2025シーズンも欧州の主要レースが10月11、12日の週末に一段落し、これまでのレースで存在感を示してきたUAEチームエミレーツ・XRGのラファウ・マイカ(36歳、ポーランド)らベテラン選手らがラストレースを走り引退した。

11日にイタリアで開催された落葉のクラシックレース、イル・ロンバルディアではタデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEチームエミレーツ・XRG)が大会5連覇を独走で決めたが、このレースを最後にチームメートのマイカが引退した。マイカは2011年にサクソバンクでプロデビュー。2014年にツール・ド・フランスでステージ2勝を挙げてスター選手に。2016年も3勝目を挙げた。2014年と2015年には山岳賞も獲得している。

2021年に現チームに移籍してからは、ツール・ド・フランスなどのグランツールでポガチャルをアシストするサポート役に。イル・ロンバルディアがポガチャルとマイカが一緒に走る最後の機会となったが、優勝したポガチャルは、「この5勝目は、ラファウ・マイカが引退するので、とても特別なものとなった。彼はここ5年間、サイクリング界の師であり、兄貴分だった。今日勝つことは彼の夢でもあった。素晴らしいキャリアを築いてきた彼は、今日もまた素晴らしい指導をしてくれた」と優勝者インタビューで語っている。

12日にフランスで行われたパリ〜ツールでは3選手が引退した。
イネオス・グレナディアーズのジョナタン・カストロビエホ(38歳、スペイン)はタイムトライアルに強く、2016年に欧州チャンピオンに。スペイン選手権でも6回の優勝を誇っている。2017年までスペインのモビスターに所属していたが、2018年に現チームに。ツール・ド・フランス出場10回、ジロ・デ・イタリアとブエルタ・ア・エスパーニャは5回。

アルケア・B&Bホテルズのアルノー・デマール(34歳、フランス)、イネオス・グレナディアーズのオマル・フライレ(35歳、スペイン)もレースを去った。

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