地獄を抜けて天国に…パリ〜ルーベ女子でロンゴボルギーニ優勝

第2回パリ〜ルーベファム・アベックズイフトが4月16日に北フランスで開催され、イタリアチャンピオンのエリーザ・ロンゴボルギーニが残り34km地点から単独で抜け出して優勝。トレック・セガフレード勢は前年の第1回でもエリザベス・ダイグナン(英国)が優勝していて、チームとして連覇した。

パリ〜ルーベファム優勝のロンゴボルギーニを中央に、左が2位ロッテ・コペキー、右が3位ルチンダ・ブラント ©A.S.O. Pauline Ballet

トレックチームは中盤で形成された第1集団にルチンダ・ブラントを送り込み、レースを掌握。終盤にその逃げが吸収されたところで、ロンゴボルギーニが勝負を仕掛けた。

「ブレークがキャッチされたのを見て、本能的にアタックした。ルチンダが先頭集団で走っていて、いい動きだと思ったので全力でいった」とロンゴボルギーニ。

Zwiftが冠スポンサーとなったパリ〜ルーベファム ©A.S.O. Pauline Ballet
2022パリ〜ルーベファム ©A.S.O. Pauline Ballet

ロンゴボルギーニのシーズン当初は理想的ではなかった。副鼻腔炎を患って、呼吸することが困難だったと言い、ロンゴボルギーニはアムステルゴールドレースとブラバンツペイユをスキップ。抗生物質を服用しなければならず、当初はパリ〜ルーベを走る予定ではなかった。

2022パリ〜ルーベファム ©A.S.O. Pauline Ballet

「でも、この冬は全てをうまくやったし、春の間ずっと病気だったし、思うようにパフォーマンスができなかった。病気から回復するとコンディションも上がってきた」

「天候は(泥沼だった2021年とは)まったく違っていたが、簡単なレースではなかった。道路や石畳の上にはたくさんのほこりが積もっていた。単独で行こうとしたのは走行ラインを選ぶことができるから。間違ってはいなかったが、安全ではなかった。それがルーベです。ゴールのベロドロームに入るのは素晴らしい瞬間だった。地獄を通り抜けて楽園にたどり着いたような気持ちだった」

イタリアチャンピオンのロンゴボルギーニが独走 ©A.S.O. Pauline Ballet
北の地獄を走るエリーザ・ロンゴボルギーニ ©A.S.O. Pauline Ballet

伝統の男子レースには新城幸也が初出場

第119回パリ〜ルーベは4月17日、170選手が出場する。通常なら4月10日の開催だが、フランス大統領選挙のため、パリ〜ルーベが日程を変更した。伝統の春開催は3年ぶり。2020年は新型コロナウイルス感染拡大のために中止。2021年も延期となり、異例の10月に行われた。

2022年のレースはコンピエーニュ城の正面をスタートし、ルーベの旧自転車競技場を目指す。総距離は257.2kmでこのうち54.8kmが石畳。

パリ〜ルーベのプレゼンテーションに登場した新城幸也、ディラン・トゥーンス、フレッド・ライト ©A.S.O. Gautier Demouveaux

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