【ツール・ド・フランス旅日記 episode12】トゥールーズはピレネーの行きと帰りに必ず通る

バラ色の町、トゥールーズ。1903年の第1回ツール・ド・フランスのときにコースとなったところです。パリを除いてツール・ド・フランスが訪問する回数が多いのがボルドー、続いてポー。ボクが取材を始めた30年前から、実はボルドーはそんなに訪問していなく、かわりに多くなったのがポー。トゥールーズはステージの発着としては両都市に及びませんが、ピレネーの行きと帰りに関係車両は必ず通過します。というわけでボクはトゥールーズを70回は通っていることになります。

スタジアム・ド・トゥールーズ

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プレスセンターはフランス語でサルドプレス。現在はソントルドプレスと言う人が多くなって、そう言わないと若いスタッフに通じないことも

ワールドカップチケット騒動を巻き起こした競技場

トゥールーズのスタート地点はスタジアム・ド・トゥールーズ。日本サッカーがW杯に初出場した2002年フランス大会の初戦の会場です。チケット騒動がありましたね。ボクの知り合い2人がまさに渦中の、ツアー客にチケットが配布できないので頭を下げるしかなかったいう当事者。ジャパンカップや自転車アジア選手権を一緒にやった仲間です。

キャピトル広場に面したレストランのテラス席。向こうに見えるのは荘厳な市庁舎

観光局に中心街のホテルを提供されて初めてトゥールーズの街中を歩いてまわった年は、レンガ造りの建造物が落ち着いたピンク色をしていて、「バラ色の町」と呼ばれるほどの美しさを目撃。まだボクなんてフランスの知らないところがいっぱいあることを再確認させられました。

ポガチャルが出てくるのを待つ人たち

レンガ造りの建造物に見とれ、ガロンヌ川に出てみると夏の夕日を見ながら友だちや恋人とくつろぐ人たちが多くいました。路地を含めてとても魅力的で、おいしそうな飲食店が点在します。

こういったゆとりのある観光的な旅はこれまでしたことがほとんどありませんでした。今年はこれまでできなかったことをできるだけしていますよ。だから気づくことも多いし、楽しく過ごすことができているわけです。

空港近くのアパルトマンを出発して朝のランニング

アデュー、トゥールーズと言いたいところですが、ピレネーが終わったらもう一度通過しますねw

キャピトル広場のファサード

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