イタリア最大の自転車レース、ジロ・デ・イタリアを主催するRCSスポルトが2025年に訪れる観光名所のライトアップ作戦を行ったことをミラノで発表した。5月9日に海を隔てたアルバニアで開幕する24日間のステージレース、ジロ・デ・イタリアの100日前カウントダウン企画だ。
ピンク色のライトアップ作戦は開幕100日前の恒例イベント
2025年大会を盛り上げるためのピンク作戦は全21ステージの発着地である38都市が参加。第17ステージのゴール、ボルミオは2026ミラノ・コルティナ冬季五輪で採用されたスキー場の五輪マークを浮かび上がらせた。そして最終日のライトアップは…。
ツール・ド・フランスの最終到着地はフランスの首都パリだが、ジロ・デ・イタリアの最終地は決まっていない。自転車産業が盛んな北部のミラノなどが多いが、2025年の第108回大会は首都ローマに。100日前にはローマの観光スポット、トレビの泉がかつてはピンク色に染まったが、2024年はスペイン広場、そして2025年はナヴォーナ広場にある四大河の噴水だった。
イタリアの首都ローマにあるトレビの泉では、観光客の増加による混雑、オーバーツーリズム(観光公害)が問題となっている。2024年には修繕工事による3カ月間の入場規制が行われたが、12月22日に一般公開が再開された際に、一度に立ち入ることができる人数を最大400人に制限した。
今後はオーバーツーリズム対策としてさらなる入場制限や有料化の検討が行われている。入場料は1~2ユーロ(日本円で約160円~320円)程度という。イタリアのスポーツ重要大会であるジロ・デ・イタリアとしても、国をあげてのこうした混雑対策をバックアップ。観光客分散の意図があって、他の観光地を照らし出したのではと推測できる。
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