2024パリ五輪の開会式や各競技チケットは4月20日までに登録

パリ五輪のオフィシャルチケットを購入するための事前登録が2023年4月20日に締め切られる。2024年7月26日に行われる開会式や各競技のチケットを購入したい人はまず登録する必要があって、当選者がチケットを購入できるようになる。

五輪選手団がセーヌ川を船に乗ってエッフェル塔を目指す ©Paris 2024 / Florian Hulleu

パリ五輪の開会式はスタジアムではなくセーヌ川で

2024年の開会式は大会の歴史に残るものとなるはずだ。史上初めて、もはや一つのスタジアム内に集まるものでなく、首都のど真ん中で行われる。選手たちは壮大な船団に乗りセーヌ河岸を通り、セーヌ河の象徴的な橋の下をくぐり抜けていく。

そのためエリアごとに架設された観覧席のチケットが販売される。セーヌ川沿いに行けば無料で開会式の一部を見ることができるが、混雑状況は定かではない。

各国選手団が船に乗って行進する ©Paris 2024 / Florian Hulleu

当選したら30枚まで購入できる

パリ五輪のチケットは第1弾として2022年末から2023年1月まで、複数の競技を組み合わせた観戦パッケージが販売されたが、今回の第2弾で当選した人はシングルチケットを最大30枚まで購入できる。

パリ五輪のチケットを購入するための4つのステップ

1 抽選に登録する

2 購入価格をチェックする

3 当選メールを受領したら48時間以内にアクセス

4 チケットを購入する

2024パリ五輪の開会式マップ ©Paris 2024 / Florian Hulleu

自転車ロード観覧席は24ユーロ(約3400円)

パリ2024の観戦チケットは、24ユーロから用意されている。男子陸上100m決勝など、一部競技の決勝のチケット料金は以下の通りとなっている。

  • ブレイキン、スケートボード、BMXフリースタイル決勝(会場:コンコルド広場)50〜160ユーロ
  • 陸上競技決勝(8月4日 男子100m、女子走高跳、男子ハンマー投げ/会場:スタッド・ド・フランス)125〜980ユーロ
  • アーチェリー決勝(会場:アンヴァリッド)50〜190ユーロ
  • ビーチバレー(8月9日、10日/会場:エッフェル塔スタジアム)100〜420ユーロ
  • 馬術競技決勝(会場:ヴェルサイユ宮殿)50〜420ユーロ
  • ハンドボール決勝(8月9日、10日/会場:スタッド・ピエール・モーロワ) 90〜320ユーロ
  • バスケットボール(8月10日、11日/会場:ベルシー・アリーナ)95〜980ユーロ
  • フェンシング決勝(会場:グラン・パレ) 90〜290ユーロ
  • 競泳決勝(会場:ラ・デファンス・アリーナ) 125〜980ユーロ
  • 柔道混合団体決勝(8月3日/会場:シャン・ド・マルス・アリーナ) 100〜380ユーロ
  • 開会式(7月26日)セーヌ河岸上部は無料、下部は90〜2,700ユーロ
  • 閉会式(8月11日)45〜1,600ユーロ

自転車競技の観覧席料金

種目期日料金(ユーロ)
ロード・個人タイムトライアル7月27日24(一部立ち席)
MTBクロスカントリー女子7月28日24(立ち席)
MTBクロスカントリー男子7月29日24(立ち席)
BMXフリースタイル予選7月30日120,90,50,24
BMXフリースタイル決勝7月31日160,120,80,50
BMXレース予選8月1日120,90,50,24
BMXレース決勝8月2日180,135,85,50
ロード男子8月3日24(立ち席)
ロード女子8月4日24(立ち席)
トラック1日目(決勝)8月5日380,275,195,100
トラック2日目(決勝)8月6日380,275,195,100
トラック3日目前半(予選)8月7日180,125,65,24
トラック3日目後半(決勝)8月7日380,275,195,100
トラック4日目(決勝)8月8日380,275,195,100
トラック5日目前半(予選)8月9日180,125,65,24
トラック5日目後半(決勝)8月9日380,275,195,100
トラック6日目(決勝)8月10日380,275,195,100
トラック7日目(決勝)8月11日380,275,195,100
1ユーロは145円。個人タイムトライアルはスタート地点が立ち席、ゴール地点が椅子席

自転車ロード競技は、個人タイムトライアルがアンバリッド(廃兵院)とフィニッシュとなるセーヌ川にかかるアレクサンドル三世橋に設置される観覧席で観覧できる。個人ロードレースでは、ゴールとなるセーヌ川にかかるイエナ橋・トロカデロに観覧席が設置される。どちらも24ユーロ(約3400円)と安価だが、アリーナで行われる競技と異なり、一部始終が目撃できるわけではない。

マラソン、競歩、トライアスロン、マラソンスイミング、自転車ロードレースの会場となるイエナ橋 ©Paris 2024

●パリ五輪のチケット登録ページ

カリマーの2023年春夏シーズナルキャンペーンが4月1日スタート

英国発祥のアウトドアブランド、karrimor(カリマー)が2023年4月1日から5月7日までの期間、シーズナルキャンペーンとしてBEYOND the LINE(ビヨンド ザ ライン)を展開。

