サイクルボールSeasonⅢ-グランボール制覇の旅が4月29日開幕

サイクリングアプリ「ツール・ド」を使って日本各地の1周コースを走る、期間分散型サイクリングイベント「サイクルボール SeasonⅢ -グランボール制覇の旅-」が、2022年4月29日(金) から2022年12月27日(火)まで開催される。

「サイクルボール」は、従来型の1DAYイベントと異なり、一度に大勢の人数が集まることがなく、また挑戦者の都合に合わせていつでも参加が可能な「期間分散型サイクリングイベント」。 初年度(2020年8月~2021年3月)は全国7つの地域で開催、2年目となる2021年度(2021年6月~2022年1月)は、ステージ数を増やし全国11カ所で開催した。コロナ禍においても展開可能な、新しい生活様式にも即した取り組みとして、開催地側・サイクリスト側双方から好評だった。

2022年度は、「淡路島1周」「佐渡島1周」「筑波山1周」「霞ヶ浦1周」「福島市・二本松市1周」「狩野川1周」「伊豆半島1周」の計7ステージから開始。ステージ数は順次増加予定。

参加費は無料で、各ステージの1周を達成するごとに1つの「サイクルボール」を贈呈。期間終了までに指定数やテーマに沿ったサイクルボールを集めると、達成者は「願い」を叶えることができる。全ステージ制覇だけでなく、開催期やテーマごとのコンプリート賞など幅広い「願い」が用意される予定。全ての1周コースを制覇したい強者から、一部のコースのみを走りたい人まで、幅広い層のサイクリストに1年を通してニッポン全国のサイクリングを楽しんでもらう機会を提供していく。

なお、「願い」の詳細や追加ステージ、またその他さまざまな「新たな仕掛け」は随時発表される。

また、開催初日となる2022年4月29日(金)には、オープニングイベントとして各ステージの拠点でスタート記念式典を実施するとともに、GW期間中(4月29日から5月8日まで)に完走 した参加者には、限定の「超サイクルボール」のプレゼントするほか、豪華賞品が当たるなど 「オープニング期間特典」が用意される。

舞台となるのは日本の名だたる「〇〇イチ」と呼ばれる1周コース

【淡路島1周(アワイチ)ステージ】
兵庫県に位置する「淡路島」を1周するコース
瀬戸内海最大の島「淡路島」。関西のサイクリストにはお馴染みの「アワイチ」を1周する。1周約150kmで、海あり激坂ありの走っていて飽きないコース。立ち寄りスポットは淡路島を代表する観光スポットを数多く設定している。

【佐渡島1周(サドイチ)ステージ】
新潟県の西方沖に位置する「佐渡島」を1周するコース
日本海最大の離島「佐渡島」。佐渡ロングライドでも有名なサドイチ210kmは、島の外周をぐるっと1周するコース。離島ならではの変化に富んだ海岸線と、内陸部の里山の風景を一度に楽しめる。 サドイチ名物「Z坂」からの眺望は必見。

【霞ヶ浦1周(かすいち)ステージ】
茨城県南東部に位置する日本第2の大湖「霞ヶ浦」を1周するコース
2020年の霞ヶ浦西浦を一周する約125kmの「かすいち」が復活。西浦の整備されたサイクリングロードとど平坦のコースレイアウトの中で約120kmに挑戦。ナショナルサイクルルートにも選ばれたその環境を体感する。

【筑波山1周(つくいち)ステージ】
かすみがうら市を発着とした筑波山系をぐるっと1周するコース
茨城のヒルクライムスポット「筑波山」をぐるっと1周するコース。この地ならではのグルメやスイーツ、文化遺産や絶景など、見どころ満載なスポットを巡りながらサイクリングを満喫できる。コ ース終盤は、筑波山を登ってゴールする走りごたえも満点の約100km。

【福島市・二本松市1周(ふくいち)ステージ】
磐梯吾妻スカイラインと福島市・二本松市を1周するコース
山岳観光道路「磐梯吾妻スカイライン」を1周し、吾妻・安達太良連峰の大自然の中を走り抜ける、こだわりのヒルクライムルート。序盤は急こう配が続くが、標高約1600mの浄土平付近 まで登りきると荒々しい山肌が広がり、ヨーロッパの山岳ルートに匹敵する絶景を堪能できる。温泉やフルーツなどの魅力に触れながらゴールを目指す、地元サイクリストおすすめのコース。

