【ツール・ド・フランス現場雑感】中央山塊のシャトーホテルに到着

2022ツール・ド・フランス第14ステージは7月16日、サンテティエンヌ〜マンド間の距離192.5kmで行われ、バイクエクスチェンジ・ジェイコのマイケル・マシューズ(オーストラリア)が5年ぶり4回目の区間優勝を挙げた。

ステージ優勝のマイケル・マシューズは敢闘賞も獲得 ©A.S.O. Pauline Ballet

首位のヨナス・ビンゲゴー(デンマーク、ユンボ・ビスマ)は2分22秒遅れの総合2位タデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEエミレーツ)を逃さずに同タイムでゴール。第11ステージで獲得したマイヨジョーヌを守った。

2022ツール・ド・フランス第14ステージ ©A.S.O. Pauline Ballet

●4賞ジャージ
マイヨジョーヌ(個人総合成績)ヨナス・ビンゲゴー(デンマーク、ユンボ・ビスマ)
マイヨベール(ポイント賞)ワウト・ファンアールト(ベルギー、ユンボ・ビスマ)
マイヨブラン・アポワルージュ(山岳賞)シモン・ゲシュケ(ドイツ、コフィディス)
□マイヨブラン(新人賞)タデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEエミレーツ)

2022ツール・ド・フランス第14ステージ ©A.S.O. Pauline Ballet
2022ツール・ド・フランス第14ステージ ©A.S.O. Pauline Ballet
第14ステージもビンゲゴーはポガチャルを逃さなかった ©A.S.O. Pauline Ballet
2022ツール・ド・フランス第14ステージ ©A.S.O. Charly Lopez
2022ツール・ド・フランス第14ステージ ©A.S.O. Charly Lopez
マンドの坂に広告キャラバン隊がやってきた ©A.S.O. Aurélien Vialatte

中央山塊は日本ではあまり知られていない夏場のリゾート

この日は4kmの激坂が出現するマンド。中心街からこの高原の上にある飛行場までは1本道。上り始めにものすごく狭いところがあって、チームバスやキャラバン隊が軒先に接触しないように慎重に運転していきます。

午後9時からオープンエアでディナーなんて。とても心地よかった
マンドの下山ルートに殺到する関係者や取材陣

だから下りは大変です。下山はこの1本道しかないからです。全選手がゴールしてから関係者の下山が始まります。

選手を載せたチームバスとチームカーが最優先で、3時間ほど奥の原っぱで待機していたキャラバン隊の順で下山。ボクら関係者は混沌とした状況です。途中で表彰式に登壇した選手のために待っていたチームカーが憲兵隊の先導で追い抜いていきます。まあこれがいつものツール・ド・フランスなんです。

中央山塊の山の中にあるシャトーホテル

フランスって砂利道か、さもなくば石畳

マンドの下りはこうして関係者優先で下れましたが、小さな町に観衆が集まっているので、そこからが本格的な渋滞。それに耐え、中央山塊の断崖をえぐるような道を50km走ってたどり着いたのが、こんなところにシャトーがあるんだという落ち着いたホテルでした。

このシャトーホテルは1泊147ユーロと高かったんですが、2人で泊まれば半額のコストです。1ユーロ未満の滞在税が人数分になるだけなので。やはり夏場の中央山塊は、こういった宿泊施設で過ごす人が多く、ホテルが取りづらいので、獲得競争に出遅れると割高なところしか残っていません。

アペリティフのプレッション(生ビール)を飲みながらフランス語のメニューを解読する

古くからあるシャトーを宿泊施設にしたものなので、エレベーターはなく、一番上のお部屋をあてがわれてもらったので荷物をお部屋まで運ぶのが筋トレでした。しかも駐車場からホテル玄関までが砂利道。フランスって砂利道か、さもなくば石畳。

大生を頼んだら、わざわざ戻ってきて「ここにはないんです」とドゥミ(中生)を2杯いっぺんに出してくれた

そして今日も事故なく、ホッとしましたのでのんびりと夕食を取りたいと思い、午後9時到着だったんですが、まだ料理は注文できますかと恐る恐る聞いたら、大歓迎されました。真夏の夕べにお外の席で夕ごはんを食べられるのって、日本では考えられないです。

2022ツール・ド・フランス第14ステージ ©A.S.O. Charly Lopez

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