2023年春夏シーズンは『BEYOND the LINE(ビヨンド ザ ライン)』をシーズンテーマに製品を開発。カリマーは、登山やキャンプといったフィールドだけではなく、日々の生活におけるアクティビティもアウトドアの領域と捉えている。今季は、これまでの伝統的なモノ作りのノウハウはそのままに、いまの時代に求められる新たなコンセプトを融合させ、いま居る場所から一歩先へ進める製品を提案する。

カリマーオリジナルスタッフバッグ

山などのフィールドで使いやすいアイテムをラインナップしたキャンペーンは、期間中の条件を満たした買い物で、山行で多用途に使用できるノベルティ「カリマーオリジナルスタッフバッグ」を先着でプレゼント。カリマーストア原宿店・公式オンラインストア、全国の取り扱い店舗で行われる。

●karrimorオンラインストア

サイクルベースあさひ川口本町店が3月24日にオープン

快適な自転車ライフを提供するあさひが2023年3月24日、埼玉県川口市に「サイクルベースあさひ川口本町店」をオープンさせた。

サイクルベースあさひ川口本町店

川口本町店ではシティサイクルをはじめ、幼児・子供用、電動アシスト自転車など幅広い自転車を取り扱うとともに、修理・点検などの各種サービスを提供していく。店舗は適切な新型コロナウイルス感染症対策を行いながら、地域の人たちに「わくわく」「安心」「便利」な自転車ライフを届ける。

川口本町店のオープンを記念して3月24日(金)から4月23日(日)までの期間、電動アシスト自転車やスポーツサイクルなどがお得に購入できるオープニングセールを開催。また、同期間中、川口本町店近隣の北赤羽店、川口上青木店、川口鳩ケ谷店において協賛セールを実施する。

セールは、サイクルベースあさひ公式アプリに登録した人が対象。

サイクルベースあさひ川口本町店
住所:〒332-0012 埼玉県川口市本町4-3-6
営業:10時~20時
※2023年5月21日以降の平日の営業時間は11時~20時
定休日:年末年始、棚卸日(2月と8月に、各1日)
TEL:048-228-1500
駐車場:あり(近隣提携駐車場)
アクセス:
 電車:JR京浜東北線「川口」駅から徒歩約4分
 バス:国際興業バス「川口駅東口」停留所から徒歩約3分
  :県道89号線(本町大通り)「川口駅東口」交差点から南東へ約120m

●サイクルベースあさひ川口本町店のホームページ

ジロ・デ・イタリア公式バイクとなったコルナゴはどんなブランドなのか

イタリアの自転車メーカー、コルナゴがジロ・デ・イタリアのオフィシャルバイクとなった。自転車競技界最強のエディ・メルクスや現世界ランキング1位タデイ・ポガチャルが愛用する自転車の歴史をまとめてみた。

コルナゴ私邸のエントランスにある雨水桝はブランド象徴のクローバー型

自転車競技の歴史を書きつづってきたイタリアブランド

2008年に調べたデータだが、それまでの40年間で合計140のプロチーム、2500人の選手に機材供給。累積7000勝を挙げてきたコルナゴブランド。語り尽くせぬほどのエピソードのなかで、記憶にとどめておきたいものをここに紹介。

いろんな選手に関わってきたが、
メルクスのために働けたのが大きな喜び。
1年で26本もフレームを作ったことがある。
ブリュッセルの自宅から朝早くやってきて
すぐに持ち帰ってくれたものだ……。

創業者エルネスト・コルナゴ。すべての転機は落車骨折

エルネスト・コルナゴは1932年に農家の長男として誕生。11歳のときに地元カンビアーゴの工場で働き始め、そこで初めての溶接を経験した。

1945年11月25日には大手自転車メーカーとして知られたミラノの工房グロリアの見習いとなる。その翌年には選手としてレース活動を始めている。

小柄な体格ながら将来性あふれる有望な選手だった。15歳のときにロードレースで初勝利。以後、コッパ・カルディローラを含め13勝を挙げるのだが、それがエルネストの選手としての全実績だ。

コルナゴのニコラ・ロジンCEO。セッレロイヤルやフィジークを統率してきた経営者だ ©LaPresse

それというのも20歳を目前としたミラノ〜ブセットのレース中に落車。左足を骨折してしまい、60日間をギブスで過ごし、競技生活断念せざるを得なくなった。

しかしこのギブス生活を強いられているとき、グロリアでホイール組み作業を教えてもらうことになった。翌年にはグロリアを出て、カンビアーゴの小部屋を借り、自転車製造修理の下請け業を始める。コルナゴの歴史はここに始まるのだった。

堅実なメカニックとして自転車界で修業を積んだ

1954年、正式に自らの名前を冠した店をオープンする。

そんなコルナゴの名前が自転車界で有名になったきっかけは、ニベアチームのプロ選手だったフィオレンツォ・マーニとの出会いだった。

マーニはその当時、供給された自転車が身体に合わなかったため、足の故障に苦しんでいた。ある日、使用していた自転車を持ってカンビアーゴを訪れるのだが、エルネストがクランクを調整すると、数日後にはマーニの足の痛みが消えうせたという。

