人目)がゴール勝負を制した ©LaPresse

「でも向かい風が強くて集団は再グループ化した。逃げたグループをキャッチすることができ、フィニッシュラインまで非常にハードレースが続いた。チームメートが素晴らしい仕事をしてくれた。スプリントのタイミングもよかった。

ハードレースになったこともよかった。ボクよりも強いスプリンターがいたが、暑さで消耗していた。スプリント勝負しようという作戦ではなかったけど、自信を与えてくれた。ステージ優勝も総合成績のトップもまったく予期していなかった。

シクロクロス世界選手権の後に休みがあり、UAEに来る1週間前にチームとトレーニングを始めた。だから、今日のボクを勝者にしてくれたのは、シクロクロスだと思う」

イスラエルスタートアップネーションのジャージで登場したクリストファー・フルーム ©Gian Mattia D’Alberto – LaPresse

大会連覇をねらうイネオス・グレナディアスアダム・イェーツ(英国)と初優勝を目指すUAEエミレーツのタデイ・ポガチャル(スロベニア)は第1ステージに残ったが、24位以下の選手はハードな気象条件により8分以上遅れた。総合優勝争いは初日で大きく絞られた。

2021UAEツアー第1ステージ ©LaPresse – Fabio Ferrari
砂嵐の中を走る集団 ©LaPresse
2021UAEツアー第1ステージ ©LaPresse
アルペシン・フェニックスのマチュー・ファンデルプール(オランダ) ©LaPresse

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UAEツアーでワールドシリーズ33戦開幕…コロナ禍でどうなる?
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自転車通勤に適した機能性スーツ…アパレルと自転車店コラボ

快適な自転車ライフを提供する自転車専門店のあさひは、ボーダレスウェアブランドのWWSとメンズアパレルブランドの417EDIFICE(フォーワンセブンエディフィス)とコラボレーションし、自転車通勤に適した機能性スーツを制作した。

自転車通勤の快適性・利便性に加え、ビジネスシーンへの調和を考えた機能性スーツ

コロナ禍で自転車通勤に注目が集まる一方、汗や雨への対策、衣類の傷みなど服装に関する心配や悩みの声もあがっている。あさひでは従来の通勤用自転車や乗り方・安全教室などのコンテンツ開発に加え、自転車通勤のためのスーツを制作することで利用者の自転車通勤スタイルをトータルにサポートするべく、WWSと417EDIFICEとコラボレーションした。

ジャケットの脇下、パンツサイドにはベンチレーションを搭載。蒸れを防ぎ、快適に走ることができる

スーツはWWSが独自開発した新素材「ultimex(アルティメックス)」を使用してストレッチ性や撥水性を高め、洗濯機洗いが可能など毎日の通勤に便利なイージーケア仕様を実現している。乗車中の利便性と快適性を高めるため、脇下には蒸れを防止し温度調節も可能にするベンチレーション機能、パンツ裾裏には裾を絞ってチェーンへの巻き込みを防ぐためのスナップボタンを配している。

左右のパンツ裾裏にはスナップボタンを配している。裾を絞ることでチェーンへの巻き込みやクランクへ引っ掛かりを防ぐ

高い機能性に加え、417EDIFICEらしい都会的なデザイン、パターンを落とし込むことで、アクティブな自転車通勤をこなしながらもビジネスシーンをスタイリッシュに過ごせるデザインに仕上げている。

パンツのポケットに物を入れると走行時の邪魔になることを考慮し、ジャケット内側には豊富なポケットを設けている。鍵を取り付けられるキーホルダーも用意

WWS××417 for CYCLE BASE ASAHIスーツ
名称:WWS×417 for CYCLE BASE ASAHI JK
   WWS×417 for CYCLE BASE ASAHI PT
販売日 :2021年2月下旬~
販売価格:ジャケット1万9580円(税込)
     パンツ1万3200円(税込)
カラー : ネイビー/グレー/ブラック/カーキ
購入方法:全国の417EDIFICE店頭 またはベイクルーズグループ公式通販サイト
ジャケットのページ
パンツのページ

●あさひの詳細ホームページ

UAEツアーでワールドシリーズ33戦開幕…コロナ禍でどうなる?