【狩野川1周(かのいち)ステージ】
沼津港や修善寺そして富士山が望めるなど狩野川を中心としたコース
伊豆半島を流れる狩野川周辺のスポットを巡る自転車旅。2021年からコースも一新されたので2021年に走った人も新しい気持ちで挑めるかのいち。距離約70kmで後半に上り区間があるコースは、海鮮を満喫できる沼津港やNHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」でも注目されている北条氏邸跡、修善寺の竹林の小路など、周辺の注目スポットや狩野川の歴史も体感することができる。

【伊豆半島1周(伊豆いち)ステージ】
伊豆半島を1周するサイクルボール最難関コース
首都圏から近く、オリンピックの舞台にもなった伊豆半島。アップダウンが激しくサイクルボールでは最長距離となる200km超え。一方で景勝地やグルメも目白押しであり、完走できれば喜びと感動はひとしお。そんなサイクリングリゾート伊豆が待っている。余裕を持った1泊2日 の行程がおすすめ!

各ステージの拠点でオープニングイベント開催

サイクルボールSeasonⅢのスタートを記念し、オープニングイベントを実施。開催初日に各拠点でスタート記念式典を実施し、開催初日から5月8日(日)までを開催記念期間として、「超 サイクルボール」のプレゼント企画や、豪華賞品が当たるSNSキャンペーン」企画を実施。

<スタート記念式典>
日時:2022年4月29日(金)10:00~
場所:各ステージ拠点 ※一部のステージは立ち寄りスポットで実施
内容:サイクルボール SeasonⅢのスタートを記念し、「鏡開き」ならぬ「コース開き」を実施。

<開催記念期間の参加者特典>
【「超サイクルボール」をプレゼント!】
期間中に各ステージを走破すると、ゴール地点で「超サイクルボール」をプレゼント。超貴重なオリジナルグッズをぜひゲットしよう。 ※メインコース・ショートコース不問/先着数量限定

【豪華賞品が当たるSNSキャンペーン】
期間中、サイクルボールのコースを走行し、TwitterまたはInstagramで「日付入りの完走証明で きる画像(例:ツール・ド、GARMIN、STRAVAなどなんでも可)」と「#サイクルボール」を添えて投稿した人の中から豪華賞品をプレゼント!


〇対象期間 走行期間:4月29日(金)~5月8日(日)※応募締め切りは5月9日(月)まで
〇賞品例
・Bontrager Aeolus Pro 3 TLR Road Wheel 前後セット1名。耐久性、軽さ、空力性能を最高のバランスで発揮する、フルカーボンの TLR ロードホイール。 ※リムブレーキ用。
・PRIZMレンズ搭載のアイウェア1名。サイクリストに贈るオークリーの人気モデルのアイウェア。

●サイクルボールのホームページ

障害者のアート展に目からうろこの着目点…次回作品も募集へ

第4回となる「日本財団ダイバーシティ・ イン・ジ・アーツ公募展」が2022年4月13日から、東京・渋谷のBunkamura Galleryで始まった。障害者の作品を集めた展覧会だ。DIVERSITY(多様性)などと言われてもピンと来ない層がどうやって観覧したらいいのか不安だったが、ポイントを教えてもらうとその芸術性の価値観がわかるような気がして、極めて興味深い作品展であることを理解した。

第4回日本財団ダイバーシティ・ イン・ジ・アーツ公募展

日本財団が進める「日本財団DIVERSITY IN THE ARTSプロジェクト」は、「障害者と芸術文化」の領域への支援を通して、だれもが参加できるインクルーシブな社会の実現を目指すプロジェクト。そうは言われても「インクルーシブ=包括的な」ってなに?とそれだけで他人ごとであるような気がして身構えてしまう。「仲間はずれにしない」とか「みんないっしょに」という平易な言葉に置き換えてようやくイメージがつかめる程度だ。

ましてや、さまざまな障害がある人が手がけた作品をどうとらえ、どう評価するか。一般的な芸術鑑賞よりも高いレベルの見識が求められるような気がして、それだけで逃げ出したくなる心境だ。多くの人にとっても、その心境は共通するのではないかと推測している。

