【ヒマラヤ未踏峰に挑む】Episode 3/エアコン壊れたバスで10時間…砂埃と排気ガスで窓も開けられず

日本山岳会学生部プンギ遠征隊は活動5日目の9月10日、空路を使って到着したネパールの首都カトマンズからいよいよヒマラヤ山脈に向かって「キャラバン」と呼ぶ陸路移動を開始。初日は大型バスを使った移動だが、ツラい10時間の旅となった。

キャラバンday1、僕らのバス


カトマンズからベシサハール(標高823m)へ

キャラバンday1はバス。エージェントから8人、僕ら5人の13人が乗り込んだ。エアコンは壊れており扇風機だけ。窓を開けたいけど砂埃と排気ガスがひどくて開けられないです。

カトマンズからベシサハールまでは本来7時間ほどですが、渋滞もあり10時間でした。舗装されてはいるもののガタガタしており、暑さもあって辛かったです。

バス移動中のお昼休憩

またこちらの大型自動車はなぜかクラクションの音が「パラリラパラリラ」と昔の暴走族のような音になってます。それが10分に一回は周りから流れてくるのでうるさいです。

梱包された荷物
カトマンズからベシサハール(標高823m)へ。距離は178kmほどだが、環境が整備されていなく厳しい移動となった

今日はゆっくり休んで明日に備えようと思います。明日からは移動車両がジープ3台となり、標高2610mのコトを目指します。

ベシサハールに到着

ヒマラヤ未踏峰に挑む特集サイト(Contents一覧)

中沢将大、横道文哉、井之上巧磨、尾高涼哉、芦沢太陽。羽田空港にて

【ヒマラヤ未踏峰に挑む】Episode 2/カトマンズで値切ったり、ATMで焦ったり

日本山岳会学生部プンギ遠征隊は2024年9月5日、羽田空港を出発してネパールのカトマンズへ。到着翌日からの3日間は手続きと準備に追われます。

エージェント会社の屋上でパッキング
エージェント会社の屋上でパッキング
パッキング完了。キャラバン準備終了

ボダナートで転生6回目の僧侶に祈祷してもらうという不思議

ずっとキャラバン(大量の物資を登山の拠点まで運ぶこと)に向けた食料や装備の買い出しをして、それをパッキング。また、日本に向けて手紙を書き、それを送付することなどをやっていました。

タメル地区

カトマンズにある、高さ約36mのネパール最大のチベット仏教の巨大仏塔、ボダナートで祈祷をしてもらいました。この日の僧侶は転生6回目だそうです。ダライラマは14回らしいです。なんか不思議でした。

ボダナートでプジャ(祈祷)

カトマンズの中心地にあるタメル地区は基本的に、ヘンプ製品屋、偽山道具屋、レストラン、呪具屋、変な楽器と玉売りで構成されています。

タメル地区
路地には野良犬が

販売されるものはまず金額が決まってないので、「いくらか」を聞きます。基本的に高く言われるので何度か値切るといいです。相場を知るために複数店舗を回ることも重要です。実際にポストカードを買おうとしたら、前の店では1枚10ルピーだったのに、100ルピーを求められたことがあります。「高い!」と言って店を出ました。

移動はタクシー&バイク

またATMも厄介です。基本的にクレカを入れて引き出すのですが、町中にあるATMではそれぞれ手数料と最大引き出し金額が違います。手数料は500〜700ルピーの間で、最大引き出し金額は5000〜40000ルピーまで幅があります。できるだけ安い手数料で多くのお金を引き出すために、街中のATMにクレカを差し込む必要があるのです。

タメル地区

これが結構面倒です。またATM自体怪しく古いので、カードがちゃんと戻ってくるのか毎回ビクビクしてます。メーカーによっては、キャンセルボタンを押してから5分以上画面がフリーズして、ようやくカードが出てくるなんてこともあります。最初は知らなくて焦りました。

これが恐怖のATM
エージェント会社の屋上にて

明日からいよいよキャラバン出発です。カトマンズを離れます。

ヒマラヤ未踏峰に挑む特集サイト(Contents一覧)

中沢将大、横道文哉、井之上巧磨、尾高涼哉、芦沢太陽。羽田空港にて

垣田真穂が全日本トラック5冠…UCIプロロードチーム登録も

TEAM RAKUTEN K DREAMS/早稲田大の垣田真穂(19)が全日本選手権トラック競技でエリート女子の5冠を達成した。またUCI(国際自転車競技連合)の選手リストではEFオートリー・キャノンデルに登録され、今後は国際的な女子ロードレースにも参戦していくことが予想される。

垣田真穂が個人パシュートで日本新記録3:28.122 ©日本自転車競技連盟

垣田は全日本選手権初日のエリミネーションこそ3位になったが、TEAM RAKUTEN K DREAMSのメンバーとして出場したチームパシュートで内野艶和、池田瑞紀、水谷彩奈とともに優勝。

女子マディソンで優勝した垣田真穂(右)と内野艶和 ©日本自転車競技連盟

オムニアム、内野艶和とコンビを組んだマディソン、スクラッチで優勝。個人パシュートでは同学年の池田瑞紀(TEAM RAKUTEN K DREAMS/早稲田大)を抑え、日本新記録となる3分28秒122でゴール。5冠を達成した。

