日本自転車競技連盟が主催するジャパンカップBMXレース2021、JOCジュニアオリンピックカップBMXレース2021が、大阪府堺市で開催された。
エリート男子 ©日本自転車競技連盟、我満直紀
BMXレース種目としては初開催となるジャパンカップとJOCジュニアオリンピックカップが、2020年全日本選手権大会を誘致した大阪府堺市大泉緑地内サイクルどろんこ広場で開催された。2つの大会が同時開催となった。
1つはエリートやジュニアのチャンピオンシップカテゴリー をはじめとする17歳以上の選手を対象としたToyo TiresジャパンカップBMXレース2021。国内トップカテゴリーへ全日本選手権大会に続く新たなタイトルに位置づけての開催だ。大会会場では、決勝前のラウンドガールや、選手紹介時はスモークを使用した特殊効果演出など、BMXレーシング種目のエンターテイメント化を目指し、選手が活躍できる会場づくりを目指した。
ジュニア男子 ©日本自転車競技連盟、我満直紀
全国から男女150名が参加したもう一つの大会、JOCジュニアオリンピックカップBMXレース 2021は、男女5歳から16歳までのチャレンジカテゴリーを対象とし、ジャパンカップ同様に新たな目標となる大会の提供を目的としている。国際大会をイメージした会場づくりとなったジャパンカップと同会場で実施することで、海外大会でもものおじせず選手の輩出も大会開催の大きなポイント。キッズ・ユース層の選手に憧れの舞台を国内で経験することで、競技レベル向上をはかる。
エリート女子 ©日本自転車競技連盟、我満直紀
増田優一が男子エリートで完全優勝
合計エントリー数が8名だったため、3レースの合計ポイントで争われた男子エリートクラス。 全てのレースがリザルトヘ反映されるため、決勝1本の勝負とは違った緊張感の中、地元大阪の増田優一が3レース全てを1位でフィニッシュ。ジャパンカップ最初の勝者となった。
2021年の全日本選手権大会でトップを走行中に転倒し、悔しい結果となった吉井康平が2位、3位には2020年のジュニア全日本チャンピオンである島比加瑠が入った。
増田優一のコメント 「3レースともパーフェクトな走りには届きませんでしたが、ホームコースでもあり、負けられないプレッシャーの中、シーズン最終レースを優勝で終えられたことはうれしいです。また、毎日練習しているコースが、ジャパンカップ仕様のカッコいい会場に装飾された中、たくさん の観客のみなさんの前でレースができて、いつも以上に気持ちが盛り上がりました」
ジャパンカップ優勝者 ©日本自転車競技連盟、我満直紀
女子エリートは 酒井亜樹、ジュニアは 西村寧々花
女子はエリートとジュニアが混走で開催され、エリートは全日本選手権で優勝した地元の酒井亜樹が、決勝でもスタートからトップを守り抜き優勝、今シーズンの全ての国内タイトルを獲得した。10月に開催されたワールドカップシリーズU23クラスで優勝を収めた籔田寿衣と丹野夏波が、それぞれ2−3位となった。ジュニアは酒井同様に今シーズンの全ての国内レースにおいて優勝を収めている西村寧々花が、エリ ート混走でも3位に入る走りでジュニアクラスを優勝した。
酒井亜樹のコメント 「10月のワールドカップを終えてから、気持ちを切り替えて今大会に臨みました。レース中も最後まで強い気持ちを持って走りきれたので、シーズンを優勝で終えることができてホッとしています。サポートいただいたスポンサーはじめ、コーチ、応援いただいたみなさんに、1年間通してレース活動ができたことに感謝しています」
西村寧々花のコメント 「今大会も優勝でき、国内では負けなしでこられたことはうれしく思います。しかし目標はエリートクラスの選手も含めての優勝なので、来シーズンもジュニアクラスですが、全体でもトップを目指して世界選手権大会でのいい成績に繋がるステップとしたいです。たくさんの応援、ありがとうございました」
エリート男子 ©日本自転車競技連盟、我満直紀
男子ジュニアは 長嶋凌
5名のエントリーで争われた男子ジュニアは、毎レース順位の入れ替えが多かった中、安定した走りで3レースともに1位でゴールした長嶋凌が、自身初となる国内主要大会での優勝を獲得した。ジュニア全日本チャンピオンの坂望加は、怪我の影響もあり4位で今シーズンを終えた。
長嶋凌のコメント 「全日本選手権大会では最終ヒートで転倒し優勝を逃して悔しい思いをしました。今大会では全てのレースをまとめられ、ジャパンカップ最初のチャンピオンになれたことはうれしい気持ちでいっぱいです。シーズンを通してたくさん成長を感じることができたので、来シーズンからはエリートクラスに向けて、これからのオフシーズンもトレーニングに励みたいと思います」
大会リザルト 男子エリート 優勝:増田優一(大阪体育大) 2位:吉井康平 (フォスター電機) 3位:島比加瑠 (日本体育大)
女子エリート 優勝:酒井亜樹 (DEUX ROUES ELITE TEAM) 2位:籔田寿衣 (大阪体育大) 3位:丹野夏波 (早稲田大)
男子ジュニア 優勝:長嶋凌 (Pure japan) 2位:早川敦哉 (NoLogo Racing Japan) 3位:根本康佑 (水戸啓明高)
女子ジュニア 優勝:西村寧々花(GAN TRIGGER) 2位:野村凪沙(Ace Race Australia) 3位:岡本彩桜(バンピーパス)
ジュニアオリンピックカップ ©日本自転車競技連盟、我満直紀
ジュニアオリンピックカップ ©日本自転車競技連盟、我満直紀
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