オープンに先立って報道関係者内覧会が行われた

だれかとつながりたいと思っている人の表現が集まっている

「例えばインクルーシブな世界であるとか、多様性をお互いが認め合うなどと言葉では言いますが、人と人とが分かり合うのはとても難しいんです」と、内覧会の冒頭で日本財団公益事業部国内事業開発チームの榎村麻子シニアオフィサーがコメントしてくれた。

「文化を通して(そういった閉塞感を)少しでも解きほぐしたい。現在の難しい世の中において(このアート作品展が)日常の光となってくれればうれしいです」

また、「だれかとつながりたいと思っている人の表現が集まっている」と国際障害者交流センター ビッグ・アイの鈴木京子プロデューサー/副館長も。

なるほど。そういった気構えをもって、改めてギャラリーに並んだ作品群を見てみよう。

第4回日本財団ダイバーシティ・ イン・ジ・アーツ公募展アートディレクターの中津川浩章さん

障害は長所にもなる。感覚の素晴らしさが生かされるから

4回目となる作品展には、国内外より2122点の応募があった。各界で活躍する6人の審査員により選出された作品が渋谷のBunkamura Galleryに展示されている。この日、一般来場に先立って行われた報道内覧会では、審査員の1人である美術家/アートディレクター中津川浩章さんが解説してくれたのだが、芸術をこう見ればいいというアドバイスをもらうと、それだけで作品の秀でたところが浮き彫りになってきて、芸術というものに接したことのない人でもその価値が十分に理解できるようになるから不思議だ。

「ピカソのような線が描かれた」木炭画。

「美術学校で習得するような点画を、だれに習ってもいないのにそれができる」という作品は画用紙に色鉛筆で描かれたもの。

「過集中は日常生活下では生きづらいけど、アートとしてはいいものが生まれる」。

「セラピー的な効果があるかもしれません。芸術を作る意図はなくて、ただ楽しいからやっている。でもそこに芸術的価値が認められていく」。

「障害は長所にもなります。感覚の素晴らしさが生かされますから」。

「生涯は芸術的には長所にもなる」と中津川浩章さん

会期中に中津川さんのようにギャラリーツアーしてくれる人はいないと思うが、公募展の作品図録(2500円)を閲覧しながら見て回ることで、作品1つひとつにおける背景の奥深さを感じながら楽しめる。

第5回の作品応募は2022年6月15日から30日まで

公募展は、障害のある人自身が自己の可能性を見いだせるように、アート活動の機会を提供することがねらい。才能あるアーティストの発掘や、障害のあるアーティストの活動を支援していく目的もある。

家族や知り合いにもし障害のある人がいるならば、ぜひこのプロジェクトを活用することをおすすめしたい。制作する際の、素材やテーマは自由。絵画、イラスト、グラフィックデザイン、書、写真、造形などさまざまな作品が対象となる。
●第5回日本財団ダイバーシティ・ イン・ジ・アーツ公募展の詳細ページ

第4回日本財団ダイバーシティ・ イン・ジ・アーツ公募展は、2022年4月13日(水)~24日(日)まで。10:00~19:00。会場はBunkamura Gallery/Wall Gallery。入場無料。
●Bunkamura Galleryのホームページ

暑さ対策万全のパンツとタイツが新型パッド3D MEGAⅡを搭載

パールイズミは、2022年春夏商品として新型パッド3D MEGAⅡを採用した「コールドシェイド メガ ビブ パンツ」「コールドシェイド メガ タイツ」をサイクルショップやスポーツ用品店などで発売する。

コールドシェイド メガ ビブ パンツ / T230MEGAⅡ

「コールドシェイド メガ ビブ パンツ」と「コールドシェイド メガ タイツ」ともに、柔らかさとフィット感がアップデー トされた高いクッション性の新しい極厚パッド「3D-メガⅡ」を採用。お尻の痛みが不安なビギナー、ロングライドでお尻が痛くなる人におすすめの一着。

UVカット機能を持ち、太陽光を遮蔽して衣服内温度の上昇を抑える「コールドシェ イド」を生地に採用し吸汗速乾性とストレッチ性にも優れ快適なはき心地。

コールドシェイド メガ ビブ パンツ / T230MEGAⅡ

コールドシェイド メガ ビブ パンツ / T230MEGAⅡ

【カラー】4. ブラック
【価格】15,400円(税込)
【サイズ】M, L, XL
【パッド】3D MEGAⅡ
【商品特徴】
□ 涼しく、日焼けしにくい素材「コールドシェイド」採用
□ 腹部の圧迫感が少ないビブ仕様
□ 3D MEGAⅡ:臀部の動きにフィットするセパレートテクノロジーを搭載し、フィット感と柔らかさが 向上した極厚パッド