スター選手は一瞬にしてこのメカニックの腕のよさを見抜いた。

マーニの要請でエルネストはチームメカニックとしてジロ・デ・イタリアに帯同するようになる。

エルネストはこうしたメカニックとしての活動をするかたわら、自転車作りにも継続して情熱を注ぎ続けた。1958年にはコルナゴバイクに乗ったルイージ・アリエンティがローマ五輪のトラック競技で優勝する。これがコルナゴにとって初のビッグレースでの優勝だった。

ペイント職人が塗装ガンでいたずら書きしたエルネスト・コルナゴ氏。2021年にコルナゴ社を勇退

伝説となるクローバーマークの誕生

1959年には幼なじみのジョルジオ・アルバーニのすすめで、1973年まで所属することになるモルテーニのメカニックとして迎えられる。ジャンニ・モッタやミケーレ・ダンチェッリらスーパースターを陰で支える役どころをこなす。

さらに1964年からはイタリアナショナルチームのメカニックとして数年を過ごす。1966年にはモルテーニのジャンニ・モッタがジロ・デ・イタリアで優勝するのだが、それを陰で支えたのもエルネストだった。

1970年3月19日。ミケーレ・ダンチェッリがミラノサンレモを制したのち、クローバーマークをブランドのシンボルに採用した。以来そのマークを見ればイタリア人ならコルナゴとひと目で分かるほどの孤高の存在となる。

自転車競技史上最強の男との運命的出会い

1971年にモルテーニは自転車競技界最強の選手といわれるエディ・メルクスを迎える。この出会いはエルネストにとって、そして同時にコルナゴというブランドにとって非常に重要なものだった。

コルナゴ社の会議室にあるテーブル脚はカーボン製のバトンホイールだった

エルネストは多くの選手に関わってきたが、メルクスのために働けたのが大きな喜びだったという。フレームのサイズにシビアだったメルクスのために1年で26本もフレームを作ったことがある。

メルクスは1972年10月25日、メキシコシティで最先端の新素材を使用したコルナゴ製の超軽量マシンでアワーレコードの新記録を達成した。このとき使用されたリブ入りフレームはすぐに市販モデルに取り入れられるのだが、以来他メーカーが驚くほどの画期的イノベーションを次々と市場に投入していった。(続く)

滝川陽希がさいたま那須サンブレイブ・ウィメンズとして活動開始

女子プロロードレースチームのライブガーデンビチステンレと、UCIコンチネンタルチームのさいたま那須サンブレイブが統合し、さいたま那須サンブレイブ・ウィメンズとなって活動することが発表された。

滝川陽希

所属選手となる滝川陽希はJBCF(一般社団法人全日本実業団競技連盟)Jフェミニンツアーを主戦場として、全日本選手権や国体、ジャパンカップ女子オープンなどに参戦を予定する。

ライブガーデンビチステンレは、国内における女子プロロードレース選手の地位を確立すべく積極的な活動を行ってきたが、コロナ禍における活動休止などを経て、チームとしての活動を一時休止。

世界的には男女の競技機会の均等がより強く語られるようになって久しくある中で、日本国内における女子チームの活動は貴重なものであり、複数地域連携型として新たな活動領域を模索するさいたま那須サンブレイブが、多様な方法を用いて女子アスリートのキャリアサポートを行うことができると統合。

現在の女子ロードレース選手が競技者としてのキャリアを継続させるためには、収入の源となる職を持ちながらも競技に関わり続けることができるデュアルキャリア型の競技環境の整備 を強く進める必要があると考え、今回の運営管理と活動の統合によって、より多様なキャリアや特性を持った選手の受け入れが可能になっていくものと期待される。

佐藤水菜がトラックネイションズカップの女子ケイリンで2連勝

自転車トラックネイションズカップ第2戦が2023年3月17日に4日目(最終日)の競技を行い、日本代表は女子ケイリンで佐藤水菜がネイションズカップ第1戦に引き続き優勝した。

トラックネイションズカップ第2戦の女子ケイリンで優勝した佐藤水菜(中央) ©JCF

女子ケイリンは太田りゆ、梅川風子、佐藤が揃って準々決勝へ進出。準々決勝も3選手とも通過、準決勝進出となる。準決勝で太田は5位で7-12位決定戦へ。太田は7-12位決定戦で4位となり、全体の10位という結果に。

準決勝で佐藤、梅川は揃って決勝進出となった。女子ケイリン決勝では佐藤が1位、ネイションズカップ第1戦に続いてこの種目を制した。梅川は落車でDNF、記録の上では5位という結果。

佐藤水菜がトラックネイションズカップ第2戦の女子ケイリンで優勝 ©JCF

男子スプリントでも太田海也が3位。2戦連続で表彰台に上った。

トラックネイションズカップ第2戦、太田海也が3-4位決定戦で勝って3位に ©JCF

●自転車トラックネイションズカップのホームページ