112回目の開催となるツール・ド・フランスが2025年7月5日に開幕した。初日はリールメトロポールを発着とする距離184.9kmの第1ステージが行われ、アルペシン・ドゥクーニンクのヤスペル・フィリプセン(ベルギー)がゴール勝負を制して優勝。大会通算10勝目を飾るとともに、総合成績で首位に立ち、黄色のリーダージャージ「マイヨジョーヌ」を着用した。

スリリングなオープニングステージはフィリップセンが北イタリアのリールで優勝を飾った。強風の中、レースは最後のスプリント合戦となったが、アルペシン・ドゥクーニンクはマチュー・ファンデルプール(オランダ)とカーデン・グローブス(オーストラリア)が終盤の主導権を握り、ベルギーのスーパースプリンター、フィリプセンを10回目のステージ優勝に導いた。


一方、スーダル・クイックステップのティム・メルリール(ベルギー)やリドル・トレックのジョナタン・ミラン(イタリア)といったライバルたちは39秒遅れの第2集団でのゴールとなり、勝負に絡めなかった。

このステージ優勝はフィリプセンにとって特別なものとなった。フィリプセンは2024年の最大のライバルであるアンテルマルシェ・ワンティのビニヤム・ギルマイ(エリトリア)を抑え、自身初のマイヨジョーヌも獲得した。

ヨナス・ヴィンゲゴー(デンマーク)のチーム ヴィスマ・リースアバイクが先頭集団をコントロールし、UAEチームエミレーツ・XRGのタデイ・ポガチャル(スロベニア)もタイム差なしでフィニッシュしたが、スーダル・クイックステップのレムコ・エヴェネプール(ベルギー)、レッドブル・ボーラ・ハンスグローエのプリモシュ・ログリッチ(スロベニア)とフロリアン・リポヴィッツ(ドイツ)、イネオス・グレナディアーズのカルロス・ロドリゲス(スペイン)らは39秒遅れとなった。

●ステージ成績
1位 ヤスペル・フィリプセン(ベルギー、アルペシン・ドゥクーニンク)3時間53分11秒
2位 ビニヤム・ギルマイ(エリトリア、アンテルマルシェ・ワンティ)同タイム
3位 ソーレン・ヴァーレンショルト(ノルウェー、ウノエックス・モビリティ)同タイム
●総合成績
1位 ヤスペル・フィリプセン(ベルギー、アルペシン・ドゥクーニンク)3時間53分01秒
2位 ビニヤム・ギルマイ(エリトリア、アンテルマルシェ・ワンティ)4秒遅れ
3位 ソーレン・ヴァーレンショルト(ノルウェー、ウノエックス・モビリティ)6秒遅れ
●4賞ジャージ
■マイヨジョーヌ(個人総合成績)ヤスペル・フィリプセン(ベルギー、アルペシン・ドゥクーニンク)
■マイヨベール(ポイント賞)ヤスペル・フィリプセン(ベルギー、アルペシン・ドゥクーニンク)
●マイヨブラン・アポワルージュ(山岳賞)バンジャマン・トマ(フランス、コフィディス)
□マイヨブラン(新人賞)ビニヤム・ギルマイ(エリトリア、アンテルマルシェ・ワンティ)



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