第78回ブエルタ・ア・エスパーニャは2023年9月13日、リバデセジャ〜アングリル峠間の124.5kmで第17ステージが行われ、ユンボ・ビスマのプリモシュ・ログリッチ(スロベニア)とヨナス・ビンゲゴー(デンマーク)がワンツーフィニッシュ。ログリッチは今大会2勝目、大会通算12勝目。
チームメートで総合1位のセップ・クス(米国)は19秒遅れの区間3位でゴール。首位を守ったクスと総合2位ビンゲゴーとの差はそれぞれが獲得したボーナスタイムを加味して29秒から8秒になった。
複雑だけどクスには勝利を信じて戦えと伝えた(ログリッチ)
「年を重ねると少しずつよくなっているといつも感じている。前回の2020年はこのアングリルでマイヨロホを失ったけど、それよりもずっといい結果だった」とログリッチ。
「あまり戦術的ではなかった。最後の登りではバーレーンビクトリアスのペースに任せた。彼らは十分に速く進んでいた。ペースが少し落ちたと感じた瞬間にアタックした。私が行ったポイントは、とてもきつくて、とても急なところだった。それから頂上までは自分のペースで走った」
「セップ・クスとは話した。複雑な気分なのはわかっているが、これほど急な登りでは誰もができるだけ早く登って苦しみを終わりにしたい。私は彼にこう言った。戦い続け、勝利を信じ続けよう。君ならできるよ」。
ゴールしたときはジャージをなくしたのかと思った(クス)
「ゴールしたときはジャージをなくしたのかと思った。でも上りで全力を尽くしたので、悲しくはなかった。ジャージがまだあると聞いたときは少し驚いた」とクス。
「今日は奇妙な気分だったけど、悪い意味ではない、2人の強力なチームメイトがいて、その友人たちとまた1日を過ごすことができた。アングリルで要したのと同じくらいいい時間を過ごせたと思う」
「でもクレイジーな日だ。上りの途中で、ビンゲゴーが私に言った。キミは勝つつもりだ。ボクも同じだ。だったら行こう! プリモシュは上りでとても調子がよくて、素晴らしい走りををしていた。できるだけ長く彼についていって、遅れをを最小限に抑えようとした。
チームは1-2-3。ランダはおそらくボクよりも表彰台の座に値するだろうが、マイヨロホ争いで3着のボーナスタイムを狙う必要があった。一番楽しいことをして過ごしたので、とても幸せな誕生日だった」
●4賞ジャージ
■マイヨロホ(個人総合成績)セップ・クス(米国、ユンボ・ビスマ)
■マイヨベルデ(ポイント賞)カーデン・グローブス(オーストラリア、アルペシン・ドゥクーニンク)
●マイヨルナレス(山岳賞)レムコ・エベネプール(ベルギー、スーダル・クイックステップ)
□マイヨブランコ(新人賞)フアン・アユソ(スペイン、UAEエミレーツ)
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