ヴィンゲゴーがブエルタ・ア・エスパーニャ初優勝…最終ステージは打ち切り

第80回ブエルタ・ア・エスパーニャが2025年8月23日から9月14日まで23日間の日程で開催され、ヨナス・ヴィンゲゴー(デンマーク、チーム ヴィスマ・リースアバイク)が初の総合優勝を達成した。総合2位は1分16秒遅れでジョアン・アルメイダ(ポルトガル、UAEチームエミレーツ・XRG)。総合3位は3分11秒遅れでトーマス・ピドコック(英国、Q36.5プロサイクリング チーム)。

総合優勝の特別ジャージで走るヴィスマ・リースアバイク。2025ブエルタ・ア・エスパーニャ第21ステージ ©A.S.O.

ツール・ド・フランスを2度制覇しているヴィンゲゴーはデンマーク選手として初めてのブエルタ・ア・エスパーニャ覇者に。デンマークは同大会で勝った15番目の国となった。

総合優勝ヴィンゲゴー、2位アルメイダ、3位ピドコック。2025ブエルタ・ア・エスパーニャ第21ステージ ©A.S.O.

首都マドリードの最終ステージは妨害活動にさらされレース打ち切り

最終日の第21ステージはマドリードでの抗議活動により、市内に到達したところでレースが打ち切られた。主催者は選手の安全を確保するため、ステージは早期に終了し、ステージ優勝者はなし。最終的な表彰式も行われなかった。

4賞ジャージを先頭にスタート。2025ブエルタ・ア・エスパーニャ第21ステージ ©A.S.O.

「こうして妨害活動家が望むものを手に入れたことはサイクリングにとって非常に悪い影響を及ぼす」と元世界チャンピオンでイネオス・グレナディアーズのミハウ・クフィアトコフスキ(ポーランド)は自身のSNSで不満を口にした。

「なにも起こっていないふりをするわけにはいかない。これから先、サイクリングレースが抗議活動のための効果的な舞台として利用できることが誰にとっても明らかになった。次回はさらに悪化する。なぜなら、しかるべき運営者が正面から向き合うことをせず、黙認してしまったからだ。素晴らしいイベントを見に来たファンにとって、これは残念なこと。個人的には、すべてが順調だと信じ込まされるよりも、レースがキャンセルされたことを事前に知りたかった」と書いた。

ミケル・ランダ(右)をねぎらうアルベルト・コンタドール。2025ブエルタ・ア・エスパーニャ第21ステージ ©A.S.O.
2025ブエルタ・ア・エスパーニャ第21ステージ ©A.S.O.
ピーダスン(左から4人目)がポイント賞を獲得。2025ブエルタ・ア・エスパーニャ第21ステージ ©A.S.O.
2025ブエルタ・ア・エスパーニャ第21ステージ ©A.S.O.
2025ブエルタ・ア・エスパーニャ第21ステージ ©A.S.O.
ヴィンゲゴーの総合優勝をチームが祝う。2025ブエルタ・ア・エスパーニャ第21ステージ ©A.S.O.

●4賞ジャージ
マイヨロホ(個人総合成績)ヨナス・ヴィンゲゴー(デンマーク、チーム ヴィスマ・リースアバイク)
マイヨベルデ(ポイント賞)マッズ・ピーダスン(デンマーク、リドル・トレック)
マイヨルナレス(山岳賞)ジェイ・ヴァイン(オーストラリア、UAEチームエミレーツ・XRG)
□マイヨブランコ(新人賞)マシュー・リッチテッロ(米国、イスラエル・プレミアテック)

2025ブエルタ・ア・エスパーニャ第21ステージ ©A.S.O.