イタリアの首都ローマで最も人気のある観光スポット、トレビの泉が1月27日にピンク色にライトアップされた。これ以外にもイタリア各地の合計40カ所がピンク色に染まった。そのわけは…。
大会の象徴がどうしてピンク色になったか?
イタリア最大の自転車レース、ジロ・デ・イタリアを主催するRCSスポルトが観光名所のライトアップ作戦を行ったことをミラノで発表した。5月6日に開幕する23日間のステージレース、ジロ・デ・イタリアの100日前カウントダウン企画だ。実のところは恒例イベントで、近年は毎年行われている。
大会は全21ステージで争われるため、各ステージのスタートとゴールの街の象徴であるモニュメントをピンク色に浮かび上がらせた。第20ステージと第21ステージのみ1カ所。
大会の愛称は「コルサローザ」で、ピンクのバラ色の道という意味。だからイメージカラーはピンク色を採用した。
ジロ・デ・イタリアではその日終わって首位に立った選手にバラ色のジャージ、マリアローザが与えられ、翌ステージにそれを着用してレースをするという伝統がある。大会の象徴がどうしてピンク色になったか? それは主催者だったスポーツ新聞「ラ・ガゼッタデルスポルト」の紙の色がピンク色だからだ。
実はこの理由、世界最大の自転車レース、ツール・ド・フランスと全く同じ。ツール・ド・フランスのかつての主催者、スポーツ新聞のレキップ(黎明期はロト)の紙の色が黄色。そのため首位選手が着用するジャージは黄色に。フランス語でマイヨジョーヌと呼ばれるようになった。