アユソがチームタイムトライアルを終えて首位に【パリ〜ニース】

2026パリ〜ニースは3月10日にコヌクール・シュルロワール〜プリー・シュルロワール間で第3ステージとして距離23.5kmのチームタイムトライアルが行なわれ、イネオス・グレナディアーズがトップタイム。リドル・トレックが2秒遅れの2位で、フアン・アユソ(スペイン)が総合成績でEFエデュケーション・イージーポストのルーク・ランパーティ(米国)を逆転して首位に立った。

フアン・アユソが2026パリ〜ニース第3ステージで首位に ©A.S.O. / Billy Ceusters

パリ〜ニース形式のチームタイムトライアルとは?

パリ〜ニース3日目に行われたチームタイムトライアルは総合順位の上位を争う、手に汗握る戦いとなった。前大会から採用された独自のルールが設定され、チーム内のトップでフィニッシュした選手のタイムがチーム全体としての成績に採用される。

一方で個人総合成績へのタイム積算は各選手の所要時間が適用される。トップと同じ集団でフィニッシュすれば同タイムだが、脱落すれば各選手がフィニッシュしたタイムが自身に適用される。これは2026ツール・ド・フランスでも採用される新たなチームタイムトライアル規則だ。総合成績の上位を狙う選手は、最後までチーム内の上位で走ることが求めらることになった。

パリ〜ニース形式のチームタイムトライアルフォーマットは、2026年にバルセロナで開幕するツール・ド・フランスの初日でも使用される。主催者は伝統的なレースを刷新し、集団パフォーマンスと個人の才能を融合させ、より戦略的な戦いを繰り広げようという意図がある。

2026パリ〜ニース第3ステージはチームタイムトライアル ©A.S.O. / Billy Ceusters

この日のイネオス・グレナディアーズは、そのパワーと戦術を最大限に活かして23.5kmのコースを制し、ケヴィン・ヴォークラン(フランス)を26分40秒(時速52.9km)でゴールさせた。チームメートのオスカー・オンリー(英国)はわずか1秒差でフィニッシュラインを通過し、リドル・トレックのフアン・アユソはチームの最上位、ヴォークランから2秒遅れでフィニッシュした。

2日目に4秒のボーナスを獲得したアユソは、3日間の所要時間でヴォークランを2秒上回ることになり、総合リーダーに。2018年のルイスレオン・サンチェス以来となるスペイン選手として黄と白のジャージを着ることになる。その年は、最終日にマルク・ソレルがレースの流れを逆転させた年となった。総合優勝争いはいよいよ本格的に始まり、大会4日目にはウションでの過酷な山頂フィニッシュで続く。

2026パリ〜ニース第3ステージのチームタイムトライアルを走るチーム ヴィスマ・リースアバイク ©A.S.O. / Billy Ceusters

チーム ヴィスマ・リースアバイクはヨナス・ヴィンゲゴー(デンマーク)を筆頭に4選手でフィニッシュした。そしてリドル・トレックはマティアス・ヴァチェク(チェコ)、ソセーアン・クラーウアナスン(デンマーク)、ヤコブ・セーデルクヴィスト(スウェーデン)といった強力な選手たちを駆使し、アユソを好タイムでフィニッシュさせた。その結果、ステージ優勝はイネオス・グレナディアーズに奪われたが、アユソを総合成績のトップに押し上げることに成功した。

2026パリ〜ニース第3ステージのチームタイムトライアルを走るUAEチーム ©A.S.O. / Billy Ceusters
2026パリ〜ニース第3ステージのチームタイムトライアル ©A.S.O. / Billy Ceusters

リーダージャージではなくステージ優勝がほしかった(アユソ)

「今朝は本当にモチベーションが高かった。僕もチームも、勝てると確信していた。チームとしてたった2秒の差で負けるのは本当に辛い。でも選手たちは勝利に値した。本当にいい仕事をした。今日のような日々のために、一緒に一生懸命トレーニングしてきた。いい戦略を立て、あらゆる瞬間にペース配分を心得ていた。最後の部分は本当にうまくいったと思う」とアユソ。

「がっかりしたというよりは、少し悲しい気持ちだ。ジャージではなくステージ優勝がほしかったからね。それでも、黄色いジャージを着ることができて本当にうれしい。これが自転車レースだから。もっと強いチームがいたならおめでとうと言う。そして、もっといい結果を出せる日がまだあると思う。

こうしてすべてが積み重なって、ボーナスタイムのおかげでリードできたのはうれしい。でも、パリ〜ニースでは状況が急変することもある。明日は悪天候で、本当に厳しいステージになるかも」

2026パリ〜ニース第3ステージのチームタイムトライアル ©A.S.O. / Billy Ceusters

「イネオス・グレナディアーズで自分の力を試すのを本当に楽しみにしていた。それが我々にとって有利に働くことは分かっていた。そして、自分たちの成果を披露できることを本当にうれしく思う。チームは非常にいい雰囲気だ。今回のタイムトライアルでは全てが順調に進んだ。勝利したが、具体的な結果は後で確認したい。自分たち自身、そして自分たちの仕事にとても誇りを感じている。チームにとって大きな勝利だ」とヴォークラン。

2026パリ〜ニース第3ステージのチームタイムトライアルで優勝したイネオス・グレナディアーズ ©A.S.O. / Billy Ceusters

●2026パリ〜ニースのコース

3月8日(日) 第1ステージ アシェール〜カリエール・スーポワシー 170.9km★
3月9日(月) 第2ステージ エポンヌ〜モンタルジ 187km
3月10日(火) 第3ステージ コヌクール・シュルロワール〜プリー・シュルロワール 23.5km(チームタイムトライアル)
3月11日(水) 第4ステージ ブールジュ〜ウション 195km★★
3月12日(木) 第5ステージ コルモランシュ・シュルソーヌ〜コロンビエール・ルビュー 206.3km★
3月13日(金) 第6ステージ バルバンタン〜アプト 179.3km★
3月14日(土) 第7ステージ ニース〜オーロン 138.7km★★★
3月15日(日) 第8ステージ ニース〜ニース 129.2km★★
★は難易度