自転車ロードレースの2021シーズン到来。UCI(国際自転車競技連合)ワールドツアー全33レースの緒戦として、2月21日から27日まで中東のUAEでUAEツアーが開催される。ジロ・デ・イタリアを主催するRCSスポルトが大会運営し、放送権はIMGが統括。日本では有料インターネットチャンネルのGCN+で生中継される。スタート記念キャンペーンの50%引きを適用すると年間2750円。

2021UAEツアーに参戦する有力選手 ©LaPresse – Fabio Ferrari

コロナ禍と若手台頭、昨季はこの大会がすべての始まりだった

2020年2月23日に開幕した7日間のステージレースの主催者は大会6日目の早朝、参戦していたUAEエミレーツのチームスタッフ2人が感染したとして、残る2ステージをただちに打ち切った。

出場中だった新城幸也(当時バーレーン・マクラーレン、現バーレーンビクトリアス)を含む全選手がホテルに長期隔離された。しばらくしてUAEエミレーツのスプリンター、フェルナンド・ガビリア(コロンビア)の罹患が発覚。このあと、自転車競技界もコロナ禍に巻き込まれていく。

アダム・イェーツ ©LaPresse

5ステージで打ち切られた大会は、その時点で首位にいたアダム・イェーツ(英国)が総合優勝者となった。同選手は今季、母国のイネオス・グレナディアスに移籍し、今回のUAEツアーには連覇をかけて乗り込んでくる。

「トレーニングはいい感じでこなせたが、レースで同じような走りができるとは限らない。チームはボクをサポートしてくれるが、ツール・ド・ラプロバンスで勝ったイバン・ソーサもいるので、2つのオプションがある」とイェーツ。
「チームには強いクライマーもいるが、この大会は個人タイムトライアルもあるので、ボクにはそれが不利となりそうだ」

ホームチームのUAEエミレーツはポガチャルが雪辱を期す

2020年の大会で区間1勝と総合2位の成績を修め、一躍トップ選手の仲間入りを果たしたのが、UAEエミレーツのタデイ・ポガチャル(スロベニア)だ。21歳の若手選手だったが、そのシーズンは2カ月延期されて開催されたツール・ド・フランスで総合いきなり優勝した。そのポガチャルが今季の緒戦として選んだのが、チームが拠点を置くUAEツアーである。ポガチャルと同じチームに電撃移籍したスイスのマルク・ヒルシも今大会に初出場する予定。

「ツール・ド・フランスで総合優勝したけれど、選手としては変わっていない。今年も同じモチベーション、同じ集中力、同じ目標を持っている」とポガチャル。
「UAEツアーはホームレースなので、チームにとって本当に重要なイベントだ。昨年はここで2位に終わったのは少し残念だったが、今回は再チャレンジとなる」

タデイ・ポガチャル ©LaPresse

イネオス・グレナディアスからイスラエルスタートアップネーションに移籍したクリストファー・フルーム(英国)にとっても感慨深い大会だ。2019年、ツール・ド・フランス最多の5勝目を目指したが、直前の大ケガで参加できず。懸命のリハビリを行い、カムバックしたのが昨季のUAEツアーだった。今季は南米合宿をこなして現地レースに出場予定だったが、現地の感染拡大により大会が中止になり、移籍チームでの初レースはこのUAEツアーになった。

「レースを楽しみにしている。自分の弱点を修正するために米国カリフォルニアでいい冬を過ごした。リハビリは間違いなく昨年の今ごろよりもいい」とフルーム。
「もちろん総合優勝をねらって出場するわけではないが、本来の調子を戻せるようなきっかけとなる走りがしたい」

クリストファー・フルーム ©LaPresse

個人タイムトライアルの世界チャンピオン、フィリッポ・ガンナ(イタリア、イネオス・グレナディアス)は初出場。スプリンター勢はロット・スーダルのカレブ・ユアン(オーストラリア)、2020ツール・ド・フランスでポイント賞を獲得したドゥークニンク・クイックステップのサム・ベネット(アイルランド)、ボーラ・ハンスグローエのパスカル・アッカーマン(ドイツ)も出場。

フィリッポ・ガンナ ©LaPresse
アルペシン・フェニックスのマチュー・ファンデルプール(オランダ) ©LaPresse
トレック・セガフレードのビンチェンツォ・ニバリ(イタリア) ©LaPresse
サム・ベネット ©LaPresse
パスカル・アッカーマン ©LaPresse

そして2020年の大会で自転車選手として最初に罹患したガビリア。シーズン中に2度目の感染を経験したがカムバック。この大会に懸ける意気込みはだれよりも強い。

昨季はコロナ禍が若手台頭を後押し

コロナ禍で開催される2シーズン目。1月にオーストラリアで開催予定だったワールドツアー2大会が中止となり、そのためUAEツアーが開幕戦となった。欧州では依然として感染が落ち着く兆しはない。国際団体は大会日程を平時のものに戻したが、中止あるいは延期も想定される。昨季は後半に主要大会が凝縮され、そんな強行日程が若手台頭を後押しした。

有料インターネットチャンネルのGCN+はスタート記念キャンペーンの50%引きを適用すると年間2750円。

●UAEツアーのホームページ