締め付け感が少ないラッセルテープの滑り止め

コールドシェイド メガ タイツ / 238MEGAⅡ

【カラー】4. ブラック
【価格】16,500円(税込)
【サイズ】M, L, XL
【パッド】3D MEGAⅡ
【商品特徴】
□ 涼しく、日焼けしにくい素材「コールドシェイド」採用
□ 裾が柔らかく伸びがいい、裾ファスナーなし仕様
□ ウエスト紐付き
□ 3D MEGAⅡ:臀部の動きにフィットするセパレートテクノロジーを搭載し、フィット感と柔らかさが 向上した極厚パッド

●パールイズミのホームページ

冨田千愛らがボート世界選手権の日本代表に内定

日本ボート協会は、2022年9月18日から25日までチェコで行われるボート世界選手権の代表内定選手として冨田千愛(東京大学RSL)らを選出した。

2019世界選手権では冨田千愛が日本勢女子として初めて2位に

東京都江東区の海の森水上競技場で4月7日~12日に日本代表候補選考レースとクルー決定レースが行われ、その結果をふまえて12日に海の森水上競技場で開催した選考委員会を経て、世界選手権をはじめ、アジア競技大会・ワールドユニバーシティゲームズの代表内定選手を決めた。正式決定は臨時で行われる理事会の承認後となるという。

世界選手権(9月18日〜25日、チェコ)
【男子軽量級ダブルスカル】武田匡弘(関西電力)、宮浦真之(NTT東日本)
【女子軽量級ダブルスカル】冨田千愛(東京大学RSL)、廣内映美(明治安田生命)
【女子シングルスカル】米川志保(トヨタ自動車)

アジア競技大会(9月7日~12日、中国)
【男子軽量級ダブルスカル】西村光生(アイリスオーヤマ)、古田直輝(NTT東日本)
【男子フォア】高野勇太(NTT東日本)、新井勇大(明治安田生命)、西知希(NTT東日本)林、靖晴(NTT東日本)
【男子シングルスカル】山尾圭太(トヨタ紡織)
【女子軽量級ダブルスカル】大西花歩(デンソー)、木野田沙帆子(明治安田生命)
【女子ペア】西田結惟(NTT東日本)、高榊原春奈(トヨタ自動車)、西原佳(プリントパック)
【女子シングルスカル】大石綾美(アイリスオーヤマ)

ワールドユニバーシティゲームズ(6月30日~7月2日、中国)
【男子軽量級ダブルスカル】阿部光治(早稲田大学)、一瀬卓也(NTT東日本)
【男子ダブルスカル】菅原陸翔(日本大学)、岡山凛之(早稲田大学)
【女子軽量級シングルスカル】角谷真緒(アイリスオーヤマ)
【女子シングルスカル】米澤知華(明治安田生命)
【女子ペア】西田結惟(NTT東日本)、高野晃帆(関西電力)

●日本ボート協会のホームページ

栗村修とTOJ相模原ステージ50kmを走るPICC無料ライド

サイクルウェアブランド「パールイズミ」が運営するサイクリングコミュニティーPICC(Pearl Izumi Cycling Community)がツアー・オブ・ジャパンの大会ディレクターを務める栗村修と走る4月23日のイベントの参加者を募集している。

パールイズミブランドアンバサダーでもある栗村はかつてプロ選手として活躍した後、ロードレースの解説国内大会の運営を行う。今回のコースは栗村がディレクターを務めるツアー・オブ・ジャパン相模原ステージだ。栗村との交流や参加者同士の交流も楽しみながら一緒に走れる。

<イベント概要>
■開催日:2022年4月23日(土)
■時間:08:30〜13:00
■集合:橋本公園(神奈川県相模原市緑区西橋本5丁目3)
■コース:TOJ相模原ステージのスタート地点 橋本公園→TOJ相模原ステージの周回コースを2周→橋本公園 ●コース参考
■立ち寄り:オギノパン
■距離:約50km
■対象:平地を時速25〜28km前後で巡航できる、1回のライドで30km以上の走行経験がある。自転車保険に加入していることを前提としたイベント運営
■担当:栗村修(ゲスト)、大西勇輝(コミュニティーマネージャー)
■参加費:無料

