神奈川県鎌倉市は冬でも温暖な気候で、駅から歩いて行けるところにハイキングコースの入口があって、そこから縦横無尽にトレイルルートがはりめぐらされている。もともとクマは生息していないが、昆虫や下草がない冬場はベストシーズン。冷たい風がシャットアウトされた里山の中は汗をかくくらいに気持ちいい。
歩いたことのないルートに出会ってみたい
鎌倉トレイルを始めたのは筆者が大船にやってきた40年前。当初からもちろんハイカーの気配を感じたら停止して走るのをやめたりしていましたが、いまでは100パーセント散策ウォークです。東日本大震災でみんな不安なとき、「鎌倉トレイル歩いて、ゴールしたらワイワイやろう」とお友だちを誘ったのが始まりです。
下草が枯れた道に、落葉により太陽光が明るく届く。スズメバチやマムシにも遭遇しないこの時期に歩きます。これまでは天空のカフェ、稲村ケ崎温泉、江ノ島などを目指しましたが、今回は初めての逆ルート。
実は「歩いたことのないルートを行きたい」という要望があって、これまで回避していた難所を採用しました。どのくらい時間がかかるかわからないので、平日昼飲みのディープなかいわいにゴールするように鎌倉スタート〜大船ゴールを採用しました。
設定したルートは鎌倉駅を出発して、すぐ近くの祇園山に上り、大町から衣張山を越えて十二所へ下山。ここから谷を行くルートを取って天園。ここからは定番ハイキングコースで今泉台に行き、さらに鎌倉湖から横浜市境の尾根道をロープで上って大船へ。そんなコースを作ってみて、「これはさすがに大変かな」と横浜市境の部分をカットして、ラスト5kmからバスにも乗れるように変更しました。
Googleストリートビューでまさかの抜け道発見!
事前に下見をしてみました。でもやはり難易度は高いままでした。ほとんどの観光客は祇園山のアップダウンで大満足なのに、それからさらに2つの山に上らないといけない。難所の祇園山をパスできないかなとGoogleマップやハイカーさんたちのブログを検索していくと、大町からハイランドに抜ける階段があるようで、なんとGoogleストリートビューに表示されていましたが、クルマではなく帽子にカメラつけて階段を登ってる!
こうして修正したルートは約10km。消費カロリーは910kcalで、基礎代謝を含めると2,500kcalになります。途中の栄養補給が必要ですが、鎌倉のトレイルにしては珍しく2.5km地点と5.5km地点にコンビニがあります。ちなみにトイレはコンビニ以外に8km地点のゴルフ場脇と10.5km地点、バス停からちょっと離れたところにもあります。
全国的に大荒れでもこのエリアは絶好の日和
「のんびり歩けば無難に走破できますが、せっかくなのでトレーニングしておいてください」と言っておいた参加者が当日は10人。全国的には冬型の気圧配置で大荒れでしたが、鎌倉あたりは晴れ、気温15度。1カ月以上もまとまった雨がなかったので路面も乾いていて絶好。風速10mの南風がきつかったのですが、山に入ってしまうと無風でアウターを脱がないと汗をかくほどでした。
ミスコースの確率が50%なら素直に撤退
唯一の誤算は十二所から天園に向かうトレイル入口が倒木によって通行止めの看板が設置されていたこと。仕方なしに15年ほど前の記憶をたどって番場ヶ谷、吉沢川遡行コースを使って天園ハイキングコースに接続しようと進んだのですが。実はこのルート、過去に2度侵入したことがあって、一度は道を失って谷間で断念した経験が。友だち9人を連れて無駄な動きはできないので、一路撤退。
明王院の裏からのルートに戻ろうと下っていたら、親切なことに迂回ルートの指示があり、さらに心配なので近所の方にお聞きして天園までのルートを確保することができました。翌日に調べてみたら撤退したルートも、間違わなければ丸太橋などを渡って抜けられるみたいでした。
距離12.37km(大町6丁目でも一度ミスコースしました)、獲得標高470m、所要時間は4時間10分。最後は路線バス旅で大船へ。楽しい冬が共有できました!
