首都圏の駐ロードバイクもオランダ並みにロッカー時代になる?

常時施錠可能な自転車専用駐輪ロッカー「B-Cocoon」が埼玉県川越市に登場。実証実験を開始した。自転車(ロードバイク)を安心安全に保管できる駐輪ロッカーは自転車王国オランダなどで見かけられた。 

最初の設置場所は埼玉県川越市の「小江戸エリア」

利用はアプリで。30分200円、以降10分ごとに100円

東電タウンプランニングが企画した駐輪ロッカー「B-Cocoon(ビーコクーン)」は、観光地などに設置することで、休憩時の利便性に加え観光や食事などをより気軽に楽しむ時間を提供できる新しいサイクリスト向けのサービス。 

最初の設置場所は埼玉県川越市の「小江戸エリア」で、2022年度中に関東圏内に数十台設置予定。4月29日に埼玉県「道の駅かぞわたらせ」、6月11日に神奈川県「江の島」に設置予定。

ツール・ド・フランスがオランダで開幕した2015年に目撃した駐輪ロッカー
オランダの郊外駅の近くに設置された自転車ロッカー

ロードバイクを愛用する人は、サイクリング中の休憩や食事などにおいて駐輪する際、ロードバイクへのいたずらや盗難に対する不安がある。同社が2019年、関東圏のサイクリスト600人に実施したアンケート調査では85%の回答者が安心して利用できる駐輪ロッカーを求めていると回答した。 

そうしたサイクリストの不安を軽減し、安心してサイクリングを楽しめるよう、ロードバイクを丸ごと収納(保管)できる駐輪ロッカー「B-Cocoon」を開発し、 事業性などの検証を行う実証実験を開始。 

スポーツバイクが縦置きできる

「B-Cocoon」は駅前などに設置されている月極の駐輪設備と異なり、無料の会員登録をした人ならだれでも利用できる時間貸しの駐輪設備となる。「B-Cocoon」に組み込まれた機械式のロック機能と、利用者のスマートフォンに送信される暗証番号によるロックとを連携させた2重の施錠機能でセキュリティーを高めている。

さらに「B-Cocoon」は商用電源を必要としないため、設置場所のオーナー、管理者などにとって導入のハードルが比較的低いことも特長。

自転車設置部位にはアドベンチャーエイドが日本総代理店を務める「Steadyrack(ステディラック」を使用。自転車の据え付け、取り外しも容易に安全に行うことが可能。

本実証実験を通じて、これまでロードバイクでは近づきにくかった観光地やサイクリングロード周辺での休憩や食事などをより気軽に楽しむことができる新たな仕組みとして「安心・安全な屋外駐輪システム」の事業化を目指たいと同社。 

利用料は30分200円で、以降10分100円(税込)

【サービス名称】
「B-Cocoon」ビーコクーン
○名称:駐輪ロッカー「B-Cocoon」
○場所:埼玉県川越市元町1-13-2 三井のリパーク川越元町1丁目第2駐車場内
○設置数:5台(一般は4月16日より利用可能予定)
○料金:利用料200円/30分 以降100円/10分(税込)
●B-Cocoonのアプリ