ブエルタ・ア・エスパーニャ個人タイムトライアルが妨害デモ対策で距離半減

第80回ブエルタ・ア・エスパーニャは9月11日にバリャドリードを発着とする第18ステージ・個人タイムトライアルの競技距離を27.2kmから12.2kmに変更した。現地10日夜に「ステージの安全確保を強化するため、ブエルタ・ア・エスパーニャ主催者はバリャドリッド市議会と連携し、コミッショナー協会と協議した結果、明日のタイムトライアルをのコースで実施し、スタートとフィニッシュは当初の予定通りとすることを決定した」と発表した。

2025ブエルタ・ア・エスパーニャ第16ステージの短縮ゴール後に安堵のヴィンゲゴー ©A.S.O.

イスラエルとパレスチナの紛争がさらに悪化し、親パレスチナ活動家による妨害行為が想定される。第5ステージのチームタイムトライアルでも現在標的となっているイスラエル・プレミアテックの選手が足止めを余儀なくされている。その対策として警備体制を強化するとともに、距離を短縮して沿道をガードする方針だ。

大会は、9月3日の第11ステージがゴールのビルバオでの妨害行動によりレース終盤で打ち切り。9月9日の第16ステージもゴール地点の抗議活動により急きょ距離短縮の153.1kmとなった。事態がさらに深刻化した場合、2025ブエルタ・ア・エスパーニャは打ち切られることもあるという。

山火事の焼け跡を走る2025ブエルタ・ア・エスパーニャ第17ステージ ©A.S.O.