<スケジュール>
08:20〜08:30 橋本公園集合
08:30〜08:50 コース説明・乗車準備など
08:50〜11:50 周回コース2周をメインにオギノパン休憩を入れてライド
11:50〜13:00 橋本公園までライド・解散

PICCは多くのサイクリストの出会い、つながり、楽しみを創出するコミュニティーを目指し、STRAVAグループでの交流、オリジナルウェアの製作・販売、ライドイベント(オンライン・屋外)の活動を中心に運営している。

●申し込みページ

キナンのトマ・ルバがチャレンジロードで独走勝利

チャレンジサイクルロードレースが4月10日に静岡県伊豆市・日本サイクルスポーツセンターで開催され、KINAN Racing Teamのトマ・ルバ(フランス)が優勝。チームに今季初勝利をもたらした。2位以下に30秒以上の大差をつける快勝で、翌週に控える「三菱地所JCLプロロードレースツアー」の開幕へ最高の脚試しとなった。

トマ・ルバがチャレンジロード優勝 ©Kensaku SAKAI/FABtroni+camera

1971年に初開催され、2022年で45回目を迎える国内ロードレースシーンにおける伝統のレース。この先本格化するシーズンへ向けて、調整具合の確認と総仕上げの意味合いを持つ貴重な機会ともなっている。

KINAN Racing Teamは今回、トマのほかに小出樹、花田聖誠、新城雄大、畑中勇介の5選手が参加。ここまで積んできたトレーニングの成果をレースを通じてチェックした。

2022チャレンジロード ©Kensaku SAKAI/FABtroni+camera

5kmのコースを14周回する、69kmのレース。序盤から出入りがあった中、大きな動きとなったのは8周目。トマのアタックをきっかけに5人の逃げグループが形成されると、メイン集団に対して1分以上のリードを確保。やがて先頭は4人となるが、トマらは快調に飛ばし続け、集団とのタイム差は拡大。先頭グループの逃げ切りムードが色濃くなる。

そして迎えた最終周回。鐘を合図にトマが再度のアタックを繰り出すと、それまで逃げてきたメンバーを全員振り切り独走態勢に。最後までペースを落とすことなく駆けると、2位以下に30秒以上の大差をつけて優勝のフィニッシュを切った。

トマにとっては、2020年の宇都宮ロードレース以来の勝利。同時に、チームとしても今季初勝利となり、翌週に控えるチームの主戦場「三菱地所 JCLプロロードレースツアー」の開幕、弾みとなる好レースだった。

なお、メイン集団でレースを進めた他のメンバーは、花田が5位、畑中が10位、小出が11位でそれぞれレースを終えている。

2022チャレンジロード ©Kensaku SAKAI/FABtroni+camera

「初出場だったが、ツアー・オブ・ジャパンの経験から伊豆のコースは把握していた。ハードなコースなので、とても楽しみにしていた。私のようなクライマー向けのレースはそう多くはないので、個人的に今日はチャンスがあると思っていた。狙い通り優勝できて本当にうれしい。勝ったのは2020年の宇都宮ロードレース以来」とルバ。

「JCLが開幕する来週もチームとしてベストを尽くしたい。2戦ともスプリンターにチャンスがあるコースなので、チームメートが上位進出できるようアシストしたいと考えている。ここまでいいトレーニングを続けられたし、チームスタッフが最高のコンディションを私たちに提供してくれた。そのおかげでチームの強さを感じられている。

個人的な今後の目標としては、ツアー・オブ・ジャパンとツール・ド・熊野。最高の状態に仕上げて、この2レースに臨むつもりだ」

2022チャレンジロード ©Kensaku SAKAI/FABtroni+camera

チャレンジサイクルロードレース(69km)結果 
1 トマ・ルバ(KINAN Racing Team)1時間51分46秒
2 宮崎泰史(宇都宮ブリッツェン)+31秒
3 渡邊翔太郎(愛三工業レーシングチーム)+44秒
4 谷順成(那須ブラーゼン)+1分14秒
5 花田聖誠(KINAN Racing Team)+1分43秒
6 西尾勇人(那須ブラーゼン)+1分52秒
10 畑中勇介(KINAN Racing Team)+2分4秒
11 小出樹(KINAN Racing Team)+2分8秒
DNF 新城雄大(KINAN Racing Team)