オムニアムの最終レース、ポイントレースでしかける垣田真穂 ©日本自転車競技連盟
チームパシュート優勝のTEAM RAKUTEN K DREAMS。左から垣田真穂、内野艶和、水谷彩奈、池田瑞紀 ©日本自転車競技連盟
垣田真穂が女子エリートスクラッチ優勝 ©日本自転車競技連盟

サトミナが中距離種目に挑戦…全日本選手権で2位、3位

第93回全日本自転車競技選手権大会トラックレースが、9月6日から9日まで静岡県伊豆市の伊豆ベロドロームで開催され、これまで短距離種目のエースだった佐藤水菜(TEAM RAKUTEN K DREAMS)が中距離種目にチャレンジ。

全日本選手権女子エリートエリミネーションで梶原悠未と競り合う佐藤水菜(左) ©日本自転車競技連盟

初日のエリミネーションでは梶原悠未(TEAM Yumi)と優勝を競り合って2位に。3日目のスクラッチでは垣田真穂(TEAM RAKUTEN K DREAMS/早稲田大)、内野艶和(TEAM RAKUTEN K DREAMS)に続いて3位になった。

佐藤は大会2日目の女子エリートスプリントにも出場し、優勝している。

佐藤水菜(左)が全日本選手権女子エリートスクラッチで3位に ©日本自転車競技連盟
全日本選手権女子エリートスプリント優勝の佐藤水菜(中央) ©日本自転車競技連盟

ファッションヘルメット…帽子タイプの自転車用ヘルメットとは

ヘルメットを着用すれば自転車乗車時の安全性が高まると認識していながら、シティサイクルには似合わないのでかぶらないという人が多い。パリ五輪代表などにもハイテクヘルメットを提供するヘルメットメーカーのオージーケーカブトが、帽子タイプヘルメットとして全8モデル、37種を発売している。

リベロ(ベージュ、チャコール、NTベージュ、NTブラック)

シティサイクルなどにも似合うファッションを意識した帽子をかぶせたシリーズ。大丸京都店では2回目の開催となる帽子タイプの自転車用ヘルメットPOP UPショップも展開する。

デイズ(カーキとブラック)

軽量コンパクトなソフトシェル帽体に、パターンにこだわった立体感のある帽子(ヘルメットカバー)を装着。普段着の帽子感覚でかぶることができる自転車用ヘルメットだ。 オージーケーカブトの帽子タイプヘルメットは、自転車用ヘルメットの国内安全基準であるSG基準に適合し、SGマークが付いている。

シクレ TKクロッシェ(ネイビー、パープル、ベージュ)
シクレ TKサンハット(ブラック、ベージュ、アイボリー)
リベロ TKハンチング(グレー、ダークグレー)
シクレ(ベージュ、チャコール、ブラウン 、レースベージュ、レースグレー、レースブラウン、ストライプベージュ、ストライプネイビー )
ラフィネ=(キャスケットタイプタイプ)ブラック、グレー /(ハット)チャコール、モカベージュ
大丸京都店で帽子タイプの自転車用ヘルメットをすべて揃えたPOP UPショップ(9月11日~17日)
チャイルドメットシリーズは税込1万2980円

●オージーケーカブトのホームページ

ログリッチがブエルタ・ア・エスパーニャ総合優勝…大会最多タイの4回目

レッドブル・ボーラ・ハンスグローエのプリモシュ・ログリッチ(スロベニア)が第79回ブエルタ・ア・エスパーニャ(8月17日〜9月8日)で総合優勝した。2019、2020、2021年に続く4度目の制覇で、スペインのロベルト・エラス(2000、2003、2004、2005)に並ぶ大会最多記録。

プリモシュ・ログリッチ。2024ブエルタ・ア・エスパーニャ総合優勝 ©Unipublic Sprint Cycling Agency

ログリッチは大会4日目の第4ステージで優勝し、首位に立った。第6ステージでベン・オコーナー(デカトロンAG2Rラモンディアル)が大逃げを決めて首位を明け渡すが、総合2位につけて連日のようにそのタイム差を詰めていくとともに、第8ステージで優勝。そして第19ステージで今大会3勝目、大会通算15勝目を挙げると首位奪還。

ログリッチが4度目の総合優勝を決めた瞬間 ©Unipublic Sprint Cycling Agency

最終日の個人タイムトライアルはグルパマFDJのシュテファン・キュング(スイス)が初優勝。ログリッチは2位と好タイムで締めくくり、総合優勝を決めた。

最終日の個人タイムトライアルはグルパマFDJのシュテファン・キュング(スイス)が初優勝
史上最多タイの4度目の総合優勝を達成したログリッチ ©Unipublic Cxcling Naike Ereñozaga
ログリッチが区間2番目のタイムでフィニッシュ ©Unipublic Sprint Cycling Agency
左からポイント賞のグローブス、山岳賞のバイン、総合優勝のログリッチ、新人賞のスケルモース ©Unipublic Cxcling Naike Ereñozaga

●4賞ジャージ
マイヨロホ(個人総合成績)プリモシュ・ログリッチ(スロベニア、レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ)
マイヨベルデ(ポイント賞)カーデン・グローブス(オーストラリア、アルペシン・ドゥクーニンク)
マイヨルナレス(山岳賞)ジェイ・バイン(オーストラリア、UAEチームエミレーツ)
□マイヨブランコ(新人賞)マティアス・スケルモース(デンマーク、リドル・トレック)