幼少期の日本在住時にBMXを始めた榊原爽(さかきばらさや=オーストラリア)が2024年8月1日と2日にわたって開催されたパリ五輪BMXレーシング女子で初の金メダルを獲得した。同学年で幼なじみの畠山紗英(さえ)はファイナルチャンス(敗者復活戦)を勝ち上がったが準決勝敗退。
榊原は3レースの合計ポイントで争われる準々決勝ですべて1位。準決勝1位、決勝1位で完全優勝して金メダルを獲得した。
榊原の父は英国人、母は日本人。生まれたのはオーストラリアのゴールドコーストだが、2歳の時からしばらく日本の東京都府中市に住んでいた。その当時に兄の魁(かい)がBMXをしていて、それを追いかけるようにBMXを楽しみ始めた。
榊原は2013年から2015年まで、日本代表として参戦した世界選手権で3連覇。同い年の畠山が2009、2011、2012年と同タイトルを獲得していて、この年代は常に日本勢がタイトルを獲得してきた。
「17歳になる前に国籍を決める必要がありました。兄はオーストラリアを選んでいて、私もそれがいいかなとオーストラリアに決めました」
オーストラリアが国をあげて取り組むアスリート育成の強化指定選手となり、2021年は東京五輪に出場。パリは2回目の五輪出場となり、世界の頂点を初めて極めた。
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